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第一章
二十話
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果実店のある通りへ向かうと、そこはウインドウショッピングをした通りとは別の活気に満ち溢れていた。生活雑貨や食品類を売る店が立ち並んでいて、多くの主婦の姿を見かけた。
生活雑貨や食品類とあって普段から足を運んでいるのであろうロセウスの存在に慣れているのか、ベルが隣にいることに対して目覚めてよかったわね、と口々に言われるくらいだった。午前中の経験上身構えていたのだが、あっさりとした反応に拍子抜けしてしまう。むしろベルの存在よりもタイムセールの方が気になるらしく、どこかの店からタイムセールが始まると声が上がれば、走っていってしまった。世界が違っても主婦のこういうところは変わらないらしい。
「ついたよ」
ロセウスに連れてこられたのは、新鮮な果実が店の前にも並べられている果実店だった。目当ての果実、チェツはやはり目玉商品らしく、一番目立つ入り口近くに置かれていた。チェツは想像通り桃色の果実だった。しかし想像と違ったことが一つだけあって、それはチェツの大きさだった。てっきりリンゴや桃ほどの大きさだと思っていたのだが、実物はスイカやメロンほどの大きさがあった。
「チェツってどれくらい日持ちするの?」
「物にもよるけれど、ここに置いてあるのなら一週間ほどなら大丈夫だろうね」
「んー、だとしたら十個くらい買おうかな」
毎朝食べたり、ジュースにして昼や夜に飲むとして、一週間分ならばそれくらいが妥当だろう。日本円でいえばチェツ二つで諭吉が一枚飛んでいく代物だが、ベルの財布にはそれ以上の額が入っているから問題ない。むしろベルのはまり具合からして十個では足りないかもしれないが、足りなくなったらまたその時に買い足せばいい話だ。
「しかしベル。十個もどうやって運ぶんだい?」
「あ……」
すっかりチェツに目が眩んで忘れていた。チェツはスイカほどの大きさがある。持てても一人二つくらいが限界だろう。
しょぼん、と肩を落とした。
「しょうがないから四個にする……」
チェツを手に取って二個ロセウスに渡し、ベル自身も二個持つ。そのまま会計へ向かおうとすると、後ろからベルを呼ぶ声が聞こえてきた。
振り返ってみると、そこにはアーテルとロセウスがいた。
「あれ、どうしたの? 早かったね」
仕事が終わるのは夕方だと言っていたはずだ。
「それが思ったよりも早く終わってさ。んで、夕方までギルドで待つのもなんだし、お嬢が好きそうな果物でも買って帰ろうってアルブスと話して、ここに寄ることにしたんだ」
「けど、その様子だとロセウスが先に教えちまったみたいだな」
アーテルとアルブスの視線はベルとロセウスが抱えているチェツに向いていた。
「セスとお昼にテイクアウトできる店に行ったんだけど、そこで飲んだチェツのジュースがすごくおいしくてさ」
正直に話せば、アーテルとアルブスにやっぱり、と口を揃えて言われた。
「チェツ、絶対好きになると思ったんだよなあ」
「でもさ、さすがにその量は買い過ぎじゃないか?」
「えー、これでも十個から四個に減らしたんだよ?」
買い過ぎという二人に、これが買い過ぎではなく少ない方なのだと、チェツが日持ち一週間ほどすることや毎日食べることを力説してみた。しかし返ってきた反応はベルの想像と違い、爆笑されてしまった。
「やばい、お嬢が安定のお嬢過ぎて笑える」
「昔もこんなことあったよな。依頼でいつもより遠い場所まで行くからって保存食買い込んだやつな。あんなに買い込んでも持っていけないって」
