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第一章
二十二話
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王立ナツゥーレ魔法学院。
そこが今回の目的だった。王立とだけあって、王城からすぐ近くのところに建てられている。王立ナツゥーレ魔法学院はその名前の通り、魔法関連を学ぶ学院だ。専攻は幾つかあり、魔石専攻や、魔術師専攻、魔力識別専攻、契約術師専攻などがある。
学院は王族が資金援助をしているから、基本的に学費は誰でも無料だ。そのため庶民でも試験を受ける人は多かったりした。しかし王族が求めているのは、力のある人材。だから合格の水準は非常に高く、合格率が他の学校の比べて低いと有名だった。しかしその反面、学院を卒業した卒業生はどこの職場も喉から手が出るくらい欲しがるような有能な人材ばかりだった。
学院の専攻の中でも契約術師専攻は狭き門で、入学してから半年以内に契約獣と契約できなければ退学もしくは専攻の変更をしなければいけない厳しいルールが設けられていた。
ベルはゲームの主人公なだけあって、最初から素質を持っていたし、ゲームのストーリー上、学院に通う前に輝人と出会う設定になっていたため、学院に通うことなく契約術師になることができた。だから名前は知っていても、詳細場所は行ったことがないから知らなかったのだ。契約術師を目指す生徒が何人いるのか、学院がどんなところなのか、実際にはよく知らない。専攻等を知っているのは、単純に公式ホームページでちらっと書かれていたのを見たからに過ぎなかった。
「お待ちしておりました」
そう言って学院の門の前で控えていたのは、ナツゥーレ第一王子ラシードだった。ラシードの側近も安全のためになのだろう。傍に二人控えていた。
ラシードを視界内に捉えるなり、途端に三匹の機嫌が急下降する。こればかりはベルではどうしようもないので、内心で苦笑しながらロセウスの背から降りた。
「すみません。こんな時間ギリギリで」
むしろ学院についたのが授業が始まる五分前だったので、授業には確実に遅刻するだろう。謝るベルに対して、ラシードは慌てて両手を振った。
「いえ、とんでもございません。私が時間を伝えていなかったことも悪いですし、来てもらえただけでも光栄なことですから」
「そう言っていただけると助かります」
「では中に入りましょうか。ご案内いたします」
ラシードの案内の元、ベルたちは学院の門をくぐった。
学院の中に入るのは今回が初めてで、興味津々な心を隠せずにいる。さすが王族が資金援助をしているだけあって、建物は立派で小さな意匠も丁寧に描かれていた。
ベルが門をくぐって学院の中へ入る頃には、授業開始の合図である鐘が鳴り響いていて、廊下にいるのはベルたちだけであった。授業中ということもあって、学院の廊下は静まり返っていた。聞こえるのは、ベルたちが歩く足音だけだ。
「結構静かなんですね」
素直に感想を告げれば、ラシードが自慢げにその理由を教えてくれた。
「全ての部屋に防音加工をしてありますので。数学や歴史など一般教科も学びますが、この学院では魔法の授業が主となります。ですので互いの授業が邪魔をし合わないしないように様々な工夫がされているのです」
魔法の授業となると、呪文を覚えたり発動したりが主となるのだろう。
ほう、と感心しながらラシードの説明を受ける。知らないことを教えてもらうたびに、この世界の知識が増えて楽しかった。続きを促したりして聞き役に徹していると、その流れでベルたちが向かっている契約術師専攻の話になった。この話になるとラシードがどこか言葉にしにくそうに表情を歪めていた。水に流したことであるが、それでもラシードの間違いであったことには変わりない。三匹の心情がわかるベルは、己を責めるラシードの心を軽くする発言はできなかった。三匹の心を傷つけるとわかっていたからだ。
それをラシードも十分理解しているのだろう。ぽつりぽつりと契約術師専攻について語りはじめた。
ラシードは幼少の頃から頭がよく、ベルが眠りについた時点でこの国のことを見据え、八歳のときにもっと契約術師を増やし、あわよくば召喚術師が生まれればと考えていた。だからラシードはエドアルドに提案をしたのだ。半年以内に契約獣と契約できなければ退学もしくは専攻の変更をしなければいけない、という厳しいルールをせめて一年に伸ばしたらどうかと。
その提案をエドアルドは渋ったものの、近年契約術師が減少傾向にあることに頭を悩ませていたこともあって、首を縦に振った。しかしベルと懇意にしていたエドアルドは、契約術師を増やしたいのであって、ベルの立場を奪いたいとまでは考えていなかった。まだ輝人がどういった存在であるのか知らないラシードには、エドアルドの考えが理解できなかった。
