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ep9 覚醒
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『おい兄ちゃん!』と叫びながらナイトメアが融合した甲馬が男ふたり目がけ高さ四メートル以上あろうところから飛び降りた。
異変に気付く男共は見上げるが、既に時は遅く身動きひとつできず、男共は自分の顔面に落下してくる甲馬を見上げるだけだった。
『うわっーー』と刹那に叫ぶ声と鉄の玉が地面に落ちたような鈍い音が響く。
『顔面着地成功!』甲馬の足跡がくっきりと残る程に男共の顔面にめり込んだ。
『ナイトメアちょっとやり過ぎだよ。こんな事して後から何されるか怖いよ』とビビる甲馬に対しナイトメアが問いを投げる。
「じゃあ、あれか夏娘は野郎共にもて遊ばれ、お前は拷問、そして息絶え裏山にでも埋められてえのか……答えろ甲馬」
「そんなのナイトメアの妄想だよ。きちんと話せば理解してくれるさ」
逃げ腰になった甲馬にナイトメアは告げた。
『スイッチを切り替えて精神を集中し、よく見ろ甲馬』そう、この施設には無惨にも修行だといわれ体罰に耐えきれず亡くなった信者や弄ばれた女性信者の霊が無数に飛び交っていた。
『うわっ何だ! これは』甲馬の力は、ナイトメアとの融合で無意識に閉ざしていた心の奥底にある何かを開放した。
『こいつらは無念にも、ここで命を落とした信者の霊だ。わかるだろ甲馬、この霊はお前に助けを求めている』彷徨う霊の悲痛の叫びが甲馬の心に突き刺さる。
『この霊は母さんを慕っていた信者達だ』甲馬は怒り心頭に発する。
『わかった僕に任せて……全て僕が終わらせてあげるから』と呟きながらナイトメアと融合した甲馬は、今までにないオーラを放ちながら改心部屋の扉を蹴り乗り込んだ。
異変に気付く男共は見上げるが、既に時は遅く身動きひとつできず、男共は自分の顔面に落下してくる甲馬を見上げるだけだった。
『うわっーー』と刹那に叫ぶ声と鉄の玉が地面に落ちたような鈍い音が響く。
『顔面着地成功!』甲馬の足跡がくっきりと残る程に男共の顔面にめり込んだ。
『ナイトメアちょっとやり過ぎだよ。こんな事して後から何されるか怖いよ』とビビる甲馬に対しナイトメアが問いを投げる。
「じゃあ、あれか夏娘は野郎共にもて遊ばれ、お前は拷問、そして息絶え裏山にでも埋められてえのか……答えろ甲馬」
「そんなのナイトメアの妄想だよ。きちんと話せば理解してくれるさ」
逃げ腰になった甲馬にナイトメアは告げた。
『スイッチを切り替えて精神を集中し、よく見ろ甲馬』そう、この施設には無惨にも修行だといわれ体罰に耐えきれず亡くなった信者や弄ばれた女性信者の霊が無数に飛び交っていた。
『うわっ何だ! これは』甲馬の力は、ナイトメアとの融合で無意識に閉ざしていた心の奥底にある何かを開放した。
『こいつらは無念にも、ここで命を落とした信者の霊だ。わかるだろ甲馬、この霊はお前に助けを求めている』彷徨う霊の悲痛の叫びが甲馬の心に突き刺さる。
『この霊は母さんを慕っていた信者達だ』甲馬は怒り心頭に発する。
『わかった僕に任せて……全て僕が終わらせてあげるから』と呟きながらナイトメアと融合した甲馬は、今までにないオーラを放ちながら改心部屋の扉を蹴り乗り込んだ。
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