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第三章 ラッキー・クローバー冒険者試験編
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しおりを挟む「あのオンナがそうかな」
ふたりの少女が、とあるダンジョンの入口を指さしていた。
いかにも旅人、少なくとも冒険者のような服装だが荷物は少ない。
「あの銀髪……染めてるのかしら、キレイな色」
「銀じゃない。灰色だ。燃えカスの色」
「ねえティラ」
「なに」
「ホントにアレが、ターゲット?」
「たぶん」
「たぶん~~?」
明るい茶髪に新雪のような白い肌。長いまつげを瞬かせ、少女ルーナは年齢不相応に発育の良い胸の、その谷間から1枚の紙を取り出した。
人相書きだ。
猫目に毛先のハネた癖っ毛。
間違いなく……ラッキー・クローバー。
「そっくりだし」
更にもう1枚。ルーナは紙を取り出す。
──『侵入カード』。
「指紋も合致したんだっけ」
「うん」
「でも絶対に弱いわよ、あのオンナ。身のこなしからしてそんな感じだわ」
「強さじゃない。身分が重要」
褐色の少女ティラは前髪を撫でつけつつ、表情一つ変えずに淡白な返事を返す。赤い瞳は揺らぐことなく、じっとダンジョン入口に並んだ冒険者試験の受験者たちに向けられていた。
「ねえ、いつ手を出すの」
「今から」
「もぅ、なんでわざわざダンジョンに入るタイミングなのよ。しかもアソコ……ぜったいあとからニャーさんうるさいわよ」
「事前に得た情報が真実だとして」
ティラはくるんとカールした前髪を、必死に撫でつけつつ言う。
「今ならクローバーの周囲にはリモンもリヴも、そして恐らく【百鬼夜行】のガードもない。面倒が格段に少ない。しかもダンジョンの中に入れば協会教会の監視も薄くなるし、まず間違いなく【聖歌隊】も数時間はやって来ない。これ以上ない好機。逆にこれを逃せば──生け捕りはもう無理、今後妨害が入るのは確実で、はっきり言って面倒だし、リモンが居た場合なんて絶対ボクらじゃ手に負えない」
「いつも無口なのに饒舌じゃない。もしかして焦ってる?」
「焦ってる。この『幸運』は逃せない」
「ま、そうよね。ティラス・クローバーちゃん♪」
茶目っ気のある笑顔。容姿が良いことを自覚している者特有のルーナの仕草。
ティラは少し腹が立って彼女を殺してやりたくなったがぐっと堪え、仏頂面を崩すことはなかった。
「行こう」
「ええ。他の参加者たちや、試験官から邪魔されたら……全員殺していいわよね♪」
「うん。それが一番、楽」
影が2つ立ち上がり、音もなく駆け出す。
冒険者試験 二次試験。
会場はカレドゥシャより南西、海側へ進んだ平野に、突如現れる断崖の下に在している。
その名は『グリのダンジョン』。
とあるドラゴンが暴れた際に起きた地割れから姿を表した、発見されてかなり日の浅いダンジョンだ。
「君たち冒険者を目指すものが、本物の冒険に携われる貴重な機会だ。手にした遺物は持って帰っても構わないが、危険度も他のダンジョンと遜色ない!」
試験官の言葉に受験者たちはどよめく。
過去に前列はない。未攻略のダンジョンが試験会場となるなど。
──どよめきの中にラッキー・クローバーの声もあった。
「………なんでよりにもよって」
彼女は策を練った。
傾向と対策だ。試験を受けるにあたって、念のために「攻略済みダンジョン」の経路や階層構造はすべて暗記してきた。
試験会場が明かされるのは当日、どんなダンジョンが試験会場になっても完璧なナビゲーションができる、はずだった。
「でもまぁ」
──大丈夫だろう。
そんな余裕が心の中にあった。
聞けば彼女の隣、しきりにラッキーの横顔を盗み見ている青年・レール・スピリッタは相当に強い。
はるか北の山脈からここまでをほぼ徒歩で来るほどの体力。その道中魔物を倒してきた実績まである。
さらに彼、筆記試験の結果が壊滅的と予想されるため、この実技試験には並々ならぬ気合が乗っている。
「ですってレールくん。頼りにしてますからね♡」
「!?、は、はいっ」
愛想を全開にした彼女の業務用スマイルは、男性100人に見せれば99人が「あ、この子俺のこと好きだな」と思い込むほどの破壊力。ラッキー自身その笑顔を幼少期より今日まで封印してきた切札でもある。
無論、99人のうちに含まれるレールはイチコロだ。田舎育ち、同年代との交友も限られたものだった彼にとって、つい先日出会ったばかりなのにやたら距離の近い、顔の整った年上の女性というのは劇薬でしかない。
──堕ちたな。
目を泳がせ赤くなるレールを見て、ラッキーは確信する。
あとは体力の無さをどう誤魔化して自分をチェックポイントまで運んでもらうかだが。
思案する中、試験官の声が再び響いた。
「2階層目から3階層目までに降りる通路、ここがチェックポイントだ。試験官から『自分の名前入りの木札』を受け取り、それを『制限時間までにここまで戻り私に見せる』、今回の試験はこれだけだ」
──だけ?
