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#3 罠と死体とみんなのアリバイ【復讐篇】
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むしろ、それはこっちも望んでいることだった。とりあえず続きは翌日――と引っ張られても、今日は嫌でも学校に泊まらねばならなくなるだろうし、そうなったら道場が男子の宿泊場所として提供されることになる。星野崎が絶命した場所で宿泊だなんて、どう考えても疲れを翌日に引っ張ってしまうことになるだろう。そうなるのであれば、さっさと【糾弾ホームルーム】を当日決行したほうがいい。
なによりも、時間が経過すれば経過するほど、疑心暗鬼という魔物は成長するのだ。それが表に出て暴れ出す前に鎮圧化を図るには、今すぐにでも犯人を明らかにする必要がある。犯人――すなわち裏切り者の正体さえあきらかになれば、疑心暗鬼の魔物は消える。一度は強く結びついたクラスの絆。この結束が簡単にバラバラになってしまうようなことだけは避けたい。
「さてぇ、諸君らはどうされますかぁ? 鑑識官に無理矢理インタビューをしようとしていた国営テレビのみなさんも、じきに諦めて、ここへと戻ってくることでしょう。シチュエーションとしてはぁ、いつ【糾弾ホームルーム】を開いても問題はありませぇぇぇん。諸君らさえ良ければぁ、このまま【糾弾ホームルーム】を始める方向で話を進めさせていただきますぅ」
安藤的には、疑心暗鬼で身動きができなくなる前に、さっさと【糾弾ホームルーム】を行い、犯人を明らかにすべきだと思う。しかしながら【糾弾ホームルーム】は命を賭けたデスゲーム。みんなの命がかかっている以上、安藤だけの意見で進めるわけにはいかない。
「悪ぃけどよ、このままお前らを疑うような真似はしたくねぇし、気持ちが悪いったらない。俺はさっさと犯人を明らかにしてスッキリしたほうがいいと思うが、みんなはどうなんだ?」
本田が切実に訴える。その様子を見て、あからさまにオーバーなリアクションで驚く仕草をするは姫乙だ。
「ほ、本田君が。あの自分本位で自分勝手な本田君が、他のクラスメイトに意見を求めるようになるなんて」
確かに、それは少し前までの本田から考えればありえないことだ。周囲に気を遣うようになったのは、ようやく本田に仲間であると認めてもらえた証でもある。姫乙だって、2年4組の変化は知っているはずなのに、あくまでも知らないふりをして、わざとらしいことばかりしている。
「私はそれに賛成よ。星野崎君の一件は、あまり放置してはならない問題だと思う。それこそ早急に解決する必要があるわ」
なによりも、時間が経過すれば経過するほど、疑心暗鬼という魔物は成長するのだ。それが表に出て暴れ出す前に鎮圧化を図るには、今すぐにでも犯人を明らかにする必要がある。犯人――すなわち裏切り者の正体さえあきらかになれば、疑心暗鬼の魔物は消える。一度は強く結びついたクラスの絆。この結束が簡単にバラバラになってしまうようなことだけは避けたい。
「さてぇ、諸君らはどうされますかぁ? 鑑識官に無理矢理インタビューをしようとしていた国営テレビのみなさんも、じきに諦めて、ここへと戻ってくることでしょう。シチュエーションとしてはぁ、いつ【糾弾ホームルーム】を開いても問題はありませぇぇぇん。諸君らさえ良ければぁ、このまま【糾弾ホームルーム】を始める方向で話を進めさせていただきますぅ」
安藤的には、疑心暗鬼で身動きができなくなる前に、さっさと【糾弾ホームルーム】を行い、犯人を明らかにすべきだと思う。しかしながら【糾弾ホームルーム】は命を賭けたデスゲーム。みんなの命がかかっている以上、安藤だけの意見で進めるわけにはいかない。
「悪ぃけどよ、このままお前らを疑うような真似はしたくねぇし、気持ちが悪いったらない。俺はさっさと犯人を明らかにしてスッキリしたほうがいいと思うが、みんなはどうなんだ?」
本田が切実に訴える。その様子を見て、あからさまにオーバーなリアクションで驚く仕草をするは姫乙だ。
「ほ、本田君が。あの自分本位で自分勝手な本田君が、他のクラスメイトに意見を求めるようになるなんて」
確かに、それは少し前までの本田から考えればありえないことだ。周囲に気を遣うようになったのは、ようやく本田に仲間であると認めてもらえた証でもある。姫乙だって、2年4組の変化は知っているはずなのに、あくまでも知らないふりをして、わざとらしいことばかりしている。
「私はそれに賛成よ。星野崎君の一件は、あまり放置してはならない問題だと思う。それこそ早急に解決する必要があるわ」
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