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#2 ぼくとわたしと禁断の数字【糾弾ホームルーム篇】
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はっきり言ってしまうと、本田と真綾に関しては完全にノーマークだった。これだけ緊迫している状況なのに、誕生日だからという理由で【デスナンバー】を決めたくらいなのだから。しかも、誰も口には出さないが、2人はクラス公認のお馬鹿カップルである。正直、その言葉や行動の裏に、何かしらの策略があるとは思えない。
「えっと、俺は【18】を【デスナンバー】にしたんだよ。俺は【ナンバーキーパー】じゃねぇし、どの数字を【デスナンバー】にしても、誰にも迷惑かけねぇからな」
案の定、本田の返答は主観が大いに混じったものだった。本田自身は自分が【ナンバーキーパー】ではないことを知っているのだろうが、表向きではそれが分からないから困っているのだ。もっとも、自分の誕生日を【デスナンバー】にする辺りから察しても、やはり本田が【ナンバーキーパー】だという可能性は低いだろう。
「真綾も自分の誕生日の【27】にしたし。ほら、真綾達、いずれ結婚するじゃん? だから、やっぱり一馬と考えることが同じなんだよねぇ」
思わず出そうになった溜め息を飲み込む。互いに誕生日を【デスナンバー】とし、なんだか2人は以心伝心的なアピールをされても、ごちそうさまですとしか言いようがない。ただ、ここまで見事に緊張感をぶち破ってくれる辺り、やはり本田と真綾が【ナンバーキーパー】である可能性は限りなくゼロに等しいと思われる。選んだ数字も【18】と【27】で、伊勢崎が踏んだであろう【デスナンバー】からは遥かに遠い。
「安藤、大槻、これで全員の【デスナンバー】が出揃った。正直、このロスタイムの最中に、これ以上の議論を重ねるつもりはない。答えを出さずして全滅という事態だけは避けたいから、答えを今すぐ提示してくれ! そうでなければ今からでも多数決に切り替えて【ナンバーキーパー】を決める!」
坂崎が急かすように口を開いた。時間がないのはまぎれもない事実。どれくらいの時間が残されているのか分からないのも心理的に厳しい。もしかすると、まだゆうに時間は残されているのかもしれないし、逆にカウントダウンに突入してしまっているのかもしれない。
とにかく、それぞれの【デスナンバー】の洗い出しは終わった。これを受けて、安藤と芽衣は答えを出さねばならない。でも、これだけで――たったこれだけの情報から【ナンバーキーパー】を特定しなければならないのだ。しかも、すでに怪しい人物は絞られてしまっている。ここから全てが覆るなんてことがあるのだろうか。
「えっと、俺は【18】を【デスナンバー】にしたんだよ。俺は【ナンバーキーパー】じゃねぇし、どの数字を【デスナンバー】にしても、誰にも迷惑かけねぇからな」
案の定、本田の返答は主観が大いに混じったものだった。本田自身は自分が【ナンバーキーパー】ではないことを知っているのだろうが、表向きではそれが分からないから困っているのだ。もっとも、自分の誕生日を【デスナンバー】にする辺りから察しても、やはり本田が【ナンバーキーパー】だという可能性は低いだろう。
「真綾も自分の誕生日の【27】にしたし。ほら、真綾達、いずれ結婚するじゃん? だから、やっぱり一馬と考えることが同じなんだよねぇ」
思わず出そうになった溜め息を飲み込む。互いに誕生日を【デスナンバー】とし、なんだか2人は以心伝心的なアピールをされても、ごちそうさまですとしか言いようがない。ただ、ここまで見事に緊張感をぶち破ってくれる辺り、やはり本田と真綾が【ナンバーキーパー】である可能性は限りなくゼロに等しいと思われる。選んだ数字も【18】と【27】で、伊勢崎が踏んだであろう【デスナンバー】からは遥かに遠い。
「安藤、大槻、これで全員の【デスナンバー】が出揃った。正直、このロスタイムの最中に、これ以上の議論を重ねるつもりはない。答えを出さずして全滅という事態だけは避けたいから、答えを今すぐ提示してくれ! そうでなければ今からでも多数決に切り替えて【ナンバーキーパー】を決める!」
坂崎が急かすように口を開いた。時間がないのはまぎれもない事実。どれくらいの時間が残されているのか分からないのも心理的に厳しい。もしかすると、まだゆうに時間は残されているのかもしれないし、逆にカウントダウンに突入してしまっているのかもしれない。
とにかく、それぞれの【デスナンバー】の洗い出しは終わった。これを受けて、安藤と芽衣は答えを出さねばならない。でも、これだけで――たったこれだけの情報から【ナンバーキーパー】を特定しなければならないのだ。しかも、すでに怪しい人物は絞られてしまっている。ここから全てが覆るなんてことがあるのだろうか。
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