23 / 36
6章
2
しおりを挟む
「私、このまま学校いけないんですか?」
真凜の一言に二人は「どういうことか」と尋ねる。
「校長先生が説明会で私と和田さんを出席停止、警備員のおじさんを辞めさせるって言ってました」
「私たちもハッキリきいてます。他の保護者も聞いてるはずです」
真凜の母が語気を強めて、娘をフォローする。
敏夫が言っていた内容と一致している。
「学校を騒がせたことを理由に辞めてくれと。学校の情報を得るにもアプリがログイン出来ないと言っていました。娘が学校に問い合せたのですが・・・・・・」
真凜はログインできないことを証拠にしてたので、二人にスマホの画面を見せる。
「・・・・・・なんと?」
「担任の佐田先生なんていないと。あんた誰みたいな態度でした」
そのため真凜は学校の情報をクラスメイトからメッセージアプリで知る状態になっていた。
「電話出たの誰か分かりますか?」
「名前は分からないですが、女性でした」
学園長と教頭は再び顔を曇らせた。
「・・・・・・事情は分かりました。志村さんも和田さんも悪くない。むしろ尽力してくれたんだ。辞める必要ない。戻れるようにベストを尽くします。もう少しの辛抱だから待って欲しい」
「足の怪我はどうですか? 差し支え無ければ見せて頂けますか?」
真凜は田丸に蹴られた足を見せる。
あざのような赤みがかったようなものがあちこちできている。
まーりんこと真凜がネットに載せてた写真と一緒だ。
「病院に行って処置してもらったのですが、痛いです」
医者から無理して動かない、足を酷使しないように言われている。ひでーなーと同情された。
「ここ写真撮っていいかな? あと診断書があればコピーを頂きたいんですが」
「はい。分かりました」
真凜の父が診断書を家庭用プリンターでコピーして、二人に渡す。
「改めて、皆様にはこのような形になってしまい申し訳ございません。必ず真相解明に向けてベストを尽くしますので、どうぞよろしくお願いいたします」
学園長と教頭に頭を下げられ、志村家も一緒に頭を下げる。
「あのー、ちょっといいですか?」
「はい」
「田丸先生と校長先生は今どちらに・・・・・・?」
真凜の母からの質問に困惑する二人。
二人も今探してる最中だから。
「申し訳ございません、こちらも今探しておりまして・・・・・・何かありますか?」
「未だに田丸先生と校長先生が謝罪に来てないんです。娘に蹴りいれときながら。それに神原さんのお家にも来てないと。元々志村家と神原家は付き合いのあるので・・・・・・」
うんうんと真凜の母の話に真凜と真凜の父も頷く。
「あの二人は何のつもりですかね。娘達を。生徒達を。身勝手な理由で人を殺したようなものですよ。それでのうのうと生きられると腸が煮えくり返りますよ。神原さん所はそれ以上です」
静かに語る真凜の父に二人は何も答えられなかった。
午前中に神原家に行って、謝罪及びヒアリングをしたら、同じように謝罪はおろかお悔やみの言葉すらないと言っていたのを思い出す学園長。
神原家は説明会に出席して「残念ですが・・・・・・」と校長が少し話したのを聞いただけだった。
志村家と神原家が説明会の後、校長に直接話を聞きたい、経緯を説明して欲しい、どういうことかと言いに行った。
――先生に逆らったからですよ。自業自得ですよ。今後一切この件を調査するつもりありません。
――他の生徒達には箝口令を敷きます。もうあなた達の存在はないものとします。今後一切本校の生徒と関わったり、連絡取るのも禁止します。もししたら、連絡取った生徒に謹慎処分とします。
――学校で騒ぎ起こしたからこれくらいの仕打ちは当然でしょう。もう一度言います。自業自得です。自分達の身勝手な行いで人が死ぬことを学べたんじゃないですか。
