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第二章
三十五話
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「どうしてクライシスが神の怒りに触れたか、当時一緒に輝人をしていた仲間である私らにもわからない」
「そもそも、神がいるのは確かだが、儂たちは会ったことがないからのう……」
ヴァイオレットやニードの口から飛び出す、神という存在。
クライシスの言葉がなければ、ベルもいることすら知らなかった存在だ。ここになって、神という存在が再び浮上した。
「ねぇ、話を折って悪いんだけど、神ってどういう立ち位置なの?」
頭が悪そうな質問ではあるが、今後の話も出てくるのならばベルにとっては重要な話だ。
「ああ、ベルはまだ輝人になって間もないうちに眠りについてしまったから、知らなくても仕方のないか」
「神とは龍脈の持ち主のことを指す。つまりこの世界を統べる者のことだ。だがこの世界に直接干渉するのはご法度らしくてな。龍脈の流れが詰まっていたり、逆に良すぎる箇所があると、神が頭に直接声と龍脈の場所を叩きこんでくんだよ。まあ数十年に一度あるかないかの話だけどな。あれ、頭がものすごく痛いんだよなあ」
エリオットとラヴィックはそれをやられたことがあるらしく、眉間に眉を寄せていた。
(ゲームにはそんな設定はなかったけど……まあこれが現実世界になった今は、そういうのがあってもおかしくはないのか)
日本で暮らしていたときは、神なんて不確かな存在を信じたことすらなかった。しかしこの異世界にベルとして転移した今、そういう存在がいるだと口々に言われれば、納得せざるおえない。
(まあ、それに私この世界でまだ数カ月しか輝人やってないし。神様から声をもらったことがないのは当然か)
「ちなみにそれって声は聞こえても、会話はできないの?」
「何度か試したことはある。クライシスの時も何度か尋ねてみたが、どうやら声は神からの一方通行らしく、こちらからの質問には一切答えてくれなかったよ。ただ神から降りてきた言葉は一つだけあった。クライシスを輝人から降ろせ、とね」
苦虫を数匹噛み潰したかのような表情で、ヴァイオレットは教えてくれた。
「クライシスを輝人から……」
「そうだ。だから私たちは神にも何かしら事情があるのだろうと、召喚獣を失ったクライシスから輝人の力を無理矢理次代に継承させ、その力を奪った。まさか生きていたとは思ってなかったがね」
仲間から輝人の力を奪うのは、苦痛以外の何物でもない。それはクライシスを殺すのと同義になるからだ。ヴァイオレットやニードの表情だけでその時の気持ちがありあると伝わってくる。
神の怒りに触れ、クライシスは龍脈との繋がりを断ち切られてしまった。
(でも、今は繋がっている。それはこの前会ったときに見たから間違いない)
神は龍脈に干渉することはできない。
(でも、もし神に唯一接触する機会があったクライシスに個人的に接触できる機会があるとしたら、龍脈に干渉はできなくても、個人に干渉できる可能性がある)
クライシスが前世の記憶を思い出したその日に、神が干渉してきたとしたら。ベルを幸せにするためのサポートをしろ、ということを再び言われ、それをクライシスが跳ねのけたとしたら。
全てはもしかしたら、というベルの想像の域を出ない。
しかしこの想像がもし本当に起こったことならば、夢見の力で見ているクライシスに起こったことに全て納得ができてしまう。
「…………っ」
クライシスがベルに対する感情は、完璧な逆恨みだと思っていた。
しかし神の願いを跳ねのけ、そのせいでクライシスがあれだけ優しい瞳を向けていた相手が亡くなったのだとしたら、それは直接ではないにせよ、ベルを恨む気持ちも頷ける。しかもそんなクライシスにベルはとどめの一言を放ったと言っても過言ではない。
『別にクライシスが私を幸せにしてくれなくてもいい』
あの時の言葉は神の言葉を真に受けなくていい。クライシスの自由に生きればいい。そう思って背を押した言葉だった。
