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59話
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『というわけで、彼らは異世界人。つまりは侵略者なのです!』
「しまった……」
カメラは最初の段階で封じていたので地神教の会見は既に終了したものだと思っていたのだが、そうではなかった。
俺たちの家の正面に住んでいた家庭が地神教の信者だったらしく、事前に定点カメラを設置していたのだ。
ということはつまり、イザベルさんと仲良く談笑し、家に連れ込む姿が全国ネットに移ったという事。
いくら異世界人と言われても、俺の見た目は純日本人だからなんだかんだで切り抜けられただろう。
しかし、イザベルさんはダンジョンに居るダークエルフそのもの。特徴的な耳のせいでどう頑張っても人間だとは判定されない。
『我々は異世界人二名と裏切り者一名に正義の鉄槌を下すべきなのです!』
『……』
テレビに映っているのは地神教の教祖とマスコミ関係者だけなので判断は付かないが、世間的にも俺たちは敵扱いされている可能性が高い。
「とりあえず明日はA級ダンジョンに行くわよ。イザベルさんは私たち以上に強いのでしょう?」
「う、うん。ねえ良いの?この家に襲撃されるかもしれないよ?」
しかし杏奈さんはそんなことを意にも留めず、明日の予定を告げてきた。
「大丈夫よ。いざという時は全員始末してしまえば良いわ」
「始末って……」
言い方が過激すぎやしまいませんかね?
「どうせ直接襲撃に来るのは地神教関係者だけよ。国側は動けないわ。だってダンジョンに居た人間を連れて帰ることに関する法律なんて存在しないもの。元々連れ出すことが出来なかったのだから」
「それはそうだけどさ……」
現状、イザベルさんがここに居ることを処罰できる法律は存在しない。だから、国が動くことは現状絶対にありえない。
法律を変えることでイザベルさんを狙った襲撃だけは可能になるかもしれないが、今すぐにとはいかない。
なら個人はとなると、Aランク探索者を多数引き連れてやってきた地神教がたった3人に壊滅させられたという情報があるから迂闊に手を出してくるとは思えない。
だから正義の為にと妄信的に動く地神教だけが俺たちの事を襲撃出来るという杏奈さんの主張は間違ってはいない。
だけどそんな何事も無かったかのような振る舞いするのは難しいです。
ちなみにイザベルさんも似たような結論だった。
まあイザベルさんの方はあの程度であれば何人来ようと問題ないという強さから来るものだったけれど。
そして翌日、本当に俺たちは3人でAランクダンジョンに挑むことになった。
「ねえ杏奈さん。どうしてここを選んだのさ。滅茶苦茶見られてるし、ここまでの道中も滅茶苦茶見られてたんだけど」
「3人になってバイクが使えなくなった以上、公共交通機関を使って移動するしかなかったからじゃない」
「確かにそうだけどさ……」
「話しかけにすら来ない相手を気にしたら負けよ。さっさと行きましょう」
『そうだな。強くなるためには立ち止まってはならない』
「イザベルさんもそっち側なのね……」
周りの視線が痛くて胃がキリキリする中、ダンジョンへと入ることになった。
「ここってAランクダンジョンだよね?」
今回のダンジョンは洞窟ではなく、気持ちの良い草原が広がっているタイプだった。
「そうよ。何かしたの?」
「いや、草原って基本的にランクの低いダンジョンで良く見られる特徴だから」
基本的に草原で見られるのはゴブリンやコボルト、スライムのようなFランクダンジョンで見られるようなモンスターであることが多く、高くてもCランク相当であることがほとんどだ。
『確かにそうだな。草原だと食に困らない為、外敵から身を守る為以外に強くなる必要が無いから弱いモンスターが多いとこちらの世界でも研究結果が出ている』
「イザベルさん、モンスターってダンジョンから自然発生するからそれって関係あるの?」
『ああ、このダンジョンは生態系も含めて私たちの世界の環境にかなり近いものになっているからな。地上の環境に関する研究結果がそのままダンジョンの研究につながるんだ』
「そうなんですね」
「でも、ここはAランク帯のモンスターが平気で登場するAランクダンジョンよ」
『ああ。弱いモンスターばかりが登場する草原にも例外はある。来たぞ』
と草原についての話をしていると、早速モンスターがやってきた。
その正体は大型犬位の大きさをした全身真っ白な犬。カッコいいというよりは美しいという印象を受けるモンスター。それが5頭群れになっていた。
似たような見た目で10mくらいの大きさをした犬なら知っているのだが、大型犬位でこの特徴の犬は知らない。
それに、仮にそいつだった場合ここはAランクダンジョンではなくSランクを超えてSSSランクダンジョンになってしまう。
「イザベルさんに後衛は任せてツッコむわよ!」
「う、うん!」
正しい戦法が分からないまま、俺はイザベルさんの弓による援助を受けたまま犬に向かって突っ込んだ。
「ガウッ!!!」
「なっ!」
いつもなら正面から立ち向かってくるか、距離を取ろうとしてくるかしてくるのだが、この犬は違った。
目にもとまらぬスピードで移動し、背後に回ってきたのだ。
スキルで動体視力も鍛えられている俺が一切見えなかった。本当にこれAランクのモンスターなのか?
