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第4問 死神と駅の中で【解答編】
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長谷川、凛は九十九の考えとはまるで別の答えを書いた。正攻法で考えるのであれば、九十九か長谷川のいずれかが犯人となるが――しかし、この問題はそんなに簡単なものではないはずだ。
残るは眠夢と九十九の2人。できることであれば、ここで眠夢と答えを合わせておきたいところ。これで彼女の答えが九十九か長谷川ということになってしまうと、間違った方向に答えが偏ってしまうことになる。そしてその事実は、良くも悪くも尾を引くことになってしまうだろう。仮にこのクイズを乗り切ったとしても、禍根を残してしまうことになり、さらに疑心暗鬼は加速することは目に見えている。決めかねているのであれば、アカリのように無記入にてフリップを出してもらいたいところ。
「さぁ、九十九さんと西潟さんもフリップを出してください。遠慮なさらずに――どうぞ」
藤木に促されて、ふと眠夢と目が合う。彼女はただ頷いたばかりだった。さすがに、先陣をきってこの答えを提示する気にはなれないのかもしれない。九十九は眠夢に向かって頷き返すと、藤木の望み通りにフリップを出してやった。
九十九がフリップを出したのを見てから、自分のフリップを出す眠夢。やはり、いきなり答えを告げたところで、それに従ってくれるのは少数である。いや、これがまだ最初のほうだったら問題なかったのかもしれない。ある程度人数が減り、心の奥底で互いを疑い合わねばならない状況になったからこそ、このようなタイミングで足並みが揃わなくなってしまったのだ。
「おっと、九十九さんと西潟さんは答えが一致しましたねぇ。しかも、これはなんということでしょうか――」
「藤木、わざとらしいリアクションはいらねぇんだよ。さっさと【最後の審判】とやらを始めるぞ」
番組的に盛り上げようとした藤木の言葉をぶった斬る。眠夢は九十九の答えに同意してくれたが、2人では過半数突破とはならない。別の答えを提示した長谷川か凛、もしくは解答を保留としたアカリのいずれかを納得させる必要がある。
「そんなに急がなくとも【最後の審判】はどこにも逃げたりはしないのですがねぇ――。まぁ、そこまでお望みであれば、テンポ良くまいりましょうか。それでは【最後の審判】を始めましょう!」
可能であれば、ここで全員を納得させ、満場一致にて答えとしたい。それはある意味、このクイズ番組に抗う者としての意地なのかもしれない。
九十九と眠夢のフリップには、全く同じ答えが書かれていた。
――そう、藤木流星と。
残るは眠夢と九十九の2人。できることであれば、ここで眠夢と答えを合わせておきたいところ。これで彼女の答えが九十九か長谷川ということになってしまうと、間違った方向に答えが偏ってしまうことになる。そしてその事実は、良くも悪くも尾を引くことになってしまうだろう。仮にこのクイズを乗り切ったとしても、禍根を残してしまうことになり、さらに疑心暗鬼は加速することは目に見えている。決めかねているのであれば、アカリのように無記入にてフリップを出してもらいたいところ。
「さぁ、九十九さんと西潟さんもフリップを出してください。遠慮なさらずに――どうぞ」
藤木に促されて、ふと眠夢と目が合う。彼女はただ頷いたばかりだった。さすがに、先陣をきってこの答えを提示する気にはなれないのかもしれない。九十九は眠夢に向かって頷き返すと、藤木の望み通りにフリップを出してやった。
九十九がフリップを出したのを見てから、自分のフリップを出す眠夢。やはり、いきなり答えを告げたところで、それに従ってくれるのは少数である。いや、これがまだ最初のほうだったら問題なかったのかもしれない。ある程度人数が減り、心の奥底で互いを疑い合わねばならない状況になったからこそ、このようなタイミングで足並みが揃わなくなってしまったのだ。
「おっと、九十九さんと西潟さんは答えが一致しましたねぇ。しかも、これはなんということでしょうか――」
「藤木、わざとらしいリアクションはいらねぇんだよ。さっさと【最後の審判】とやらを始めるぞ」
番組的に盛り上げようとした藤木の言葉をぶった斬る。眠夢は九十九の答えに同意してくれたが、2人では過半数突破とはならない。別の答えを提示した長谷川か凛、もしくは解答を保留としたアカリのいずれかを納得させる必要がある。
「そんなに急がなくとも【最後の審判】はどこにも逃げたりはしないのですがねぇ――。まぁ、そこまでお望みであれば、テンポ良くまいりましょうか。それでは【最後の審判】を始めましょう!」
可能であれば、ここで全員を納得させ、満場一致にて答えとしたい。それはある意味、このクイズ番組に抗う者としての意地なのかもしれない。
九十九と眠夢のフリップには、全く同じ答えが書かれていた。
――そう、藤木流星と。
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