けれどすでにクライシスが大切な存在をベルのせいで奪われた後に言ってしまった言葉なら、話は違ってくる。ベルを幸せにするサポートしろという願いを跳ねのけたせいで大切な存在を奪われ、ベル本人には幸せにしなくていいと言われた。
だとしたら完璧にクライシスは、ただ神のせいで大切な存在を失ったことになる。
――何様のつもりなんだよ、君。
あの時言われた言葉が脳裏にはっきりと浮かんだ。
「ル、ベル? どうかしたのかい?」
「お嬢、顔真っ青だぞ」
「大丈夫か?」
血の気が引く事実に気づいてしまったベルは、余程青白い顔をしていたのだろう。傍に腰かけていたベルの三人の召喚獣が、体調に気を遣ってくれる。
「だい、じょうぶ」
元々誰にも話す予定はなかった、この世界で目を覚ます前の話。信じてくれる保証はどこにもないし、どう反応されるかという恐怖があったからだ。
しかしこの事実を知ってしまった今、話さないという選択肢はベルの中から消えていた。クライシスの捜索に協力してもらう以上、ベルも手に持っているカードを全て話すのが道理といえるだとう。
「ちょっと、クライシスに対する印象が変わっちゃって驚いてるだけ」
これは本当のことだ。
「まあ、そうだろうね。これで私らの話は終わりだよ。ムース、元の夢見へ」
「はーい」
ムースがパンと両手で音を立てると、小さな家が建っているお茶会の広場へと戻ってきていた。
「さて、今後どうするかだが」
「その前に私から少しだけ話をさせてほしい」
ヴァイオレットの言葉に被せ、声を発した。
「でも、ごめん。この話をするにはちょっと時間が欲しいの。だからまた明日ここで集まれないかな。その時にこの話をするから。……お願い」
顔を青白くさせながらも、頭を下げるベルに、各々困惑していた。
後手に回っている以上、すぐに話し合いは必要だ。だからすぐにベルがこの場で話したことがいいことも十分に理解している、それでもこの話だけは勇気がいる。それに全員に話す前にロセウスたち三人へ先に話しておきたかった。
「ベル嬢が望むなら、儂は構わんよ」
最初に同意を示してくれたのはニードだった。ニードを始めとして誰もが否定の言葉を口にしない。そんな皆にベルは再びありがとう、と頭を下げた。
「そもそも、神がいるのは確かだが、儂たちは会ったことがないからのう……」
ヴァイオレットやニードの口から飛び出す、神という存在。
クライシスの言葉がなければ、ベルもいることすら知らなかった存在だ。ここになって、神という存在が再び浮上した。
「ねぇ、話を折って悪いんだけど、神ってどういう立ち位置なの?」
頭が悪そうな質問ではあるが、今後の話も出てくるのならばベルにとっては重要な話だ。
「ああ、ベルはまだ輝人になって間もないうちに眠りについてしまったから、知らなくても仕方のないか」
「神とは龍脈の持ち主のことを指す。つまりこの世界を統べる者のことだ。だがこの世界に直接干渉するのはご法度らしくてな。龍脈の流れが詰まっていたり、逆に良すぎる箇所があると、神が頭に直接声と龍脈の場所を叩きこんでくんだよ。まあ数十年に一度あるかないかの話だけどな。あれ、頭がものすごく痛いんだよなあ」
エリオットとラヴィックはそれをやられたことがあるらしく、眉間に眉を寄せていた。
(ゲームにはそんな設定はなかったけど……まあこれが現実世界になった今は、そういうのがあってもおかしくはないのか)
日本で暮らしていたときは、神なんて不確かな存在を信じたことすらなかった。しかしこの異世界にベルとして転移した今、そういう存在がいるだと口々に言われれば、納得せざるおえない。
(まあ、それに私この世界でまだ数カ月しか輝人やってないし。神様から声をもらったことがないのは当然か)
「ちなみにそれって声は聞こえても、会話はできないの?」
「何度か試したことはある。クライシスの時も何度か尋ねてみたが、どうやら声は神からの一方通行らしく、こちらからの質問には一切答えてくれなかったよ。ただ神から降りてきた言葉は一つだけあった。クライシスを輝人から降ろせ、とね」
苦虫を数匹噛み潰したかのような表情で、ヴァイオレットは教えてくれた。
「クライシスを輝人から……」