校長は鼻で笑いながらこう答えた。
一方的な校長の発言に志村家と神原家は開いた口が塞がらなかった。
田丸先生がなぜいないのか出席しないのかと聞いても、もうここの生徒ではない以上、個人情報なので教えないと。
「はぁ・・・・・・そうですか・・・・・・本当に申し訳ない」
「まだ行ってなかったのか、あの二人は・・・・・・」
学園長は頭を抱える。
言葉で言い表せないほどの身勝手な行動。
身勝手はどっちだ。
しかも鼻で笑ってたとは。
敏夫が言っていた内容と一致してる。
――あの二人は端から逃げるつもりでいたんだ。
――内々で関わった人達を追い出して、ほとぼり冷めた頃に学校に戻って来る算段なんだろう。
「連絡取るなと生徒同士の交友関係に偉そうに口出し出来る立場だとお思いなんでしょう、あの校長は。つくづく傲慢な方であることがよく分かりました。あー、私の人選ミスだ・・・・・・」
学園長は佐久間倫子を校長にさせたことをずっと後悔していた。それは教頭も同じく。
今まで佐久間家が校長、柴田家が学園長とやってきたが、教員やスタッフは外部の人達で固めてきた。
しかし、佐久間倫子に代わってから、長年働いてきた人を何かと理由つけてやめさせ、その代わり身内やコネ採用になってきた。
今までトップだけ身内でやってきたが、そのツケが回ってきたのだと思う。
これ以外にも反省点や後悔することが山のようにある。
「が、学園長、落ち着いて下さい。お茶のお代わりご用意しますので。教頭先生も」
真凜の母がもう一度お茶の用意を始めて二人にだす。
「す、すみません・・・・・・」
学園長と教頭はお茶をすする。
氷が入った冷たいほうじ茶が二人を落ち着かせる。
「私たちとしては、真相解明及び志村真凜さん、和田紬さん、警備員の石綿敏夫さん、佐田佳樹先生を必ず本校に戻らせることを約束します。時間がかかってでも、我々はベストを尽くしますので、どうかそれまでお待ち下さい。そして、田丸先生と佐久間校長には謝罪をするようにお伝えします。事態が動く度に報告をします。解決した際には一年生対象に保護者会を開きますので、ご出席よろしくお願いします」
二人は立ち上がって深々とお辞儀した。
今日何回目だろうか、この姿。
学校のエライ人が頭を下げてる姿は初めてで、どうリアクションしたらいいかわからない。
「ではよろしくお願いいたします」
志村家も頭を下げる。
「あと、校長先生が言ってた連絡禁止の件ですが、気にせず、やりとりして下さい。もし何か言われたら学園長が許可したと言えばいいので…。そんなの律儀に守る人いないでしょう」
教頭が冗談混じりで笑うので、真凜もつられて笑う。
「はい、分かりました」
真凛は内心安堵した。
学園長と教頭は最後に何かありましたらご連絡くださいと二人の電話番号を教えてもらって辞去した。
信じていいよね? この二人が解決のために尽力してくれるという言葉。
やっと学校の関係者で味方を得られた。
「真凜、良かったわ。学園長と教頭が動いてくれるって」
真凜の母が娘の手を握る。
「う、うん」
「なんか話聞いてたら、ここの校長相当ワンマンらしいな。真凛の担任も辞めさせられたみたいだし。関係者全員追い出すつもりなんだろ。余計なことを言わせないために」
真凛の父は深く息を吸う。
「あとは静観するしかないな。それまでゆっくりしよう」
学園長と教頭の訪問の後、志村家に連絡が来た。
金曜日に保護者会を開くので、来て頂けないかと。
真相が全て分かったので説明したい。
絶対許さない。うやむやで終わらせないで。
学園長と教頭に託した。
真凜は「ちーちゃんの件が分かったみたいだから、金曜日に説明会あるって」「学園長と教頭が来た」とクラスのグループチャットに送った。
マジかとのコメントが続く。
一体何を話すのかな? 私は来て大丈夫よね?