アルブスが話題に出したのは、ベルの黒歴史の一つだ。召喚術師として隣国に行く用事があったのだが、その道のりは長い。だからと購入できるだけしたのだが、ファンタジー要素はあっても、バトルメインではなく恋愛メインのゲームであったため、バトルメインのゲームなら必ずといっていいほど存在しているアイテム袋が『召喚術師はじめました』には存在していなかったのである。それをうっかり忘れていたベルは、結局その場で半分以上を返品したのだ。
「もう! その話は忘れて!!」
黒歴史を掘り返されて、穴があったら入りたいくらいに恥ずかしい。
「いやー、あれはさすがに忘れないよ」
「だよな」
うぅ、と俯いて落ち込んでいると、両脇に抱えていたチェツをアーテルとアルブスに取られてしまった。
「だから、今回は三つにておこう?」
「無くなったら買いにこればいいんだしさ」
アーテルとアルブスの言う通りではある。ベルの家から果実店までそこまで距離があるわけではないのだ。まとめ買いして食べるよりも、無くなったら果実店に買いに来る方が新鮮なものを食べられるという利点もある。
「うー、わかった」
アーテル、アルブス、ロセウスが一つずつチェツを持ってレジへ並ぶ。そして会計を済ませると、そのまま家に帰ることにした。
岐路の途中、なんどかチェツを持つと三人に言ったのだが、やんわりと断られてしまった。ただ、チェツを持つ代わりに手を繋いでほしいと言われてしまった。しかしベルの手は二本しかない。困っていると、ロセウスが今日はベルを独占したからと身を引いてくれた。街中でずっと腕を絡めていたこともあって、満足をしているようだ。
そんなこともあってアーテルとアルブスの二人と手を繋ぎながら帰ることとなった。でも手を繋ぐことによって、ジェシカのことをふと思い出してしまった。アーテルがジェシカにどんな対応をしたのか気になってしまう。そんなベルの心の内を読んだかもように、あのさ、と前を振りをしてぽつりぽつりとアーテルがジェシカのことを話し始めた。
「お嬢はこんな話聞きたくないかもだけど、隠し事は嫌だから話しておくな。俺、ジェシカに告白されたんだ」
「……うん」
あの流れからして、告白以外はまずない。だからベルも覚悟をしてギルドから出てきたのだが、本人から直接聞くと、なんだか胸がもやもやして苦しい。これが嫉妬というやつなのだろう。
「でも俺はお嬢が一番大切で、大好きだから断った。一度だけでいいから抱きしめてほしいと言われたけど、それも断ったよ。お嬢以外この腕で抱きしめるのが嫌だったから。断ったらせめて握手だけでもと言われたから、それくらいならって握手はした」
「そっか……」
握手くらいならベルだって、誰とでもする。なのにその相手がジェシカだと思うとそれだけで嫉妬してしまう。なんて狭量な人間なのだろう。自己嫌悪に陥っていると、アーテルが繋いでいた手を強く握りしめてきた。顔を上げてアーテルを見ると、そこには不安そうにしたアーテルがいた。
「ごめん、握手でも嫌なものは嫌だったよな」
「違うの! 私が勝手に嫉妬しただけだから。私には三人も恋人がいるのに、アーテルに告白してきて握手をしただけのジェシカに嫉妬をして。……ごめんね、自分がこんな嫉妬深いとは思わなかったの」
アーテルは悪くないのだと、素直に心情を白状する、するとアーテルにそっぽを向かれてしまった。
(やっぱり狭量過ぎて呆れたよね)
そう落ち込んでいると、もう片方の手と繋ぐアルブスからくつくつと笑う声が聞こえてきた。
「アル?」
「お嬢は多分勘違いしてるよ」
「勘違い?」
「アーテルの耳を見てみろよ」
アルブスの言葉通りアーテルの耳を見てみると、そこには真っ赤に染まった耳があった。
「な? アーテルは照れてるだけだから」
「アルブス! 勝手に教えなくていい。お嬢もそんな嬉しい言葉吐くな!」
