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#2 ぼくとわたしと禁断の数字【糾弾ホームルーム篇】
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「それに加えて1番手になれば【アントニオ】が狙えるんだから、わざわざ【1】【2】【3】に【デスナンバー】を指定する必要性がない。ゆえに、これらは安全なナンバーだと言えるんだね」
芽衣の言葉に便乗すべく、ぽつりと小宮山が漏らした。まだ小宮山の便乗なんて可愛いほうだ。星野崎が「ま、まぁ馬鹿でも分かる理屈だけど」と、根拠がはっきりした途端に手の平を返して口を開いたのには、頭のひとつでも引っ叩いてやりたいと思った。同じチームではあるものの、誰もが星野崎の言葉を聞き流しているわけだが。
「ふーん。まぁ【ナンバーキーパー】も自分が生き延びるために安全策を張らないといけないわけね。あれ? だったらさ、この場合で【ナンバーキーパー】が【デスナンバー】に選ぶのって――」
どこか他人事のようでありながらも、ようやく【1】【2】【3】が安全だという根拠を理解してくれた真綾。しかし、その濃い目に引かれたアイラインと付けまつ毛に囲まれた目が宙を泳ぐと、急に見開かれた。そして、あろうことか彼女はとんでもない行動に出たのだ。
「あのさー! 真綾さぁ――【デスナンバー】分かっちゃったぁ。よくよく考えてみたらさぁ、ひとつだけ超平和的なナンバーがあるじゃん」
それは決して仲間内――すなわち、安藤達だけに向けられたボリュームではなかった。それこそ、どのナンバーを宣言すべきか議論している真っ最中のBチームに向けて発せられていたのだ。
これはチーム戦のゲームである。もちろん【デスナンバー】を踏んでしまえば死んでしまう真剣白羽の勝負だ。けれども、このゲームは【糾弾ホームルーム】にて【レクリエーション】として行われているわけだから――議論が可能なのだ。すなわち、こうしてゲームをしている最中でも、チームの枠を超えて話し合いができるのである。真綾は何の気なしに発言したのだろうが、これが【糾弾ホームルーム】である以上、例えチームは別々であろうが、自由に意見交換をすることは許されるはずだ。
「はぁ? 何言ってるか良く分かんねぇよ。もう少し分かりやすく説明しろよって」
案の定、銃口を向けられているBチームの本田と真綾のやり取りが成立した。もちろん、姫乙が口を挟んだりもしない。この時間が【糾弾ホームルーム】である以上、生徒同士の話し合いや議論を邪魔することはできないのだろう。
芽衣の言葉に便乗すべく、ぽつりと小宮山が漏らした。まだ小宮山の便乗なんて可愛いほうだ。星野崎が「ま、まぁ馬鹿でも分かる理屈だけど」と、根拠がはっきりした途端に手の平を返して口を開いたのには、頭のひとつでも引っ叩いてやりたいと思った。同じチームではあるものの、誰もが星野崎の言葉を聞き流しているわけだが。
「ふーん。まぁ【ナンバーキーパー】も自分が生き延びるために安全策を張らないといけないわけね。あれ? だったらさ、この場合で【ナンバーキーパー】が【デスナンバー】に選ぶのって――」
どこか他人事のようでありながらも、ようやく【1】【2】【3】が安全だという根拠を理解してくれた真綾。しかし、その濃い目に引かれたアイラインと付けまつ毛に囲まれた目が宙を泳ぐと、急に見開かれた。そして、あろうことか彼女はとんでもない行動に出たのだ。
「あのさー! 真綾さぁ――【デスナンバー】分かっちゃったぁ。よくよく考えてみたらさぁ、ひとつだけ超平和的なナンバーがあるじゃん」
それは決して仲間内――すなわち、安藤達だけに向けられたボリュームではなかった。それこそ、どのナンバーを宣言すべきか議論している真っ最中のBチームに向けて発せられていたのだ。
これはチーム戦のゲームである。もちろん【デスナンバー】を踏んでしまえば死んでしまう真剣白羽の勝負だ。けれども、このゲームは【糾弾ホームルーム】にて【レクリエーション】として行われているわけだから――議論が可能なのだ。すなわち、こうしてゲームをしている最中でも、チームの枠を超えて話し合いができるのである。真綾は何の気なしに発言したのだろうが、これが【糾弾ホームルーム】である以上、例えチームは別々であろうが、自由に意見交換をすることは許されるはずだ。
「はぁ? 何言ってるか良く分かんねぇよ。もう少し分かりやすく説明しろよって」
案の定、銃口を向けられているBチームの本田と真綾のやり取りが成立した。もちろん、姫乙が口を挟んだりもしない。この時間が【糾弾ホームルーム】である以上、生徒同士の話し合いや議論を邪魔することはできないのだろう。
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