治癒術師が前衛なのはマズいですか?

れもんぱん

文字の大きさ
上 下
19 / 36
第二章 まやかし

15

しおりを挟む
 とある日のこと。

 オリヴィアは軽い足取りで道をゆく。その視界に映るのは活気に溢れる人と街。見慣れてきたカレドゥシャの風景だ。
 彼女はフードを深く被りながらも、陽気な鼻歌を歌っていた。

 この街に来て一週間ほどが過ぎたころ。オリヴィアはやっと自由な時間を手に入れた。
 幸い今日は天気も良く、オリヴィアの機嫌も良い。
 浮かれた顔をローブのフードで隠しつつ、酷く目立つ赤色がカレドゥシャの大通りを歩く。道行く人は皆、奇怪な赤ずくめの少女に注目するものの、本人の視界にそれは入らない。

 彼女が外出した目的は2つ。
 散歩と、それから地理の把握である。
 始まりと冒険の街とは言え、オリヴィアはそれほどカレドゥシャに詳しくない。訪れたのはこれまで4回。知らない土地ではないが、ここで暮らしていくにはまだまだ不慣れである。

 ここに来てから散々彼女を振り回した【ラッキーウィスカー】ギルドマスター、ラッキー・クローバーは協会へ仕事に。
 自称盾騎士たるリモン・カーディライトはワイバーンの一件があやふやとなったために、鎧の代金を稼ぐため新たな依頼を受けてひとり勝手にどこかへ行ってしまった。

 今はオリヴィアひとり。
 完全な自由を得た上、彼女の手元にはブラックコボルトの討伐によって得たそれなりの大金もある。笑みが溢れるのも無理はない。
 完璧な休息。またとないいとま。誰だって心が踊る。

 ──尾行されていることを加味しても。

 ちらりとオリヴィアが振り返る。
 家屋2軒分離れた後方、頼りなさそうな顔をした男が挙動不審な動きをしつつ物陰に隠れた。
 オリヴィアの顔からじわじわ笑みが消える。

「………見たことある顔」

 彼女のはるか後ろにひっそり控える男の名はアッカ・ニオン。建築ギルド【百鬼夜行ヒャッキヤギョウ】に所属する百人の構成員のうちのひとり。
 自信なさげで頼りない顔をした、何とも見るからに「下っ端」な男である。

「仕事かな?」

 その通り、これは彼にとって仕事だ。
 ギルド間協定を結んだとはいえ、オリヴィアたちは【百鬼夜行】、ひいてはそのギルドマスター、クロード・ガシャから完全に信頼されたわけではない。ラッキーの脅し、もといオリヴィアとリモンのネームバリューあってこそ、現在の関係性に至る。
 

 オリヴィアにおいては、たとえ『家族』のためとはいえ堂々と悪事に手を染めた魔法使い、クロードに対する評価は未だ著しく低い。全く信用などしていない。
 それと同じように、【百鬼夜行】側もオリヴィアやリモンの素性をまだ信じられないのだろう──と、オリヴィアは勝手に納得した。

 現在は互いに探り合いの期間。
 特にオリヴィアは見た目にもまだ少女としか言えない外見。【ドラゴンスレイヤーズ】の《天より使わされし癒し手エンジェリック・ヒーラー》だと言われても納得できないのが当たり前のこと。素性を確かめるためにも、手駒を用いて尾行させるのは間違った判断ではない。

「あー、思い出しただけでムカムカしてきた」

 むっとした顔をして前を向き、彼女の散歩は再開される。

「もう知らない、無視するもんね」

 オリヴィアも一応、クロードから頼まれたナイフの捜索を頭の片隅に留めてはいるのだが、自ら進んで探そうなどという気にはならない。
 ヘソを曲げたというより、ただただ探すのが面倒だという心持ちのほうがいくらか強い。
 彼女はそういう細々した仕事より、魔物退治やならず者の掃討などなど荒事の方が得意であり、同時に楽でもあった。そういう組織に属していたから、かもしれない。
 
「………………」

 しばらく歩いた先、オリヴィアは金物屋の前でしばし立ち止まる。
 彼女の脳裏に過るのは、あの日クロードに見せられた美しいナイフ。ローブ越しに、いま自分が持っている狩猟用ナイフを掴んだ。
 新調するか悩んでいる様子。
 思案顔で立ち止まり、ぶつぶつ独り言を言っている。

「あ、お姉ちゃんだ!」

 そんなオリヴィアの耳に届いたのは元気の良い少年の声。彼女は反射的にナイフから手を離す。

「あのときのお姉ちゃんだよね?」

 お姉ちゃん、というのはどうやら彼女のことを指している様子。珍しく年上として呼びかけられたために、オリヴィアの反応はやや遅れる。
 声のした方へ目をやると。

「──あ、転んで泣いてた子?」
「あのときはありがとう!」

 そこに居たのは、オリヴィアがカレドゥシャに訪れた日、石畳で転び、擦り傷を負って泣いていた少年だった。
 少年はにこにこして、オリヴィアの治癒術の効果により傷跡すら残らず綺麗に完治したのだと、嬉しそうに語った。