どうやらアルブスの言う通りらしい。嬉しがるような言葉を口したつもりはなかったが、ベルの嫉妬がアーテルには嬉しかったようだ。ベルは呆れられていないことにほっと胸を撫で下ろした。
生活雑貨や食品類とあって普段から足を運んでいるのであろうロセウスの存在に慣れているのか、ベルが隣にいることに対して目覚めてよかったわね、と口々に言われるくらいだった。午前中の経験上身構えていたのだが、あっさりとした反応に拍子抜けしてしまう。むしろベルの存在よりもタイムセールの方が気になるらしく、どこかの店からタイムセールが始まると声が上がれば、走っていってしまった。世界が違っても主婦のこういうところは変わらないらしい。
「ついたよ」
ロセウスに連れてこられたのは、新鮮な果実が店の前にも並べられている果実店だった。目当ての果実、チェツはやはり目玉商品らしく、一番目立つ入り口近くに置かれていた。チェツは想像通り桃色の果実だった。しかし想像と違ったことが一つだけあって、それはチェツの大きさだった。てっきりリンゴや桃ほどの大きさだと思っていたのだが、実物はスイカやメロンほどの大きさがあった。
「チェツってどれくらい日持ちするの?」
「物にもよるけれど、ここに置いてあるのなら一週間ほどなら大丈夫だろうね」
「んー、だとしたら十個くらい買おうかな」
毎朝食べたり、ジュースにして昼や夜に飲むとして、一週間分ならばそれくらいが妥当だろう。日本円でいえばチェツ二つで諭吉が一枚飛んでいく代物だが、ベルの財布にはそれ以上の額が入っているから問題ない。むしろベルのはまり具合からして十個では足りないかもしれないが、足りなくなったらまたその時に買い足せばいい話だ。
「しかしベル。十個もどうやって運ぶんだい?」
「あ……」
すっかりチェツに目が眩んで忘れていた。チェツはスイカほどの大きさがある。持てても一人二つくらいが限界だろう。
しょぼん、と肩を落とした。
「しょうがないから四個にする……」
チェツを手に取って二個ロセウスに渡し、ベル自身も二個持つ。そのまま会計へ向かおうとすると、後ろからベルを呼ぶ声が聞こえてきた。
振り返ってみると、そこにはアーテルとロセウスがいた。
「あれ、どうしたの? 早かったね」
仕事が終わるのは夕方だと言っていたはずだ。
「それが思ったよりも早く終わってさ。んで、夕方までギルドで待つのもなんだし、お嬢が好きそうな果物でも買って帰ろうってアルブスと話して、ここに寄ることにしたんだ」
「けど、その様子だとロセウスが先に教えちまったみたいだな」
アーテルとアルブスの視線はベルとロセウスが抱えているチェツに向いていた。
「セスとお昼にテイクアウトできる店に行ったんだけど、そこで飲んだチェツのジュースがすごくおいしくてさ」
正直に話せば、アーテルとアルブスにやっぱり、と口を揃えて言われた。
「チェツ、絶対好きになると思ったんだよなあ」
「でもさ、さすがにその量は買い過ぎじゃないか?」
「えー、これでも十個から四個に減らしたんだよ?」
買い過ぎという二人に、これが買い過ぎではなく少ない方なのだと、チェツが日持ち一週間ほどすることや毎日食べることを力説してみた。しかし返ってきた反応はベルの想像と違い、爆笑されてしまった。
「やばい、お嬢が安定のお嬢過ぎて笑える」
「昔もこんなことあったよな。依頼でいつもより遠い場所まで行くからって保存食買い込んだやつな。あんなに買い込んでも持っていけないって」
アルブスが話題に出したのは、ベルの黒歴史の一つだ。召喚術師として隣国に行く用事があったのだが、その道のりは長い。だからと購入できるだけしたのだが、ファンタジー要素はあっても、バトルメインではなく恋愛メインのゲームであったため、バトルメインのゲームなら必ずといっていいほど存在しているアイテム袋が『召喚術師はじめました』には存在していなかったのである。それをうっかり忘れていたベルは、結局その場で半分以上を返品したのだ。
