21 / 87
21話
しおりを挟む
「ほら、殴りなさい」
「了解!」
「こっちも」
「はい!!」
「遅いわ、来なさい!」
「分かってますって!」
基本的に杏奈さんが攻撃を引き付けて、その隙に俺が一発入れて倒すというスタイルだ。
一人で戦っていた時は一撃で倒すことは出来なかったのだが、杏奈さんが戦闘に加わる段階で倒し方を教えてくれたお陰で出来るようになった。
鎧の中心側を殴るのではなく、鎧の腕と胴体を切り離すようなイメージで殴れば良いらしい。
強さを見る目的があるとは言ってもさ、一人で戦う前に弱点を教えてほしかったよ。
無駄な様子見をする必要が無く、敵も一撃で倒せてしまうのであっという間にダンジョン最下層にあるボス部屋手前までたどり着いてしまった。
「ここのボスはダイヤモンドメイル。とにかく大きくて硬いから拳を傷めないように全力で殴りなさい」
「矛盾しかないよね」
全力で硬いものを殴ったら当然拳を傷めるものなんですが。
「とにかく気を付けなさいよ」
「分かったよ」
指示にあまり納得はいかないが、そもそも殴る蹴る以外の選択肢があまり……
あれがあったわ。
杏奈さんがボス部屋への扉を開くと、中央でダイヤモンドメイルが膝をついて待機していた。
ダイヤモンドメイルはその名の通りダイヤモンドで出来た鎧を身にまとっており、ギラギラと光を反射している。
シルエットに関してはこれまでの鎧と大差無いが、身長は10mを超えており、これまでの弱点だった腕と胴体部分は綺麗にくっついているので分離させられるイメージが湧かない。
加えて、武器を持っておらず素手の状態だった。
「ねえ杏奈さん」
「何かしら?」
「見間違いじゃなければさ、あれってダイヤモンドで出来たゴーレムじゃないかな?」
何をどう見てもゴーレムの特徴でしかない。
正しくはダイヤモンドゴーレムじゃないだろうか。
「よく見なさい。顔と足は鎧っぽいでしょう」
「確かに」
言われてみればそこは鎧っぽかった。
「ダイヤモンドの鎧を身に着けているゴーレム。だからダイヤモンドメイルだって姉が言っていたわ」
「名付け親って麗奈さんなんだ」
「そうよ。というかBランクのダンジョンボスは大抵姉が最初に倒して姉が名づけをしているわ」
「そうなんだ……」
「だからさっさとBランクダンジョンから抜け出したいのよ」
「なるほどね」
「そんな無駄話をしている間にあいつが動き出したわ」
「ほんとだ」
ダイヤモンドメイルは俺たちが入ってきたことにようやく気づいたらしく、ゆっくりと立ち上がっていた。
「じゃあ早速私が気を引くわ。好きなところから攻撃しなさい」
「オッケー」
というわけで杏奈さんが正面に立ち、注意を引くべく攻撃を始めた。
見た感じ攻撃は効いていないようだが、煩わしいと考えたのかゆっくりと杏奈さんに向けて攻撃を始めた。
その隙に俺はダイヤモンドメイルの背後に回る。
そして俺は攻撃を仕掛けるべく右足に急接近したが、
「!!!!!」
突然ダイヤモンドメイルが右足を上げた。俺はそれによって生まれた風圧によって吹き飛ばされた。
体勢を立て直して再度攻撃に向かおうとする間に、右足は杏奈さんのいる方向へと振り下ろされた。
鼓膜が破れそうな程の爆音が鳴り響いたが、攻撃速度自体はさほど早く無かったので杏奈さんは軽く回避できていた。
「とりあえずこっちかな」
そのまま右足の方へ向かうとダイヤモンドメイルの視界に入ってしまう恐れがあるので左足の方へと向かう。
そして今度は左足に攻撃をしかけようと近づいた瞬間、今度は左足を上げてきたせいで再び吹き飛ばされた。
「まさか、見えている?いや、まさかね」
杏奈さんへの攻撃に集中している中、首を下に動かさないと見えない位置にいる小さな男の姿なんて補足できるわけがない。
何回かやれば確実に当たるだろう。偶然だよ偶然。
しかし、似たようなタイミングで足を動かされ続け、結果的に攻撃を当てることが叶わなかった。
「まだかしら??」
一人手間取っていると、ダイヤモンドメイルの攻撃を避け続けている杏奈さんが大声で聞いてきた。
「何故か攻撃を避けられているんだよ!!死角のはずなのに!」
流石に何度も避けられると偶然で片付けられない。確実に分かっていて避けてきている。
分かっているのになぜこちらを攻撃してこないのかは分からないが、攻撃を確認する手段が存在するはずである。
「早くしなさい!避け続けるのも楽ではないのよ!」
「分かっているよ!」
しかし、このままでは攻撃を当てられる未来が見えない。
そう判断したので一旦距離を取ることにした。
ダイヤモンドメイルは俺には一切目もくれることなく、終始杏奈さんだけを攻撃し続けている。
攻撃速度が遅すぎるので当たってはいないが、どの攻撃も正面に立つ杏奈さんを的確に狙っている。
つまり杏奈さんの方向を常にとらえているということだ。普通ならそんな状況で真逆の位置にいる俺の攻撃を見分けられるわけがない。
だって攻撃の際に足元を見下ろして……
下を見ていない?よく見るとずっと顔は杏奈さんの方ではなく正面を向いていた。
ということは目は頭ではなく別の場所にある?