受験者18人のうち半数が首を傾げた。
事前情報のないダンジョンを、2階層ぶん、何事もなく進み、生還する。
その難度を把握している者たちだけが、首を傾げた。
「制限時間は日の入りまで。死にかけない限り手助けは入らない、覚悟して挑むこと。身の危険を感じたり制限時間内に帰還できそうになければ、気づいた時点で即座に撤退するか周囲に助けを求めること。そして、他の受験者の妨害をしないこと」
試験官が受験者ひとりひとりに何かを手渡しはじめる。
ラッキーとレールもそれを受け取り……その重みと輝きをしかと目に焼き付けた。
「銀時計だ……!」
誰かが発したその言葉が、伝播するように受験者たちを昂らせる。
冒険者としての証明、銀時計。
憧れる者にとっては値千金。
「時刻はそれで把握し、日の入り時間を推測しろ。帰還時には名前入りプレートとともに返却するように。ではよーい、スタート」
パン、という試験官の手拍子。
かえって拍子抜けするような開始の合図と同時に駆け出せたのは、たった2名だけだった。
◆◇◆
レールは心底自分が嫌になった。
この大切なときに。自身の将来に関わる大事なときに。
下心が、止まらない。
「本当にすみません……」
「い、いいえ」
「重くないです?」
「全ッ然重くないです!」
「…………」
背中に感じる温もり、柔らかさ、至近距離から聞こえる声。
彼は負傷したラッキーを背負い、グリのダンジョン第1階層目を突破するところだった。
「あっ、その、足、大丈夫ッスか」
「大丈夫です、大丈夫……」
大丈夫ではない。
ラッキー・クローバーは己の不甲斐なさと運の良さに、何とも言えない表情を浮かべていた。
演技のつもりだった。
自身の体力の無さを自覚していたラッキーは、どのみちレールにはチェックポイントまでおぶってもらうつもりだった。
そのために自分で歩ける限界まで歩き、足をくじいたふりをして、同情を誘う算段。
それが本当に足をくじき身動きが取れない状態になるなど……彼女の望むところではない。だが一方でおぶってもらうという目的はごくごく自然な形で達成されてしまった。
結果オーライ、のはずだった。しかも彼女は演技もしていないし嘘もついていない。
なのにどうして。
ラッキー・クローバーの心は良心の呵責に苛まれるのだろう。
「他の受験者も何人かで集まり始めてたッスね。そのせいかどんどん先越されちゃってる……」
レールが自身の気持ちを誤魔化すために投じた言葉に、ラッキーはかなり遅れて返事を寄越す。
「そうですね。階層をひとつ進み終えて、情報がほとんどないこの未踏破のダンジョン……ひとりでは簡単にいかないことは把握したのでしょう」
それなのにレールはひとりで魔物を吹き飛ばし続けた。
ラッキーを背負ったままにも関わらず文字通りの無双状態。蜘蛛型の魔物グリムスパイダー、知性はないが凶暴なコブリン、人間サイズのコウモリ型の魔物ブルースカルバット。何が出ても動じること無く、たった一撃で的確に頭部を割り瞬殺。
まさに逸材。戦いの天才だ。
「本当に強いです、レールくん」
「鍛えてますから」
「遅れてるのは私のせい……」
「いや。俺が弱いからです」
「そんなことないですよ、レールくんは本当に凄い」
それに比べて私は──そう口に出しかけて、ラッキーはぎっと奥歯を噛み締めた。
人には「できること」と「できないこと」の2つがある。戦闘は彼女には「できないこと」。
仕事と同じで、自分はできることをすればいい。できないことは人に任せていい。その方が効率が良いし、世界はそうやって回っている。
ラッキーもそんなことくらい知っている。知っていて、今までそうやって納得してきて、それでもなお今、人生で五本の指に入るくらい、自分が惨めで仕方がなくなった。
「…………なにか音が」
「え」
「下から」
直ぐ目の前。下の階層へ繋がる石造りの巨大な階段をレールが指差す。
先を行く受験者が灯したのであろう松明が壁にくくってあり、「進むべきはこの道だ」と示している風だ。
レールはラッキーを背負ったまま慎重に階段を降り、第2階層へと踏み込んだ。
「あれ……何の音だったのかな」
「私には何も聞こえないような」
「今は俺もです」
耳を澄まし、ラッキーの背筋が寒くなるのを感じた。
何も聞こえなかった。
何も聞こえないはずがないのに、だ。
反響する足音も聞こえない。複数人で徒党を組み進んでいるはずの他の受験者の会話の声も戦闘の騒音もない。魔物の咆哮も、唸りも聞こえない。
