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13話
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『よく集まったわ、信者たち!記念すべき最初の単独ライブ、ちゃんと楽しんで帰りなさい!』
「「「「おおおおおおおおおおおお!!!!」」」」
今までとは違い、ファンの純度が100%で完全に私たちの為だけのライブ。
これまでのライブとは比べ物にならない位の盛り上がりが会場を包んだ。
この人たちが私に力を与えてくれると思うと、余計に気合が入った。
『ならまずは一曲目!せーの、』
『『『dream magic!!!』』』
私たちはそれから2時間、歌って喋ってを繰り返した。
今までのライブではトークの時間が設けられることが無かったので少し不安な部分もあったけれど、かなり好評だった。
最後にサプライズで投じた『magic stars』らしくない一曲も非常に好評で、大盛況のままライブは終了した。
「いやあお疲れ様。良いライブだったよ」
舞台裏からライブを見ていた大原さんが私たちを待ち受けていた。
「来ていたんですね」
大原さんは練習などには毎回参加してくれるくらいには私たちの面倒を見てくれているけど、本番になると何故かその場にいない。
だから今回も居ないものだと思っていたけれど、大原さんはライブ開始直後にやってきていたのよね。
話しかけている余裕は無かったのでスルーしていたけれど。
「森川くんに怒られちゃってね。そろそろ社長として正しい位置で見なさいって」
「正しい位置?」
私よりも先に疑問に思ったのは秋。
「いや、実は3人のライブをより楽しむために毎回観客に紛れていたのよ」
隣に居た森川さんが話してくれた。
「「え?」」
「僕は君たちの一番のファンなんだ。だから一番楽しめる位置に居たいのは当然じゃないか」
堂々と胸を張る大原さん。
「まあ、私たちの為だけに事務所を作ってしまう位ですもんね……」
困った顔をしつつも、一定の理解を示すアイドルファンの翼。
「とりあえず撤収作業がありますので、それからの話は打ち上げ後にしましょう」
森川さんがそう取りまとめ、一旦話は終わった。
「人生初の単独ライブは大成功、素晴らしい思い出になりました。それもこれも皆さんの協力のお陰です。皆さん本当にありがとうございました!」
「それでは皆さん、乾杯!」
翼による音頭によって打ち上げがスタートした。
「今回はありがとうございました」
「いえいえこちらこそ。良いものを一緒に作らせてもらって楽しかったです」
「すみません、サイン貰えませんか?」
私たちは未成年だからお酒を飲むことは出来なかったけれど、楽しい時間だった。
今までは打ち上げといっても事務所の皆でご飯を食べるくらいだったので、かなり新鮮だった。
それもこれも、危機を乗り越えてライブを成功させたお陰ね。あの邪魔者たちを食い止めることが出来なければ今の笑顔は無かった。
ここに居る人たちだけではなく、巴さんにも感謝ね。
ってあれは?
居酒屋のテーブル席で誰かと談笑している巴さんの姿があった。
「少し席を立つね」
「分かった!」
私は離席することを翼に伝え、様子を伺いに巴さんの居るテーブルのそばに向かう。
邪魔しては悪いので、少し会話の内容を聞いておきましょう。
「いやあ今回のライブはめちゃくちゃ良かった!感動ものだよ!」
「いや本当に!歌も踊りも絶対に難しいのに口パクじゃなくて全て生歌でやってくれるのは神よ。いや女神か!」
「しかも全曲このライブの為に新規で用意してくれたんでしょ?ファン思いにも程があるよ!」
「あ、ハイボールお願いしまーす!」
めちゃくちゃ入りにくかったわ。聞かずに入ったら良かったかもしれない。
見た感じかなりの量の酒を飲んでいて、こちらには一切気が付いていない様子。このまま退散して後日あった時にしましょう。
私は勇気ある撤退を決意した。
それからしばらくして打ち上げは終了し、店を出る時には巴さんたちの姿は無かった。多分はしごして別の所でも酒を飲んでいるわね。
SNSを見ると、親友と久々に会った!と投稿してあるけれど。
後日、テレビ番組で共演することになったのでお礼を言うことに。
「別に問題無いわ。あれくらい先輩として当然の責務だから。それよりもライブ、成功したらしいのね。おめでとう」
「あ、ありがとうございます」
先日の様子を知っている私からすると何とも言えない気持ちになった。
