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第一章
十二話
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「あー、疲れた」
無事に家へ辿り着くと、どっと疲れが押し寄せてきた。両腕を天井に向けて伸ばし、背筋を伸ばす。
「お疲れさま。なにか冷たいものでも飲む? 喉、渇いたでしょう?」
「それとも、このまま少し横になる? ベッドまで抱いていってあげるよ?」
「ああ、でもその前に髪を解いてしまおう。そのままだと、髪が絡んでしまうかもしれないからね」
家の中に入る前に人化をした三人が、なにかとベルの世話を焼きたがった。それは素直に嬉しいのだが、疲れたのはベルだけではないはずだ。三人ともずっと一緒に行動していたのだから。むしろ道中ベルは背中に乗っているだけだったから、走っていた三人の方が疲れているはずだ。
「でも皆の方が疲れているでしょう?」
「これくらいは疲れたうちに入らないさ。ベッドにいかないのなら……こっち、お嬢はソファに座って?」
アルブスに勧められるがまま、ベルがソファへ腰を下ろすと、自然な流れでロセウスが後ろへと回り、ベルの髪の毛を丁寧にほどいていく。アーテルとアルブスはキッチンから冷たい果汁水と新鮮なフルーツを一口大に切ってのせた器を持ってくると、それをベルに手渡すのではなく、まるで親鳥が雛に餌をあげるようにベルの口元へ運んできた。数時間前の光景と飲食物の中身は違えど、完璧なデジャヴである。今度こそやめさせようとしたが、二人が楽しそうにベルの口元へ運んでいるのを見ると、どうにも言い出せなくて、結局は果汁水とフルーツが無くなるまで続いた。
食べ終わる頃には髪の毛の方も、全て解き終わっていた。元々癖がつきにくい髪質なのか、編み込みの跡は一切残っていない、真っすぐな髪になっていた。
それと同時にロセウスがベルの髪を触る手つきがあまりにも気持ちよくて、思ったよりも気疲れをしていたこともあってか、ついうとうととしてしまう。
「ベル、この後どうする? やはり少しベッドで寝て、それから夕飯にしようか?」
「んーでも、皆で夕飯食べるのなら、私が作りたい……」
せっかくの初めての夕飯なのだ。料理には自信があるし、せめてここぐらいは活躍したい。けれどいかんせん、一度ソファに座った体は言うことを聞こうとはしてくれなかった。
瞼が閉じたまま、どれだけ開けようと頑張ってもうんともすんとも言わない。
「むー……」
言うことのきかない体に唸り声を上げてしまう。すると耳元でクスリと笑う声が聞こえた。それが妙に色っぽくて、眠たいのに胸がドキリとしてしまう。
「可愛いね、ベルは」
「可愛くないよー……」
半分寝言のようにもごもごと反論する。そんなベルの頬に口づけを落としたの誰なのだろうか。確認をしたくても、瞼は開こうとしない。
「お嬢、ソファで寝ると体痛くなるから、このまま運ぶな。夕飯は少し寝てから作ればいいさ」
この声はアルブスだ。
「んー……」
アルブスはベルの体をソファから抱き上げると、安定感のある腕でベッドまで運んでくれた。宝石を置くようにそっとベッドの上に降ろされ、掛布団をかけてくれた。
「ねぇお嬢、このままでいいから、聞いてほしいんだ」
疲れた体にベッドが思いのほか気持ちよく、そのまま夢の中へ飛び立とうとしていると、アルブスに話しかけられた。顔との距離が近いのか、アルブスの息が頬へ当たる。けれど嫌な気はしなかった。近くにアーテルとロセウスもいるのか、備え付けの机に何かを置く音や、ベッドに誰かが腰かける音がした。
「お嬢はまた、目を覚ましてくれるよな? その瞳を俺たちに見せてくれるよな……?」
その声はどこか寂しそうだった。
(そっか。私この世界では十年間眠っていたことになってるから)
心配なのだろう。またベルがこのまま眠ったままになってしまったら、と。
十年間眠る前は、いつものようにセーブをしていたから、アルブスたちからしたらなんの前振りもなく、だったのだろう。
星野鈴として日本で死に、ベル・ステライトとしてこの世に異世界トリップをした。だからこのまま目を覚まさないことはない。けれどアルブスたちはそれを知らないのだ。どうにか彼らの心配を晴らすためにと、開かない瞼の代わりに口を開くことにした。
「大丈夫、だよ。ちゃんと、目を……覚ます、から」
まだ夕飯を一緒にしていない。皆とやりたいことがたくさんある。
今は少し眠たいから、夕飯を作るまでの少しの時間、仮眠を取るだけだ。
声は呟くように小さく、言葉もとても短かい。けれどアルブスにはきちんと伝わったのだろう。
「そっか、よかった。お嬢、おやすみ」
ベルもおやすみ、と返したかったが、すでに夢の中に旅立っていた。
眠りから覚め、ベルは目をこすりながら、ゆっくりと瞼を押し上げた。
部屋の扉から見える外は、すでに真っ暗で星が点々と輝いていた。その輝きは日本で見ていたものと全く違っていて、ここが『召喚術師はじめました』の世界で、ベルの生きる世界なのだと寝ぼけていたベルに教えてくれる。
ベッドへ横になりながら、ぼうっと窓越しに星を眺めていると、ふと違和感を覚えた。
(あれ、ここ私の部屋じゃない?)
ベルの部屋は本来、セーブをするためだけの部屋であり、こじんまりとしている。ベッドはシングルで、二階に位置していることから、窓から見える景色はもっと違ったはずだ。なにより召喚獣はベルの許可がない限り入ってこれないはずである。
ベルはベッドまでアルブスに運んでもらったし、ベルが寝ていたベッドは五人ほど大人が並んで寝ても余裕があるほどに大きい。そして窓から見える景色は明らかに一階から見えるものだった。その証拠に地面に咲く草花が、ベッドに寝ていても見ることができる。
ここはどこの部屋なのだろうか。ベルは頭の中に自分が購入した家の見取り図を思い浮かべてみることにした。二階にはベルのセーブ部屋とロセウス、アーテル、アルブス、それぞれの個人部屋があり、一階には皆が集まれるように大きなリビングがある。もちろん一階には浴室とキッチンも備え付けてあって、とそこまで思い浮かべてようやくここがどこの部屋なのかわかった。
(今後のためにって作ったベッドルームだ!)
そう、ここはベルがVRSLG時代に、十八禁突入時用に作ったベッドルームだった。せっかくの逆ハーレムをようやく完成させたのだから、とノリと勢いで作ったのがこのベッドルームだ。四人が一緒にベッドに乗れるよう特注品を注文し、いつでもイチャイチャできるようにとリビングの隣の部屋に作ったのだ。
あの時はゲームだからと、三人の色んな姿を見るために嬉々としてベッドルームを作った。けれど現実となった今、この部屋にいるのは非常にまずいような気がしてならない。
(いや、でもアルブスに他意はないような気もするし……)
言い聞かせるように、言い訳をしてみるが、所詮言い訳にしか過ぎなかった。
「お嬢、起きた?」
横になりながらグルグルと迷走をしていると、ふいに後ろから声をかけられた。その声は耳元でしていて、驚いてしまう。体を声のした方へ向かせようとしたが、そこでようやく声をかけた人物に抱きしめられたまま横になっていることに気がついた。
「お嬢、気づくの遅すぎ」
そう、くつくつ笑うのはベッドまで運んでくれたアルブスだった。
「だって……」
言い訳をしようとするが、大した訳を咄嗟に思いつけるはずもなかった。
「おはよう、お嬢」
そんなベルに吹きだしながら、挨拶をしてくる。
「もう夜だよ、アル」
「いいんだよ、そんな些細なこと」
アルブスはそう言いながら、ベルの首元に頭を擦りつけてきた。それはどこか甘えているようで、くすぐったい気持ちになってしまう。
「ねぇ、お嬢。もうちょっとこのままでいようか」
「それはダーメ」
どうして? と尋ねるよりも先に、待ったが入る。それはアーテルだった。ベッド近くに置いてある一人掛けのソファから、読みかけの本を置いて立つと、アルブスのいる位置とは反対側からベッドに腰かけ、ベルの髪を一房すくった。
「お嬢のことに関しては、三人平等に。それが俺たちのルールだろ?」
(なにそのルール?)
初めて聞くルールだ。それに平等に、とは一体何を平等にするのだろうか。
「そうだよ、アルブス。少し部屋の外へ物を取りに行っている間に……全く、油断も隙もないね。困ったものだ」
はてなマークを頭上に浮かべていると、ロセウスが部屋の中へ入ってくる足音が聞こえた。そのままベッドまで近づくと、アーテルの隣へ座り、ベルの手をとった。そのまま甲へとキスをする姿は、まるでおとぎ話の騎士のようだ。
と、そこまで考えて寝ぼけていた頭が一気に覚醒する。
(ちょっと待って、この状態……やばくない?)
無事に家へ辿り着くと、どっと疲れが押し寄せてきた。両腕を天井に向けて伸ばし、背筋を伸ばす。
「お疲れさま。なにか冷たいものでも飲む? 喉、渇いたでしょう?」
「それとも、このまま少し横になる? ベッドまで抱いていってあげるよ?」
「ああ、でもその前に髪を解いてしまおう。そのままだと、髪が絡んでしまうかもしれないからね」
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「でも皆の方が疲れているでしょう?」
「これくらいは疲れたうちに入らないさ。ベッドにいかないのなら……こっち、お嬢はソファに座って?」
アルブスに勧められるがまま、ベルがソファへ腰を下ろすと、自然な流れでロセウスが後ろへと回り、ベルの髪の毛を丁寧にほどいていく。アーテルとアルブスはキッチンから冷たい果汁水と新鮮なフルーツを一口大に切ってのせた器を持ってくると、それをベルに手渡すのではなく、まるで親鳥が雛に餌をあげるようにベルの口元へ運んできた。数時間前の光景と飲食物の中身は違えど、完璧なデジャヴである。今度こそやめさせようとしたが、二人が楽しそうにベルの口元へ運んでいるのを見ると、どうにも言い出せなくて、結局は果汁水とフルーツが無くなるまで続いた。
食べ終わる頃には髪の毛の方も、全て解き終わっていた。元々癖がつきにくい髪質なのか、編み込みの跡は一切残っていない、真っすぐな髪になっていた。
それと同時にロセウスがベルの髪を触る手つきがあまりにも気持ちよくて、思ったよりも気疲れをしていたこともあってか、ついうとうととしてしまう。
「ベル、この後どうする? やはり少しベッドで寝て、それから夕飯にしようか?」
「んーでも、皆で夕飯食べるのなら、私が作りたい……」
せっかくの初めての夕飯なのだ。料理には自信があるし、せめてここぐらいは活躍したい。けれどいかんせん、一度ソファに座った体は言うことを聞こうとはしてくれなかった。
瞼が閉じたまま、どれだけ開けようと頑張ってもうんともすんとも言わない。
「むー……」
言うことのきかない体に唸り声を上げてしまう。すると耳元でクスリと笑う声が聞こえた。それが妙に色っぽくて、眠たいのに胸がドキリとしてしまう。
「可愛いね、ベルは」
「可愛くないよー……」
半分寝言のようにもごもごと反論する。そんなベルの頬に口づけを落としたの誰なのだろうか。確認をしたくても、瞼は開こうとしない。
「お嬢、ソファで寝ると体痛くなるから、このまま運ぶな。夕飯は少し寝てから作ればいいさ」
この声はアルブスだ。
「んー……」
アルブスはベルの体をソファから抱き上げると、安定感のある腕でベッドまで運んでくれた。宝石を置くようにそっとベッドの上に降ろされ、掛布団をかけてくれた。
「ねぇお嬢、このままでいいから、聞いてほしいんだ」
疲れた体にベッドが思いのほか気持ちよく、そのまま夢の中へ飛び立とうとしていると、アルブスに話しかけられた。顔との距離が近いのか、アルブスの息が頬へ当たる。けれど嫌な気はしなかった。近くにアーテルとロセウスもいるのか、備え付けの机に何かを置く音や、ベッドに誰かが腰かける音がした。
「お嬢はまた、目を覚ましてくれるよな? その瞳を俺たちに見せてくれるよな……?」
その声はどこか寂しそうだった。
(そっか。私この世界では十年間眠っていたことになってるから)
心配なのだろう。またベルがこのまま眠ったままになってしまったら、と。
十年間眠る前は、いつものようにセーブをしていたから、アルブスたちからしたらなんの前振りもなく、だったのだろう。
星野鈴として日本で死に、ベル・ステライトとしてこの世に異世界トリップをした。だからこのまま目を覚まさないことはない。けれどアルブスたちはそれを知らないのだ。どうにか彼らの心配を晴らすためにと、開かない瞼の代わりに口を開くことにした。
「大丈夫、だよ。ちゃんと、目を……覚ます、から」
まだ夕飯を一緒にしていない。皆とやりたいことがたくさんある。
今は少し眠たいから、夕飯を作るまでの少しの時間、仮眠を取るだけだ。
声は呟くように小さく、言葉もとても短かい。けれどアルブスにはきちんと伝わったのだろう。
「そっか、よかった。お嬢、おやすみ」
ベルもおやすみ、と返したかったが、すでに夢の中に旅立っていた。
眠りから覚め、ベルは目をこすりながら、ゆっくりと瞼を押し上げた。
部屋の扉から見える外は、すでに真っ暗で星が点々と輝いていた。その輝きは日本で見ていたものと全く違っていて、ここが『召喚術師はじめました』の世界で、ベルの生きる世界なのだと寝ぼけていたベルに教えてくれる。
ベッドへ横になりながら、ぼうっと窓越しに星を眺めていると、ふと違和感を覚えた。
(あれ、ここ私の部屋じゃない?)
