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ep17 鬼ごっこ対決②
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「さあ勝つのは紅組を率いる日乃出チームか、それとも白組率いる熊虎チームなのか! ナッツはどちらが勝つと思いますか」
「そうですね。どちらも戦力は拮抗していますからね。終了合図があるまでわかりませんね」
「さあ、闘いの狼煙が今あがりました。紅白鬼ごっこ、実況はハルキマ、解説はナッツがお送りします」
「早速、白組のひとりがゾンビに捕まった」
『やめろーー離せ! このゾンビ野郎』まるで腹をすかした獣のようにゾンビは無差別に襲いかかる。
今ゾンビに襲われているのは二組の大木太。彼は頻繁に甲馬の弁当を奪い食べていた、いじめっ子。
『誰か! 助けてくれ』と大木は声が潰れそうな程の悲鳴をあげるが、その声に反応して次々とゾンビは餌に群がるハイエナの様に大木をむさぼり食った。
「おっと、紅組の女子がトイレに逃げ込んだ」
トイレに逃げ込んだ女子の名は野原草子、夏娘によく嫌がらせをしていた女子だ。夏娘がトイレを使っている時、よく上からバケツで汚水をかけた、いじめっ子だ。
夏娘は野原がトイレを使用すると予想していたのかトイレの一室ごとにゾンビを配置させていた。
そして野原がトイレ入ろうとドアを開けた瞬間にゾンビが襲いかかる。
『いやーー助けて』と野原は、ただひたすらに、かん高い声で叫んでいた。しかし徐々に思考の変化が、それは戦うという思考が彼女に芽生えてきた。
『死にたくない戦ってやる』と何度も口ずさみながら、野原は戦う武器を探した。『そうだモップがあるはずだ』とスチール製掃除用具収納の扉を開けた。
だが、そこからは、期待を裏切りゾンビが飛び出てきた。野原は咄嗟に腕で顔を防御するが間にあわず耳を食いちぎられ、赤い飛沫が周辺に散らばる。
用意周到な夏娘は掃除用具入れの中にまでゾンビを配置していたのだった。
野原は泣き叫びながらも目の前のトイレに逃げ込もうと扉を開けた。
だがしかし、そこからもゾンビが現れ野原に覆い被さる。『痛い、やめて』と最後の言葉を残し三体のゾンビによって彼女は貪られる。
『いいぞ……もっともっと、そいつ等の苦しむ顔……見せてくれ』と甲馬は豹変したかの様に声にならない声で口ずさむ。
「紅組脱落者、野原草子。残り九名」
「そうですね。どちらも戦力は拮抗していますからね。終了合図があるまでわかりませんね」
「さあ、闘いの狼煙が今あがりました。紅白鬼ごっこ、実況はハルキマ、解説はナッツがお送りします」
「早速、白組のひとりがゾンビに捕まった」
『やめろーー離せ! このゾンビ野郎』まるで腹をすかした獣のようにゾンビは無差別に襲いかかる。
今ゾンビに襲われているのは二組の大木太。彼は頻繁に甲馬の弁当を奪い食べていた、いじめっ子。
『誰か! 助けてくれ』と大木は声が潰れそうな程の悲鳴をあげるが、その声に反応して次々とゾンビは餌に群がるハイエナの様に大木をむさぼり食った。
「おっと、紅組の女子がトイレに逃げ込んだ」
トイレに逃げ込んだ女子の名は野原草子、夏娘によく嫌がらせをしていた女子だ。夏娘がトイレを使っている時、よく上からバケツで汚水をかけた、いじめっ子だ。
夏娘は野原がトイレを使用すると予想していたのかトイレの一室ごとにゾンビを配置させていた。
そして野原がトイレ入ろうとドアを開けた瞬間にゾンビが襲いかかる。
『いやーー助けて』と野原は、ただひたすらに、かん高い声で叫んでいた。しかし徐々に思考の変化が、それは戦うという思考が彼女に芽生えてきた。
『死にたくない戦ってやる』と何度も口ずさみながら、野原は戦う武器を探した。『そうだモップがあるはずだ』とスチール製掃除用具収納の扉を開けた。
だが、そこからは、期待を裏切りゾンビが飛び出てきた。野原は咄嗟に腕で顔を防御するが間にあわず耳を食いちぎられ、赤い飛沫が周辺に散らばる。
用意周到な夏娘は掃除用具入れの中にまでゾンビを配置していたのだった。
野原は泣き叫びながらも目の前のトイレに逃げ込もうと扉を開けた。
だがしかし、そこからもゾンビが現れ野原に覆い被さる。『痛い、やめて』と最後の言葉を残し三体のゾンビによって彼女は貪られる。
『いいぞ……もっともっと、そいつ等の苦しむ顔……見せてくれ』と甲馬は豹変したかの様に声にならない声で口ずさむ。
「紅組脱落者、野原草子。残り九名」
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