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第7話
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「気が乗らないけどあいつらの所へ戻るか」
「そうだな。頼んだ」
俺たちは先戻った2人の元へ行こうとすると、すぐに見つかった。
見事に絡まれていた。それはもう見事なテンプレだ。
「嬢ちゃん達しかいないんだから置いていってもバレないって」
「友達と話すために女の子放置するなんてこと俺たちはしないからさ」
「嫌です。やめてください」
断る加賀美千佳であるが、滅多にいないレベルの美人の2人はどうしても捕まえたいらしく諦める様子はない。
正直加賀美千佳は連れていってくれないかな。
ただそれだと小野田さんが可哀想だから助けに行くか。
「そこのお兄さん方、何をやっているんですか?」
「この可愛い嬢ちゃん達を遊びに誘ってるんだよ。関係ない男は引っ込んでろ」
ほんとに居るんだなこんな奴。
「と言ってもこの2人は俺たちの連れですので」
「お前がツレだったのかよ。殴られたくなかったらさっさと失せろ」
こいつらはどうしようもないな。少しイライラしてきた。
「悠理」
「お前ら本当に終わってんなあ。お前らの方が邪魔者なんだよ」
「なんだと?少しガタイが良いくらいで調子乗ってんじゃねえぞ」
「どうしようもねえ奴らだな。やるぞ晴」
「おう」
俺たちはヤンキー集団の処理を始めた。簡単に言うとケンカだ。
俺が丁寧に一人一人男の急所にダメージを与える中、悠理は圧倒的パワーでまとめて捻り潰していた。
そしてものの5分で片付いた。
「お前のやり方相変わらずえげつねえな⋯⋯ わざわざそうしなくてもどうにかなったろうに」
使い物にならなくなった男達を見て悠理は言う。
「今後の被害者の予防も兼ねてるんだから良いだろ」
「ははっ。それもそうだな」
「本当にありがとう。怖かった⋯⋯」
「助けてくださってありがとうございます。あの人数じゃどうにも逃げようが無くて⋯⋯」
「あんな奴らが居そうな場所に女子2人で行かせた俺たちが悪いよ。せめてどっちかでもついてればよかった」
「助けていただいたのでそれで十分嬉しいです。それよりも早く戻りましょう」
俺たちは目的も達成したのでさっさと戻ることにした。
「ではバーベキューを始めよう!」
と小野田さんが中心になって意気揚々と準備を始めた。
「えーっと……どうやって火をつけるんだろう。千佳ちゃん分かる?」
「やり方を聞いたことはあるのだけれど自分でやったことが無いから……」
結構な頻度でこのプライベートビーチに来ている二人であったが、こういったことにはあまり詳しくないようだ。
基本的に加賀美家のお手伝いさんがいるらしいが、今回は俺たちもいるということで、友達だけで遊びたいからと連れてこなかったらしい。
この気持ちのお陰で加賀美家の人と今回直接会うことは無くなったため少し助かった。俺が彼氏だということもまだ伝えていないらしい。
にしてもこういったことはほとんど出来ないんだな。
この二人は基本的にはある程度できるように教育されているようだが、今回のようなイレギュラーなことに関してはあまり出来ない。
「俺に任せろ」
物を運んでいる途中だった悠理が気を利かせて火を代わりに着けていた。
「流石悠理くん!!!!」
テンションそのまま悠理に飛びついた。
当然のように小野田さんからの評価が上がる。
「危ないからこんなところで飛びつくな」
「ごめんなさい」
分かりやすくしょんぼりとする。
「準備出来たし早く焼き始めよう」
空気を変えるべく飯を食べるように仕向けた。
「これは⋯⋯」
「ガチだな」
焼き上がった食べ物を口に入れた俺と悠理は目を見合わせる。
この食べ物のレベルはバーベキューのものじゃない。
恐らく普通の家庭料理の中ですら少し手が出にくいくらいの代物だ。
100g500円くらいのお肉の味に感じる。
そして肉だけじゃなく野菜も少し良いものを使っている。
「やっぱりバーベキューで食べるといつも以上に美味しいね!」
「そうですね。澄み切った空の下で仲の良い方々と楽しくご飯を食べれるのですもの。格別に決まってます」
俺はお前が嫌いだから少し下がるがな。
冗談はさておき、そんな肉をバーベキューという場で何も考えずに使用している。つまりこいつらは100g500円どころではなく、700円、いや、1000円の肉を焼いているのではないか。
なんて恐ろしい奴らだ。
というかこの間の勉強会のついでにご飯も頂いておけばよかった⋯⋯
というかこんな物俺が食べても良いのか⋯⋯?
そんな思考に耽っている俺を残念なものを見る目で見ている。
「相変わらずお前は貧乏性だな」
「うるさい」
「別にそういった家庭では無いでしょう?それなのにどうして⋯⋯?」
「まあそうだけどね⋯⋯」
「こいつの貧乏性は中学時代に一人暮らしだったせいだな」
「当時は両親ともに出張でいなかったんですよね?それで妹と2人で生活していたと」
「それがなんで貧乏性に繋がるの?流石にお金は貰ってるでしょ?」
「それは妹が尋常じゃないくらいご飯を食べるようになったからなんだ⋯⋯」
「そんな妹の食費によって高速で減る預金残高を見たこいつは自然と貧乏性になっていった」
「その妹さん凄まじいですね⋯⋯少し会ってみたいです」
「機会があったらね⋯⋯」
話したくもない家庭事情を話す羽目になってしまったな⋯⋯
けどなんで俺の家庭の事情を知ってたんだ?
疑いの目で加賀美千佳を見たがただ笑顔で微笑んでいた。これは知らない方がいいやつだ。
そんなことより飯が食いたい。
「そうだな。頼んだ」
俺たちは先戻った2人の元へ行こうとすると、すぐに見つかった。
見事に絡まれていた。それはもう見事なテンプレだ。
「嬢ちゃん達しかいないんだから置いていってもバレないって」
「友達と話すために女の子放置するなんてこと俺たちはしないからさ」
「嫌です。やめてください」
断る加賀美千佳であるが、滅多にいないレベルの美人の2人はどうしても捕まえたいらしく諦める様子はない。
正直加賀美千佳は連れていってくれないかな。
ただそれだと小野田さんが可哀想だから助けに行くか。
「そこのお兄さん方、何をやっているんですか?」
「この可愛い嬢ちゃん達を遊びに誘ってるんだよ。関係ない男は引っ込んでろ」
ほんとに居るんだなこんな奴。
「と言ってもこの2人は俺たちの連れですので」
「お前がツレだったのかよ。殴られたくなかったらさっさと失せろ」
こいつらはどうしようもないな。少しイライラしてきた。
「悠理」
「お前ら本当に終わってんなあ。お前らの方が邪魔者なんだよ」
「なんだと?少しガタイが良いくらいで調子乗ってんじゃねえぞ」
「どうしようもねえ奴らだな。やるぞ晴」
「おう」
俺たちはヤンキー集団の処理を始めた。簡単に言うとケンカだ。
俺が丁寧に一人一人男の急所にダメージを与える中、悠理は圧倒的パワーでまとめて捻り潰していた。
そしてものの5分で片付いた。
「お前のやり方相変わらずえげつねえな⋯⋯ わざわざそうしなくてもどうにかなったろうに」
使い物にならなくなった男達を見て悠理は言う。
「今後の被害者の予防も兼ねてるんだから良いだろ」
「ははっ。それもそうだな」
「本当にありがとう。怖かった⋯⋯」
「助けてくださってありがとうございます。あの人数じゃどうにも逃げようが無くて⋯⋯」
「あんな奴らが居そうな場所に女子2人で行かせた俺たちが悪いよ。せめてどっちかでもついてればよかった」
「助けていただいたのでそれで十分嬉しいです。それよりも早く戻りましょう」
俺たちは目的も達成したのでさっさと戻ることにした。
「ではバーベキューを始めよう!」
と小野田さんが中心になって意気揚々と準備を始めた。
「えーっと……どうやって火をつけるんだろう。千佳ちゃん分かる?」
「やり方を聞いたことはあるのだけれど自分でやったことが無いから……」
結構な頻度でこのプライベートビーチに来ている二人であったが、こういったことにはあまり詳しくないようだ。
基本的に加賀美家のお手伝いさんがいるらしいが、今回は俺たちもいるということで、友達だけで遊びたいからと連れてこなかったらしい。
この気持ちのお陰で加賀美家の人と今回直接会うことは無くなったため少し助かった。俺が彼氏だということもまだ伝えていないらしい。
にしてもこういったことはほとんど出来ないんだな。
この二人は基本的にはある程度できるように教育されているようだが、今回のようなイレギュラーなことに関してはあまり出来ない。
「俺に任せろ」
物を運んでいる途中だった悠理が気を利かせて火を代わりに着けていた。
「流石悠理くん!!!!」
テンションそのまま悠理に飛びついた。
当然のように小野田さんからの評価が上がる。
「危ないからこんなところで飛びつくな」
「ごめんなさい」
分かりやすくしょんぼりとする。
「準備出来たし早く焼き始めよう」
空気を変えるべく飯を食べるように仕向けた。
「これは⋯⋯」
「ガチだな」
焼き上がった食べ物を口に入れた俺と悠理は目を見合わせる。
この食べ物のレベルはバーベキューのものじゃない。
恐らく普通の家庭料理の中ですら少し手が出にくいくらいの代物だ。
100g500円くらいのお肉の味に感じる。
そして肉だけじゃなく野菜も少し良いものを使っている。
「やっぱりバーベキューで食べるといつも以上に美味しいね!」
「そうですね。澄み切った空の下で仲の良い方々と楽しくご飯を食べれるのですもの。格別に決まってます」
俺はお前が嫌いだから少し下がるがな。
冗談はさておき、そんな肉をバーベキューという場で何も考えずに使用している。つまりこいつらは100g500円どころではなく、700円、いや、1000円の肉を焼いているのではないか。
なんて恐ろしい奴らだ。
というかこの間の勉強会のついでにご飯も頂いておけばよかった⋯⋯
というかこんな物俺が食べても良いのか⋯⋯?
そんな思考に耽っている俺を残念なものを見る目で見ている。
「相変わらずお前は貧乏性だな」
「うるさい」
「別にそういった家庭では無いでしょう?それなのにどうして⋯⋯?」
「まあそうだけどね⋯⋯」
「こいつの貧乏性は中学時代に一人暮らしだったせいだな」
「当時は両親ともに出張でいなかったんですよね?それで妹と2人で生活していたと」
「それがなんで貧乏性に繋がるの?流石にお金は貰ってるでしょ?」
「それは妹が尋常じゃないくらいご飯を食べるようになったからなんだ⋯⋯」
「そんな妹の食費によって高速で減る預金残高を見たこいつは自然と貧乏性になっていった」
「その妹さん凄まじいですね⋯⋯少し会ってみたいです」
「機会があったらね⋯⋯」
話したくもない家庭事情を話す羽目になってしまったな⋯⋯
けどなんで俺の家庭の事情を知ってたんだ?
疑いの目で加賀美千佳を見たがただ笑顔で微笑んでいた。これは知らない方がいいやつだ。
そんなことより飯が食いたい。
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