19 / 41
第十八話
しおりを挟む
(でも、あれから五年も経ったのよね。性格も私が知らないだけで、少しずつ変わっていったのかもしれないわ)
根本的な性格は変わらなくとも、周囲の環境で性格は変わるものだ。エマも気がついていないだけで、性格が昔とは変わっている部分があるのだろう。
エマが勝手に頭の中で性格の変わりように納得をしている間にも、ウィリアムとレオナルドの話は進んでいたようだ。しかもなぜか先程よりも険悪なムードになりつつある。
(いや、険悪だけれど、なんていえばいいのかしら。……子どもの喧嘩?)
二人の会話に耳を傾けてみると、そうとしか表現のしようがなかった。
「だから僕は、エマと話をしたい。ただそれだけなんだよ。屋敷に上がる許可は公爵にも取ってある」
「ですがお嬢様は、あまりお話をしたくないようですよ」
「それは君の考えでしょう? エマから直接聞いたわけじゃない」
「態度でお分かりになられませんか?」
「君が遮ってるからね。エマの姿を見せてくれたらわかるかもね」
「では雰囲気で察してください」
内容こそ違えど、小さい頃のミアカーナとリカルドの口喧嘩にそっくりだ。そのことに気がついてしまい、笑いが込み上げてきた。どうにか我慢をしようとするが、どうにも笑いを堪えることができず、ふふっと口から笑い声が飛び出してしまった。
エマの笑い声に、口喧嘩が止まる。
「お嬢様、なぜ笑っているのです?」
「エマ、僕は君と話したくて君の侍従と話をしているんだけれど」
ウィリアムが体ごと振り向いて、眉を寄せながら不思議そうな顔を見せてきた。ウィリアムが振り向いたことによって、レオナルドの姿も見えることになり、レオナルドもウィリアムと同じような顔をしていることがわかる。たったそれだけのことなのに、再び笑いが込み上げてくる。
これほど笑ったのは久しぶりかもしれない。
「ふふ、だってレオナルド殿下とウィリー、話しているというより口喧嘩していると言った方が正しいんだもの。まるで小さい頃のミアとリカルドの口喧嘩を聞いているようで」
失礼かもしれないと思ったが、レオナルドがこれくらいのことで怒らないとエマは知っている。性格は年齢とともに多少変われど、根本的なところが変わる人はそうそういないはずだ。
エマの言い分に二人とも思うところがあったのか、互いに一瞥をして、目を逸らした。そんなところもそっくりだったのだが、言いたくなる気持ちを我慢して、気持ちを紛らわせるようにこほんと咳をつく。
「ウィリー、間に入ってくれてありがとう。私、きちんとレオナルド殿下とお話をするわ」
そう思えたのは二人の口喧嘩を聞いて、どこかレオナルドに対して気が楽になったからなのかもしれない。
「……よろしいのですか?」
その一言にウィリアムの心遣いが見て取れる。ウィリアムを安心させるように微笑んで頷き、感謝を告げる。
「ええ。でも後ろに控えてくれていると助かるわ」
でも二人きりになるのは勇気がいる。そこでウィリアムにお願いをすれば、最初からそのつもりだったようで、もちろんですと返事が返ってきた。
「レオナルド殿下も、ウィリアムがいてもよろしいでしょうか?」
しかしウィリアムに許可をとっても、この場で一番位の高いレオナルドに許可を取らなければ意味がない。
「彼がいることでエマが僕と話をしてくれるのなら。それくらいは妥協しよう」
「ありがとうございます」
レオナルドの許可を取ったところで、場所を移動することになった。レオナルドはここでも構わないと口にしていたが、さすがに芝生の上に直接レオナルドを座らせるのは躊躇われた。
そこで同じ庭に設置してあるテーブルの方へ移動することになった。レオナルドを案内してきた使用人が近くに控えていたので、お茶と軽く摘まめるお菓子の用意を指示していた。さすが公爵家というべきなのか、エマたちが腰を下ろして数分も経たないうちに紅茶と美味しそうなお菓子がテーブルに置かれる。もしかしたらレオナルドが来訪した段階で、用意をしていたのかもしれない。
互いに紅茶を口に含み、喉を潤したところで、レオナルドが話を切り出してきた。
「エマはもう……体は大丈夫なの?」
出会った時と同じ言葉が繰り返されるのかと覚悟をしていたが、予想を裏切る形で体調のことを聞かれ、口をぽかんと開けてしまう。
「やっぱりどこか体調が?」
そんなエマを心配し、レオナルドが立ち上がろうとしたので慌てて、首を横に振る。
「いえ、体調には問題ありません。治癒魔法師としても働けるぐらいには元気になりましたから」
「それならよかった……。魔力過多症を発症した者はエマを除いて全員が一年以内に亡くなっているから。治癒した方法には目を疑ったけれど、エマの元気そうな姿をこうして見ることができて安心をしたよ」
「ご心配をおかけしました」
