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雨男と晴女4
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窓側の席は特だ。寒暖差が激しく、夏は暑すぎるし、冬は寒すぎて大変だが俺は好きだ。
今は国語の授業。なんか物語文を先生が朗読している。正直言って、興味はミジンコ程ない。
窓を眺めていると先程まで雲っていた空がいきなり晴れだす。
天気……いつも前髪のせいで表情の見えない彼女の唯一の表情。
良くも悪くも純粋な彼女は主人公に感情移入してしまうため国語の時間は天気の変化が凄い。
いつも無愛想な彼女の表情が窓側の席なら分かりやすい。
思わず、顔がにやけてしまう。
「おい、海部。外見てニヤニヤすんな、気持ち悪いぞ。ちゃんと話を聞け!」
先生の先生らしからぬ暴言付きの注意が飛ぶ。
笑いの渦の中、彼女は振り向いて「バカ」と口をパクパクした。
口の広角が上がって笑っているのが分かる。
笑った
その事が嬉しくて再びにやけてしまう。
ザーザー
「ヤバ、通り雨?」
彼女の表情が分かるのは良いけれど、俺自身の表情もはっきり分かってしまう。
(あーあ、好きだなぁ……。)
彼女の隣の席になりたくもあるけど、もう暫くこの席で彼女の表情を楽しんでいたいとも思ってしまう。
今は国語の授業。なんか物語文を先生が朗読している。正直言って、興味はミジンコ程ない。
窓を眺めていると先程まで雲っていた空がいきなり晴れだす。
天気……いつも前髪のせいで表情の見えない彼女の唯一の表情。
良くも悪くも純粋な彼女は主人公に感情移入してしまうため国語の時間は天気の変化が凄い。
いつも無愛想な彼女の表情が窓側の席なら分かりやすい。
思わず、顔がにやけてしまう。
「おい、海部。外見てニヤニヤすんな、気持ち悪いぞ。ちゃんと話を聞け!」
先生の先生らしからぬ暴言付きの注意が飛ぶ。
笑いの渦の中、彼女は振り向いて「バカ」と口をパクパクした。
口の広角が上がって笑っているのが分かる。
笑った
その事が嬉しくて再びにやけてしまう。
ザーザー
「ヤバ、通り雨?」
彼女の表情が分かるのは良いけれど、俺自身の表情もはっきり分かってしまう。
(あーあ、好きだなぁ……。)
彼女の隣の席になりたくもあるけど、もう暫くこの席で彼女の表情を楽しんでいたいとも思ってしまう。
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