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#2 ぼくとわたしと禁断の数字【糾弾ホームルーム篇】

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 確かに姫乙の言う通りなのだが、無性に腹立たしいのはなぜなのか。まぁ、恐らく姫乙にもてあそばれてしまっているからなのであろう。たったひとつしかない自分達の命をだ――。

 もったいぶるかのように安藤達のことを見回す姫乙。ゲームを行なう順番――かなり重要となるポイントであろう。その順番によって、アプローチの方法も変わってくる。

「安藤奏多君をトップバッターに、それ以降は出席番号順。これが、次のゲームの順番になりまぁぁぁぁす」

 なんとなく想像はできていたものの、それが見事なまでに的中してくれたせいで、安藤は変に拍子抜けしてしまった。しかし、それは一瞬のことであり、次の瞬間には心の中でガッツポーズ。これでとりあえず、自分が【ナンバーキーパー】ではないことを証明できる。

 出席番号順にとはいえ、25人いたクラスメイトが11人になってしまったせいで、そのほとんどが飛び飛びになってしまう。改めて順番を整理しておく必要があるだろう。冷静に戦況を見つめつつ、安藤は思考を続けた。

 まず問答無用で出席番号1番は、何を隠そう安藤自身だ。出席番号が1番というだけで、これまで様々な損をしてきたが、ようやく出席番号が1番で良かったと思える時がやってきたようだった。続いて純正の出席番号2番は小雪になる。これまた奇妙なもので、クラスメイトの半分以上の人数が死んでしまったというのに、出席番号3番までは、ひとつも番号が飛ぶことなく数珠つなぎになっていた。出席番号3番は伊勢崎である。――ここから出席番号が飛んで、実質上の4番となるのは芽衣。そこからまた何人かをまたいで香純が5番となる。小宮山が6番目、その直後の出席番号になっている坂崎が7番目、舞が8番目で、そこから中盤の人間はほとんど全滅。9番目になるのは星野崎ということになる。10番目が本田になり、11番目が真綾。これで全員だ。

 それぞれがそれぞれの順番を確認し、把握する。今、この瞬間、果たして【ナンバーキーパー】は何を考え、そして何を思っているのだろうか。

「さてぇ、順番も決まったところでぇ、限界数を指定しておきましょう。そうですねぇ――【33】を限界数としましょう。つまり【1】から【33】のうちのいずれかが【デスナンバー】となりまぁぁぁす」

 限界数は先ほどの【10】に比べて、おおよそ3倍となる【33】のようだ。これだけ幅があってくれると、無条件でゲームを切り抜ける人が出てくると思われる。ここは素直にありがたく思っておくべきだろう。
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