レオナルドと婚約を破棄して以来、レオナルドと直接話すことはなかった。けれどこうして心配をかけたのだと思うと、一目だけでも会って元気な姿を見せてあげればよかったと思ってしまう。だがそれも今更な話だ。それに今だからこそ思うだけで、あの頃のエマの心にそんな余裕はなかった。
「今日エマに会いに来たのは、エマとこうして話すためだったんだ。ただ毎回エマが僕と話すのを避けようとしているのが分かっていたから、つい急いでしまって同じことを言おうとしてしまったんだけれどね」
同じことというのは、レオナルドがエマのことをどう想っているのかということだろう。急がせてしまった責任は、エマにもあるのは自覚している。気まずげに紅茶を飲めば、それがレオナルドにも伝わったようで苦笑されてしまった。
「別にエマを責めているわけじゃないんだ。ただ、そうだったんだってことだけ知っておいてほしい」
「わかりましたわ。でも、私がレオナルド殿下を避けていたのは事実です。申し訳ございませんでした」
「うん」
ティーカップを机に置き、謝罪を口にした。その続きでエマの主張も聞いてほしいと、口を開く。
「ですが、これだけは理解しておいてほしいのです。私はレオナルド殿下を嫌いになって避けていたわけではないことを」
「それは本当に? 僕はエマに嫌われていないんだね?」
「はい。私がレオナルド殿下とお会いするのを避けていたのは、ミアカーナ様のためを思ってともう一つ。……瞳の色が変わってしまったからなのです」
元婚約者であるエマと仲良くしている姿を見せれば、レオナルド殿下の印象は悪くなってしまう。だからこそ徹底的に避けていた。そしてミアカーナにいらぬ不安をかけまいと思っていたからこそ、避けていたというのもある。
「瞳の色? 瞳の色って一体……あ」
瞳の色にクエスチョンマークを浮かべたレオナルドへ、瞳の色を見せるようにようやく手元から視線を上げた。
根本的な性格は変わらなくとも、周囲の環境で性格は変わるものだ。エマも気がついていないだけで、性格が昔とは変わっている部分があるのだろう。
エマが勝手に頭の中で性格の変わりように納得をしている間にも、ウィリアムとレオナルドの話は進んでいたようだ。しかもなぜか先程よりも険悪なムードになりつつある。
(いや、険悪だけれど、なんていえばいいのかしら。……子どもの喧嘩?)
二人の会話に耳を傾けてみると、そうとしか表現のしようがなかった。
「だから僕は、エマと話をしたい。ただそれだけなんだよ。屋敷に上がる許可は公爵にも取ってある」
「ですがお嬢様は、あまりお話をしたくないようですよ」
「それは君の考えでしょう? エマから直接聞いたわけじゃない」
「態度でお分かりになられませんか?」
「君が遮ってるからね。エマの姿を見せてくれたらわかるかもね」
「では雰囲気で察してください」
内容こそ違えど、小さい頃のミアカーナとリカルドの口喧嘩にそっくりだ。そのことに気がついてしまい、笑いが込み上げてきた。どうにか我慢をしようとするが、どうにも笑いを堪えることができず、ふふっと口から笑い声が飛び出してしまった。
エマの笑い声に、口喧嘩が止まる。
「お嬢様、なぜ笑っているのです?」
「エマ、僕は君と話したくて君の侍従と話をしているんだけれど」
ウィリアムが体ごと振り向いて、眉を寄せながら不思議そうな顔を見せてきた。ウィリアムが振り向いたことによって、レオナルドの姿も見えることになり、レオナルドもウィリアムと同じような顔をしていることがわかる。たったそれだけのことなのに、再び笑いが込み上げてくる。
これほど笑ったのは久しぶりかもしれない。
「ふふ、だってレオナルド殿下とウィリー、話しているというより口喧嘩していると言った方が正しいんだもの。まるで小さい頃のミアとリカルドの口喧嘩を聞いているようで」
失礼かもしれないと思ったが、レオナルドがこれくらいのことで怒らないとエマは知っている。性格は年齢とともに多少変われど、根本的なところが変わる人はそうそういないはずだ。
エマの言い分に二人とも思うところがあったのか、互いに一瞥をして、目を逸らした。そんなところもそっくりだったのだが、言いたくなる気持ちを我慢して、気持ちを紛らわせるようにこほんと咳をつく。
「ウィリー、間に入ってくれてありがとう。私、きちんとレオナルド殿下とお話をするわ」
そう思えたのは二人の口喧嘩を聞いて、どこかレオナルドに対して気が楽になったからなのかもしれない。
「……よろしいのですか?」
その一言にウィリアムの心遣いが見て取れる。ウィリアムを安心させるように微笑んで頷き、感謝を告げる。
「ええ。でも後ろに控えてくれていると助かるわ」
でも二人きりになるのは勇気がいる。そこでウィリアムにお願いをすれば、最初からそのつもりだったようで、もちろんですと返事が返ってきた。
「レオナルド殿下も、ウィリアムがいてもよろしいでしょうか?」
しかしウィリアムに許可をとっても、この場で一番位の高いレオナルドに許可を取らなければ意味がない。
「彼がいることでエマが僕と話をしてくれるのなら。それくらいは妥協しよう」
