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#2 ぼくとわたしと禁断の数字【糾弾ホームルーム篇】
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ゲームに負けたら即射殺。このルールが絶対である以上、伊勢崎の推測は通用しない。すなわち、間違いなく生き残った11人の中に今回のアベンジャーは潜んでいる。
こんな状況であっても楽しそうに振る舞う姫乙に、誰しもが気味の悪さを覚え、言葉を失ってしまったようだった。もっと砕けた言いかたをするのであれば、姫乙にドン引きしていた。少なくとも安藤はそうであったし、平静さを装っていながらも芽衣は頬をやや赤く染めている。さらりとやってのけてくれるが、姫乙のやっていることは完全にセクシャルハラスメントというやつである。彼が大日本帝国政府の人間でなければ、世間からバッシングされていたことであろう。辛うじて批判をかわす姫乙は懐中時計を取り出した。
「あぁ、やっぱり【レクリエーション】を挟むと時間が過ぎるのもあっという間ですねぇ。残り時間30分でぇぇぇぇぇす」
状況によって時間の経過が早く感じられたり、逆に遅く感じられたりする時があるわけだが、今回は完全なる前者。姫乙が【レクリエーション】と銘打った【不定数ナンバーコール】に時間をとられてしまう分、当然ながら【糾弾ホームルーム】にて議論を行う時間も少なくなる。遺体の片付けなどの時間はロスタイムとして後に回るようであるが、それにしたって時間の流れが早すぎる。
「さてぇ、まだまだ議論を続けますかぁ? 別にそれならそれで構わないのですがねぇ――今のままで果たして【ナンバーキーパー】の正体を明らかにすることなんてできるんですかねぇ? 姫乙としてはぁ、改めて【不定数ナンバーコール】を再開しぃ、その中から【ナンバーキーパー】の正体に迫る材料を探したほうが良いと思いますがぁ」
このままゲームを再開するということは、それすなわち誰かの死を意味する。例えチーム戦が個人戦になったことで、一度に犠牲になる人数は軽減されることになっても、間違いなく【デスナンバー】を踏んだ人間は殺されてしまうのだ。ただ、現状の材料だけで【ナンバーキーパー】の正体を探るのは不可能に近い。初戦に設定された【デスナンバー】の意図が分かったところで、せいぜいチームを絞り込むまでで精一杯だろう。その中にいる【ナンバーキーパー】を引きずり出すまでにはいたらない。
このままゲームを再開しなければ、これ以上の犠牲がゲームで出ることはない。ただし、制限時間内にアベンジャーを特定できなければ全滅する。一方、ゲームを再開することで犠牲は出てしまうだろうが、しかし【ナンバーキーパー】へと繋がる材料が手に入り、制限時間内にアベンジャーの正体を暴けるかもしれない。究極の選択だった。
こんな状況であっても楽しそうに振る舞う姫乙に、誰しもが気味の悪さを覚え、言葉を失ってしまったようだった。もっと砕けた言いかたをするのであれば、姫乙にドン引きしていた。少なくとも安藤はそうであったし、平静さを装っていながらも芽衣は頬をやや赤く染めている。さらりとやってのけてくれるが、姫乙のやっていることは完全にセクシャルハラスメントというやつである。彼が大日本帝国政府の人間でなければ、世間からバッシングされていたことであろう。辛うじて批判をかわす姫乙は懐中時計を取り出した。
「あぁ、やっぱり【レクリエーション】を挟むと時間が過ぎるのもあっという間ですねぇ。残り時間30分でぇぇぇぇぇす」
状況によって時間の経過が早く感じられたり、逆に遅く感じられたりする時があるわけだが、今回は完全なる前者。姫乙が【レクリエーション】と銘打った【不定数ナンバーコール】に時間をとられてしまう分、当然ながら【糾弾ホームルーム】にて議論を行う時間も少なくなる。遺体の片付けなどの時間はロスタイムとして後に回るようであるが、それにしたって時間の流れが早すぎる。
「さてぇ、まだまだ議論を続けますかぁ? 別にそれならそれで構わないのですがねぇ――今のままで果たして【ナンバーキーパー】の正体を明らかにすることなんてできるんですかねぇ? 姫乙としてはぁ、改めて【不定数ナンバーコール】を再開しぃ、その中から【ナンバーキーパー】の正体に迫る材料を探したほうが良いと思いますがぁ」
このままゲームを再開するということは、それすなわち誰かの死を意味する。例えチーム戦が個人戦になったことで、一度に犠牲になる人数は軽減されることになっても、間違いなく【デスナンバー】を踏んだ人間は殺されてしまうのだ。ただ、現状の材料だけで【ナンバーキーパー】の正体を探るのは不可能に近い。初戦に設定された【デスナンバー】の意図が分かったところで、せいぜいチームを絞り込むまでで精一杯だろう。その中にいる【ナンバーキーパー】を引きずり出すまでにはいたらない。
このままゲームを再開しなければ、これ以上の犠牲がゲームで出ることはない。ただし、制限時間内にアベンジャーを特定できなければ全滅する。一方、ゲームを再開することで犠牲は出てしまうだろうが、しかし【ナンバーキーパー】へと繋がる材料が手に入り、制限時間内にアベンジャーの正体を暴けるかもしれない。究極の選択だった。
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