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73話
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配信直後にサリーはフリーゲームサイトで本当にゲームを公表していた。
配信のお陰で知名度が上がっていたことも多少は加味されるだろうが、普通にランキング1位に乗ってかなりの高評価を受けていた。
それを受けてもしかしたら次のゲームを作るかもしれないからその時はプレイをよろしくと頼まれた。
一応誰かと一緒にやる条件でOKしたが、それがもう一度クソゲーであることが判明したらツリッター上で堂々と断る予定だ。疲れるんだよあれは。
そして6番目の相手は新月ジェシカ。
『天才少年よ!私の天才性にうち滅ぼされ、現実を受け止める日がやってきた!』
端的に言えば自称天才である。別に俺は天才少年だともてはやされた経験などないが、今回はそれで通していくと配信前に言われた。
そんな相手とやるのはゲームをしながらのコラボ。題材はアソビ全集という様々なボードゲームをオンライン上で出来るちょっと前に話題になっていたゲームだ。
ジェシカが言うには、真の天才というものはどれか一つに特化しているのではなく全てにおいて優れている必要がある、つまりこのアソビ全集でより多くの勝利を収められた人間の方がより天才に近いという理由らしい。
『最初のゲームはチンチロ!』
『次は当然ヨットだ!』
『そして待ち受ける3番目のゲームはポーカー!』
「なあ、本当にこれで良いのか?」
『負け寸前だからって私を言いくるめて無かったことにしようとしているのかい?』
「別にそれに関してはどうでもよいのだが、天才性を決めるゲームの筈なのに運ゲー要素が強すぎやしないか?」
普通こういうのはオセロとか将棋、マンカラにコネクトフォーなど、運要素低めのゲームに寄る気がするのだが。
『運も天才を天才たらしめる才能の一つだ!何が悪い?』
「全部だろうな」
配信を通して思ったことだが、ジェシカは明らかに勝てる勝負しか挑んでこないタイプの人間である。
実際、これまでの勝負では豪運を発揮しているし、事前に聞いていたエピソードでも運が良すぎるとしか言えないものが多々あった。
そして、ジェシカは俺がゲームなら大体得意なことを理解しているのだろう。
実際、オセロや将棋に関しては初心者レベルの相手に負ける気はしないし、動体視力が求められるエアホッケーでも動体視力に自信があるので圧勝出来るだろう。
だが、だからといって露骨に避けるのはおかしい。
『とにかく!私が勝っている、それは事実!!!』
そして時間いっぱいまで対戦は続き、
「俺の勝ちだな」
『そんな……!』
結果的に俺の圧勝で終わった。
「運ゲーで仕掛けるなら運ゲーの数くらい把握しておけよ」
『くそおおお……』
というのも、ゲームを淡々と進めていく中で運ゲー要素が強いものは早々に消えていき、配信から30分ほどたった時点ですでにそういうゲームは無くなっていた。
『今回は負けたが、次は絶対に負けない!覚悟しておけよ~!!!!』
「いつでもかかってこい。圧殺してやる」
というわけで自称天才であり他称ポンコツな女、新月ジェシカとのコラボは終了した。
そして迎えた最終日。最後のコラボ相手である荒川サロメから、VALPEXをやるとだけ連絡が来ていた。
しかし、これまで彼女は配信上ではVALPEXについて一切触れてこなかったので実力が掴めず、どの程度の心持ちで挑めば良いか分からない状態のまま配信が始まった。
『諸君、よく来てくれた。私こそ、演劇部のリーダー、荒川サロメだ。今日は特別ゲストを呼んでいる、九重ヤイバだ!』
「よろしく、今日でコラボウィークを終える九重ヤイバだ」
『これまで私の部員とコラボしてくれて本当に感謝しかない』
「別に受けたいから受けただけだ。特に気にすることは無い。それに一週間楽しかったからな」
色々あったが、共通して言えることはこの一週間は非常に楽しかったということ。
誕生した経緯もあり、基本的にながめやアスカ以外の外部の人間と積極的にコラボをすることは無かったので、コラボしかない一週間は非常に新鮮だった。