学園長から許可もらったんだから。
真凜の一言に二人は「どういうことか」と尋ねる。
「校長先生が説明会で私と和田さんを出席停止、警備員のおじさんを辞めさせるって言ってました」
「私たちもハッキリきいてます。他の保護者も聞いてるはずです」
真凜の母が語気を強めて、娘をフォローする。
敏夫が言っていた内容と一致している。
「学校を騒がせたことを理由に辞めてくれと。学校の情報を得るにもアプリがログイン出来ないと言っていました。娘が学校に問い合せたのですが・・・・・・」
真凜はログインできないことを証拠にしてたので、二人にスマホの画面を見せる。
「・・・・・・なんと?」
「担任の佐田先生なんていないと。あんた誰みたいな態度でした」
そのため真凜は学校の情報をクラスメイトからメッセージアプリで知る状態になっていた。
「電話出たの誰か分かりますか?」
「名前は分からないですが、女性でした」
学園長と教頭は再び顔を曇らせた。
「・・・・・・事情は分かりました。志村さんも和田さんも悪くない。むしろ尽力してくれたんだ。辞める必要ない。戻れるようにベストを尽くします。もう少しの辛抱だから待って欲しい」
「足の怪我はどうですか? 差し支え無ければ見せて頂けますか?」
真凜は田丸に蹴られた足を見せる。
あざのような赤みがかったようなものがあちこちできている。
まーりんこと真凜がネットに載せてた写真と一緒だ。
「病院に行って処置してもらったのですが、痛いです」
医者から無理して動かない、足を酷使しないように言われている。ひでーなーと同情された。
「ここ写真撮っていいかな? あと診断書があればコピーを頂きたいんですが」
「はい。分かりました」
真凜の父が診断書を家庭用プリンターでコピーして、二人に渡す。
「改めて、皆様にはこのような形になってしまい申し訳ございません。必ず真相解明に向けてベストを尽くしますので、どうぞよろしくお願いいたします」
学園長と教頭に頭を下げられ、志村家も一緒に頭を下げる。
「あのー、ちょっといいですか?」
「はい」
「田丸先生と校長先生は今どちらに・・・・・・?」
真凜の母からの質問に困惑する二人。
二人も今探してる最中だから。
「申し訳ございません、こちらも今探しておりまして・・・・・・何かありますか?」
「未だに田丸先生と校長先生が謝罪に来てないんです。娘に蹴りいれときながら。それに神原さんのお家にも来てないと。元々志村家と神原家は付き合いのあるので・・・・・・」
うんうんと真凜の母の話に真凜と真凜の父も頷く。
「あの二人は何のつもりですかね。娘達を。生徒達を。身勝手な理由で人を殺したようなものですよ。それでのうのうと生きられると腸が煮えくり返りますよ。神原さん所はそれ以上です」
静かに語る真凜の父に二人は何も答えられなかった。
午前中に神原家に行って、謝罪及びヒアリングをしたら、同じように謝罪はおろかお悔やみの言葉すらないと言っていたのを思い出す学園長。
神原家は説明会に出席して「残念ですが・・・・・・」と校長が少し話したのを聞いただけだった。
志村家と神原家が説明会の後、校長に直接話を聞きたい、経緯を説明して欲しい、どういうことかと言いに行った。
――先生に逆らったからですよ。自業自得ですよ。今後一切この件を調査するつもりありません。
――他の生徒達には箝口令を敷きます。もうあなた達の存在はないものとします。今後一切本校の生徒と関わったり、連絡取るのも禁止します。もししたら、連絡取った生徒に謹慎処分とします。
――学校で騒ぎ起こしたからこれくらいの仕打ちは当然でしょう。もう一度言います。自業自得です。自分達の身勝手な行いで人が死ぬことを学べたんじゃないですか。
校長は鼻で笑いながらこう答えた。
一方的な校長の発言に志村家と神原家は開いた口が塞がらなかった。
田丸先生がなぜいないのか出席しないのかと聞いても、もうここの生徒ではない以上、個人情報なので教えないと。
「はぁ・・・・・・そうですか・・・・・・本当に申し訳ない」
「まだ行ってなかったのか、あの二人は・・・・・・」
学園長は頭を抱える。
言葉で言い表せないほどの身勝手な行動。
身勝手はどっちだ。
しかも鼻で笑ってたとは。
敏夫が言っていた内容と一致してる。
――あの二人は端から逃げるつもりでいたんだ。