そのまま攻撃を仕掛けてこようとしていたので咄嗟に防御の体勢に入る。
「うっ!!」
がしかし、犬は俺の防御を避けて反対側から攻撃してきた。防御力は並みな上、ノーガードでモロにくらった為、大ダメージは確実……
「ん?」
「しまった……」
カメラは最初の段階で封じていたので地神教の会見は既に終了したものだと思っていたのだが、そうではなかった。
俺たちの家の正面に住んでいた家庭が地神教の信者だったらしく、事前に定点カメラを設置していたのだ。
ということはつまり、イザベルさんと仲良く談笑し、家に連れ込む姿が全国ネットに移ったという事。
いくら異世界人と言われても、俺の見た目は純日本人だからなんだかんだで切り抜けられただろう。
しかし、イザベルさんはダンジョンに居るダークエルフそのもの。特徴的な耳のせいでどう頑張っても人間だとは判定されない。
『我々は異世界人二名と裏切り者一名に正義の鉄槌を下すべきなのです!』
『……』
テレビに映っているのは地神教の教祖とマスコミ関係者だけなので判断は付かないが、世間的にも俺たちは敵扱いされている可能性が高い。
「とりあえず明日はA級ダンジョンに行くわよ。イザベルさんは私たち以上に強いのでしょう?」
「う、うん。ねえ良いの?この家に襲撃されるかもしれないよ?」
しかし杏奈さんはそんなことを意にも留めず、明日の予定を告げてきた。
「大丈夫よ。いざという時は全員始末してしまえば良いわ」
「始末って……」
言い方が過激すぎやしまいませんかね?
「どうせ直接襲撃に来るのは地神教関係者だけよ。国側は動けないわ。だってダンジョンに居た人間を連れて帰ることに関する法律なんて存在しないもの。元々連れ出すことが出来なかったのだから」
「それはそうだけどさ……」
現状、イザベルさんがここに居ることを処罰できる法律は存在しない。だから、国が動くことは現状絶対にありえない。
法律を変えることでイザベルさんを狙った襲撃だけは可能になるかもしれないが、今すぐにとはいかない。
なら個人はとなると、Aランク探索者を多数引き連れてやってきた地神教がたった3人に壊滅させられたという情報があるから迂闊に手を出してくるとは思えない。
だから正義の為にと妄信的に動く地神教だけが俺たちの事を襲撃出来るという杏奈さんの主張は間違ってはいない。
だけどそんな何事も無かったかのような振る舞いするのは難しいです。
ちなみにイザベルさんも似たような結論だった。
まあイザベルさんの方はあの程度であれば何人来ようと問題ないという強さから来るものだったけれど。
そして翌日、本当に俺たちは3人でAランクダンジョンに挑むことになった。
「ねえ杏奈さん。どうしてここを選んだのさ。滅茶苦茶見られてるし、ここまでの道中も滅茶苦茶見られてたんだけど」
「3人になってバイクが使えなくなった以上、公共交通機関を使って移動するしかなかったからじゃない」
「確かにそうだけどさ……」
「話しかけにすら来ない相手を気にしたら負けよ。さっさと行きましょう」
『そうだな。強くなるためには立ち止まってはならない』
「イザベルさんもそっち側なのね……」
周りの視線が痛くて胃がキリキリする中、ダンジョンへと入ることになった。
「ここってAランクダンジョンだよね?」
今回のダンジョンは洞窟ではなく、気持ちの良い草原が広がっているタイプだった。
「そうよ。何かしたの?」
「いや、草原って基本的にランクの低いダンジョンで良く見られる特徴だから」
基本的に草原で見られるのはゴブリンやコボルト、スライムのようなFランクダンジョンで見られるようなモンスターであることが多く、高くてもCランク相当であることがほとんどだ。
『確かにそうだな。草原だと食に困らない為、外敵から身を守る為以外に強くなる必要が無いから弱いモンスターが多いとこちらの世界でも研究結果が出ている』
「イザベルさん、モンスターってダンジョンから自然発生するからそれって関係あるの?」
『ああ、このダンジョンは生態系も含めて私たちの世界の環境にかなり近いものになっているからな。地上の環境に関する研究結果がそのままダンジョンの研究につながるんだ』
「そうなんですね」
「でも、ここはAランク帯のモンスターが平気で登場するAランクダンジョンよ」
『ああ。弱いモンスターばかりが登場する草原にも例外はある。来たぞ』
と草原についての話をしていると、早速モンスターがやってきた。
その正体は大型犬位の大きさをした全身真っ白な犬。カッコいいというよりは美しいという印象を受けるモンスター。それが5頭群れになっていた。
似たような見た目で10mくらいの大きさをした犬なら知っているのだが、大型犬位でこの特徴の犬は知らない。
それに、仮にそいつだった場合ここはAランクダンジョンではなくSランクを超えてSSSランクダンジョンになってしまう。
「イザベルさんに後衛は任せてツッコむわよ!」
「う、うん!」
正しい戦法が分からないまま、俺はイザベルさんの弓による援助を受けたまま犬に向かって突っ込んだ。
「ガウッ!!!」
「なっ!」
いつもなら正面から立ち向かってくるか、距離を取ろうとしてくるかしてくるのだが、この犬は違った。
目にもとまらぬスピードで移動し、背後に回ってきたのだ。
スキルで動体視力も鍛えられている俺が一切見えなかった。本当にこれAランクのモンスターなのか?
そのまま攻撃を仕掛けてこようとしていたので咄嗟に防御の体勢に入る。
「うっ!!」
がしかし、犬は俺の防御を避けて反対側から攻撃してきた。防御力は並みな上、ノーガードでモロにくらった為、大ダメージは確実……
「ん?」
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