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6章

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「すずらんさんさりげなく俺のことディスってましたよね? パッと見冴えないだ、気が利かないだ」
「えっ? そんなこと言った? まぁ、事実だしねぇ。言われないように頑張りなさいよ。あっ、レコーダーの録音切っとかなきゃ。あと、あんたさりげなく瑠実菜さんに告ってたでしょ。残ってるよ」
 すずらんに言われて勢いで言ってしまったことを恥ずかしく思うみみずく。
 勢いでいうもんじゃないな。しかも上司達の前で言っちゃったよ……。
 瑠実菜に対する想いは紛れもない事実だ。
「そこの部分消してくださーい!」
「いやなこった。後は瀬川さんに追加報告ねー。で、琉実菜さんは大屋さんと書類の整理手伝ってね」
「はい、では行ってきます。また後でね、ゆうきさん」
 琉実菜は笑顔でみみずくの方へ手を振ってから大屋の仕事の手伝いに向かった。
みみずくは琉実菜の笑顔に癒されてるのか、少し顔が赤い。口角が上がっている。
「鼻の下伸ばしてる場合じゃないでしょ。ほら残りの仕事してもらうわよ。ラブラブモードは家でやりなさい」とすずらんによって現実に引き戻された。
 すずらんとすいせんはぶつくさ「リア充爆発しないかなー。ねっ。すいせん」「けっ、ラブラブしやがって」と言いながら部屋へ向かう。
 瑠実菜と藤原太史との親子関係の結果がでるのは二週間後だ。それまで、瑠実菜はみみずくの家にいてもらう。

 可愛いあの子が家に長期間いるのかと思うと、心が躍る。
 
 彼女と一緒に過ごす時間を、増やすことできないか。
 恋をしたら好きな人の為に頑張るというが、本当みたいだ。

「みみずくー! 早く戻ってきなさいよー! 終わらなかったら、瑠実菜ちゃん待たせちゃうよー」
 すずらんの呼び声に「はーい」と威勢よく返す。
 みみずくは小さく笑みを浮かべ仕事部屋に向かった。
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