「もう! その話は忘れて!!」
黒歴史を掘り返されて、穴があったら入りたいくらいに恥ずかしい。
「いやー、あれはさすがに忘れないよ」
「だよな」
うぅ、と俯いて落ち込んでいると、両脇に抱えていたチェツをアーテルとアルブスに取られてしまった。
「だから、今回は三つにておこう?」
「無くなったら買いにこればいいんだしさ」
アーテルとアルブスの言う通りではある。ベルの家から果実店までそこまで距離があるわけではないのだ。まとめ買いして食べるよりも、無くなったら果実店に買いに来る方が新鮮なものを食べられるという利点もある。
「うー、わかった」
アーテル、アルブス、ロセウスが一つずつチェツを持ってレジへ並ぶ。そして会計を済ませると、そのまま家に帰ることにした。
岐路の途中、なんどかチェツを持つと三人に言ったのだが、やんわりと断られてしまった。ただ、チェツを持つ代わりに手を繋いでほしいと言われてしまった。しかしベルの手は二本しかない。困っていると、ロセウスが今日はベルを独占したからと身を引いてくれた。街中でずっと腕を絡めていたこともあって、満足をしているようだ。
そんなこともあってアーテルとアルブスの二人と手を繋ぎながら帰ることとなった。でも手を繋ぐことによって、ジェシカのことをふと思い出してしまった。アーテルがジェシカにどんな対応をしたのか気になってしまう。そんなベルの心の内を読んだかもように、あのさ、と前を振りをしてぽつりぽつりとアーテルがジェシカのことを話し始めた。
「お嬢はこんな話聞きたくないかもだけど、隠し事は嫌だから話しておくな。俺、ジェシカに告白されたんだ」
「……うん」
あの流れからして、告白以外はまずない。だからベルも覚悟をしてギルドから出てきたのだが、本人から直接聞くと、なんだか胸がもやもやして苦しい。これが嫉妬というやつなのだろう。
「でも俺はお嬢が一番大切で、大好きだから断った。一度だけでいいから抱きしめてほしいと言われたけど、それも断ったよ。お嬢以外この腕で抱きしめるのが嫌だったから。断ったらせめて握手だけでもと言われたから、それくらいならって握手はした」
「そっか……」
握手くらいならベルだって、誰とでもする。なのにその相手がジェシカだと思うとそれだけで嫉妬してしまう。なんて狭量な人間なのだろう。自己嫌悪に陥っていると、アーテルが繋いでいた手を強く握りしめてきた。顔を上げてアーテルを見ると、そこには不安そうにしたアーテルがいた。
「ごめん、握手でも嫌なものは嫌だったよな」
「違うの! 私が勝手に嫉妬しただけだから。私には三人も恋人がいるのに、アーテルに告白してきて握手をしただけのジェシカに嫉妬をして。……ごめんね、自分がこんな嫉妬深いとは思わなかったの」
アーテルは悪くないのだと、素直に心情を白状する、するとアーテルにそっぽを向かれてしまった。
(やっぱり狭量過ぎて呆れたよね)
そう落ち込んでいると、もう片方の手と繋ぐアルブスからくつくつと笑う声が聞こえてきた。
「アル?」
「お嬢は多分勘違いしてるよ」
「勘違い?」
「アーテルの耳を見てみろよ」
アルブスの言葉通りアーテルの耳を見てみると、そこには真っ赤に染まった耳があった。
「な? アーテルは照れてるだけだから」
「アルブス! 勝手に教えなくていい。お嬢もそんな嬉しい言葉吐くな!」
どうやらアルブスの言う通りらしい。嬉しがるような言葉を口したつもりはなかったが、ベルの嫉妬がアーテルには嬉しかったようだ。ベルは呆れられていないことにほっと胸を撫で下ろした。
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