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#2 ぼくとわたしと禁断の数字【糾弾ホームルーム篇】
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まず、安藤に続いて伊勢崎が【1】を宣言してしまったことにより、宣言するナンバーがかぶるという前提を作ってしまったことがよろしくない。なぜなら、もし【ナンバーキーパー】が、自分の正体を暴かれないようにするのであれば、まず間違いなく誰かと同じ数字を【デスナンバー】として宣言するはずだからだ。どうしてそうなるのかといえば、全員の宣言した数字がひとつもかぶらなかった場合を想定してみれば明白だ。
至極単純な発想になってしまうが、例えば安藤から順に【1】【2】【3】……といった具合に【デスナンバー】を宣言して行き、アンカーとなる真綾が【11】を宣言して終えたとする。もちろん、同じ数字は宣言しないことが前提。この場合【1】~【11】のいずれかひとつが【デスナンバー】となる。そして、このように宣言したナンバーがバラバラで、一切のかぶりがなかった場合は、実際に【デスナンバー】を踏んだ人間が出た段階で【ナンバーキーパー】が確定してしまうのだ。誰もかぶることなく【デスナンバー】を宣言しているため、結果として明らかとなった【デスナンバー】から、それを宣言した人間を逆算すればいいだけということになる。これらの事態を防ぐため、必ず【ナンバーキーパー】は既出の数字にかぶせて【デスナンバー】を宣言してくる。そうすれば、誰かがそれを踏んだ時、ただ唯一自分だけが疑われるということにはならない。他にも同じナンバーを宣言した人間がいるのだから、一撃で【ナンバーキーパー】だと見抜かれることはないのだ。
わざわざ伊勢崎は【ナンバーキーパー】の隠れ蓑を用意してしまった。そのせいで、安藤にとっては実に都合の悪いことが起き得てしまうのだ。それは――実際に【ナンバーキーパー】が【デスナンバー】を【1】にしてしまうこと。これが起きてしまうと、当たり前だが安藤は大いに困ってしまう。
現時点で【1】を【デスナンバー】だと宣言したのは、安藤と伊勢崎の2人。ここに【ナンバーキーパー】も乗っかって【1】を【デスナンバー】にする可能性は大いにあり得る。こうなった場合――まず、安藤は間違いなく本物の【デスナンバー】を踏んで殺されてしまう。その結果を元に【ナンバーキーパー】を特定するにしても、そもそも【1】を【デスナンバー】として指定した人間が複数いるため、絞り込みはできても決定打とはならない。死んでしまった安藤自身が【ナンバーキーパー】だったのではないか――などという、なんとなくそれっぽい推測を、疑いから逃れるために伊勢崎辺りが展開しそうである。
至極単純な発想になってしまうが、例えば安藤から順に【1】【2】【3】……といった具合に【デスナンバー】を宣言して行き、アンカーとなる真綾が【11】を宣言して終えたとする。もちろん、同じ数字は宣言しないことが前提。この場合【1】~【11】のいずれかひとつが【デスナンバー】となる。そして、このように宣言したナンバーがバラバラで、一切のかぶりがなかった場合は、実際に【デスナンバー】を踏んだ人間が出た段階で【ナンバーキーパー】が確定してしまうのだ。誰もかぶることなく【デスナンバー】を宣言しているため、結果として明らかとなった【デスナンバー】から、それを宣言した人間を逆算すればいいだけということになる。これらの事態を防ぐため、必ず【ナンバーキーパー】は既出の数字にかぶせて【デスナンバー】を宣言してくる。そうすれば、誰かがそれを踏んだ時、ただ唯一自分だけが疑われるということにはならない。他にも同じナンバーを宣言した人間がいるのだから、一撃で【ナンバーキーパー】だと見抜かれることはないのだ。
わざわざ伊勢崎は【ナンバーキーパー】の隠れ蓑を用意してしまった。そのせいで、安藤にとっては実に都合の悪いことが起き得てしまうのだ。それは――実際に【ナンバーキーパー】が【デスナンバー】を【1】にしてしまうこと。これが起きてしまうと、当たり前だが安藤は大いに困ってしまう。
現時点で【1】を【デスナンバー】だと宣言したのは、安藤と伊勢崎の2人。ここに【ナンバーキーパー】も乗っかって【1】を【デスナンバー】にする可能性は大いにあり得る。こうなった場合――まず、安藤は間違いなく本物の【デスナンバー】を踏んで殺されてしまう。その結果を元に【ナンバーキーパー】を特定するにしても、そもそも【1】を【デスナンバー】として指定した人間が複数いるため、絞り込みはできても決定打とはならない。死んでしまった安藤自身が【ナンバーキーパー】だったのではないか――などという、なんとなくそれっぽい推測を、疑いから逃れるために伊勢崎辺りが展開しそうである。
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