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3話
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翌朝は子供達の世話を手伝い、皆が学校に行ったタイミングで一人勉強を始めた。
間に昼食の休憩を挟みつつ、勉強を続けた。
そして小学校4、5年生の子供達が返ってくるタイミングで、
『プログラミングに取り組んだ時間が累計10時間に達しました。よってスキル【プログラミング[初級]】が取得可能になります』
『取得可能な学習関連スキルが200種類に達しました。よってスキル【学習】が取得可能になります』
『取得可能なスキルが1000種類に達しました。よってスキル【スキル特訓】が取得可能になります』
という音声が聞こえてきた。
「よし。まずは第一歩達成」
目的だったプログラミング[初級]が取得可能になった。そしてスキル特訓と学習も。スキル特訓と学習はまだ考えていなかったけど、今取れたのはかなりラッキーだ。
「だけど探索者にプログラミングなんて関係ないのにどうしてこんなスキルがあるんだろうなあ」
剣での戦いに補正がかかる【剣道】やゴブリンへの攻撃力に補正がかかる【ゴブリンキラー】、そしてジャンプ力が上がる【跳躍】みたいなスキルが存在するのは何となく理解できる。
しかし、プログラミングに対する理解度が上昇する【プログラミング】というスキルが存在するのはあまり意味が分からない。ダンジョン内にパソコンなんてあるわけがないのに。
まあ、それを言い出したらダンジョンに関係の無いスキルなんて無限にあるんだけど。
【エレベーター利用】とか【名刺交換】とか。
多分、というかこの世に現存する全ての行動、概念全てにスキルがあるだけで、何かが特別とか深い意味があるわけじゃないんだろうけどね。
「とりあえず取得してみようか」
俺は一切の迷いなくステータス画面を開き、習得可能スキル欄から【プログラミング[初級]】を取った。そして同時に【学習】と【スキル特訓】も取ることにした。
この二つは、数多くあるスキル達とは少し違う。スキルをタッチすると説明が浮かび上がるので見てみよう。
【学習】:勉強効率が3%向上
条件:勉強系スキルを200個取得可能な状態にすること。
【スキル特訓】:スキル取得条件が全て10分の1になる。
条件:スキルを1000個取得可能な状態にすること。
【学習】に関しては、全ての勉強系スキルの中級を得たのとほぼ同義である。実戦では効果が無いし、これを取ることで1枠減ってプログラミングの特級が取れなくなるが、今後学んでいく事柄はプログラミングだけに限らないからトータルで見ればこっちが良い。
そして【スキル特訓】。貴重な1枠を割いてスキルが取りやすくなるだけのゴミスキルだが、取る予定のプログラミングの最上級と特級に必要な勉強時間はそれぞれ1万時間と10万時間だ。
4%と5%は確かに大事だが、そんな時間プログラミングに取り組んでいる時点でスキル関係なく十分な実力を持ったプログラマーである。
先の事を考えればそれも良いのだろうが、今一番重要なのは早く収入を得る術を手に入れること。
だからとにかく早い段階から補正が欲しい。
『スキル【プログラミング[初級]】【学習】【スキル特訓】を取得しました』
『プログラミングに取り組んだ時間が累計100時間に達しました。よってスキル【プログラミング[中級]】が取得可能になります』
スキルを取った瞬間、中級が取れるようになった。条件が10分の1になったお陰である。
同じようにスキルを取得する。
『スキル【プログラミング[中級]を所得しました】』
これで勉強効率が6%ちょっと上昇した。ほぼ誤差だけど、100時間、200時間と重ねるたびに少しずつ効果が出てくるだろう。
それから俺は夏希の仕事を手伝いつつ、毎日8時間のペースでプログラミングに取り組んだ。
そして11日後の昼、
『プログラミングに取り組んだ時間が累計1000時間に達しました。よってスキル【プログラミング[上級]】が取得可能になります』
「よっしゃ!」
『スキル【プログラミング[上級]】を取得しました』
1つの目標であった上級の条件を満たす事が出来た。迷いなく取得し、これで最大限の補正が得られる。
「ちょうど入門の資格が取れそうな段階まで来たし、次は……」
パソコンを使って実務経験を積める所を探そうとしていたのだが、何か違和感があった。
「あっ」
そうだ。スキルが取得限界だと知らせる音声が無かったのだ。
確か、5つ目を取った段階で
『スキル取得上限に達しました。○○はこれ以上スキルを取得することが出来ません』
って感じの音声が流れるはず。これも全人類共通である。
しかし、そんな音声はどう考えても聞こえなかった。
「まあ、聞き逃しただけだろうけどね」
と思いつつも、念のためステータス画面を開く。
如月飛鳥 レベル1
スキル
【プログラミング[初級]】【プログラミング[中級]】【プログラミング[上級]】【学習】【スキル特訓】
「え?」
普通5つ目を取った段階でスキルの隣に(取得制限)って表示される筈なんだけど。
まさか……
俺は現在取れるスキルの中から、【集中[初級]】を取得してみた。
『スキル【集中[初級]】を所得しました』
「取れたんだけど……」
そして再びステータス画面を開くと、スキル欄に【集中[初級]】が表示されており、取得制限という文字は無かった。
「もしかして、レベルが上がらない代わりに人より多くスキルが取れる?」
推測というよりは事実なのだけど、正直信じられない。
「何も考えずに一つ取っちゃったけど、とりあえず何個取れるか調べてみようか」