「降ります」
「あ、ちょっ。大丈夫なんスか」
「降りさせてください」
無理やりレールの背から降りた彼女は周囲を見渡す。
階段と同じく石造りの壁面は、もとからここにあった岩盤をよく切れるナイフで切り分けたかのようで、まっすぐ綺麗に一本の道を作り上げている。
幅およそ、オリヴィアを縦に5人分。
そこに積もった土埃に先駆者たちの足跡はたしかに見つけられた。
「人数までは流石にわからないわね……私たち以外の挑戦者も通ったはずだから」
相変わらず、音はしない。
片足を庇いながら数歩歩くと、ラッキーは───。
「キャーーーッ、助けてーーーッッ!」
そのよく通る声で助けを求めた。
「ちょっ、ラッキーさん?!」
困惑するレールを尻目に、再度ラッキーは周辺の観察を再開する。
階段付近に戦闘の形跡ナシ。
階段同様の松明が道の先にも見える。
ついでに銀時計で時刻を確認。
15時23分。
この季節だと日没まであと3、4時間ほどだろう。
「助けを呼んだら試験官きちゃうじゃないですかっ、そしたら俺ら、脱落とかしちゃうんじゃ」
「来ないですね、試験官」
「そりゃ今叫んだばっかだし……」
「死にかけない限り助けないって言ってたじゃないですか。つまり『死にかけてるかどうかを確認できる距離』には居るはずなんですよね。もちろん悲鳴は届くはず……足を怪我した人間が居るならなおさら目をつけてていいはず」
「試験官だって。そんな暇じゃないってことなんじゃ」
「レールくん。これ女の勘ってやつなんですけど」
「いきなりどうしたんスか、急に変ですよラッキーさん」
猫を被る余裕がなくなった。
ラッキーは、怖くなったのだ。
「みんな、やられたのかも」
「…………え、と?」
「この先にとても強い魔物がいて、受験者たちがやられた。それを助けに試験官たちがこぞって応援に駆けつけ、そしてみんなやられてしまった。だから何も音がしない。誰も助けに来ない」
至って真剣に推理とも言えない推測を披露した彼女に、レールは少しドキリとした。
嫌な方のドキリだ。
「私達でここまで来るのに1時間かからないペース。最初の受験者がここを通過したのはもっと早いはず。2階層目の広さも1階層目と同じくらいだとすれば、ここも1時間あればチェックポイントまでたどり着ける計算」
独り言だった。
思考の整理のための、とても大きな独り言。
「道が分かるぶん帰るのは行きよりも早い………うん、ここで30分待って誰も帰ってこなければ、少なくとも先頭集団には何かトラブルがあったってことになるかしら」
レールも銀時計を確認する。
ずっとポケットに入れていたせいか生暖かい。中でカチカチと針が動く。こうしている間にも刻限は迫っている。
「ラッキーさん」
「……あぁすみません。どうしました」
「進みませんか」
「えっ、私いまその真逆の提案しようとしてたんですけど」
「30分待つより、俺はその時間で先に進みたい」
「………でもですよ」
「オレの夢の話、覚えてますか」
「ええ……家族をお腹いっぱい食べさせて、楽させてあげるって」
「ただでさえ筆記が散々で。ただでさえ見ず知らずの女の人に鼻の下伸ばして。さんざん励ましてもらって。でもダメでしたじゃあまた今度……それじゃオレ、恥ずかしくて帰れない」
「死ぬよりマシです」
「死ぬかどうかなんて。死ぬまで分からないでしょ」
「屁理屈です」
「──わかりました」
レールは深く一礼し、ぐんぐんと大股で歩み始めた。
「ちょっと」
「行ってきます。すぐ戻ってきます。時間とか大丈夫そうだったら、また背負って。一緒にチェックポイント、行きましょう」
「レールくん」
「すんません。俺なんか……そういう逃げるとか待つとか、すげー苦手みたい」
「女の子置いていくんですか!?」
「だって」
「あーもうっ。主人公か君はっ」
足を止めたレールのもとに、ラッキーは片足で不器用に跳ねながら向かっていく。
「おぶってください。着いていきます」
「でも、そしたらラッキーさんも危ないかも」
「お馬鹿さんですね。ここに一人のほうが100000000倍危険でしょう」
「………あ。ホントだ」
そうされて当たり前のように、ラッキーは彼の背に飛び乗った。
「行きましょう。危険な香りのする方へ」
不機嫌そうだったレールの顔に少し、気合が乗った。
守るものがある方が強くなる。彼はそんなタイプの人間だった。
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