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査定2 惨殺アイちゃん参上【解答編】
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バスケットボール部のキャプテンは、その長谷川とかいう人物の話を千早が出したからこそ、風紀委員会を連想し、その結果として千早のことを風紀委員会と間違えた。では――警備員のほうはどうだったのか。
「そりゃ、毎日のように風紀委員会がやってきては、名簿やらなんやらを引っ掻き回していたからね。ほら、あの時も名簿を見せて欲しいって言われたから、てっきり風紀委員会だと――」
おっさんの言葉にすぐさま切り返す千早。淡々としていながら、その言葉の切り口は鋭い。
「下手な言い訳はやめておいたほうがいいかと。あの時、私達は名簿を見せてくれ――なんて言っていません。正確には、その話題を出す前の時点で、あなたは私達のことを風紀委員会だと勘違いしていました。いくら風紀委員会が毎日のように押しかけてきていたとしても、見知らぬ生徒を頭から風紀委員会と決めつけるとは思えません。特に私は――雛撫高校の生徒に扮した他校の生徒だったわけですから。つまり、私達の姿を見た時点で、風紀委員会であると思うだけの明確な材料が、あなたにはあったのです」
千早はそう言うと、手荷物の中から何かを取り出した。それは……50周年記念で配布されたというカッターナイフだった。
「私はあの時、赤祖父様より預かったカッターナイフを持っていました。そして、このカッターナイフを見たあなたは、私のことを風紀委員会だと間違えてしまったのです」
愛から聞いた話だと、そもそも千早の元に持ち込んだカッターナイフは、ウサギ小屋に落ちていたものだったはず。つまり、凶器となったカッターナイフを見て、おっさんは千早のことを風紀委員会だと思ったのだ。事件に関与したと思われるカッターナイフを持っていたのだから、そのように連想するのは当然だと思うのだが。
「あぁ、事件に使われたカッターナイフをじっと見つめている物好きなんて、風紀委員会くらいしかいないと思ってね。思わず間違えてしまっただけだよ。ただそれだけなのに犯人扱いをされるなんて――」
おっさんの言葉に、千早はカッターナイフを学校鞄の中へと戻し、その代わりにビニール袋に入ったままの血にまみれたカッターナイフを取り出す。続いて小さなケースを取り出すと、その中から小型の虫眼鏡のようなものを取り出し、それを片目にはめた。西洋の貴族がしているような眼鏡的なやつである。
「はい、それだけで犯人扱いできるんです。なぜなら、この間違いを犯せる人間は、ごくごく限られた人間だけなのですから」
「そりゃ、毎日のように風紀委員会がやってきては、名簿やらなんやらを引っ掻き回していたからね。ほら、あの時も名簿を見せて欲しいって言われたから、てっきり風紀委員会だと――」
おっさんの言葉にすぐさま切り返す千早。淡々としていながら、その言葉の切り口は鋭い。
「下手な言い訳はやめておいたほうがいいかと。あの時、私達は名簿を見せてくれ――なんて言っていません。正確には、その話題を出す前の時点で、あなたは私達のことを風紀委員会だと勘違いしていました。いくら風紀委員会が毎日のように押しかけてきていたとしても、見知らぬ生徒を頭から風紀委員会と決めつけるとは思えません。特に私は――雛撫高校の生徒に扮した他校の生徒だったわけですから。つまり、私達の姿を見た時点で、風紀委員会であると思うだけの明確な材料が、あなたにはあったのです」
千早はそう言うと、手荷物の中から何かを取り出した。それは……50周年記念で配布されたというカッターナイフだった。
「私はあの時、赤祖父様より預かったカッターナイフを持っていました。そして、このカッターナイフを見たあなたは、私のことを風紀委員会だと間違えてしまったのです」
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「あぁ、事件に使われたカッターナイフをじっと見つめている物好きなんて、風紀委員会くらいしかいないと思ってね。思わず間違えてしまっただけだよ。ただそれだけなのに犯人扱いをされるなんて――」
おっさんの言葉に、千早はカッターナイフを学校鞄の中へと戻し、その代わりにビニール袋に入ったままの血にまみれたカッターナイフを取り出す。続いて小さなケースを取り出すと、その中から小型の虫眼鏡のようなものを取り出し、それを片目にはめた。西洋の貴族がしているような眼鏡的なやつである。
「はい、それだけで犯人扱いできるんです。なぜなら、この間違いを犯せる人間は、ごくごく限られた人間だけなのですから」
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