そして十五歳になって、ようやく輝人の存在意義を知った。しかしラシードのあわよくば、という考えは変わらなかった。理由は簡単だ。ナツゥーレの輝人であるベルが七年経っても起きる気配を見せなかったからである。輝人は一つの国に一人。ナツゥーレは五つの国の中で、唯一全ての国と隣接している国だ。いくら平和条約を結んでいるとはいえ、いつ何が起こるかはわからない。もしかしたら輝人が眠ったままのナツゥーレに、明日隣国が攻めてくることだって、可能性としてなくはないのだ。そう考えたら、一刻でも早く輝人という存在がナツゥーレには必要だと思うようになった。
そこでラシードは三年前から契約術師専攻の者のみ、就学期間を三年から五年に伸ばすことを決定させた。就職させるよりも、学ぶ時間が多くしてより能力の向上を目指してほしかったからだ。
可能性は限りなく低いが、新しい輝人がナツゥーレに誕生すれば、前任者となったベルは自然と同化して消えていく。ナツゥーレのために尽力をしてくれたことは、エドアルドを通して何度も聞かされた。そして何度も反対された。それでも今後のナツゥーレのことを考えれば、消えてもらうのも致し方ないと考えていたのだと。
いつ起きるのかわかっていれば、もう少し違った行動を取っていたかもしれない。そう口にしたのち、それはあくまでも仮定の話ですが、と自嘲をしていた。
「国のために、と思ってはいても、実際は自分の自己満足だけだったのでしょう。その上前回お会いしたときには、重ね重ね不躾な願いをベル様や召喚獣の皆さまに望んでしまい……本当に申し訳ありませんでした」
懺悔のような話を聞いたあと、ベルは胸の内を正直に声に出した。
「今回の件は水に流すと決めた以上、こちらから蒸し返すような真似はしません。ですが王城で言った通り、二度目はないことだけは肝に銘じておいてください。もしそのようなことがあった場合は、私たちを敵に回すことになることを忘れなきよう」
「はい。心に刻んでおります」
「でしたらこの話は、ここで終わりにしましょう」
ベルはパンと両手で音を出し、区切りをつけさせる。それとほぼ同時にして、ラシードの足が止まった。これは決して叩いた音に驚いたからではない。目的の部屋に着いたからだ。
「こちらが契約術師を目指す者が集まる教室となります。全学年ですと五十名ほどになりますので、今回は最高学年の教室にご案内させていただきました」
一学年十名ほどが契約術師専攻の人数らしい。少数ではあるが、教卓に立つのはそれほど緊張をしなかった。王城や王都の街などで鍛えられたからなのかもしれない。
ラシードが教室の扉を開け、教鞭をとっていた先生らしき男性が、授業の途中にも関わらず頭を下げた。そして先に教室内へ入ったラシードが、教師と生徒にベルが来ていることを説明する声が開いたままの扉の先から聞こえてきた。部屋の中からは期待や緊張といった雰囲気が伝わってくる。
「ではベル様、お願いします」
ベルはそんな教室の中へ、足を進めた。
そこが今回の目的だった。王立とだけあって、王城からすぐ近くのところに建てられている。王立ナツゥーレ魔法学院はその名前の通り、魔法関連を学ぶ学院だ。専攻は幾つかあり、魔石専攻や、魔術師専攻、魔力識別専攻、契約術師専攻などがある。
学院は王族が資金援助をしているから、基本的に学費は誰でも無料だ。そのため庶民でも試験を受ける人は多かったりした。しかし王族が求めているのは、力のある人材。だから合格の水準は非常に高く、合格率が他の学校の比べて低いと有名だった。しかしその反面、学院を卒業した卒業生はどこの職場も喉から手が出るくらい欲しがるような有能な人材ばかりだった。
学院の専攻の中でも契約術師専攻は狭き門で、入学してから半年以内に契約獣と契約できなければ退学もしくは専攻の変更をしなければいけない厳しいルールが設けられていた。
ベルはゲームの主人公なだけあって、最初から素質を持っていたし、ゲームのストーリー上、学院に通う前に輝人と出会う設定になっていたため、学院に通うことなく契約術師になることができた。だから名前は知っていても、詳細場所は行ったことがないから知らなかったのだ。契約術師を目指す生徒が何人いるのか、学院がどんなところなのか、実際にはよく知らない。専攻等を知っているのは、単純に公式ホームページでちらっと書かれていたのを見たからに過ぎなかった。
「お待ちしておりました」
そう言って学院の門の前で控えていたのは、ナツゥーレ第一王子ラシードだった。ラシードの側近も安全のためになのだろう。傍に二人控えていた。
ラシードを視界内に捉えるなり、途端に三匹の機嫌が急下降する。こればかりはベルではどうしようもないので、内心で苦笑しながらロセウスの背から降りた。
「すみません。こんな時間ギリギリで」
むしろ学院についたのが授業が始まる五分前だったので、授業には確実に遅刻するだろう。謝るベルに対して、ラシードは慌てて両手を振った。
「いえ、とんでもございません。私が時間を伝えていなかったことも悪いですし、来てもらえただけでも光栄なことですから」
「そう言っていただけると助かります」
「では中に入りましょうか。ご案内いたします」
ラシードの案内の元、ベルたちは学院の門をくぐった。
学院の中に入るのは今回が初めてで、興味津々な心を隠せずにいる。さすが王族が資金援助をしているだけあって、建物は立派で小さな意匠も丁寧に描かれていた。