「本当にありがとう!!」
「どういたしまして」

 オリヴィアは少しだけお姉さんの雰囲気。
 普段はその役回り上年上ばかりとつるんでいるが、彼女はまだ14歳であり、もう14歳でもある。

「お姉さん、ここにすんでるの?」
「うん、そうだよ。最近住み始めたばっかりだけどね」
「なら、ケガしたらお姉さんのところ行く。お姉さんならすぐなおしてくれるもん、すぐ治るし」
「ダメだよ、まずは怪我しないようにしなきゃ」
「あぁそっか」

 ばいばい、と手を振り危なっかしく去っていく少年の後ろ姿を眺め、オリヴィアはやれやれというふうに微笑むと、また散歩に戻る。


 特に目的地があって歩いている訳でもないため、そのロードマップに規則性などない。適当に行きたい方向に進むのを繰り返し、カレドゥシャという街の作りをなんとなく頭に入れていく。
 その間もアッカは背後から一定の距離を保ちつつ追けて来ている。本人はバレていないと思っているのだろうが、オリヴィアはそのような気配には敏感だったし、ついでに彼の尾行も決して上手いものではなかった。

 散策の途中で彼女は長い橋に差し掛かり、その中程で休憩がてら立ち止まる。ここなら遮る物もなく、アッカと追って来ないだろうと踏んだためだ。
 眼下には高い透明度を誇る美しい川。名をエリム川というが、オリヴィアはそんなこと露ほども知らない。彼女にとっては「きれいな川」でしかない。
 
 暫く眺めたがすぐに飽きて、背後をチラリと向いてみる。
 そうすると、そこにはまるで「おれはここにたまたま居る一般人だ」とでも言いたげなアッカが居た。15歩も離れていない。もうバレバレだ。

 ──いっそ話しかけてみようか。

 視界の端に映る挙動不審な男を一瞥し、一度や二度は接触を考えるも、結局は気づかないフリをする。
 感じが悪いと言えばそれまでだが、オリヴィアは【百鬼夜行】という組織との関わりを避けたいと考えていた。クロードに対する嫌悪感が、組織全体に対して向けられているのだ。
 彼らが仕方なく悪事に手を染めたことを頭では理解したのだが、オリヴィアはそれを素直に許す……あるいは、本当にクロードが改心したのだと信じることがまだできない。
 
「…………ふぅ」

 ともかく彼女としても、【百鬼夜行】という団体、ひいてはその構成員に対してもあまり良い印象を持たない。だから進んで関わろうという気にもなれない。
 雲一つない晴れ間から差す日の光が、再び覗き込んだ川の水面を宝石のように光らせる。

「やっぱ無視しよ」

 ──こんな日はストーカーなど忘れ、散歩を続けるに限る。


 そうして自由気ままに、オリヴィアは歩き回った。
 家々の隙間を縫うような小道を通ったり。
 敢えて危険な裏路地を早足で通り過ぎてみたり。
 彼女にとってこの散歩は探検かつ冒険であり、新発見の連続。
 上に、下に、右に、左に。
 興味関心と好奇心にそそられるまま、少し足が痛むくらい歩き回った。しかも途中休憩という名の買い食いを2回も挟んでいる。最早散歩というより観光に近かった。
 ふらふら、ゆらゆらとオリヴィアはカレドゥシャを散策する。
 最早頭の中に地図をインプットする作業はお留守になってしまっているようだ。彼女の表情や足取りから、完全に楽しい気持ちが先走っているのが窺える。


 そうして、かなりの時間が経過する。
 そろそろ日も傾き始めるかという頃合い。
 オリヴィアは。

「うう……」

 ──自由気まますぎて、道に迷っていた。

 こんなこと彼女自身初めての体験で、その顔にはありありと焦りの色が見える。
 今居る場所は住宅の立ち並ぶ場所ではあったが、彼女の知る住宅街とはまた違う場所だ。
 オリヴィアの知っている方面、【ラッキーウィスカー】のギルドハウスもある北の住宅街から見えるはずのカレドゥシャのランドマーク……聖イルミネア教会が見当たらない。

 前後左右はどれも茶色か灰色の建物。それらはカレドゥシャ外周に築かれた、中・低所得層の人々が住む第2の住宅街。秩序に則り整頓され建ち並んだ景色は美しいものの、方向感覚を狂わせる原因ともなる。