「杏奈さん!ダイヤモンドメイルの周囲を回って欲しい!」
「周囲を?」
「うん!遠回りでも構わないから!」
「とりあえずやってみるわ!」
杏奈さんはそう答えた後、周囲をぐるぐる回り始めた。
ダイヤモンドメイルはそれを見て体の向きを変えることは無く、足だけを動かして杏奈さんを攻撃しようとしていた。
「やっぱり……!」
ダイヤモンドメイルは完全に俺の攻撃は見えていたのだ。
足元に居た俺の攻撃だけでなく、少し離れた位置で攻撃を引き付けていた杏奈さんの事も見えていた。
つまり目は顔の位置ではなく別の場所にある。それもかなり低い位置に。
どこかから定点カメラのような形で見ている可能性も否めないが、その場合俺たちの事がどうやっても見えない位置があるはずである。
そう考えると狙うは一択。
「ふんっ!!!」
俺はゴーレムが居る側とは反対側の壁に向かって全力で跳躍し、天井付近の壁を蹴ってゴーレムの肩へと着地した。
「予想通り!」
人型なのに上側の視界は無いらしく、俺が着地したことへの反応は一切見られない。今がチャンスだ。
「はっ!!!」
俺はゴーレムの大きな首を持ち、全力で引っ張る。
「うぐぐぐぐぐぐぐ!!!!」
ダイヤモンドの名を冠しているだけあって首も異常に硬く、まったくびくともしなかった。
流石の攻撃力でも上手くは行かないか……
しかし、足を持って投げることが叶わない以上頭を引きちぎる以外に方法は無い。
ここが正念場だと信じ、再度全力で力を入れた。
「了解!」
「こっちも」
「はい!!」
「遅いわ、来なさい!」
「分かってますって!」
基本的に杏奈さんが攻撃を引き付けて、その隙に俺が一発入れて倒すというスタイルだ。
一人で戦っていた時は一撃で倒すことは出来なかったのだが、杏奈さんが戦闘に加わる段階で倒し方を教えてくれたお陰で出来るようになった。
鎧の中心側を殴るのではなく、鎧の腕と胴体を切り離すようなイメージで殴れば良いらしい。
強さを見る目的があるとは言ってもさ、一人で戦う前に弱点を教えてほしかったよ。
無駄な様子見をする必要が無く、敵も一撃で倒せてしまうのであっという間にダンジョン最下層にあるボス部屋手前までたどり着いてしまった。
「ここのボスはダイヤモンドメイル。とにかく大きくて硬いから拳を傷めないように全力で殴りなさい」
「矛盾しかないよね」
全力で硬いものを殴ったら当然拳を傷めるものなんですが。
「とにかく気を付けなさいよ」
「分かったよ」
指示にあまり納得はいかないが、そもそも殴る蹴る以外の選択肢があまり……
あれがあったわ。
杏奈さんがボス部屋への扉を開くと、中央でダイヤモンドメイルが膝をついて待機していた。
ダイヤモンドメイルはその名の通りダイヤモンドで出来た鎧を身にまとっており、ギラギラと光を反射している。
シルエットに関してはこれまでの鎧と大差無いが、身長は10mを超えており、これまでの弱点だった腕と胴体部分は綺麗にくっついているので分離させられるイメージが湧かない。
加えて、武器を持っておらず素手の状態だった。
「ねえ杏奈さん」
「何かしら?」
「見間違いじゃなければさ、あれってダイヤモンドで出来たゴーレムじゃないかな?」
何をどう見てもゴーレムの特徴でしかない。
正しくはダイヤモンドゴーレムじゃないだろうか。
「よく見なさい。顔と足は鎧っぽいでしょう」
「確かに」
言われてみればそこは鎧っぽかった。
「ダイヤモンドの鎧を身に着けているゴーレム。だからダイヤモンドメイルだって姉が言っていたわ」
「名付け親って麗奈さんなんだ」
「そうよ。というかBランクのダンジョンボスは大抵姉が最初に倒して姉が名づけをしているわ」
「そうなんだ……」
「だからさっさとBランクダンジョンから抜け出したいのよ」
「なるほどね」
「そんな無駄話をしている間にあいつが動き出したわ」
「ほんとだ」
ダイヤモンドメイルは俺たちが入ってきたことにようやく気づいたらしく、ゆっくりと立ち上がっていた。
「じゃあ早速私が気を引くわ。好きなところから攻撃しなさい」
「オッケー」
というわけで杏奈さんが正面に立ち、注意を引くべく攻撃を始めた。
見た感じ攻撃は効いていないようだが、煩わしいと考えたのかゆっくりと杏奈さんに向けて攻撃を始めた。
その隙に俺はダイヤモンドメイルの背後に回る。