ここまで楽しいのなら積極的にコラボしに行くのも良いなと思う。
Vtuberとしてはたくさんコラボをした方が良いというのが一般的な結論らしいしな。
『そうか、それは良かった。皆喜んでいることだろう。特にフィリアは今頃気絶しているだろうな』
「いやいや、フィリアが気絶していることは無いだろ」
フィリアは俺のファンだが、そんな一言で気絶するようなレベルではない。それなら俺とフィリアが直接対面した時点でぶっ倒れて大ごとになっている。
『多分コラボしたときの反応を思い出して言っているんだろうけど、あの時はヤイバに話しかけられる度に気絶して、次の言葉を聞きのがさないように意識を取り戻すのを繰り返していただけだぞ』
「なんだその技術」
『知らん、でも実際そうだったからな』
「もしかして、お前フィリアの配信している部屋に居たのか?」
『いや、他のメンバーの時はそうだったが、フィリアの場合はカメラを設置してもらって裏で見守っていただけだな』
そんなことしていたのかよこいつ。ってことはコラボウィークの全配信を確認しているのか。
「流石リーダーだな」
『このくらいはな』
「俺は流石だなと思うのだが、視聴者はそうではないみたいだな」
コメント欄にちらっと見えたのだが、配信しろというコメントが大量に見られた。
サロメは演劇部としてデビューしてから時が浅いという都合上、こちらの配信のコメント欄に居るのは大半が俺のファンの筈なのでサロメに対するコメントで一色になるのは相当なことだぞ。
というかサロメの方の配信もあるんだからそっちにコメントしてやれよ。まあ多分あっちでもやっているんだろうが。
『ははは、仕方ないことだ。諦めろ』
「仕方なくない。Vtuberならちゃんと配信しろよ」
Vtuber歴が長いならともかく、デビューして間もない奴が配信をサボるなよ。
『演劇部の皆が可愛いから仕方ないじゃないか。だから視聴者の皆も彼女たちの配信を見に来ているのだろう?』
「こいつ開き直りやがった」
しかも否定しにくい内容だよ。
『とりあえず、共にゲームを始めようではないか』
「それもそうだな」
配信のお陰で知名度が上がっていたことも多少は加味されるだろうが、普通にランキング1位に乗ってかなりの高評価を受けていた。
それを受けてもしかしたら次のゲームを作るかもしれないからその時はプレイをよろしくと頼まれた。
一応誰かと一緒にやる条件でOKしたが、それがもう一度クソゲーであることが判明したらツリッター上で堂々と断る予定だ。疲れるんだよあれは。
そして6番目の相手は新月ジェシカ。
『天才少年よ!私の天才性にうち滅ぼされ、現実を受け止める日がやってきた!』
端的に言えば自称天才である。別に俺は天才少年だともてはやされた経験などないが、今回はそれで通していくと配信前に言われた。
そんな相手とやるのはゲームをしながらのコラボ。題材はアソビ全集という様々なボードゲームをオンライン上で出来るちょっと前に話題になっていたゲームだ。
ジェシカが言うには、真の天才というものはどれか一つに特化しているのではなく全てにおいて優れている必要がある、つまりこのアソビ全集でより多くの勝利を収められた人間の方がより天才に近いという理由らしい。
『最初のゲームはチンチロ!』
『次は当然ヨットだ!』
『そして待ち受ける3番目のゲームはポーカー!』
「なあ、本当にこれで良いのか?」
『負け寸前だからって私を言いくるめて無かったことにしようとしているのかい?』
「別にそれに関してはどうでもよいのだが、天才性を決めるゲームの筈なのに運ゲー要素が強すぎやしないか?」
普通こういうのはオセロとか将棋、マンカラにコネクトフォーなど、運要素低めのゲームに寄る気がするのだが。
『運も天才を天才たらしめる才能の一つだ!何が悪い?』
「全部だろうな」
配信を通して思ったことだが、ジェシカは明らかに勝てる勝負しか挑んでこないタイプの人間である。
実際、これまでの勝負では豪運を発揮しているし、事前に聞いていたエピソードでも運が良すぎるとしか言えないものが多々あった。
