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第一章
十話
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「さて、ラシード殿。先程の発言はさすがの私でもいただけませんね。召喚術師と召喚獣の間には深い絆があります」
「別に私はその絆を壊すような話はしていないと思いますが?」
ラシードは顔色を悪くしたまま、けれど態度は依然として変えようとはしなかった。日本ならばまだ学生であろう年齢。だから多少間違えてもある程度のことは許されてしまう。
しかしラシードは王族。決して許されない間違いだって存在する。今回の件はまさしく許さない間違いだった。ベルではなく他の輝人だったら、この世から消されていたかの生だってある。
「いえ、壊すような話をしているんですよ。召喚獣は召喚術師の命令以外聞くことはありません。また召喚術師もそれを許すことはしません」
「なぜ、と聞いても?」
「ならば例え話をしましょう? ラシード殿、貴方は見ず知らずの庶民にいきなり命令をされたら、それを聞きますか?」
「は? なぜ私が庶民の命令を受けなければならないのです?」
「つまりはそういうことなのですよ。ラシード殿が今感じたようなことを、ラシード殿は私の召喚獣に命じたのです。それは怒って当然のことでしょう? それに、召喚術師と召喚獣は主従の関係では決してありません。確かに召喚術師が召喚獣に命令を下しますが、それはあくまでも互いの信頼関係の上で行っていること。そもそも信頼関係すらないのなら、契約獣になんてなれませんし、召喚術師とも契約を結びません」
「…………」
ここでようやく自身の失言に気づいたようだ。
「ああ、それとエド殿。ラシード殿にはどこまで輝人の情報を伝えてありますか?」
確認のためにエドアルドへ問う。
「王族は十五になる歳に輝人にまつわる全てのことを伝えます。ラシードは今年で十八。全てを知っている、という認識で大丈夫かと」
「わかりました。すみません、ついでに一つ確認をしておきたいのですが、契約術師の育成を熱心に取り組み始めたと私の召喚獣から聞いたのですが、これは誰の案になりますか? その意図を教えていただきたいのです」
さすが国王というだけあって、表情は変えないものの、ベルが暗に言っていることは十分に伝わっているようだ。少し間を空けたのち、重たい口を開いた。
「ラシードの案です。……ナツゥーレの輝人が眠りについているのなら、契約術師育成をして輝人を誕生させればいい、と。しかしこれはラシードの案というだけあって、私も加担をしていないわけではありません。国のためになるならばと止めなかった以上、私にも責はあります」
責、と口にするあたり、それが良くないことだと感じてはいるようだ。
ここにきて、全ての辻褄があった。いや、確証を持てたというべきか。そうなのではないか、と途中から感じてはいたのだから。
「責任はこの際どうでもいいです。話を続けましょうか、ラシード殿。なぜ輝人が各国に一人ずつしかいないのか、もちろんご存知ですね」
「国の所有する大地と目に見えない繋がりを持つから、ですよね」
「その通りです。そして繋がりを持てるのは一つの大地に一人に輝人のみ。契約術師を育てることに、反対はありません。むしろ賛成です。ですがその理由が新たな輝人をナツゥーレに誕生させる、というものでしたら話は変わってきます。貴方は知っていた上で、新しい輝人を誕生させ、私を輝人という立場から強制的に降ろし、殺そうとしていた。……つまりはこういうことなんですよ」
前任者の輝人の意思関係なく、次の輝人が誕生することはほぼない。しかしなかったわけではないのだ。ベルはその人物を見たこともないし、会ったこともない。けれどその人物と一時期肩を並べていたという話を、ベルの前任者でもある輝人本人から聞いたことがあった。
「殺そうなどと、ただ私は……」
