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27話
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「なあ涼、さっきの戦いで起こったことが分かったぞ」
俺はリビングに着くなり机でスマホを眺めていた涼に話しかけた。
「ねえ周人君!これ見て!」
そんな俺の言葉を無視し、見せてきたのはリンネのチャンネル。
「別に昨日今日で何かあるわけ無いだろ」
ぱっと見特に変化も無い。この間見た時と全く同じような見た目だ。
「なんかあったんだよ!ほら!」
「おいおい……」
よく見ると、3時間前と書かれている動画が何十本も上がっていた。
サムネイルを見るに全てダンジョン攻略のシーンで、どれも3時間を軽く超える長時間の狩りだった。
「ってことは……」
俺は急いでリンネのSNSを開く。
『皆騙していてごめんね、僕は今日、A級に上がったんだ』
とだけ書かれてあった。
「多分リンネ君は配信をしていなかったんだろうね」
と涼は言う。
「というと?」
「この間まで私達が見ていたリンネ君は明らかにC級だった。あれは級を偽っているわけでもなく、事実だと思う」
「そうだな」
あれがB級となるとあまりにも敵が弱すぎる。いくら楽なダンジョンを選んでもああはならない。
「だけど一日でA級になるのは至難の業だよ。多分どれだけスピードに能力を振っていても物理的に間に合わない」
と語る涼。もしかしてやったことがあるのだろうか……
「だからあの配信は全て録画で、潜っている時間を少なく偽っていたんだと思う」
「12時間以上潜っていたってわけか?」
「恐らくそうだね。多分一日18時間位潜っていたんだろうね」
「でも一体何の為に……?」
正直配信時間を偽ってまでやる必要は無いはずだ。わざわざこうやって一気に放出するくらいならもっといい方法があるだろ。
「分かんないけど、AIM君を驚かす為とかじゃない?」
「驚かすためか」
確かにリンネならそういうことをやりかねないか。アイツは面白い事が好きだからな。
「とりあえず、リンネ君に直接話聞いてみようよ。連絡先持ってるんでしょ?」
「そうだな」
俺はスマホを開き、リンネに話をしないかと連絡を送ろうとした。
「ん、帰ってくるみたいだな」
が、そのタッチの差でリンネから明日帰ってくるから会おうよと連絡が来た。
「帰ってくるんだ」
「みたいだな」
とりあえず俺達は明日を待って、帰ってくるリンネと話をすることになった。
「やあ、ただいま」
待ち合わせ場所に設定したレストランにやってきたリンネは開口一番に言った。
「遅かったな。随分と待ちくたびれたぞ」
とはいっても二カ月程しか経っていないのだが。それでも俺たちは冒険者になってからまだ4カ月程度だからそう考えるとかなりの期間離れていたともいえる。
「あなたが例の涼さんだね。初めまして、リンネこと今村楓です。よろしく」
とリンネは一切迷うことなく本名を名乗った。
「こちらこそ。一ノ瀬涼です。よろしくね」
「ああ、本名なんだあれ」
「そうだよ。だってブーメランの宣伝も兼ねているしね」
まあ残念ながら注文は殆ど来ていないのだが。それでも涼が言うには増えたとのこと。半年に一件だったのが一月に一件になったらしい。
「確かにそれなら名前を出した方が良さそうだね」
それからも軽く他愛のない会話をした後、聞きたかった話題に入る。
「で、リンネが九州に籠っていた理由はなんなんだ?」
大体予想はついているが、一応本人の口から聞かないとな。
「多分二人にも予想はついていると思うけど、配信時間を偽るためだね」
涼の言うとおりだったな。
「で、何のために?」
「二人を驚かすためだよ。そのためにわざわざ東京から地元に戻ったんだ」
「そうなのか」
「ダンジョン探索中に録画を配信してくれる人が必要だったからね」
容量の問題でデスクトップPCでの配信が必須になるのに、一日18時間もダンジョンに潜っていたら自分で録画を流すのは無理があるものな。
ダンジョン移動で配信を切るのが普通だから猶更だ。
「楓君の目論見通り私達かなり驚かされちゃったよ。なんなら視聴者の皆も驚いていたしね」
「そうだな」
俺達が数日でA級になったお陰で日本のトレンド1位になっていたはずなのだが、リンネのアーカイブ公開とツイートに伴って一瞬で抜き去られていた。
視聴者や俺達からするとC級が一気にA級まで一日で飛び級したようなものなのだ。そりゃあ皆ツイートもするしトレンドもかっさらう。
実際アーカイブでの戦闘もかなり派手で、分かりやすく強かったからな。
「それは良かった。頑張った甲斐があったってものだよ」
「んで、リンネ。わざわざ呼び出したってことはそれ以外にも話があるんだろ?」
「そうだね。AIM、涼さん。もう一度パーティに入れてもらえないかな?」
リンネは深々と頭を下げた。
「勿論だ。また一緒にやろう」
「うん。私も大賛成だよ。よろしくね」
宣言通り俺達に追いつくどころか、追い越しかねない強さを持って帰ってきたのだ。
そんなリンネの努力を受け入れないわけにはいかない。
「よかった、ありがとう」
リンネが強くなってパーティに戻ってきた。
「この三人が揃ってしまったんだからさっさとS級に上がらないとな」
実際にA級ダンジョンで戦ったことは無いが、俺達なら確実に勝てる自信がある。
全員遠距離武器?A級はこれまでダンジョンの仕組みが違うから難しい?そんなこと知らん。最強だから勝てる。それだけだ。
「勿論。じゃあリンネと涼さんに質問。S級に上がるためにはA級ダンジョンを32個攻略しないといけないんだけど、どのくらいかかるかな?」
「「一週間」」
「オッケー。じゃあ今から早速始めようか。二人とも装備は持ってる?」
「「勿論!!」」
A級ダンジョンはこれまでのダンジョンと違い、一階層に何種類もの生物が生息しており、複雑な生態系を形成している。
そのため、このダンジョンのこの階層はこれ!といった攻略法は存在せず、これまで以上に柔軟性と索敵能力が必要とされ、ただ一芸に秀でているだけでは難しいとされている。
「遠くの敵は一掃しておいたぞ」
「隠れている敵は居ないみたい」
「背後は倒したよ」
が、そんなことは俺たちの前では関係なく、次々にダンジョンが攻略を進めていった。
「これでS級だね」
「ああ」
そして宣言通り、俺たちはたった一週間でS級の冒険者になった。
「でもまだ日本最強ですらないからね。もっともっと強くならないと」
目指すは世界最強の冒険者。こんな所で立ち止まっていいわけが無い。
「ただ、とりあえず何日かは休もうか。一週間もダンジョンに潜りっぱなしだったわけだし。なんならリンネ君はそれ以上の期間ぶっ続けで戦っていたんだから」
「それもそうだね」
「そうしよう」
俺達は涼の提案で、しっかりと休息を取ることにした。
俺はリビングに着くなり机でスマホを眺めていた涼に話しかけた。
「ねえ周人君!これ見て!」
そんな俺の言葉を無視し、見せてきたのはリンネのチャンネル。
「別に昨日今日で何かあるわけ無いだろ」
ぱっと見特に変化も無い。この間見た時と全く同じような見た目だ。
「なんかあったんだよ!ほら!」
「おいおい……」
よく見ると、3時間前と書かれている動画が何十本も上がっていた。
サムネイルを見るに全てダンジョン攻略のシーンで、どれも3時間を軽く超える長時間の狩りだった。
「ってことは……」
俺は急いでリンネのSNSを開く。
『皆騙していてごめんね、僕は今日、A級に上がったんだ』
とだけ書かれてあった。
「多分リンネ君は配信をしていなかったんだろうね」
と涼は言う。
「というと?」
「この間まで私達が見ていたリンネ君は明らかにC級だった。あれは級を偽っているわけでもなく、事実だと思う」
「そうだな」
あれがB級となるとあまりにも敵が弱すぎる。いくら楽なダンジョンを選んでもああはならない。
「だけど一日でA級になるのは至難の業だよ。多分どれだけスピードに能力を振っていても物理的に間に合わない」
と語る涼。もしかしてやったことがあるのだろうか……
「だからあの配信は全て録画で、潜っている時間を少なく偽っていたんだと思う」
「12時間以上潜っていたってわけか?」
「恐らくそうだね。多分一日18時間位潜っていたんだろうね」
「でも一体何の為に……?」
正直配信時間を偽ってまでやる必要は無いはずだ。わざわざこうやって一気に放出するくらいならもっといい方法があるだろ。
「分かんないけど、AIM君を驚かす為とかじゃない?」
「驚かすためか」
確かにリンネならそういうことをやりかねないか。アイツは面白い事が好きだからな。
「とりあえず、リンネ君に直接話聞いてみようよ。連絡先持ってるんでしょ?」
「そうだな」
俺はスマホを開き、リンネに話をしないかと連絡を送ろうとした。
「ん、帰ってくるみたいだな」
が、そのタッチの差でリンネから明日帰ってくるから会おうよと連絡が来た。