「どうしよ、知らない場所すぎる」

 焦る。
 大いに焦る。

「どど、どうしよ、誰か」

 おろおろとした様子であたりを見回す。
 年相応の、もしかするとその年にしてはやや幼いような反応。
 知らない土地、知らない場所、どこに行けば良いのかも分からない。しかもひとり。たったひとり。頼りないが頼りにできるリモンも、カレドゥシャに詳しいであろうラッキーも居ない。
 そう、今はオリヴィアひとり。

 こうなると彼女は弱い。

 不安がのしかかる。
 街の喧騒すら届かないそこは一体どこなのか、彼女には分からない。
 誰かに尋ねようにも道行く人もいない。時間帯の都合もあってか、近くに人っ子ひとり──。

「あ」

 ──いる。
 オリヴィアは思い出す。というより再度気配を感じ取った、というのが正しいか。
 アッカ・ニオンが居る。
 かなり距離を置き、背後の物陰からその男は顔を覗かせていた。
 彼に話しかければ解決は可能。
 だがそれでいいのか。本当に、これでいいのか。また面倒なことになるのではないか。それに、迷子になったという事実がバレるのも恥ずかしい。
 オリヴィアはフードを掴み考える。
 ……逡巡の末。

「あー、道に迷っちゃったな~」

 路上に声が響く。

「誰か助けてほしいけど、誰もいないしな~」

 わざとらしい、けれど相手のプライドを傷つけない言葉で、オリヴィアはやんわりとアッカに助けを求めた。

「助けてくれたら、好きになっちゃうかもな~~~……」




   *




 そこは武器・防具店『エペエトブクリエ』。カレドゥシャといえばここと多くの冒険者に言わしめる、広く知られた専門店。
 本来ならそれなりの集客を見込めるであろう清潔感のある広い店内は、何故だか今はがらんとしていて物寂しい。冒険者ばかりのカレドゥシャで、その光景は非常に珍しいものだ。
 しかし客足が遠のくのも無理はない。
 今店内に入れば、ある二人の男と同じ空間を共有せざるを得ないのだから。

「これは良いものだ」

 そのうちの一人、リモン・カーディライトは微笑む。
 漆黒の鎧に反射する自身の顔を見つめて、さらに微笑む。
 ついでに髪もセットする。
 彼のややクセのある金髪がそれなりに纏まった。

 背に背負った三人用の折り畳み式の盾は無闇に大きく、店内では明らかに邪魔になっているのだが、本人がそれを気にする様子は見られない。ついでに独り言にしては声のボリュームも大きい。
 そっと、彼の無骨な手が鎧に触れる。

「ふむ──」

 満足したような声を出す。
 購入の意思あり。
 視線は板に書かれた鎧の値段に移る。

「──ウッ、これは」

 鎧の額はおいそれと手を出せるレベルのものではない。かなり強気の価格設定がされている。
 慌ててリモンは手を離す。
 鎧に付着した指紋を、慌てて服の袖で拭った。
 前衛盾職という職業柄、消耗品として扱うべき防具。彼にかけられた『呪い』も相まって、リモンは防具にそれほど大枚を叩けない。

 彼はポケットをポンポンと叩き、その感触を確かめる。ようやっと適当な魔物を狩って手にしたなけなしの報酬。使い道は慎重に。

「フン……」
 
 リモンが買おうとしていた鎧に、もう一人の客の人影が反射し映り込む。
 髑髏の面をした男。
 彼こそ、それなりに賑わっていた『エペエトブクリエ』から客たちを追い出してしまった主な原因。
 リモンは不快感を顕にしつつ、その白骨を顔に貼り付けた男──クロード・ガシャの方を振り向いた。

「おい髑髏仮面」

 名前を忘れたリモンに髑髏仮面と呼ばれた彼は文字通り、アッカと異なり外でも仮面を外さない。
 素性を隠すためではなく、ただ顔を隠すためだけにその仮面を身に着けているようだった。

「監視のつもりか。仕事中にも付いて来ていただろ」
「おや、気づかれていましたか」
「敵意は感じんが、気配は感じた」
「その言い方、まるで敵意を察知できるかのような」
「フン」
「できるのですね」

 参ったをするように、クロードは両手を上げた。

「本物なのですか、やはり。リモン・カーディライト。漆黒の騎士」
「話しかけるな。友達だと思われるのが嫌だ」

 自分から話しかけているくせに、とクロードは口を開きかけるが、頭をぽりぽりと掻くだけに留まった。

 ──機嫌を損ねればどうなるか分からない。
 そんな恐怖が彼の内には、うっすらではあるが確かにあったからだ。軽口を叩く余裕はない。
 彼の目の前に居るのはどこか間の抜けた馬鹿野郎だが、それでも裏稼業で名を広めた人物であることには相違ない。

「カーディライトさん」
「そう呼ばれるのは好きじゃない」
「では──ラッキーさんと同じように盾騎士さんと」
「それで良い。それが良い」

 店内に彼らは2人きり。
 店主すらクロードが醸し出す「関わってはいけない雰囲気」に恐れをなしてバックヤードに逃げた。

「盾騎士さん。あなたはなぜ、僕の話を聞いてくれたのですか」

 リモンはやっと、髑髏と目を合わせた。

「お前は悪いやつではないと感じたからだ」
「敵意を感じなかったから……?」
 
 リモンは正直に頷く。

「今まで敵対してきた悪者とは明らかに質が違うと感じた。フフッ、勘だがな」
「意図的に人の営みの障害となる魔物の個体数を増やし、協会と裏で繋がり、資金を得ていたのに?」
「勿論それは悪事だし、お前も悪だ。だがその悪事には理由があったし、お前は悪であったが悪いやつではなかった」

 クロードが首を傾げる。
 要領を得ない話に理解が追いつかない彼を置いてけぼりにし、リモンは続ける。

「悪事を悪事と認めなお、理由あって悪となった。それはお前の考える『正義』に則った行いだった。そうだろう?」
「それは………はい、短絡的で稚拙で、あまりにも最悪の手段、しかしそうせざるを得ない状況──いや、これは言い訳でしかない、か」
「反省もしているし、俺やラッキーたちにも手は出さないのだろう?」
「はい」
「話くらい聞いてやってもいいだろう、そこまで反省しているなら」
「あなたは──」

 クロードは言葉を探したものの。

「──かっこいい、ですね」

 それしか見つけられなかった。
 
「ああ。俺は格好良い。だから格好良い鎧が欲しい。欲しいが、が、が、が」

 リモンは夜の闇よりも深い黒色の鎧は無いものかと店内を見て回るが、やはり彼のお眼鏡に適うのは先の高級品のみ。
 そしてまたポケットをポンポンと触って中身を確かめ。
 そっと瞳を閉じる。

「……フッ」
「なぜ笑うのです」
「うるさい」

 どうやら店を出るつもりらしいリモンをクロードが追う。

「なぜご購入なさらないのです」
「うるさい髑髏、お前は黙ってあっちの方へ行け」
「僕が買いましょうか」

 リモンの足が止まる。

「…………?」

 もう一度言ってくれとでも言いたげな顔がクロードを向いた。
 
「我々は協定を結んだのです、財政面でも互いにやりくりし合うのがベターな選択。買えないなら、買って差し上げましょう」

 金を払って恩を売る。
 それがクロードの魂胆なのだと、当然リモンは考える。

「断る」
「なぜ」
「その金は汚い金だろう」
「いいえ。【百鬼夜行】の資本は最低限を残しほとんど教会に寄付しました」
「ならなおさら駄目だ。ただでさえ手下たちの給料がないのに」
「それが、ですね」

 クロードは懐から一枚の紙を取り出した。

「とんでもない仕事が入りまして。建設の仕事なのですが」
「ふむ」
「はるか北にある国、アインフリーレン王国の、貴族の邸宅の改修工事でして」
「なぜそんな辺境から。あっちにも大工くらいいるだろうに」

 クロードもそこは分からないようで肩をすくめる。

「恐らく世界で土魔法を使う建築ギルドというのはうちだけではありますが。どこでどうやって、あの雪国で知られたのか。ただこの依頼見ての通り──」
「………ッッッッッッッ!?!?」

 そこにあったのは凄まじい額の予算。基本的に生活に必要な量以上の金には無頓着なリモンも、これには開いた口が塞がらない。
 
「『土魔法で材料を賄えるので多少安くできる』と交渉した上で、この額」
「こ、これは、スゴいな。国家予算レベルじゃないのか」
「当然大変な仕事になる、完成まで1年以上はゆうにかかるし、百人総出でやらないけない。だが、それでもなお給料には困らない」
「余るのか?」
「余ります、とても」
「だから」
「ええ。鎧を是非僕に買わせてほしい」

 揺れる。
 大いに揺れる。
 鎧はどうしても欲しい。
 だが懐事情を考慮すると、どうしても欲しいものは買えない。
 かと言って──借りを作るのもリモンの精神に反する。
 ……やや長めの逡巡の後。

「──要らん。買うなら自分で買う、もう少し安いのをな。フンッ」

 そう言ってリモンは店を出て帰路につく。無駄に高いプライドだった。

「……」

 その後ろ姿を見送る髑髏の面の男はぽりぽりと頭を掻き、
「…………変な人だ」
 と一言、呟いた。
 
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある元令嬢の選択

こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。

ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった 16歳の少年【カン】 しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ これで魔導まで極めているのだが 王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ 渋々それに付き合っていた… だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである ※タイトルは思い付かなかったので適当です ※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました 以降はあとがきに変更になります ※現在執筆に集中させて頂くべく 必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします ※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判

七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。 「では開廷いたします」 家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。

婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……

こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。

処理中です...