それ次第によって今からただプログラミングをするのか、必要なスキルの獲得に取り組むべきなのかが変わってくるから。
間に昼食の休憩を挟みつつ、勉強を続けた。
そして小学校4、5年生の子供達が返ってくるタイミングで、
『プログラミングに取り組んだ時間が累計10時間に達しました。よってスキル【プログラミング[初級]】が取得可能になります』
『取得可能な学習関連スキルが200種類に達しました。よってスキル【学習】が取得可能になります』
『取得可能なスキルが1000種類に達しました。よってスキル【スキル特訓】が取得可能になります』
という音声が聞こえてきた。
「よし。まずは第一歩達成」
目的だったプログラミング[初級]が取得可能になった。そしてスキル特訓と学習も。スキル特訓と学習はまだ考えていなかったけど、今取れたのはかなりラッキーだ。
「だけど探索者にプログラミングなんて関係ないのにどうしてこんなスキルがあるんだろうなあ」
剣での戦いに補正がかかる【剣道】やゴブリンへの攻撃力に補正がかかる【ゴブリンキラー】、そしてジャンプ力が上がる【跳躍】みたいなスキルが存在するのは何となく理解できる。
しかし、プログラミングに対する理解度が上昇する【プログラミング】というスキルが存在するのはあまり意味が分からない。ダンジョン内にパソコンなんてあるわけがないのに。
まあ、それを言い出したらダンジョンに関係の無いスキルなんて無限にあるんだけど。
【エレベーター利用】とか【名刺交換】とか。
多分、というかこの世に現存する全ての行動、概念全てにスキルがあるだけで、何かが特別とか深い意味があるわけじゃないんだろうけどね。
「とりあえず取得してみようか」
俺は一切の迷いなくステータス画面を開き、習得可能スキル欄から【プログラミング[初級]】を取った。そして同時に【学習】と【スキル特訓】も取ることにした。
この二つは、数多くあるスキル達とは少し違う。スキルをタッチすると説明が浮かび上がるので見てみよう。
【学習】:勉強効率が3%向上
条件:勉強系スキルを200個取得可能な状態にすること。
【スキル特訓】:スキル取得条件が全て10分の1になる。
条件:スキルを1000個取得可能な状態にすること。
【学習】に関しては、全ての勉強系スキルの中級を得たのとほぼ同義である。実戦では効果が無いし、これを取ることで1枠減ってプログラミングの特級が取れなくなるが、今後学んでいく事柄はプログラミングだけに限らないからトータルで見ればこっちが良い。
そして【スキル特訓】。貴重な1枠を割いてスキルが取りやすくなるだけのゴミスキルだが、取る予定のプログラミングの最上級と特級に必要な勉強時間はそれぞれ1万時間と10万時間だ。
4%と5%は確かに大事だが、そんな時間プログラミングに取り組んでいる時点でスキル関係なく十分な実力を持ったプログラマーである。
先の事を考えればそれも良いのだろうが、今一番重要なのは早く収入を得る術を手に入れること。
だからとにかく早い段階から補正が欲しい。
『スキル【プログラミング[初級]】【学習】【スキル特訓】を取得しました』
『プログラミングに取り組んだ時間が累計100時間に達しました。よってスキル【プログラミング[中級]】が取得可能になります』
スキルを取った瞬間、中級が取れるようになった。条件が10分の1になったお陰である。
同じようにスキルを取得する。
『スキル【プログラミング[中級]を所得しました】』
これで勉強効率が6%ちょっと上昇した。ほぼ誤差だけど、100時間、200時間と重ねるたびに少しずつ効果が出てくるだろう。
それから俺は夏希の仕事を手伝いつつ、毎日8時間のペースでプログラミングに取り組んだ。
そして11日後の昼、
『プログラミングに取り組んだ時間が累計1000時間に達しました。よってスキル【プログラミング[上級]】が取得可能になります』
「よっしゃ!」
『スキル【プログラミング[上級]】を取得しました』
1つの目標であった上級の条件を満たす事が出来た。迷いなく取得し、これで最大限の補正が得られる。
「ちょうど入門の資格が取れそうな段階まで来たし、次は……」
パソコンを使って実務経験を積める所を探そうとしていたのだが、何か違和感があった。
「あっ」
そうだ。スキルが取得限界だと知らせる音声が無かったのだ。
確か、5つ目を取った段階で
『スキル取得上限に達しました。○○はこれ以上スキルを取得することが出来ません』
って感じの音声が流れるはず。これも全人類共通である。
しかし、そんな音声はどう考えても聞こえなかった。
「まあ、聞き逃しただけだろうけどね」
と思いつつも、念のためステータス画面を開く。
如月飛鳥 レベル1
スキル
【プログラミング[初級]】【プログラミング[中級]】【プログラミング[上級]】【学習】【スキル特訓】
「え?」
普通5つ目を取った段階でスキルの隣に(取得制限)って表示される筈なんだけど。
まさか……
俺は現在取れるスキルの中から、【集中[初級]】を取得してみた。
『スキル【集中[初級]】を所得しました』
「取れたんだけど……」
そして再びステータス画面を開くと、スキル欄に【集中[初級]】が表示されており、取得制限という文字は無かった。
「もしかして、レベルが上がらない代わりに人より多くスキルが取れる?」
推測というよりは事実なのだけど、正直信じられない。
「何も考えずに一つ取っちゃったけど、とりあえず何個取れるか調べてみようか」
それ次第によって今からただプログラミングをするのか、必要なスキルの獲得に取り組むべきなのかが変わってくるから。
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