「国のため、ですよね。しかし事実は変わりません。ナツゥーレに新しい輝人が生まれれば、前任者となった私は自然と同化する。これが輝人の理ですから」
もしベルがラシードの立場だとしたら、同じことをしたかもしれない。想像でしか言えないが、輝人が自身の国にだけいないというのはさぞ不安を感じたことだろう。
けれどそれはラシードの話であって、ロセウスたちには関係ない。
ロセウスたちとベルの立場が逆だったとしたら。間違いなく今のロセウスたちのように行動していただろう。
「セスたち、いや、ロセウス、アーテル、アルブスがそれを貴方たちに国を挙げて大々的にやられた気持ちがわかりますか? 私という存在を彼らから奪おうとした。深い絆で結ばれた私たちを引き離そうとしたのですよ? でも彼らは貴方たちを手にかけようとはしなかった。それは輝人であり、召喚術師である私の召喚獣として、契約をした際に無闇に人を殺してはならない、という誓約がかけられているからです」
召喚獣と契約するにあたって、互いに三つの誓約をしなければならない。プレイヤー側の誓約は三つとも好きに決められるので、ベルは迷った末に三つを決めた。
一つ、無闇に人を殺してはならない。
二つ、勝手に死んではならない。
三つ、必ずベルの元へ戻ってくること。
乙女ゲームだから、ルートにさえ入ってしまえば、その愛が消えることはよほどのことがない限りありえない。しかしファンタジー要素のある乙女ゲームだから、バッドエンドは幾つか存在する。それをなるべく避けるために、ベルはこの三つを誓約を設定した。
あの時の棘のある言い方を思い出す限り、これはあながち間違っていないだろう。そう思うと同時に、誓約に入れておいてよかった、と心の底から誓約した時の自分に感謝をした。
「ただこの制約には、『無闇に』という言葉がつきます。それは『必ずしも』ではないのです。一度目は私のために我慢をしてくれました。しかし今回は二度目。殺そうとした私に対して、今度は輝人の立場ではなく、彼らの使う命令権を欲しがった。この流れでいけば、大体はお分かりになりますよね? 貴方は壊そうとしたのですよ。私たちの絆を」
言いたいことを全て口にできて、胸中がすっきりとする。
すっきりした心持ちで、ベルはラシードを真っすぐに見つめ問う。
「ラシード殿、私が今話したことを踏まえた上で、もう一度お聞きします。貴方は私の大事な召喚獣たちに貴方の命令を聞くように命令してほしいと、望みますか?」
数分ほど間が空き、ラシードの下した答えはノーだった。
「……申し訳ありませんでした」
声色から反省の色が窺えた。
頭を下げるラシードに、心からほっとする。これだけ言い聞かせてまだ望むと口にされたらどうしようと思っていたからだ。
「分かってくれたらそれでいいんです。今回の件は私が十年眠っていたことも原因の一部ですから、水に流すことにします。ですが、それは今回のみ。次はありません」
しっかりと釘を刺すことも忘れない。けれどラシードの瞳の色を見る限り大丈夫そうな気もする。ラシードは決して愚鈍な方ではない。もしそうなら、この場にエドアルドが連れてくるはずがない。それに今回のことに関しても、全ては国を想ってのこと行動だった。まだ若いから失敗もたくさんするだろうし、窮地に陥ることもあるだろう。それでも、失敗をバネにして、次に生かすことが出来る。そんな王になれるような気がした。
(偉そうなこと考えつつ、私なんて中身は社会人の経験すらないただの大学生なんだけどね)
だからこそ、反省をするときは反省をして、前に進むバネにしようと思った。目の前にいるラシードのように。
「ありがとうございます。ベル様」
「でも、ラシード殿の言う通り、一方的なお願いを聞いてもらうのも気が引けるので、先程と違うお願いなら引き受けます」
まさかここで話が戻るなど思ってもみなかったのだろう。エドアルドとラシード二人揃って同じうな表情で驚いていた。二人の血の繋がりを感じてくすりと笑ってしまう。
