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査定3 おばけマンションの人喰いエレベーター【解答編】
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動画内の釈明では、おばけマンションでの生配信が、実際のところはカネモト発案のドッキリなる予定だったこと、そしてカネモト自身がエレベーターに乗り込み、ドッキリを仕掛けることになっていたことが明らかにされている。それはつまり――。
「これらのことから、犯人は事前にそのことを知っていた人物の中にいると考えられます。カメラの前でやったじゃんけんも出来レースというやつで、カネモトさんが負けることになっていた。そして、人喰いエレベーターにはカネモトさんが乗ることになっていた。どれだけ用意周到に犯人が殺害計画を作り上げても、いざエレベーターに乗るのがカネモトさんでなければ意味がありません。逆説的に言ってしまえば、カネモトさんがエレベーターに乗り込み、またドッキリという形の見せ方をするため、エレベーター内部にカメラを持ち込まないという構成が決まっていたからこそ、犯人は今回の犯行を実行に移せたのです」
犯人の狙いがカネモトであるのならば、エレベーターに乗るのはカネモトでなければ困る。また、カメラを手にエレベーターへと乗り込まれたのでは手の出しようがない。あらかじめ、犯人にとって都合の良い環境が整っていたからこそ、犯人は犯行に及んだ。そして、都合の良い環境が整っているという事実を事前に知ることができたのは、やはりラクレスメンバーしかいないということになるのだろう。
「あのさ、実は犯人がラクレスとは全く無関係のイカレタ奴だったって可能性は? 今の時代、そういう事件も結構あるじゃん? それなら、事前にカネモトがエレベーターに乗るとか知る必要はねぇし。あれだ、通り魔的な犯行みたいな感じで」
一里之という男は、その風体とは裏腹に中々鋭い質問をする。千早の話は、カネモトの殺害こそが犯人の狙いであることを前提にしている。しかし、誰でも良かったとなると、また可能性がぐっと広がることだろう。
「いいえ、犯人がラクレスの部外者――無関係の人間という可能性はゼロです。その根拠は後ほど――。とにかく、犯人はカネモトさんの殺害が目的だった。そして、カネモトさんの殺害計画を立てることができたのは、事前にドッキリの情報を知っていた人物に限られることだけは間違いありません」
あの時、現場にいたラクレス関係者は、博士、ジュンヤ、キー坊、マソンヌの4人。事件現場から雲隠れしてしまったのは褒められたことではないが、謝罪動画を見る限りでは、この4人の中に犯人がいるとは思えない。しかし、犯行の計画を事前に立てることができたのは、ラクレスメンバーしかいないはず。
「これらのことから、犯人は事前にそのことを知っていた人物の中にいると考えられます。カメラの前でやったじゃんけんも出来レースというやつで、カネモトさんが負けることになっていた。そして、人喰いエレベーターにはカネモトさんが乗ることになっていた。どれだけ用意周到に犯人が殺害計画を作り上げても、いざエレベーターに乗るのがカネモトさんでなければ意味がありません。逆説的に言ってしまえば、カネモトさんがエレベーターに乗り込み、またドッキリという形の見せ方をするため、エレベーター内部にカメラを持ち込まないという構成が決まっていたからこそ、犯人は今回の犯行を実行に移せたのです」
犯人の狙いがカネモトであるのならば、エレベーターに乗るのはカネモトでなければ困る。また、カメラを手にエレベーターへと乗り込まれたのでは手の出しようがない。あらかじめ、犯人にとって都合の良い環境が整っていたからこそ、犯人は犯行に及んだ。そして、都合の良い環境が整っているという事実を事前に知ることができたのは、やはりラクレスメンバーしかいないということになるのだろう。
「あのさ、実は犯人がラクレスとは全く無関係のイカレタ奴だったって可能性は? 今の時代、そういう事件も結構あるじゃん? それなら、事前にカネモトがエレベーターに乗るとか知る必要はねぇし。あれだ、通り魔的な犯行みたいな感じで」
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