そして、ジェシカは俺がゲームなら大体得意なことを理解しているのだろう。
実際、オセロや将棋に関しては初心者レベルの相手に負ける気はしないし、動体視力が求められるエアホッケーでも動体視力に自信があるので圧勝出来るだろう。
だが、だからといって露骨に避けるのはおかしい。
『とにかく!私が勝っている、それは事実!!!』
そして時間いっぱいまで対戦は続き、
「俺の勝ちだな」
『そんな……!』
結果的に俺の圧勝で終わった。
「運ゲーで仕掛けるなら運ゲーの数くらい把握しておけよ」
『くそおおお……』
というのも、ゲームを淡々と進めていく中で運ゲー要素が強いものは早々に消えていき、配信から30分ほどたった時点ですでにそういうゲームは無くなっていた。
『今回は負けたが、次は絶対に負けない!覚悟しておけよ~!!!!』
「いつでもかかってこい。圧殺してやる」
というわけで自称天才であり他称ポンコツな女、新月ジェシカとのコラボは終了した。
そして迎えた最終日。最後のコラボ相手である荒川サロメから、VALPEXをやるとだけ連絡が来ていた。
しかし、これまで彼女は配信上ではVALPEXについて一切触れてこなかったので実力が掴めず、どの程度の心持ちで挑めば良いか分からない状態のまま配信が始まった。
『諸君、よく来てくれた。私こそ、演劇部のリーダー、荒川サロメだ。今日は特別ゲストを呼んでいる、九重ヤイバだ!』
「よろしく、今日でコラボウィークを終える九重ヤイバだ」
『これまで私の部員とコラボしてくれて本当に感謝しかない』
「別に受けたいから受けただけだ。特に気にすることは無い。それに一週間楽しかったからな」
色々あったが、共通して言えることはこの一週間は非常に楽しかったということ。
誕生した経緯もあり、基本的にながめやアスカ以外の外部の人間と積極的にコラボをすることは無かったので、コラボしかない一週間は非常に新鮮だった。
ここまで楽しいのなら積極的にコラボしに行くのも良いなと思う。
Vtuberとしてはたくさんコラボをした方が良いというのが一般的な結論らしいしな。
『そうか、それは良かった。皆喜んでいることだろう。特にフィリアは今頃気絶しているだろうな』
「いやいや、フィリアが気絶していることは無いだろ」
フィリアは俺のファンだが、そんな一言で気絶するようなレベルではない。それなら俺とフィリアが直接対面した時点でぶっ倒れて大ごとになっている。
『多分コラボしたときの反応を思い出して言っているんだろうけど、あの時はヤイバに話しかけられる度に気絶して、次の言葉を聞きのがさないように意識を取り戻すのを繰り返していただけだぞ』
「なんだその技術」
『知らん、でも実際そうだったからな』
「もしかして、お前フィリアの配信している部屋に居たのか?」
『いや、他のメンバーの時はそうだったが、フィリアの場合はカメラを設置してもらって裏で見守っていただけだな』
そんなことしていたのかよこいつ。ってことはコラボウィークの全配信を確認しているのか。
「流石リーダーだな」
『このくらいはな』
「俺は流石だなと思うのだが、視聴者はそうではないみたいだな」
コメント欄にちらっと見えたのだが、配信しろというコメントが大量に見られた。
サロメは演劇部としてデビューしてから時が浅いという都合上、こちらの配信のコメント欄に居るのは大半が俺のファンの筈なのでサロメに対するコメントで一色になるのは相当なことだぞ。
というかサロメの方の配信もあるんだからそっちにコメントしてやれよ。まあ多分あっちでもやっているんだろうが。
『ははは、仕方ないことだ。諦めろ』
「仕方なくない。Vtuberならちゃんと配信しろよ」
Vtuber歴が長いならともかく、デビューして間もない奴が配信をサボるなよ。
『演劇部の皆が可愛いから仕方ないじゃないか。だから視聴者の皆も彼女たちの配信を見に来ているのだろう?』
「こいつ開き直りやがった」
しかも否定しにくい内容だよ。
『とりあえず、共にゲームを始めようではないか』
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