「ありがとうございます」
レオナルドの許可を取ったところで、場所を移動することになった。レオナルドはここでも構わないと口にしていたが、さすがに芝生の上に直接レオナルドを座らせるのは躊躇われた。
そこで同じ庭に設置してあるテーブルの方へ移動することになった。レオナルドを案内してきた使用人が近くに控えていたので、お茶と軽く摘まめるお菓子の用意を指示していた。さすが公爵家というべきなのか、エマたちが腰を下ろして数分も経たないうちに紅茶と美味しそうなお菓子がテーブルに置かれる。もしかしたらレオナルドが来訪した段階で、用意をしていたのかもしれない。
互いに紅茶を口に含み、喉を潤したところで、レオナルドが話を切り出してきた。
「エマはもう……体は大丈夫なの?」
出会った時と同じ言葉が繰り返されるのかと覚悟をしていたが、予想を裏切る形で体調のことを聞かれ、口をぽかんと開けてしまう。
「やっぱりどこか体調が?」
そんなエマを心配し、レオナルドが立ち上がろうとしたので慌てて、首を横に振る。
「いえ、体調には問題ありません。治癒魔法師としても働けるぐらいには元気になりましたから」
「それならよかった……。魔力過多症を発症した者はエマを除いて全員が一年以内に亡くなっているから。治癒した方法には目を疑ったけれど、エマの元気そうな姿をこうして見ることができて安心をしたよ」
「ご心配をおかけしました」
レオナルドと婚約を破棄して以来、レオナルドと直接話すことはなかった。けれどこうして心配をかけたのだと思うと、一目だけでも会って元気な姿を見せてあげればよかったと思ってしまう。だがそれも今更な話だ。それに今だからこそ思うだけで、あの頃のエマの心にそんな余裕はなかった。
「今日エマに会いに来たのは、エマとこうして話すためだったんだ。ただ毎回エマが僕と話すのを避けようとしているのが分かっていたから、つい急いでしまって同じことを言おうとしてしまったんだけれどね」
同じことというのは、レオナルドがエマのことをどう想っているのかということだろう。急がせてしまった責任は、エマにもあるのは自覚している。気まずげに紅茶を飲めば、それがレオナルドにも伝わったようで苦笑されてしまった。
「別にエマを責めているわけじゃないんだ。ただ、そうだったんだってことだけ知っておいてほしい」
「わかりましたわ。でも、私がレオナルド殿下を避けていたのは事実です。申し訳ございませんでした」
「うん」
ティーカップを机に置き、謝罪を口にした。その続きでエマの主張も聞いてほしいと、口を開く。
「ですが、これだけは理解しておいてほしいのです。私はレオナルド殿下を嫌いになって避けていたわけではないことを」
「それは本当に? 僕はエマに嫌われていないんだね?」
「はい。私がレオナルド殿下とお会いするのを避けていたのは、ミアカーナ様のためを思ってともう一つ。……瞳の色が変わってしまったからなのです」
元婚約者であるエマと仲良くしている姿を見せれば、レオナルド殿下の印象は悪くなってしまう。だからこそ徹底的に避けていた。そしてミアカーナにいらぬ不安をかけまいと思っていたからこそ、避けていたというのもある。
「瞳の色? 瞳の色って一体……あ」
瞳の色にクエスチョンマークを浮かべたレオナルドへ、瞳の色を見せるようにようやく手元から視線を上げた。
4
お気に入りに追加
217
あなたにおすすめの小説
私が蛙にされた悪役令嬢になるなんて、何かの冗談ですよね?
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【嘘っ!私が呪いに掛けられた悪役令嬢になるなんて!】
私は最近ある恋愛ファンタジー小説に夢中になっていた。そして迎えた突然の小説の結末。それはヒロインに数々の嫌がらせをしていた悪役令嬢が呪いの罰を受けて蛙にされてしまう結末だった。この悪役令嬢が気に入っていた私は、その夜不機嫌な気分でベッドに入った。そして目覚めてみればそこは自分の知らない世界で私は蛙にされた悪役令嬢に憑依していた。
この呪いを解く方法はただ一つ。それは人から感謝される行いをして徳を積むこと。
意思疎通が出来ない身体を抱えて、私の奮闘が始まった――。
※ 他サイトでも投稿中
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
明日は明日の恋をする
彩里 咲華
恋愛
明日の私は誰に恋をしてますか?
結婚に憧れている
水沢 明日香
×
進藤コーポレーション社長
進藤 敬輔
色々な事があって進藤社長のマンションで仕事&生活をする事になった明日香。ビジネスと割り切って仕事を全うしようとするけど……?
ここから2人のストーリーが始まる……。
※ 別サイトにも掲載中です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる