8 / 36
8話
しおりを挟む
その後ダンジョンの報酬を受け取り、配信を終了した後に石板を使用して脱出した。
この攻略によってE級ダンジョンを二個踏破したことになるため、無事にD級へと昇格した。
その後はやることがあるとリンネに告げて解散した。
俺はその足で飛行機に乗り、目的地へと向かう。着いた頃には夜だったので、空港付近のネカフェで一晩を明かす。
朝起きたらすぐにレンタカーを借り、目的地へ。
それからしばらくして、目的地へと到着した。
「なんでこんな所に店を開いているんだよ……」
北海道の中でも最北の地、稚内にあったのはブーメラン専門店『円』。
前回の訓練をした配信の際に、ここにブーメラン専門店があると教えてもらっていたのだ。普通の店ではブーメランよりも弓矢を優先するため、品ぞろえが良くない。
しかしこの店は店長が物好きで、ブーメランのみで戦闘を行うことを考慮した商品が数多く並んでいるとの事。
俺はその言葉を信じ、この店にやってきたというわけだ。
少し古ぼけた店内ではあるが、営業中の看板があるので開いてはいるのだろう。
「いらっしゃい」
入ると、老いた男性では無く若々しい女性の声が出迎えてくれた。
「あなたは?」
「私は一ノ瀬涼、この店の店長だよ。涼って呼んでね」
入り口そばのレジに座っていたのは、深紅に染まったショートカットと綺麗な青い目が特徴的な、可愛いというよりはカッコいいという言葉がよく似合う女性だった。
そんな女性が紺色のよくある作業着を着ているので、少し違和感がある。
「ではそうしますね。私の名前は」
「AIM君で良い?」
「俺の事を知っているのか」
AIMとしての俺を知っていると確信したので、イメージの兼ね合いもあり配信での口調で話すことにした。
「勿論、だって紹介したのは私だし」
どうやら、あの配信でこの店を紹介していた人はこの人らしい。
「ってことはファンなのか?」
「配信を見ているって上ではファンだけど、少し違うかな」
「違うとは?」
「ブーメランを主軸に戦闘をすると決めたことに期待をしているんだ」
なるほど。俺ではなく、『ブーメランを使って戦う冒険者』に注目しているということか。
「別にあんたが戦えば良いんじゃないか?」
「そう思ったけど、市販のブーメランじゃ厳しいから」
なるほど。この人も俺と同じ壁にぶち当たったってことか。
「じゃあ今は冒険者としてブーメランを使っていないのか?」
「いや、今も現役で使っているよ。だから君に希望を託したいとかそういうわけじゃないよ」
「なら普通に商売相手として呼んだってことか?」
「そういうこと。AIMくん、私の事を専属にしない?」
「まずは商品を見てからだな」
「それはそうだね」
俺は当初の予定の通り、ブーメランを見て回ることにした。
「これは、刃か」
最初に目に着いたのは、ブーメランの一部分に鋭利な刃がついたもの。
「そうだね。敵モンスターを叩くのではなくて、切り裂いて戻ってくるものだね」
「言いたいことは分かるが、危なくないか?」
ブーメランは敵に投げてそれっきりではなく、自分にしっかり戻ってくるのだ。
相手を刃で切りつけられるということは、自らに刃が飛んでくると同義。
「まあね。作ったは良いものの私には使いこなせなかったよ」
「そりゃそうだろ」
「でもAIMくんには使いこなせるんじゃない?」
「そうだな」
ちゃんと自分の手元に戻ってくるタイミングで刃が無い方になるよう調整すればいい話だ。
一旦置いて次の物へ。
「これは最早手裏剣じゃないか?」
置いてあったのは一般的なくの字型や十の字型ではなく八方位型と言えば良いのだろうか、十の字型を二つ重ねたようなものだった。
「そうだね。そのまま手裏剣に影響を受けて作ったよ」
「これは?」
「私には無理でした。掴むところが小さすぎて」
「だろうな」
十字型なら90度の幅があるが、これは45度しかない。いや、太さを考えるとそれ以下か。そんな隙間を狙って手を入れるのは相当な動体視力が要る。
「でもAIMくんは……?」
「無理だ」
キャッチする時に触れる面は投げ方でどうとでも出来るが、これはそもそもキャッチ技術の問題だ。エイム能力とは一切関係が無い。
そして次の3次元になったブーメランを見て察した。
「お前、俺なら使えるのではって思って呼んだだろ」
どう考えても実用に耐えない形のブーメランがかなり混じっている。
「え?そ、そんなことは無いよ」
完全に図星らしい。
「なら、普通のブーメランは無いのか?」
「あ、あるよ。ちょっと待って!」
涼は慌てた様子で店の奥へと向かっていった。
「これこれ」
戻ってきた涼はブーメランを二つ手渡してきた。くの字型のオーソドックスなものだ。
普通の物よりは少し重いが、その分硬かった。
「これは両方ともホーングリズリーの角から作ったんだ」
「なるほど、モンスターから」
「強いモンスターの素材はそれに見合った硬さ丈夫さを持っているからね」
確かにこれであればあのサウザントトレントにもダメージを与えられただろう。
「これは自分で作ったのか?」
「勿論私の手作りだよ。なかなかの腕前でしょ」
どうやって作ったのかは分からないが、二つは機械で作ったかのように綺麗に形が揃っていた。
「そうだな。そのために作ったのか?」
「うん。これさえ見せれば信用してもらえると思ってね」
別にここまで精巧なブーメランを作る必要性はあまりない。多少個体差があっても作りがミスってなければ基本的に重量以外に差は生まれないからだ。
実際、俺が今まで使っていた工場産ブーメランも割と個体差はあった。けれど命中率に影響は無い。
ただ、技術の差を見せつけるために作ったのなら効果的だったと言える。
ここまで精巧に作れる人間が上手くないわけがないからな。
「そうだな、実力はよく分かった。専属になってほしい」
「やったあ!」
涼は両手を上げて喜んでいた。
「そんなに嬉しいのか?」
「安定した収入がようやく確保できるようになったから。これでこの店を金物屋に戻さなくてよくなるよ」
どうやら、この店は元々金物屋だったらしい。若干古びていたのはそのせいとのこと。
金物屋を4年前に受け継ぐことになったらしいが、当時から冒険者をやっていた涼はそれを拒否。色々口論の末、今のブーメラン専門店になったようだ。
しかし収益が安定せず店の継続自体が厳しい状態に。それでつい最近親に経営が厳しいなら金物屋に戻せと言われたとのこと。
それで困り果てていたところにブーメランを主軸に戦う俺を発見し、店に呼んだというのが一連の流れらしい。
「ただ俺の場合大量にブーメランが必要になるが構わないか?」
「問題無いよ。客は今の所君だけだし」
涼はあっさりと言った。
「それなら良いが。それと、店はここに構えたままにするのか?」
正直東京住みなのでここまで来るのが非常に面倒くさい。
「うーん……ここ閉めると親がうるさいんだよなあ……」
そして数秒考えた後に、
「まあいいか!定期的に戻ってきて開くって形にすれば文句ないでしょ!」
と結論付けていた。本当にそれでいいのか。
「だが東京には設備が無いぞ」
「それは問題ないよ。だってそこまで大きなものは無いし」
「なら構わないが」
そこまで言うのであれば、俺の為にやってくれるのに止める理由は無い。
「じゃあちょっと待ってて!」
そう言われて待っていると、涼は工房に走っていった。
待つこと数十分。
「お待たせ。乗って!」
涼は店の前にボックスカーを持ってきた。
中には大量の段ボールが入っており、俺が座れるのは助手席のみだった。
「まさか、今から車で行くのか?」
「勿論!」
「バカだろ。ここをどこだと思っているんだ」
「我が故郷、稚内!」
うん、バカだな。ここから東京までは1500㎞位あるんだぞ。
「何時間かかると思っているんだ?」
「まあ10時間くらいかな?」
「20時間だ」
10時間なら疲れるけどどうにかなるでしょとかいう表情をしていたが、20時間は想定していなかったようだった。
「ま、まあ20時間ならどこかで休憩すれば……」
しかし諦めるという選択肢は無いのか、それでもやる気だった。
「そもそも東京のどこに住む気だよ」
「勿論AIM君の家だよ」
そこはちゃんとしているのか…… いやちゃんとはしてないが。
「初対面の男の家に住みつくってどうなんだよ」
「大丈夫。AIM君のプライベートはちゃんと守るし家事もちゃんとしてあげるから」
「そういう問題じゃねえ!」
田舎、田舎だからなのか?距離感バグってんだろ。
「それにAIM君の配信はちゃんと見ているから私からすると初対面じゃないよ」
それはそうだが違う!配信なんだからそれ用にある程度キャラを作っているに決まっているだろ!
