よろず屋ななつ星～復讐代行承ります～ 藤ノ宮女子高校死亡案件

あとがき

あとがき

『よろず屋ななつ星～復讐代行承ります～　藤ノ宮女子高校死亡案件』を読んで頂き、ありがとうございます。
　私、月見里やまなしゆずると申します。
「”ネット特定班”が主役の小説を書いたら面白そうだな」と思い始めたのがきっかけで書きました。
　逆は結構ありますけどね……。

　世の中本当に理不尽なことが沢山あります。
　私は警備員を二年ほどやっていましたが、見た目とギャップあって、あんまり信じてもらえないんですよね。
　世間は「ガタイのいいあんちゃんがやってる」のイメージが強いので。実際そうですけどね。体重三桁の人いました。
「警備員なら、何か武道でもされてたんですか？」ってよく聞かれますが、全然やってません。
　ほんでもって、立場が低いですし、体育会系企業なので、上が絶対な世界でした。
　お客さんから「何見てんのよ！」と因縁をつけられたことがあります。
　上司と折り合いがかなり悪く、体壊しました。基本怒鳴る人なので……。
　その上司なんですが、夜勤中に会社のPCで”業務に関係ない動画”を見てるらしく、同僚が何回か目撃して上の人にも報告して、注意してもらっても、常習的にやってるそうで……。
　”大人の事情”で首にならないんでしょうね。
　一方真面目にやってる私は人前で怒鳴られる。
　なんで真面目な人が損しないといけないんだろう、理不尽だなってずーっと思っていました。

　そんな理不尽な思いをしているのを晴らすのが『よろず屋ななつ星』です。
　復讐方法は主にネットのSNS。
　ターゲットの弱みを見つけて「さぁ、叩きなさい」とやってる訳です。
　ほんとはだめですが、ネットで「特定班さすが！」ともてはやされる。
　今一度の失敗が入れ墨のように残る訳です。
　ある意味失敗が許されない。ほとぼりが冷めても、結局過去の行いを引き合いにして叩く。
　叩く人としては「残当」「因果応報」「自業自得」と正当化していますが、これが本当の解決に結びつくのか？　と考えて欲しいと思っています。

　一つお願いがあります。
　この作品はフィクションです。絶対に真似しないでください。
　
　では、ごきげんよう！