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査定2 惨殺アイちゃん参上【解答編】
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どうにも蚊帳の外というのは、色々と分からないことが多くて困る。察するに、怪しげな行動を取っていた人物がいたのであろう。
「――彼女はバスケットボール部の部員です。そして、第2の事件を目撃したのもバスケットボール部でした。この中に、きっと彼女も含まれていたのでしょう」
一里之の全く知らない人物についての議論が交わされるが、黙って見ていることしかできないのがもどかしい。
「第2の事件を目撃してしまった彼女は、それが連続的に起きていることを【惨殺アイちゃん】からのメッセージで悟りました。このままではまた犠牲が出てしまうかもしれない。そう考えた彼女は、ウサギ小屋を毎日見張ることにしたのです。その行動が、何も知らない人間から見れば、怪しげに見えてしまったのではないでしょうか? 彼女が【惨殺アイちゃん】ではないとするのならば、そう考えるのが自然かと」
とにもかくにも怪しまれていた人物がいたようだが、その人物には動物を殺してやろうなんて気などさらさらなく、逆に殺されてしまうかもしれない動物達を守ろうとしていたらしい。その行動が怪しく映ってしまったということなのだろう。
「しかし、ウサギ達が殺された途端に学校に来なくなるのは――」
「守ろうとしていた動物達を守れなかったんです。それは相当にショックだったでしょう。しばらく立ち直れなくても仕方がありません」
おっさんの反論など受け付けないとばかりに切り返すと、千早は「話を元に戻します」と言い切り、相手の返事を待たずに続けた。
「さて、独自に今回の事件を解決しようとした風紀委員会ですが、実は私――雛撫高校で二度に渡り、風紀委員会に間違われているのです」
確か、愛のスカートを借りて学校へと潜入した千早。他校の生徒だというのに、風紀委員会にまで間違われてしまったようだ。それだけ愛の高校の風紀委員会は大規模で大人数なのであろうか。
「一度は警備員の詰所で、私を見たあなたが、私を風紀委員会だと勘違いしました」
千早の視線の先には、玄関先から微動だにもしないおっさんの姿がある。改めて、この人物が【惨殺アイちゃん】だと考えると非常に気持ち悪い。
「二度目は体育館で、バスケットボール部のキャプテンに、風紀委員会だと間違われたのです。それ以外に、私のことを風紀委員会だと勘違いした方はおりません。逆説的に言ってしまうと、このお二方は、私が風紀委員会であると間違えるだけの根拠があったということです。そして、この根拠こそが、あなたが犯人であることを物語っているのです」
「――彼女はバスケットボール部の部員です。そして、第2の事件を目撃したのもバスケットボール部でした。この中に、きっと彼女も含まれていたのでしょう」
一里之の全く知らない人物についての議論が交わされるが、黙って見ていることしかできないのがもどかしい。
「第2の事件を目撃してしまった彼女は、それが連続的に起きていることを【惨殺アイちゃん】からのメッセージで悟りました。このままではまた犠牲が出てしまうかもしれない。そう考えた彼女は、ウサギ小屋を毎日見張ることにしたのです。その行動が、何も知らない人間から見れば、怪しげに見えてしまったのではないでしょうか? 彼女が【惨殺アイちゃん】ではないとするのならば、そう考えるのが自然かと」
とにもかくにも怪しまれていた人物がいたようだが、その人物には動物を殺してやろうなんて気などさらさらなく、逆に殺されてしまうかもしれない動物達を守ろうとしていたらしい。その行動が怪しく映ってしまったということなのだろう。
「しかし、ウサギ達が殺された途端に学校に来なくなるのは――」
「守ろうとしていた動物達を守れなかったんです。それは相当にショックだったでしょう。しばらく立ち直れなくても仕方がありません」
おっさんの反論など受け付けないとばかりに切り返すと、千早は「話を元に戻します」と言い切り、相手の返事を待たずに続けた。
「さて、独自に今回の事件を解決しようとした風紀委員会ですが、実は私――雛撫高校で二度に渡り、風紀委員会に間違われているのです」
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「二度目は体育館で、バスケットボール部のキャプテンに、風紀委員会だと間違われたのです。それ以外に、私のことを風紀委員会だと勘違いした方はおりません。逆説的に言ってしまうと、このお二方は、私が風紀委員会であると間違えるだけの根拠があったということです。そして、この根拠こそが、あなたが犯人であることを物語っているのです」
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