――内々で関わった人達を追い出して、ほとぼり冷めた頃に学校に戻って来る算段なんだろう。
「連絡取るなと生徒同士の交友関係に偉そうに口出し出来る立場だとお思いなんでしょう、あの校長は。つくづく傲慢な方であることがよく分かりました。あー、私の人選ミスだ・・・・・・」
学園長は佐久間倫子を校長にさせたことをずっと後悔していた。それは教頭も同じく。
今まで佐久間家が校長、柴田家が学園長とやってきたが、教員やスタッフは外部の人達で固めてきた。
しかし、佐久間倫子に代わってから、長年働いてきた人を何かと理由つけてやめさせ、その代わり身内やコネ採用になってきた。
今までトップだけ身内でやってきたが、そのツケが回ってきたのだと思う。
これ以外にも反省点や後悔することが山のようにある。
「が、学園長、落ち着いて下さい。お茶のお代わりご用意しますので。教頭先生も」
真凜の母がもう一度お茶の用意を始めて二人にだす。
「す、すみません・・・・・・」
学園長と教頭はお茶をすする。
氷が入った冷たいほうじ茶が二人を落ち着かせる。
「私たちとしては、真相解明及び志村真凜さん、和田紬さん、警備員の石綿敏夫さん、佐田佳樹先生を必ず本校に戻らせることを約束します。時間がかかってでも、我々はベストを尽くしますので、どうかそれまでお待ち下さい。そして、田丸先生と佐久間校長には謝罪をするようにお伝えします。事態が動く度に報告をします。解決した際には一年生対象に保護者会を開きますので、ご出席よろしくお願いします」
二人は立ち上がって深々とお辞儀した。
今日何回目だろうか、この姿。
学校のエライ人が頭を下げてる姿は初めてで、どうリアクションしたらいいかわからない。
「ではよろしくお願いいたします」
志村家も頭を下げる。
「あと、校長先生が言ってた連絡禁止の件ですが、気にせず、やりとりして下さい。もし何か言われたら学園長が許可したと言えばいいので…。そんなの律儀に守る人いないでしょう」
教頭が冗談混じりで笑うので、真凜もつられて笑う。
「はい、分かりました」
真凛は内心安堵した。
学園長と教頭は最後に何かありましたらご連絡くださいと二人の電話番号を教えてもらって辞去した。
信じていいよね? この二人が解決のために尽力してくれるという言葉。
やっと学校の関係者で味方を得られた。
「真凜、良かったわ。学園長と教頭が動いてくれるって」
真凜の母が娘の手を握る。
「う、うん」
「なんか話聞いてたら、ここの校長相当ワンマンらしいな。真凛の担任も辞めさせられたみたいだし。関係者全員追い出すつもりなんだろ。余計なことを言わせないために」
真凛の父は深く息を吸う。
「あとは静観するしかないな。それまでゆっくりしよう」
学園長と教頭の訪問の後、志村家に連絡が来た。
金曜日に保護者会を開くので、来て頂けないかと。
真相が全て分かったので説明したい。
絶対許さない。うやむやで終わらせないで。
学園長と教頭に託した。
真凜は「ちーちゃんの件が分かったみたいだから、金曜日に説明会あるって」「学園長と教頭が来た」とクラスのグループチャットに送った。
マジかとのコメントが続く。
一体何を話すのかな? 私は来て大丈夫よね?
学園長から許可もらったんだから。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
よろず屋ななつ星~復讐代行承ります~ マッチングアプリ美人局案件
月見里ゆずる(やまなしゆずる)
キャラ文芸
ネット特定班×復讐劇×スカッとジャパン系!
表向きは何でも屋、裏では”特定班”として、依頼人の復讐や真相解明を請け負っている『よろず屋ななつ星』
瀬川淳平はマッチングアプリ「セリバーテル」で出会った女性の”ゆあ”と半年前から付き合っていたが、ある日突然、”ゆあの夫”と名乗る男性から、不倫をしたとして慰謝料請求をされる。
淳平は”ゆあ”が既婚者であることを知らないと訴えるが、慰謝料を払ってしまう。
『よろず屋ななつ星』のすずらん、すいせん、みみずくは瀬川から真相解明と復讐を依頼される。
瀬川の相手について調べるため、セリバーテルを使ってるみみずくが接触を試みるが……。
”ゆあ”という女性と接触を成功したみみずくだが、彼女の口から出た内容とは?!