ベルの部屋は本来、セーブをするためだけの部屋であり、こじんまりとしている。ベッドはシングルで、二階に位置していることから、窓から見える景色はもっと違ったはずだ。なにより召喚獣はベルの許可がない限り入ってこれないはずである。
ベルはベッドまでアルブスに運んでもらったし、ベルが寝ていたベッドは五人ほど大人が並んで寝ても余裕があるほどに大きい。そして窓から見える景色は明らかに一階から見えるものだった。その証拠に地面に咲く草花が、ベッドに寝ていても見ることができる。
ここはどこの部屋なのだろうか。ベルは頭の中に自分が購入した家の見取り図を思い浮かべてみることにした。二階にはベルのセーブ部屋とロセウス、アーテル、アルブス、それぞれの個人部屋があり、一階には皆が集まれるように大きなリビングがある。もちろん一階には浴室とキッチンも備え付けてあって、とそこまで思い浮かべてようやくここがどこの部屋なのかわかった。
(今後のためにって作ったベッドルームだ!)
そう、ここはベルがVRSLG時代に、十八禁突入時用に作ったベッドルームだった。せっかくの逆ハーレムをようやく完成させたのだから、とノリと勢いで作ったのがこのベッドルームだ。四人が一緒にベッドに乗れるよう特注品を注文し、いつでもイチャイチャできるようにとリビングの隣の部屋に作ったのだ。
あの時はゲームだからと、三人の色んな姿を見るために嬉々としてベッドルームを作った。けれど現実となった今、この部屋にいるのは非常にまずいような気がしてならない。
(いや、でもアルブスに他意はないような気もするし……)
言い聞かせるように、言い訳をしてみるが、所詮言い訳にしか過ぎなかった。
「お嬢、起きた?」
横になりながらグルグルと迷走をしていると、ふいに後ろから声をかけられた。その声は耳元でしていて、驚いてしまう。体を声のした方へ向かせようとしたが、そこでようやく声をかけた人物に抱きしめられたまま横になっていることに気がついた。
「お嬢、気づくの遅すぎ」
そう、くつくつ笑うのはベッドまで運んでくれたアルブスだった。
「だって……」
言い訳をしようとするが、大した訳を咄嗟に思いつけるはずもなかった。
「おはよう、お嬢」
そんなベルに吹きだしながら、挨拶をしてくる。
「もう夜だよ、アル」
「いいんだよ、そんな些細なこと」
アルブスはそう言いながら、ベルの首元に頭を擦りつけてきた。それはどこか甘えているようで、くすぐったい気持ちになってしまう。
「ねぇ、お嬢。もうちょっとこのままでいようか」
「それはダーメ」
どうして? と尋ねるよりも先に、待ったが入る。それはアーテルだった。ベッド近くに置いてある一人掛けのソファから、読みかけの本を置いて立つと、アルブスのいる位置とは反対側からベッドに腰かけ、ベルの髪を一房すくった。
「お嬢のことに関しては、三人平等に。それが俺たちのルールだろ?」
(なにそのルール?)
初めて聞くルールだ。それに平等に、とは一体何を平等にするのだろうか。
「そうだよ、アルブス。少し部屋の外へ物を取りに行っている間に……全く、油断も隙もないね。困ったものだ」
はてなマークを頭上に浮かべていると、ロセウスが部屋の中へ入ってくる足音が聞こえた。そのままベッドまで近づくと、アーテルの隣へ座り、ベルの手をとった。そのまま甲へとキスをする姿は、まるでおとぎ話の騎士のようだ。
と、そこまで考えて寝ぼけていた頭が一気に覚醒する。
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