「というわけでよろしく」
「もういい。好きにしてくれ」
俺は諦めて涼の車に乗ることにした。
俺は明日の配信は休むとだけ視聴者に伝えて、これから始まる20時間の旅に備えた。
この攻略によってE級ダンジョンを二個踏破したことになるため、無事にD級へと昇格した。
その後はやることがあるとリンネに告げて解散した。
俺はその足で飛行機に乗り、目的地へと向かう。着いた頃には夜だったので、空港付近のネカフェで一晩を明かす。
朝起きたらすぐにレンタカーを借り、目的地へ。
それからしばらくして、目的地へと到着した。
「なんでこんな所に店を開いているんだよ……」
北海道の中でも最北の地、稚内にあったのはブーメラン専門店『円』。
前回の訓練をした配信の際に、ここにブーメラン専門店があると教えてもらっていたのだ。普通の店ではブーメランよりも弓矢を優先するため、品ぞろえが良くない。
しかしこの店は店長が物好きで、ブーメランのみで戦闘を行うことを考慮した商品が数多く並んでいるとの事。
俺はその言葉を信じ、この店にやってきたというわけだ。
少し古ぼけた店内ではあるが、営業中の看板があるので開いてはいるのだろう。
「いらっしゃい」
入ると、老いた男性では無く若々しい女性の声が出迎えてくれた。
「あなたは?」
「私は一ノ瀬涼、この店の店長だよ。涼って呼んでね」
入り口そばのレジに座っていたのは、深紅に染まったショートカットと綺麗な青い目が特徴的な、可愛いというよりはカッコいいという言葉がよく似合う女性だった。
そんな女性が紺色のよくある作業着を着ているので、少し違和感がある。
「ではそうしますね。私の名前は」
「AIM君で良い?」
「俺の事を知っているのか」
AIMとしての俺を知っていると確信したので、イメージの兼ね合いもあり配信での口調で話すことにした。
「勿論、だって紹介したのは私だし」
どうやら、あの配信でこの店を紹介していた人はこの人らしい。
「ってことはファンなのか?」
「配信を見ているって上ではファンだけど、少し違うかな」
「違うとは?」
「ブーメランを主軸に戦闘をすると決めたことに期待をしているんだ」
なるほど。俺ではなく、『ブーメランを使って戦う冒険者』に注目しているということか。
「別にあんたが戦えば良いんじゃないか?」
「そう思ったけど、市販のブーメランじゃ厳しいから」
なるほど。この人も俺と同じ壁にぶち当たったってことか。
「じゃあ今は冒険者としてブーメランを使っていないのか?」
「いや、今も現役で使っているよ。だから君に希望を託したいとかそういうわけじゃないよ」
「なら普通に商売相手として呼んだってことか?」
「そういうこと。AIMくん、私の事を専属にしない?」
「まずは商品を見てからだな」
「それはそうだね」
俺は当初の予定の通り、ブーメランを見て回ることにした。
「これは、刃か」
最初に目に着いたのは、ブーメランの一部分に鋭利な刃がついたもの。
「そうだね。敵モンスターを叩くのではなくて、切り裂いて戻ってくるものだね」
「言いたいことは分かるが、危なくないか?」
ブーメランは敵に投げてそれっきりではなく、自分にしっかり戻ってくるのだ。
相手を刃で切りつけられるということは、自らに刃が飛んでくると同義。
「まあね。作ったは良いものの私には使いこなせなかったよ」
「そりゃそうだろ」
「でもAIMくんには使いこなせるんじゃない?」
「そうだな」
ちゃんと自分の手元に戻ってくるタイミングで刃が無い方になるよう調整すればいい話だ。
一旦置いて次の物へ。
「これは最早手裏剣じゃないか?」
置いてあったのは一般的なくの字型や十の字型ではなく八方位型と言えば良いのだろうか、十の字型を二つ重ねたようなものだった。
「そうだね。そのまま手裏剣に影響を受けて作ったよ」
「これは?」
「私には無理でした。掴むところが小さすぎて」
「だろうな」
十字型なら90度の幅があるが、これは45度しかない。いや、太さを考えるとそれ以下か。そんな隙間を狙って手を入れるのは相当な動体視力が要る。
「でもAIMくんは……?」
「無理だ」
キャッチする時に触れる面は投げ方でどうとでも出来るが、これはそもそもキャッチ技術の問題だ。エイム能力とは一切関係が無い。
そして次の3次元になったブーメランを見て察した。
「お前、俺なら使えるのではって思って呼んだだろ」
どう考えても実用に耐えない形のブーメランがかなり混じっている。
「え?そ、そんなことは無いよ」
完全に図星らしい。
「なら、普通のブーメランは無いのか?」
「あ、あるよ。ちょっと待って!」
涼は慌てた様子で店の奥へと向かっていった。
「これこれ」
戻ってきた涼はブーメランを二つ手渡してきた。くの字型のオーソドックスなものだ。
普通の物よりは少し重いが、その分硬かった。
「これは両方ともホーングリズリーの角から作ったんだ」
「なるほど、モンスターから」
