悪役たちの鎮魂歌

いちごみるく

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4.ピーターパン⑤

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同じ様なお屋敷が並んだ通りを駆け抜けた。
もしかしたら、もしかしたら変な目で見られるかもしれない。
そんな想いは杞憂だった。
誰も変な目で見ない。只の急いでる少年として見ている。
それが嬉しくて、もっと他の所へ行きたくて路地を曲がった。
途端に何かが腐ったようなにおいがした。
足に当たったものを見ると地面にはやせ細った人の死体が転がっている。
地獄だ、そう感じた。
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