「それでは一つ、お願いをしても?」
「どうぞ」
ラシードの願ったそれは、国を想っての願いで。
ベルは満面の笑みで頷いた。
「別に私はその絆を壊すような話はしていないと思いますが?」
ラシードは顔色を悪くしたまま、けれど態度は依然として変えようとはしなかった。日本ならばまだ学生であろう年齢。だから多少間違えてもある程度のことは許されてしまう。
しかしラシードは王族。決して許されない間違いだって存在する。今回の件はまさしく許さない間違いだった。ベルではなく他の輝人だったら、この世から消されていたかの生だってある。
「いえ、壊すような話をしているんですよ。召喚獣は召喚術師の命令以外聞くことはありません。また召喚術師もそれを許すことはしません」
「なぜ、と聞いても?」
「ならば例え話をしましょう? ラシード殿、貴方は見ず知らずの庶民にいきなり命令をされたら、それを聞きますか?」
「は? なぜ私が庶民の命令を受けなければならないのです?」
「つまりはそういうことなのですよ。ラシード殿が今感じたようなことを、ラシード殿は私の召喚獣に命じたのです。それは怒って当然のことでしょう? それに、召喚術師と召喚獣は主従の関係では決してありません。確かに召喚術師が召喚獣に命令を下しますが、それはあくまでも互いの信頼関係の上で行っていること。そもそも信頼関係すらないのなら、契約獣になんてなれませんし、召喚術師とも契約を結びません」
「…………」
ここでようやく自身の失言に気づいたようだ。
「ああ、それとエド殿。ラシード殿にはどこまで輝人の情報を伝えてありますか?」
確認のためにエドアルドへ問う。
「王族は十五になる歳に輝人にまつわる全てのことを伝えます。ラシードは今年で十八。全てを知っている、という認識で大丈夫かと」
「わかりました。すみません、ついでに一つ確認をしておきたいのですが、契約術師の育成を熱心に取り組み始めたと私の召喚獣から聞いたのですが、これは誰の案になりますか? その意図を教えていただきたいのです」
さすが国王というだけあって、表情は変えないものの、ベルが暗に言っていることは十分に伝わっているようだ。少し間を空けたのち、重たい口を開いた。
「ラシードの案です。……ナツゥーレの輝人が眠りについているのなら、契約術師育成をして輝人を誕生させればいい、と。しかしこれはラシードの案というだけあって、私も加担をしていないわけではありません。国のためになるならばと止めなかった以上、私にも責はあります」
責、と口にするあたり、それが良くないことだと感じてはいるようだ。
ここにきて、全ての辻褄があった。いや、確証を持てたというべきか。そうなのではないか、と途中から感じてはいたのだから。
「責任はこの際どうでもいいです。話を続けましょうか、ラシード殿。なぜ輝人が各国に一人ずつしかいないのか、もちろんご存知ですね」
「国の所有する大地と目に見えない繋がりを持つから、ですよね」
「その通りです。そして繋がりを持てるのは一つの大地に一人に輝人のみ。契約術師を育てることに、反対はありません。むしろ賛成です。ですがその理由が新たな輝人をナツゥーレに誕生させる、というものでしたら話は変わってきます。貴方は知っていた上で、新しい輝人を誕生させ、私を輝人という立場から強制的に降ろし、殺そうとしていた。……つまりはこういうことなんですよ」
前任者の輝人の意思関係なく、次の輝人が誕生することはほぼない。しかしなかったわけではないのだ。ベルはその人物を見たこともないし、会ったこともない。けれどその人物と一時期肩を並べていたという話を、ベルの前任者でもある輝人本人から聞いたことがあった。
「殺そうなどと、ただ私は……」
「国のため、ですよね。しかし事実は変わりません。ナツゥーレに新しい輝人が生まれれば、前任者となった私は自然と同化する。これが輝人の理ですから」
もしベルがラシードの立場だとしたら、同じことをしたかもしれない。想像でしか言えないが、輝人が自身の国にだけいないというのはさぞ不安を感じたことだろう。