「そうだ。だから私たちは神にも何かしら事情があるのだろうと、召喚獣を失ったクライシスから輝人の力を無理矢理次代に継承させ、その力を奪った。まさか生きていたとは思ってなかったがね」
仲間から輝人の力を奪うのは、苦痛以外の何物でもない。それはクライシスを殺すのと同義になるからだ。ヴァイオレットやニードの表情だけでその時の気持ちがありあると伝わってくる。
神の怒りに触れ、クライシスは龍脈との繋がりを断ち切られてしまった。
(でも、今は繋がっている。それはこの前会ったときに見たから間違いない)
神は龍脈に干渉することはできない。
(でも、もし神に唯一接触する機会があったクライシスに個人的に接触できる機会があるとしたら、龍脈に干渉はできなくても、個人に干渉できる可能性がある)
クライシスが前世の記憶を思い出したその日に、神が干渉してきたとしたら。ベルを幸せにするためのサポートをしろ、ということを再び言われ、それをクライシスが跳ねのけたとしたら。
全てはもしかしたら、というベルの想像の域を出ない。
しかしこの想像がもし本当に起こったことならば、夢見の力で見ているクライシスに起こったことに全て納得ができてしまう。
「…………っ」
クライシスがベルに対する感情は、完璧な逆恨みだと思っていた。
しかし神の願いを跳ねのけ、そのせいでクライシスがあれだけ優しい瞳を向けていた相手が亡くなったのだとしたら、それは直接ではないにせよ、ベルを恨む気持ちも頷ける。しかもそんなクライシスにベルはとどめの一言を放ったと言っても過言ではない。
『別にクライシスが私を幸せにしてくれなくてもいい』
あの時の言葉は神の言葉を真に受けなくていい。クライシスの自由に生きればいい。そう思って背を押した言葉だった。
けれどすでにクライシスが大切な存在をベルのせいで奪われた後に言ってしまった言葉なら、話は違ってくる。ベルを幸せにするサポートしろという願いを跳ねのけたせいで大切な存在を奪われ、ベル本人には幸せにしなくていいと言われた。
だとしたら完璧にクライシスは、ただ神のせいで大切な存在を失ったことになる。
――何様のつもりなんだよ、君。
あの時言われた言葉が脳裏にはっきりと浮かんだ。
「ル、ベル? どうかしたのかい?」
「お嬢、顔真っ青だぞ」
「大丈夫か?」
血の気が引く事実に気づいてしまったベルは、余程青白い顔をしていたのだろう。傍に腰かけていたベルの三人の召喚獣が、体調に気を遣ってくれる。
「だい、じょうぶ」
元々誰にも話す予定はなかった、この世界で目を覚ます前の話。信じてくれる保証はどこにもないし、どう反応されるかという恐怖があったからだ。
しかしこの事実を知ってしまった今、話さないという選択肢はベルの中から消えていた。クライシスの捜索に協力してもらう以上、ベルも手に持っているカードを全て話すのが道理といえるだとう。
「ちょっと、クライシスに対する印象が変わっちゃって驚いてるだけ」
これは本当のことだ。
「まあ、そうだろうね。これで私らの話は終わりだよ。ムース、元の夢見へ」
「はーい」
ムースがパンと両手で音を立てると、小さな家が建っているお茶会の広場へと戻ってきていた。
「さて、今後どうするかだが」
「その前に私から少しだけ話をさせてほしい」
ヴァイオレットの言葉に被せ、声を発した。
「でも、ごめん。この話をするにはちょっと時間が欲しいの。だからまた明日ここで集まれないかな。その時にこの話をするから。……お願い」
顔を青白くさせながらも、頭を下げるベルに、各々困惑していた。
後手に回っている以上、すぐに話し合いは必要だ。だからすぐにベルがこの場で話したことがいいことも十分に理解している、それでもこの話だけは勇気がいる。それに全員に話す前にロセウスたち三人へ先に話しておきたかった。
「ベル嬢が望むなら、儂は構わんよ」
最初に同意を示してくれたのはニードだった。ニードを始めとして誰もが否定の言葉を口にしない。そんな皆にベルは再びありがとう、と頭を下げた。
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