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査定2 惨殺アイちゃん参上【問題編】
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人を殺したいと思ったことはない。だって、人はきっと抵抗するだろうから。それに、そんなことをしてしまったら警察に捕まってしまう。一方、動物は警察に捕まりはしない。いや、捕まったとしても器物損壊という名目の罪にしかならない。万が一、罪に問われたとしても、その罪はとても軽いものになる。
バスを降りると、そこからはしばらく徒歩。自宅に到着すると制服を脱ぎ、そして鼻歌混じりにシャワーを浴びる。一晩オールしているのだから眠くなりそうなものであるが、頭の中は昨晩の追体験を繰り返すばかりで、しばらくは眠れそうにない。
シャワーから上がると下着姿のまま、洗面所の鏡の前に立ってみる。最近、ちょっと体型が気になってきた。世間一般的に痩せ型とは言われるのだが、主観的に見れば前よりは太った気がする。最近は生活習慣が乱れつつあるから、少し気をつけないと。洗濯かごに放り込んである制服のほうへと視線を移すと、アイちゃんはダイエットを誓った。太って制服が入らなくなるなんてことになったら大変だ。
リビングへと向かうと、それなりのコーディネートをして外に出る準備を始める。
オール明けにしては調子がいいし、気分も弾むようにウキウキとしている。これも、今まで封じ込めていた猟奇的な願望を解放したからなのかもしれない。こんなことなら――もっと早々とやっておくべきだった。
アイちゃんの頭の中は、生き絶える直前のカラスの姿でいっぱいになっていた。実際に殺したのは一度だけだが、もう想像の中では何度もカラスを殺していた。しかも、様々なシチュエーションで、そして色々な殺し方を試しつつ……。それを繰り返しているうちに、どうにも納得できなくなった。
カラスはあの殺し方で正しかったのだろうか。もっと面白く、またさらに快楽を得られるような殺し方があったのではないか。想像の中では何度もシミュレートできるかもしれないが、実際に自分の手で殺すことができるのは一度だけ。もう、余韻に浸るだけでは満足できなくなっていた。
あぁ、もっと他に楽しい殺し方があったはずだ。ボウガンひとつで殺すのではなく、他のものを使ってなぶり殺したほうが面白かったに違いない。興奮、高揚――そして反省。もっとも、その反省は動物を殺してしまったことに対するものではなく、殺し方を悔いる反省。
もっと殺したい。もっと面白おかしく動物を殺したい――。本当は家に置いて出るつもりだったが、結局アイちゃんはボウガン一式の入ったバッグを背負って家を飛び出したのであった。
バスを降りると、そこからはしばらく徒歩。自宅に到着すると制服を脱ぎ、そして鼻歌混じりにシャワーを浴びる。一晩オールしているのだから眠くなりそうなものであるが、頭の中は昨晩の追体験を繰り返すばかりで、しばらくは眠れそうにない。
シャワーから上がると下着姿のまま、洗面所の鏡の前に立ってみる。最近、ちょっと体型が気になってきた。世間一般的に痩せ型とは言われるのだが、主観的に見れば前よりは太った気がする。最近は生活習慣が乱れつつあるから、少し気をつけないと。洗濯かごに放り込んである制服のほうへと視線を移すと、アイちゃんはダイエットを誓った。太って制服が入らなくなるなんてことになったら大変だ。
リビングへと向かうと、それなりのコーディネートをして外に出る準備を始める。
オール明けにしては調子がいいし、気分も弾むようにウキウキとしている。これも、今まで封じ込めていた猟奇的な願望を解放したからなのかもしれない。こんなことなら――もっと早々とやっておくべきだった。
アイちゃんの頭の中は、生き絶える直前のカラスの姿でいっぱいになっていた。実際に殺したのは一度だけだが、もう想像の中では何度もカラスを殺していた。しかも、様々なシチュエーションで、そして色々な殺し方を試しつつ……。それを繰り返しているうちに、どうにも納得できなくなった。
カラスはあの殺し方で正しかったのだろうか。もっと面白く、またさらに快楽を得られるような殺し方があったのではないか。想像の中では何度もシミュレートできるかもしれないが、実際に自分の手で殺すことができるのは一度だけ。もう、余韻に浸るだけでは満足できなくなっていた。
あぁ、もっと他に楽しい殺し方があったはずだ。ボウガンひとつで殺すのではなく、他のものを使ってなぶり殺したほうが面白かったに違いない。興奮、高揚――そして反省。もっとも、その反省は動物を殺してしまったことに対するものではなく、殺し方を悔いる反省。
もっと殺したい。もっと面白おかしく動物を殺したい――。本当は家に置いて出るつもりだったが、結局アイちゃんはボウガン一式の入ったバッグを背負って家を飛び出したのであった。
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