けれどそれはラシードの話であって、ロセウスたちには関係ない。
ロセウスたちとベルの立場が逆だったとしたら。間違いなく今のロセウスたちのように行動していただろう。
「セスたち、いや、ロセウス、アーテル、アルブスがそれを貴方たちに国を挙げて大々的にやられた気持ちがわかりますか? 私という存在を彼らから奪おうとした。深い絆で結ばれた私たちを引き離そうとしたのですよ? でも彼らは貴方たちを手にかけようとはしなかった。それは輝人であり、召喚術師である私の召喚獣として、契約をした際に無闇に人を殺してはならない、という誓約がかけられているからです」
召喚獣と契約するにあたって、互いに三つの誓約をしなければならない。プレイヤー側の誓約は三つとも好きに決められるので、ベルは迷った末に三つを決めた。
一つ、無闇に人を殺してはならない。
二つ、勝手に死んではならない。
三つ、必ずベルの元へ戻ってくること。
乙女ゲームだから、ルートにさえ入ってしまえば、その愛が消えることはよほどのことがない限りありえない。しかしファンタジー要素のある乙女ゲームだから、バッドエンドは幾つか存在する。それをなるべく避けるために、ベルはこの三つを誓約を設定した。
あの時の棘のある言い方を思い出す限り、これはあながち間違っていないだろう。そう思うと同時に、誓約に入れておいてよかった、と心の底から誓約した時の自分に感謝をした。
「ただこの制約には、『無闇に』という言葉がつきます。それは『必ずしも』ではないのです。一度目は私のために我慢をしてくれました。しかし今回は二度目。殺そうとした私に対して、今度は輝人の立場ではなく、彼らの使う命令権を欲しがった。この流れでいけば、大体はお分かりになりますよね? 貴方は壊そうとしたのですよ。私たちの絆を」
言いたいことを全て口にできて、胸中がすっきりとする。
すっきりした心持ちで、ベルはラシードを真っすぐに見つめ問う。
「ラシード殿、私が今話したことを踏まえた上で、もう一度お聞きします。貴方は私の大事な召喚獣たちに貴方の命令を聞くように命令してほしいと、望みますか?」
数分ほど間が空き、ラシードの下した答えはノーだった。
「……申し訳ありませんでした」
声色から反省の色が窺えた。
頭を下げるラシードに、心からほっとする。これだけ言い聞かせてまだ望むと口にされたらどうしようと思っていたからだ。
「分かってくれたらそれでいいんです。今回の件は私が十年眠っていたことも原因の一部ですから、水に流すことにします。ですが、それは今回のみ。次はありません」
しっかりと釘を刺すことも忘れない。けれどラシードの瞳の色を見る限り大丈夫そうな気もする。ラシードは決して愚鈍な方ではない。もしそうなら、この場にエドアルドが連れてくるはずがない。それに今回のことに関しても、全ては国を想ってのこと行動だった。まだ若いから失敗もたくさんするだろうし、窮地に陥ることもあるだろう。それでも、失敗をバネにして、次に生かすことが出来る。そんな王になれるような気がした。
(偉そうなこと考えつつ、私なんて中身は社会人の経験すらないただの大学生なんだけどね)
だからこそ、反省をするときは反省をして、前に進むバネにしようと思った。目の前にいるラシードのように。
「ありがとうございます。ベル様」
「でも、ラシード殿の言う通り、一方的なお願いを聞いてもらうのも気が引けるので、先程と違うお願いなら引き受けます」
まさかここで話が戻るなど思ってもみなかったのだろう。エドアルドとラシード二人揃って同じうな表情で驚いていた。二人の血の繋がりを感じてくすりと笑ってしまう。
「それでは一つ、お願いをしても?」
「どうぞ」
ラシードの願ったそれは、国を想っての願いで。
ベルは満面の笑みで頷いた。
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