「帰ってくるんだ」
「みたいだな」
とりあえず俺達は明日を待って、帰ってくるリンネと話をすることになった。
「やあ、ただいま」
待ち合わせ場所に設定したレストランにやってきたリンネは開口一番に言った。
「遅かったな。随分と待ちくたびれたぞ」
とはいっても二カ月程しか経っていないのだが。それでも俺たちは冒険者になってからまだ4カ月程度だからそう考えるとかなりの期間離れていたともいえる。
「あなたが例の涼さんだね。初めまして、リンネこと今村楓です。よろしく」
とリンネは一切迷うことなく本名を名乗った。
「こちらこそ。一ノ瀬涼です。よろしくね」
「ああ、本名なんだあれ」
「そうだよ。だってブーメランの宣伝も兼ねているしね」
まあ残念ながら注文は殆ど来ていないのだが。それでも涼が言うには増えたとのこと。半年に一件だったのが一月に一件になったらしい。
「確かにそれなら名前を出した方が良さそうだね」
それからも軽く他愛のない会話をした後、聞きたかった話題に入る。
「で、リンネが九州に籠っていた理由はなんなんだ?」
大体予想はついているが、一応本人の口から聞かないとな。
「多分二人にも予想はついていると思うけど、配信時間を偽るためだね」
涼の言うとおりだったな。
「で、何のために?」
「二人を驚かすためだよ。そのためにわざわざ東京から地元に戻ったんだ」
「そうなのか」
「ダンジョン探索中に録画を配信してくれる人が必要だったからね」
容量の問題でデスクトップPCでの配信が必須になるのに、一日18時間もダンジョンに潜っていたら自分で録画を流すのは無理があるものな。
ダンジョン移動で配信を切るのが普通だから猶更だ。
「楓君の目論見通り私達かなり驚かされちゃったよ。なんなら視聴者の皆も驚いていたしね」
「そうだな」
俺達が数日でA級になったお陰で日本のトレンド1位になっていたはずなのだが、リンネのアーカイブ公開とツイートに伴って一瞬で抜き去られていた。
視聴者や俺達からするとC級が一気にA級まで一日で飛び級したようなものなのだ。そりゃあ皆ツイートもするしトレンドもかっさらう。
実際アーカイブでの戦闘もかなり派手で、分かりやすく強かったからな。
「それは良かった。頑張った甲斐があったってものだよ」
「んで、リンネ。わざわざ呼び出したってことはそれ以外にも話があるんだろ?」
「そうだね。AIM、涼さん。もう一度パーティに入れてもらえないかな?」
リンネは深々と頭を下げた。
「勿論だ。また一緒にやろう」
「うん。私も大賛成だよ。よろしくね」
宣言通り俺達に追いつくどころか、追い越しかねない強さを持って帰ってきたのだ。
そんなリンネの努力を受け入れないわけにはいかない。
「よかった、ありがとう」
リンネが強くなってパーティに戻ってきた。
「この三人が揃ってしまったんだからさっさとS級に上がらないとな」
実際にA級ダンジョンで戦ったことは無いが、俺達なら確実に勝てる自信がある。
全員遠距離武器?A級はこれまでダンジョンの仕組みが違うから難しい?そんなこと知らん。最強だから勝てる。それだけだ。
「勿論。じゃあリンネと涼さんに質問。S級に上がるためにはA級ダンジョンを32個攻略しないといけないんだけど、どのくらいかかるかな?」
「「一週間」」
「オッケー。じゃあ今から早速始めようか。二人とも装備は持ってる?」
「「勿論!!」」
A級ダンジョンはこれまでのダンジョンと違い、一階層に何種類もの生物が生息しており、複雑な生態系を形成している。
そのため、このダンジョンのこの階層はこれ!といった攻略法は存在せず、これまで以上に柔軟性と索敵能力が必要とされ、ただ一芸に秀でているだけでは難しいとされている。
「遠くの敵は一掃しておいたぞ」
「隠れている敵は居ないみたい」
「背後は倒したよ」
が、そんなことは俺たちの前では関係なく、次々にダンジョンが攻略を進めていった。
「これでS級だね」
「ああ」
そして宣言通り、俺たちはたった一週間でS級の冒険者になった。
「でもまだ日本最強ですらないからね。もっともっと強くならないと」
目指すは世界最強の冒険者。こんな所で立ち止まっていいわけが無い。
「ただ、とりあえず何日かは休もうか。一週間もダンジョンに潜りっぱなしだったわけだし。なんならリンネ君はそれ以上の期間ぶっ続けで戦っていたんだから」
「それもそうだね」
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