ベルが門をくぐって学院の中へ入る頃には、授業開始の合図である鐘が鳴り響いていて、廊下にいるのはベルたちだけであった。授業中ということもあって、学院の廊下は静まり返っていた。聞こえるのは、ベルたちが歩く足音だけだ。
「結構静かなんですね」
素直に感想を告げれば、ラシードが自慢げにその理由を教えてくれた。
「全ての部屋に防音加工をしてありますので。数学や歴史など一般教科も学びますが、この学院では魔法の授業が主となります。ですので互いの授業が邪魔をし合わないしないように様々な工夫がされているのです」
魔法の授業となると、呪文を覚えたり発動したりが主となるのだろう。
ほう、と感心しながらラシードの説明を受ける。知らないことを教えてもらうたびに、この世界の知識が増えて楽しかった。続きを促したりして聞き役に徹していると、その流れでベルたちが向かっている契約術師専攻の話になった。この話になるとラシードがどこか言葉にしにくそうに表情を歪めていた。水に流したことであるが、それでもラシードの間違いであったことには変わりない。三匹の心情がわかるベルは、己を責めるラシードの心を軽くする発言はできなかった。三匹の心を傷つけるとわかっていたからだ。
それをラシードも十分理解しているのだろう。ぽつりぽつりと契約術師専攻について語りはじめた。
ラシードは幼少の頃から頭がよく、ベルが眠りについた時点でこの国のことを見据え、八歳のときにもっと契約術師を増やし、あわよくば召喚術師が生まれればと考えていた。だからラシードはエドアルドに提案をしたのだ。半年以内に契約獣と契約できなければ退学もしくは専攻の変更をしなければいけない、という厳しいルールをせめて一年に伸ばしたらどうかと。
その提案をエドアルドは渋ったものの、近年契約術師が減少傾向にあることに頭を悩ませていたこともあって、首を縦に振った。しかしベルと懇意にしていたエドアルドは、契約術師を増やしたいのであって、ベルの立場を奪いたいとまでは考えていなかった。まだ輝人がどういった存在であるのか知らないラシードには、エドアルドの考えが理解できなかった。
そして十五歳になって、ようやく輝人の存在意義を知った。しかしラシードのあわよくば、という考えは変わらなかった。理由は簡単だ。ナツゥーレの輝人であるベルが七年経っても起きる気配を見せなかったからである。輝人は一つの国に一人。ナツゥーレは五つの国の中で、唯一全ての国と隣接している国だ。いくら平和条約を結んでいるとはいえ、いつ何が起こるかはわからない。もしかしたら輝人が眠ったままのナツゥーレに、明日隣国が攻めてくることだって、可能性としてなくはないのだ。そう考えたら、一刻でも早く輝人という存在がナツゥーレには必要だと思うようになった。
そこでラシードは三年前から契約術師専攻の者のみ、就学期間を三年から五年に伸ばすことを決定させた。就職させるよりも、学ぶ時間が多くしてより能力の向上を目指してほしかったからだ。
可能性は限りなく低いが、新しい輝人がナツゥーレに誕生すれば、前任者となったベルは自然と同化して消えていく。ナツゥーレのために尽力をしてくれたことは、エドアルドを通して何度も聞かされた。そして何度も反対された。それでも今後のナツゥーレのことを考えれば、消えてもらうのも致し方ないと考えていたのだと。
いつ起きるのかわかっていれば、もう少し違った行動を取っていたかもしれない。そう口にしたのち、それはあくまでも仮定の話ですが、と自嘲をしていた。
「国のために、と思ってはいても、実際は自分の自己満足だけだったのでしょう。その上前回お会いしたときには、重ね重ね不躾な願いをベル様や召喚獣の皆さまに望んでしまい……本当に申し訳ありませんでした」
懺悔のような話を聞いたあと、ベルは胸の内を正直に声に出した。
「今回の件は水に流すと決めた以上、こちらから蒸し返すような真似はしません。ですが王城で言った通り、二度目はないことだけは肝に銘じておいてください。もしそのようなことがあった場合は、私たちを敵に回すことになることを忘れなきよう」
「はい。心に刻んでおります」
「でしたらこの話は、ここで終わりにしましょう」
ベルはパンと両手で音を出し、区切りをつけさせる。それとほぼ同時にして、ラシードの足が止まった。これは決して叩いた音に驚いたからではない。目的の部屋に着いたからだ。
「こちらが契約術師を目指す者が集まる教室となります。全学年ですと五十名ほどになりますので、今回は最高学年の教室にご案内させていただきました」
一学年十名ほどが契約術師専攻の人数らしい。少数ではあるが、教卓に立つのはそれほど緊張をしなかった。王城や王都の街などで鍛えられたからなのかもしれない。
ラシードが教室の扉を開け、教鞭をとっていた先生らしき男性が、授業の途中にも関わらず頭を下げた。そして先に教室内へ入ったラシードが、教師と生徒にベルが来ていることを説明する声が開いたままの扉の先から聞こえてきた。部屋の中からは期待や緊張といった雰囲気が伝わってくる。
「ではベル様、お願いします」
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