そして俺は攻撃を仕掛けるべく右足に急接近したが、
「!!!!!」
突然ダイヤモンドメイルが右足を上げた。俺はそれによって生まれた風圧によって吹き飛ばされた。
体勢を立て直して再度攻撃に向かおうとする間に、右足は杏奈さんのいる方向へと振り下ろされた。
鼓膜が破れそうな程の爆音が鳴り響いたが、攻撃速度自体はさほど早く無かったので杏奈さんは軽く回避できていた。
「とりあえずこっちかな」
そのまま右足の方へ向かうとダイヤモンドメイルの視界に入ってしまう恐れがあるので左足の方へと向かう。
そして今度は左足に攻撃をしかけようと近づいた瞬間、今度は左足を上げてきたせいで再び吹き飛ばされた。
「まさか、見えている?いや、まさかね」
杏奈さんへの攻撃に集中している中、首を下に動かさないと見えない位置にいる小さな男の姿なんて補足できるわけがない。
何回かやれば確実に当たるだろう。偶然だよ偶然。
しかし、似たようなタイミングで足を動かされ続け、結果的に攻撃を当てることが叶わなかった。
「まだかしら??」
一人手間取っていると、ダイヤモンドメイルの攻撃を避け続けている杏奈さんが大声で聞いてきた。
「何故か攻撃を避けられているんだよ!!死角のはずなのに!」
流石に何度も避けられると偶然で片付けられない。確実に分かっていて避けてきている。
分かっているのになぜこちらを攻撃してこないのかは分からないが、攻撃を確認する手段が存在するはずである。
「早くしなさい!避け続けるのも楽ではないのよ!」
「分かっているよ!」
しかし、このままでは攻撃を当てられる未来が見えない。
そう判断したので一旦距離を取ることにした。
ダイヤモンドメイルは俺には一切目もくれることなく、終始杏奈さんだけを攻撃し続けている。
攻撃速度が遅すぎるので当たってはいないが、どの攻撃も正面に立つ杏奈さんを的確に狙っている。
つまり杏奈さんの方向を常にとらえているということだ。普通ならそんな状況で真逆の位置にいる俺の攻撃を見分けられるわけがない。
だって攻撃の際に足元を見下ろして……
下を見ていない?よく見るとずっと顔は杏奈さんの方ではなく正面を向いていた。
ということは目は頭ではなく別の場所にある?
「杏奈さん!ダイヤモンドメイルの周囲を回って欲しい!」
「周囲を?」
「うん!遠回りでも構わないから!」
「とりあえずやってみるわ!」
杏奈さんはそう答えた後、周囲をぐるぐる回り始めた。
ダイヤモンドメイルはそれを見て体の向きを変えることは無く、足だけを動かして杏奈さんを攻撃しようとしていた。
「やっぱり……!」
ダイヤモンドメイルは完全に俺の攻撃は見えていたのだ。
足元に居た俺の攻撃だけでなく、少し離れた位置で攻撃を引き付けていた杏奈さんの事も見えていた。
つまり目は顔の位置ではなく別の場所にある。それもかなり低い位置に。
どこかから定点カメラのような形で見ている可能性も否めないが、その場合俺たちの事がどうやっても見えない位置があるはずである。
そう考えると狙うは一択。
「ふんっ!!!」
俺はゴーレムが居る側とは反対側の壁に向かって全力で跳躍し、天井付近の壁を蹴ってゴーレムの肩へと着地した。
「予想通り!」
人型なのに上側の視界は無いらしく、俺が着地したことへの反応は一切見られない。今がチャンスだ。
「はっ!!!」
俺はゴーレムの大きな首を持ち、全力で引っ張る。
「うぐぐぐぐぐぐぐ!!!!」
ダイヤモンドの名を冠しているだけあって首も異常に硬く、まったくびくともしなかった。
流石の攻撃力でも上手くは行かないか……
しかし、足を持って投げることが叶わない以上頭を引きちぎる以外に方法は無い。
ここが正念場だと信じ、再度全力で力を入れた。
60
お気に入りに追加
329
あなたにおすすめの小説

剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~
島津穂高
ファンタジー
社畜だった俺が、βテスターとして異世界に転生することに!!
神様から授かったユニークスキルを軸に努力し、弱肉強食の異世界ヒエラルキー頂点を目指す!?
これは神様から頼まれたβテスターの仕事をしながら、第二の人生を謳歌する物語。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる