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第4問 死神と駅の中で【出題編】
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画面がまたしてもブラックアウトする。ほんの数秒程度のブラックアウトが終わると画面が切り替わった。
『3番のカメラになります。3番と4番は駅のホームに設置されています。3番がホームの北側を、4番がホームの南側を映す形となっています』
画面には駅のホームが映っていた。もっとも、そこまで大袈裟なものではなく、申し訳程度の広さのホームがあるだけ。監視カメラそのものは、きっと雨除けの屋根の天井にでも取り付けられているのだろう。見取り図で確認した通り、ホームはひとつしかないようであり、3番のカメラには――目出し帽を被り、先ほどのカメラに映った人物達と全く同じ格好をした人がぽつんと映り込んでいた。ホームの北側を映した監視カメラには、その1人しか映っていない。まさしく無人駅であり、その光景は駅のホームよりも、海にぽつんと浮いた小さな浮島のように見えた。その浮島にて、人々は定期船が来るのを待つわけだ。
「これ、もしかして被害者まで同じ格好なんじゃあるまいな? そうなったら、ますます面倒というか、ややこしいことになるな」
出雲の言葉に小さく頷き返す小野寺。クイズとして採用されるような事件なのだ。見ているだけで犯人が分かるような仕様にはなっていないだろうし、これくらいの対策は当然と考えたほうがいいだろう。
またしても画面がブラックアウト。
『4番のカメラです。こちらもホームを映す形になっています』
そして画面が切り替わる。今度もまた、駅のホームを映したものであるが、撮影している方向が違う。3番カメラが北を捉えたものらしいから、その真反対――ホームの南側を映したものになる。こちらにも、飾り気がまるでない簡素なホームと、これまた目出し帽の人が電車を待っているようだった。これまでの流れから察するに、ホームに立っているどちらかの人間が、突き落とされてしまうしまうことになるのだろう。
画面がまたしても切り替わり、1番のカメラに戻った。駅舎の出入り口を主に映しているものである。先ほどの光景とは違い、人でも待っているのか――駅舎前に立っている人の姿が確認できた。案の定、その人物もまた目出し帽を筆頭に、上から下まで同じ格好だった。
『これが1番から4番のカメラになります。これより、おおよそ30秒間隔で、カメラの映像が切り替わりながら、被害者がホームから突き落とされるところまで流れます。この映像だけを頼りに、犯人が誰なのかを導いてください』
『3番のカメラになります。3番と4番は駅のホームに設置されています。3番がホームの北側を、4番がホームの南側を映す形となっています』
画面には駅のホームが映っていた。もっとも、そこまで大袈裟なものではなく、申し訳程度の広さのホームがあるだけ。監視カメラそのものは、きっと雨除けの屋根の天井にでも取り付けられているのだろう。見取り図で確認した通り、ホームはひとつしかないようであり、3番のカメラには――目出し帽を被り、先ほどのカメラに映った人物達と全く同じ格好をした人がぽつんと映り込んでいた。ホームの北側を映した監視カメラには、その1人しか映っていない。まさしく無人駅であり、その光景は駅のホームよりも、海にぽつんと浮いた小さな浮島のように見えた。その浮島にて、人々は定期船が来るのを待つわけだ。
「これ、もしかして被害者まで同じ格好なんじゃあるまいな? そうなったら、ますます面倒というか、ややこしいことになるな」
出雲の言葉に小さく頷き返す小野寺。クイズとして採用されるような事件なのだ。見ているだけで犯人が分かるような仕様にはなっていないだろうし、これくらいの対策は当然と考えたほうがいいだろう。
またしても画面がブラックアウト。
『4番のカメラです。こちらもホームを映す形になっています』
そして画面が切り替わる。今度もまた、駅のホームを映したものであるが、撮影している方向が違う。3番カメラが北を捉えたものらしいから、その真反対――ホームの南側を映したものになる。こちらにも、飾り気がまるでない簡素なホームと、これまた目出し帽の人が電車を待っているようだった。これまでの流れから察するに、ホームに立っているどちらかの人間が、突き落とされてしまうしまうことになるのだろう。
画面がまたしても切り替わり、1番のカメラに戻った。駅舎の出入り口を主に映しているものである。先ほどの光景とは違い、人でも待っているのか――駅舎前に立っている人の姿が確認できた。案の定、その人物もまた目出し帽を筆頭に、上から下まで同じ格好だった。
『これが1番から4番のカメラになります。これより、おおよそ30秒間隔で、カメラの映像が切り替わりながら、被害者がホームから突き落とされるところまで流れます。この映像だけを頼りに、犯人が誰なのかを導いてください』
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