「強いモンスターの素材はそれに見合った硬さ丈夫さを持っているからね」
確かにこれであればあのサウザントトレントにもダメージを与えられただろう。
「これは自分で作ったのか?」
「勿論私の手作りだよ。なかなかの腕前でしょ」
どうやって作ったのかは分からないが、二つは機械で作ったかのように綺麗に形が揃っていた。
「そうだな。そのために作ったのか?」
「うん。これさえ見せれば信用してもらえると思ってね」
別にここまで精巧なブーメランを作る必要性はあまりない。多少個体差があっても作りがミスってなければ基本的に重量以外に差は生まれないからだ。
実際、俺が今まで使っていた工場産ブーメランも割と個体差はあった。けれど命中率に影響は無い。
ただ、技術の差を見せつけるために作ったのなら効果的だったと言える。
ここまで精巧に作れる人間が上手くないわけがないからな。
「そうだな、実力はよく分かった。専属になってほしい」
「やったあ!」
涼は両手を上げて喜んでいた。
「そんなに嬉しいのか?」
「安定した収入がようやく確保できるようになったから。これでこの店を金物屋に戻さなくてよくなるよ」
どうやら、この店は元々金物屋だったらしい。若干古びていたのはそのせいとのこと。
金物屋を4年前に受け継ぐことになったらしいが、当時から冒険者をやっていた涼はそれを拒否。色々口論の末、今のブーメラン専門店になったようだ。
しかし収益が安定せず店の継続自体が厳しい状態に。それでつい最近親に経営が厳しいなら金物屋に戻せと言われたとのこと。
それで困り果てていたところにブーメランを主軸に戦う俺を発見し、店に呼んだというのが一連の流れらしい。
「ただ俺の場合大量にブーメランが必要になるが構わないか?」
「問題無いよ。客は今の所君だけだし」
涼はあっさりと言った。
「それなら良いが。それと、店はここに構えたままにするのか?」
正直東京住みなのでここまで来るのが非常に面倒くさい。
「うーん……ここ閉めると親がうるさいんだよなあ……」
そして数秒考えた後に、
「まあいいか!定期的に戻ってきて開くって形にすれば文句ないでしょ!」
と結論付けていた。本当にそれでいいのか。
「だが東京には設備が無いぞ」
「それは問題ないよ。だってそこまで大きなものは無いし」
「なら構わないが」
そこまで言うのであれば、俺の為にやってくれるのに止める理由は無い。
「じゃあちょっと待ってて!」
そう言われて待っていると、涼は工房に走っていった。
待つこと数十分。
「お待たせ。乗って!」
涼は店の前にボックスカーを持ってきた。
中には大量の段ボールが入っており、俺が座れるのは助手席のみだった。
「まさか、今から車で行くのか?」
「勿論!」
「バカだろ。ここをどこだと思っているんだ」
「我が故郷、稚内!」
うん、バカだな。ここから東京までは1500㎞位あるんだぞ。
「何時間かかると思っているんだ?」
「まあ10時間くらいかな?」
「20時間だ」
10時間なら疲れるけどどうにかなるでしょとかいう表情をしていたが、20時間は想定していなかったようだった。
「ま、まあ20時間ならどこかで休憩すれば……」
しかし諦めるという選択肢は無いのか、それでもやる気だった。
「そもそも東京のどこに住む気だよ」
「勿論AIM君の家だよ」
そこはちゃんとしているのか…… いやちゃんとはしてないが。
「初対面の男の家に住みつくってどうなんだよ」
「大丈夫。AIM君のプライベートはちゃんと守るし家事もちゃんとしてあげるから」
「そういう問題じゃねえ!」
田舎、田舎だからなのか?距離感バグってんだろ。
「それにAIM君の配信はちゃんと見ているから私からすると初対面じゃないよ」
それはそうだが違う!配信なんだからそれ用にある程度キャラを作っているに決まっているだろ!
「というわけでよろしく」
「もういい。好きにしてくれ」
俺は諦めて涼の車に乗ることにした。
俺は明日の配信は休むとだけ視聴者に伝えて、これから始まる20時間の旅に備えた。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが当たり前になった世界。風間は平凡な会社員として日々を暮らしていたが、ある日見に覚えのないミスを犯し会社をクビになってしまう。その上親友だった男も彼女を奪われ婚約破棄までされてしまった。世の中が嫌になった風間は自暴自棄になり山に向かうがそこで誰からも見捨てられた放置ダンジョンを見つけてしまう。どことなく親近感を覚えた風間はダンジョンで暮らしてみることにするが、そこにはとても可愛らしいモンスターが隠れ住んでいた。ひょんなことでモンスターに懐かれた風間は様々なモンスターと暮らしダンジョン内でのスローライフを満喫していくことになるのだった。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる