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ep12 導き②
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『やばい……どうしよう』甲馬は完全に逃げ道を失い右往左往する。
『甲馬、悔しいが夏娘を抱えたまま戦うのは無謀だ。ここは逃げるのが得策だろう』とナイトメアが決断できない甲馬にアドバイスをするが、既に追ってが沢山でもう逃道がなくなっていた。
その時『どうしたんだ君達』と天からの啓示の如く様々な音の中をくぐり抜け甲馬の耳に届く。
甲馬はその声のする方向へ振り向いた。するとそこにはジャージ上下にサンダル履き、髪がモサモサの無精ひげをはやした三十半ば位の長身な男が佇んでいた。
甲馬はいつでも逃げられる様に恐る恐る男に近づき答える。
『あの……ですね。実はちょっと理由があり大勢の人に追われてまして』と甲馬は、しどろもどろな口調で話す。
男は、その表情や言動で、異常さを感じさせる状況である事を直ぐに理解できた『良かったらうち来ませんか?』
『ありがとうございます』甲馬は、男が少し、否かなり陰気臭い人なので、少し迷ったが夏娘の事もあるので、しばらく男の家で匿まってもらう事にした。
「ここは?」
「診療所です。安心して下さい。今日は休診日なので彼女は治療室のベッドを使って下さい。二人は応接室にどうぞ」
男は真山瞬の幽体ばかり気になり、つい二人と言ってしまった。
『えっ……ふたり?』と思わず甲馬は大きく口に出し動揺した素振りをみせる。
『あっいや……』男は何て説明していいのか迷い……無言になってしまう。
そこへ『こんにちは』と男とは真逆に声が大きく、とにかく明るい小柄な女性が現れた。
「妻の風間小春と申します。この人は夫の風間一心です」
「こんにちは、春木甲馬と申します」
ただ一心の妻である小春は、思った事をすぐに口に出してしまう性格だった。
「あらっ……お兄ちゃん幽霊ついてるわ。しかも真山君によう似とる」
『甲馬、悔しいが夏娘を抱えたまま戦うのは無謀だ。ここは逃げるのが得策だろう』とナイトメアが決断できない甲馬にアドバイスをするが、既に追ってが沢山でもう逃道がなくなっていた。
その時『どうしたんだ君達』と天からの啓示の如く様々な音の中をくぐり抜け甲馬の耳に届く。
甲馬はその声のする方向へ振り向いた。するとそこにはジャージ上下にサンダル履き、髪がモサモサの無精ひげをはやした三十半ば位の長身な男が佇んでいた。
甲馬はいつでも逃げられる様に恐る恐る男に近づき答える。
『あの……ですね。実はちょっと理由があり大勢の人に追われてまして』と甲馬は、しどろもどろな口調で話す。
男は、その表情や言動で、異常さを感じさせる状況である事を直ぐに理解できた『良かったらうち来ませんか?』
『ありがとうございます』甲馬は、男が少し、否かなり陰気臭い人なので、少し迷ったが夏娘の事もあるので、しばらく男の家で匿まってもらう事にした。
「ここは?」
「診療所です。安心して下さい。今日は休診日なので彼女は治療室のベッドを使って下さい。二人は応接室にどうぞ」
男は真山瞬の幽体ばかり気になり、つい二人と言ってしまった。
『えっ……ふたり?』と思わず甲馬は大きく口に出し動揺した素振りをみせる。
『あっいや……』男は何て説明していいのか迷い……無言になってしまう。
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「妻の風間小春と申します。この人は夫の風間一心です」
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「あらっ……お兄ちゃん幽霊ついてるわ。しかも真山君によう似とる」
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