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85話
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『あ、あの時は、ね、いや、ヤイバ君とのコラボだし、つけておいた方が良いかなって』
俺はながめのポンコツすぎる解答に頭を抱えた。
……全然いい感じの良いわけじゃねえよそれは。全く説明になってないが。
俺のコラボだからつけたってのはながめが俺のファンだと知らない奴らから見たら意味不明だろうが。
どうフォローしてやれば良いんだこれは……
『もしかしてアスカさんとの三人コラボに滅茶苦茶な名前を付けられないための牽制?』
と困り果てているとターバンがそんな事を言ってきた。
「牽制ってどういうことだ?」
『反応的にヤイバは知らなかったみたいだな。アスカさんと3人で出てたVALPEX大会の登録名マジでヤバかったんだぞ』
「ヤバかったとは?」
そういえばチーム名を決めるくだりが一切なかったな。あまり気にしていなかったが本来は必要だったな。
『あの時の登録名は『YIB&NGMwith親衛隊隊長』だ』
「本当か、ながめ?」
『うん。3人で大会に出ることが発表された翌日には提出されていたね』
「アレチーム名だったのかよ…… ってか提出早くないか?」
『私たちを大会に誘う段階で既に決めていたんだって』
「は?」
チーム名ってのはチームメイトの納得があって初めて決まるものだろ。
『私がこのチームのリーダーだから少しくらいは好き勝手にしていいよねって言ってた』
「じゃあ準優勝インタビューの時に自分がリーダーで良いのかって俺たちに聞いたのは何だったんだよ」
それが本当ならリーダーとしての自覚しかないじゃねえか。
『改めてリーダーであることを大勢の前で再確認したかったとか?チーム名を独断で決めた事を正当化するために』
「最悪だなあいつ」
ファンは推しを振り回すものじゃないだろ。
『ちなみに当日まで絶対に私たちにバレないように、練習の時絶対にその話題にならないようにしていたらしいよ』
アスカは本当に何がやりたかったんだ。そこまで滅茶苦茶なチーム名にしたならせめてコラボ中に話題として出してくれ。
嫌がりはするが別に怒らないし、そのままで通してやるから。
「……なるほどな。大体は理解できた。今後3人で大会に出ることがあった時の対策に九水とコラボ名を付けておいたわけか」
『う、うん。二人のコラボ名があったら明日九水みたいな感じの無難な名前になるだろうし』
「なんかアスカが悪いことをしたな。申し訳ない」
『別にヤイバ君は悪くないよ!アスカちゃんが意味不明な名前を付けたのが悪いんだし。それに、今は九水って付けていて良かったなって思ってるから』
「それは良かった」
ながめの最初の回答がかなり怪しかったが、無知なターバンの無意識のフォローで無事に乗り切ることが出来た。
その最初のながめの回答もコメント欄を見る限りアスカを悪く言わないためのやさしさだと捉えられているらしい。
コメント欄でアスカが憤慨していることを除けば全てが丸く収まったと言えるだろう。
『皆明日も学校だし、今日はここまでにしておこうか』
「そうだな。じゃあ今日の感想をターバンに言ってもらうか。何かあるか?」
別に俺やながめが感想を言って締めても良いのだが、ここは一番配信を楽しんでいた筈のターバンに振ることにした。
『俺の願いがかなったのでもう思い残すことはありません。最高の人生でした』
「そうか。短い付き合いだったが。来世で会えると良いな」
『いやいやいや、まだ次もあるからね!?死なないで!?』
「良かったな。次もあるらしいぞ」
『本当ですか!死んでいる場合じゃない!!!!!』
「自重していたながめのファンアートもアップしろよ」
『当然!!!もう皆に知られてしまったからな!!!』
『ええ……』
「というわけでまた会おう!!」
『またな!!』
途中でながめが何かを言いたそうにしていたが、完全にスルーして配信を終了した。
俺はながめのポンコツすぎる解答に頭を抱えた。
……全然いい感じの良いわけじゃねえよそれは。全く説明になってないが。
俺のコラボだからつけたってのはながめが俺のファンだと知らない奴らから見たら意味不明だろうが。
どうフォローしてやれば良いんだこれは……
『もしかしてアスカさんとの三人コラボに滅茶苦茶な名前を付けられないための牽制?』
と困り果てているとターバンがそんな事を言ってきた。
「牽制ってどういうことだ?」
『反応的にヤイバは知らなかったみたいだな。アスカさんと3人で出てたVALPEX大会の登録名マジでヤバかったんだぞ』
「ヤバかったとは?」
そういえばチーム名を決めるくだりが一切なかったな。あまり気にしていなかったが本来は必要だったな。
『あの時の登録名は『YIB&NGMwith親衛隊隊長』だ』
「本当か、ながめ?」
『うん。3人で大会に出ることが発表された翌日には提出されていたね』
「アレチーム名だったのかよ…… ってか提出早くないか?」
『私たちを大会に誘う段階で既に決めていたんだって』
「は?」
チーム名ってのはチームメイトの納得があって初めて決まるものだろ。
『私がこのチームのリーダーだから少しくらいは好き勝手にしていいよねって言ってた』
「じゃあ準優勝インタビューの時に自分がリーダーで良いのかって俺たちに聞いたのは何だったんだよ」
それが本当ならリーダーとしての自覚しかないじゃねえか。
『改めてリーダーであることを大勢の前で再確認したかったとか?チーム名を独断で決めた事を正当化するために』
「最悪だなあいつ」
ファンは推しを振り回すものじゃないだろ。
『ちなみに当日まで絶対に私たちにバレないように、練習の時絶対にその話題にならないようにしていたらしいよ』
アスカは本当に何がやりたかったんだ。そこまで滅茶苦茶なチーム名にしたならせめてコラボ中に話題として出してくれ。
嫌がりはするが別に怒らないし、そのままで通してやるから。
「……なるほどな。大体は理解できた。今後3人で大会に出ることがあった時の対策に九水とコラボ名を付けておいたわけか」
『う、うん。二人のコラボ名があったら明日九水みたいな感じの無難な名前になるだろうし』
「なんかアスカが悪いことをしたな。申し訳ない」
『別にヤイバ君は悪くないよ!アスカちゃんが意味不明な名前を付けたのが悪いんだし。それに、今は九水って付けていて良かったなって思ってるから』
「それは良かった」
ながめの最初の回答がかなり怪しかったが、無知なターバンの無意識のフォローで無事に乗り切ることが出来た。
その最初のながめの回答もコメント欄を見る限りアスカを悪く言わないためのやさしさだと捉えられているらしい。
コメント欄でアスカが憤慨していることを除けば全てが丸く収まったと言えるだろう。
『皆明日も学校だし、今日はここまでにしておこうか』
「そうだな。じゃあ今日の感想をターバンに言ってもらうか。何かあるか?」
別に俺やながめが感想を言って締めても良いのだが、ここは一番配信を楽しんでいた筈のターバンに振ることにした。
『俺の願いがかなったのでもう思い残すことはありません。最高の人生でした』
「そうか。短い付き合いだったが。来世で会えると良いな」
『いやいやいや、まだ次もあるからね!?死なないで!?』
「良かったな。次もあるらしいぞ」
『本当ですか!死んでいる場合じゃない!!!!!』
「自重していたながめのファンアートもアップしろよ」
『当然!!!もう皆に知られてしまったからな!!!』
『ええ……』
「というわけでまた会おう!!」
『またな!!』
途中でながめが何かを言いたそうにしていたが、完全にスルーして配信を終了した。
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