セリバーテルの実態、そして”ゆあ”の秘密にたどり着くが……瀬川同様、”ゆあの夫”と名乗る男性から「不倫した」「”ゆあ”が未成年である」ことを理由に慰謝料請求されてしまい……?!
果たして美人局危機を乗り越えることが出来るのか?!
隣の家に住むイクメンの正体は龍神様でした~社無しの神とちびっ子神使候補たち
鳴澤うた
キャラ文芸
失恋にストーカー。
心身ともにボロボロになった姉崎菜緒は、とうとう道端で倒れるように寝てしまって……。
悪夢にうなされる菜緒を夢の中で救ってくれたのはなんとお隣のイクメン、藤村辰巳だった。
辰巳と辰巳が世話する子供たちとなんだかんだと交流を深めていくけれど、子供たちはどこか不可思議だ。
それもそのはず、人の姿をとっているけれど辰巳も子供たちも人じゃない。
社を持たない龍神様とこれから神使となるため勉強中の動物たちだったのだ!
食に対し、こだわりの強い辰巳に神使候補の子供たちや見守っている神様たちはご不満で、今の現状を打破しようと菜緒を仲間に入れようと画策していて……
神様と作る二十四節気ごはんを召し上がれ!
卑屈令嬢と甘い蜜月
永久保セツナ
キャラ文芸
【全31話(幕間3話あり)・完結まで毎日20:10更新】
葦原コノハ(旧姓:高天原コノハ)は、二言目には「ごめんなさい」が口癖の卑屈令嬢。
妹の悪意で顔に火傷を負い、家族からも「醜い」と冷遇されて生きてきた。
18歳になった誕生日、父親から結婚を強制される。
いわゆる政略結婚であり、しかもその相手は呪われた目――『魔眼』を持っている縁切りの神様だという。
会ってみるとその男、葦原ミコトは白髪で狐面をつけており、異様な雰囲気を持った人物だった。
実家から厄介払いされ、葦原家に嫁入りしたコノハ。
しかしその日から、夫にめちゃくちゃ自己肯定感を上げられる蜜月が始まるのであった――!
「私みたいな女と結婚する羽目になってごめんなさい……」
「私にとって貴女は何者にも代えがたい宝物です。結婚できて幸せです」
「はわ……」
卑屈令嬢が夫との幸せを掴むまでの和風シンデレラストーリー。
表紙絵:かわせかわを 様(@kawawowow)
【完結】孤独な少年の心を癒した神社のあやかし達
フェア
キャラ文芸
小学校でいじめに遭って不登校になったショウが、中学入学後に両親が交通事故に遭ったことをきっかけに山奥の神社に預けられる。心優しい神主のタカヒロと奇妙奇天烈な妖怪達との交流で少しずつ心の傷を癒やしていく、ハートフルな物語。
*丁寧に描きすぎて、なかなか神社にたどり着いてないです。
付喪神、子どもを拾う。
真鳥カノ
キャラ文芸
旧題:あやかし父さんのおいしい日和
3/13 書籍1巻刊行しました!
8/18 書籍2巻刊行しました!
【第4回キャラ文芸大賞 奨励賞】頂きました!皆様のおかげです!ありがとうございます!
おいしいは、嬉しい。
おいしいは、温かい。
おいしいは、いとおしい。
料理人であり”あやかし”の「剣」は、ある日痩せこけて瀕死の人間の少女を拾う。
少女にとって、剣の作るご飯はすべてが宝物のようだった。
剣は、そんな少女にもっとご飯を作ってあげたいと思うようになる。
人間に「おいしい」を届けたいと思うあやかし。
あやかしに「おいしい」を教わる人間。
これは、そんな二人が織りなす、心温まるふれあいの物語。
※この作品はエブリスタにも掲載しております。
後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符
washusatomi
キャラ文芸
西域の女商人白蘭は、董王朝の皇太后の護符の行方を追う。皇帝に自分の有能さを認めさせ、後宮出入りの女商人として生きていくために――。 そして奮闘する白蘭は、無骨な禁軍将軍と心を通わせるようになり……。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる