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5.魔女と魔法使い
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(えっ?……鳥?)
目の前の鳥は再び鳴き始めた。
「何?着いていけばいいの?」
ピー
そうだと言わんばかりに短く鳴いた。鳥は階段を飛んで登り始めた。付いていくか否か迷ったが、少し飛ぶ度に振り向くので、仕方なく登り始める。疲れているので見上げることも出来ず下を向いたまま。
疲れているので一歩一歩ゆっくり登る。バッグに入っていた水筒でも水分補給をしながら。
青い鳥もそれに合わせてゆっくり飛ぶ。
ゆっくりゆっくり
下を向いていたから気がつかなかった。いつの間にか頂上まで来ていたことに。
(あれ?いきなりさっきより明るくなった……?)
視線を上げると、端が見えないほどだだっ広い土地に大きな木が生えていた。まずいところに来たと思い振り返ると既に階段はなく、広々とした青い原っぱが広がっているだけだった。
「うわぁぁ、大きな木……。」
(あれ?そういえば、あの鳥は?…………いた!)
あの青い鳥は木の裏側に飛んで行った。急いで追いかけると木の裏側には小さな家があった。鳥は丁度窓から入っていくところだった。
(ああー、不法侵入だよ。急いで追い出さないと……。)
家の中に入ると、椅子に座って紅茶を飲んでいる綺麗な女性がいた。
(ヤバい。中に人いたの?謝らなきゃ。怒られる……。)
「魔女と魔法使いの違いを述べよ。」
「は?」
帰ってきたのは予想もしていないことだった。
目の前の鳥は再び鳴き始めた。
「何?着いていけばいいの?」
ピー
そうだと言わんばかりに短く鳴いた。鳥は階段を飛んで登り始めた。付いていくか否か迷ったが、少し飛ぶ度に振り向くので、仕方なく登り始める。疲れているので見上げることも出来ず下を向いたまま。
疲れているので一歩一歩ゆっくり登る。バッグに入っていた水筒でも水分補給をしながら。
青い鳥もそれに合わせてゆっくり飛ぶ。
ゆっくりゆっくり
下を向いていたから気がつかなかった。いつの間にか頂上まで来ていたことに。
(あれ?いきなりさっきより明るくなった……?)
視線を上げると、端が見えないほどだだっ広い土地に大きな木が生えていた。まずいところに来たと思い振り返ると既に階段はなく、広々とした青い原っぱが広がっているだけだった。
「うわぁぁ、大きな木……。」
(あれ?そういえば、あの鳥は?…………いた!)
あの青い鳥は木の裏側に飛んで行った。急いで追いかけると木の裏側には小さな家があった。鳥は丁度窓から入っていくところだった。
(ああー、不法侵入だよ。急いで追い出さないと……。)
家の中に入ると、椅子に座って紅茶を飲んでいる綺麗な女性がいた。
(ヤバい。中に人いたの?謝らなきゃ。怒られる……。)
「魔女と魔法使いの違いを述べよ。」
「は?」
帰ってきたのは予想もしていないことだった。
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