それから数日が経って、いつも通りに学校に登校すると
「あの『loveshine』が解散したんだって」
「残念だね~」
という話を教室で秋とその友人のアイドルファンの子達が話していた。
結局解散しちゃうのね。私と巴さんがボコボコにしてしまったせいかななんてことを思っていると、
「他にも『ユニロク』や『みやはる』も解散しちゃったしね」
「ここ最近多いよね。アイドルグループの解散」
どのグループもよく分からないけれど、割と不自然な話ね。
「その話聞かせてもらっても良い?」
アイドルの話は未だによく分からないので外目で見ているだけだったけど、流石に気になったので聞いてみることにした。
「アリスちゃんおはよー!」
「いいよー!」
アイドルファンの子達によると、ここ最近アイドルの解散ラッシュが続いている。別に何かの節目となる時期であったり、アイドルを運営している会社のどこかが経営状況が悪くなったなんて話があったりするわけでもないらしく。ただ唐突に解散が続いているらしい。
それも中堅から大手に差し掛かるかどうかくらいの瀬戸際。まさに『loveshine』くらいのアイドルユニットが殆どとのこと。
色んなアイドルを推して日々を過ごしているアイドルファンにとっては由々しき事態だったから、何か事情を知っていないかと最近アイドル事務所で働いている秋に聞いてみたという話らしい。
「アリスちゃんは何か知ってる?」
「私も知らないかな……そもそもさっき出てたアイドル達で『loveshine』以外とは会ったことすらないから」
「うーん、そっか。ありがとう」
「今日の体育ってバドミントンだったよね?」
それからはアイドルとは関係の無い日常の話に移行した。
「突然こんな方からコラボ依頼が来たのですが……」
事務所に到着した私たちは、森川さんからそんな話を聞かされた。
「誰ですか?」
森川さんの表情から、困惑しているようにうかがえた。
「それが、『江頭良仁』って方なんですが」
聞いたことも見たことも無い名前だ。
「誰?アリスは知ってる?」
「私も知らない。少し調べてみよう」
OurTubeで調べてみるとすぐに出てきた。禿げた頭と自信満々な笑顔が特徴の男性だ。
どんな動画を上げているのかチャンネルに移動してみると、『こんな選択、していませんか?』とか『上司としての3つのメソッド』など、人々に社会人としての良きあり方や、メンタルの持ち方を伝える動画ばかりだった。
所謂自己啓発系といえば良いのだろうか。
アイドルとして活動している私たちとはあまりにも畑違いではないかしら。
「本物なんですか?」
明らかに私たちにコラボを依頼するような人では無い気がする。
「はい。最初は偽物と疑いましたが、調べた限り本人からのようです」
「なんか胡散臭いなあ」
秋はその文面か、それとも本人に対してなのか分からないが怪訝な目で見ている。
「ちなみにどんな文面なんですか?」
私が聞くと、森川さんは画面を見せてくれた。
「えっと、『magic stars』の皆様。初めまして、主にOurTubeで活動している江頭良仁と申します。今回はコラボの依頼で連絡させていただきました。現在急成長を遂げるアイドルグループということで、それに関する秘訣や努力などをインタビューする形で動画を撮らせていただきたいのですが如何でしょうか』ですか」
「案外普通だね」
秋の言う通り、コラボ内容は普通というかテレビや雑誌の取材などでもありそうなインタビューに答えるというもの。
「とりあえず他の人が来てからもう一度話しましょう」
「そうですね」
私たちだけで決めるわけにもいかないので、一旦皆の到着を待つことに。
「「「「おおおおおおおおおおおお!!!!」」」」
今までとは違い、ファンの純度が100%で完全に私たちの為だけのライブ。
これまでのライブとは比べ物にならない位の盛り上がりが会場を包んだ。
この人たちが私に力を与えてくれると思うと、余計に気合が入った。
『ならまずは一曲目!せーの、』
『『『dream magic!!!』』』
私たちはそれから2時間、歌って喋ってを繰り返した。
今までのライブではトークの時間が設けられることが無かったので少し不安な部分もあったけれど、かなり好評だった。
最後にサプライズで投じた『magic stars』らしくない一曲も非常に好評で、大盛況のままライブは終了した。
「いやあお疲れ様。良いライブだったよ」
舞台裏からライブを見ていた大原さんが私たちを待ち受けていた。
「来ていたんですね」
大原さんは練習などには毎回参加してくれるくらいには私たちの面倒を見てくれているけど、本番になると何故かその場にいない。
だから今回も居ないものだと思っていたけれど、大原さんはライブ開始直後にやってきていたのよね。
話しかけている余裕は無かったのでスルーしていたけれど。
「森川くんに怒られちゃってね。そろそろ社長として正しい位置で見なさいって」
「正しい位置?」
私よりも先に疑問に思ったのは秋。
「いや、実は3人のライブをより楽しむために毎回観客に紛れていたのよ」
隣に居た森川さんが話してくれた。
「「え?」」
「僕は君たちの一番のファンなんだ。だから一番楽しめる位置に居たいのは当然じゃないか」
堂々と胸を張る大原さん。
「まあ、私たちの為だけに事務所を作ってしまう位ですもんね……」
困った顔をしつつも、一定の理解を示すアイドルファンの翼。
「とりあえず撤収作業がありますので、それからの話は打ち上げ後にしましょう」
森川さんがそう取りまとめ、一旦話は終わった。
「人生初の単独ライブは大成功、素晴らしい思い出になりました。それもこれも皆さんの協力のお陰です。皆さん本当にありがとうございました!」
「それでは皆さん、乾杯!」
翼による音頭によって打ち上げがスタートした。
「今回はありがとうございました」
「いえいえこちらこそ。良いものを一緒に作らせてもらって楽しかったです」
「すみません、サイン貰えませんか?」
私たちは未成年だからお酒を飲むことは出来なかったけれど、楽しい時間だった。
今までは打ち上げといっても事務所の皆でご飯を食べるくらいだったので、かなり新鮮だった。
それもこれも、危機を乗り越えてライブを成功させたお陰ね。あの邪魔者たちを食い止めることが出来なければ今の笑顔は無かった。
ここに居る人たちだけではなく、巴さんにも感謝ね。
ってあれは?
居酒屋のテーブル席で誰かと談笑している巴さんの姿があった。
「少し席を立つね」
「分かった!」
私は離席することを翼に伝え、様子を伺いに巴さんの居るテーブルのそばに向かう。
邪魔しては悪いので、少し会話の内容を聞いておきましょう。
「いやあ今回のライブはめちゃくちゃ良かった!感動ものだよ!」
「いや本当に!歌も踊りも絶対に難しいのに口パクじゃなくて全て生歌でやってくれるのは神よ。いや女神か!」
「しかも全曲このライブの為に新規で用意してくれたんでしょ?ファン思いにも程があるよ!」
「あ、ハイボールお願いしまーす!」
めちゃくちゃ入りにくかったわ。聞かずに入ったら良かったかもしれない。
見た感じかなりの量の酒を飲んでいて、こちらには一切気が付いていない様子。このまま退散して後日あった時にしましょう。
私は勇気ある撤退を決意した。
それからしばらくして打ち上げは終了し、店を出る時には巴さんたちの姿は無かった。多分はしごして別の所でも酒を飲んでいるわね。
SNSを見ると、親友と久々に会った!と投稿してあるけれど。
後日、テレビ番組で共演することになったのでお礼を言うことに。
「別に問題無いわ。あれくらい先輩として当然の責務だから。それよりもライブ、成功したらしいのね。おめでとう」
「あ、ありがとうございます」
先日の様子を知っている私からすると何とも言えない気持ちになった。
それから数日が経って、いつも通りに学校に登校すると
「あの『loveshine』が解散したんだって」
「残念だね~」
という話を教室で秋とその友人のアイドルファンの子達が話していた。
結局解散しちゃうのね。私と巴さんがボコボコにしてしまったせいかななんてことを思っていると、
「他にも『ユニロク』や『みやはる』も解散しちゃったしね」
「ここ最近多いよね。アイドルグループの解散」
どのグループもよく分からないけれど、割と不自然な話ね。
「その話聞かせてもらっても良い?」
アイドルの話は未だによく分からないので外目で見ているだけだったけど、流石に気になったので聞いてみることにした。
「アリスちゃんおはよー!」
「いいよー!」
アイドルファンの子達によると、ここ最近アイドルの解散ラッシュが続いている。別に何かの節目となる時期であったり、アイドルを運営している会社のどこかが経営状況が悪くなったなんて話があったりするわけでもないらしく。ただ唐突に解散が続いているらしい。
それも中堅から大手に差し掛かるかどうかくらいの瀬戸際。まさに『loveshine』くらいのアイドルユニットが殆どとのこと。
色んなアイドルを推して日々を過ごしているアイドルファンにとっては由々しき事態だったから、何か事情を知っていないかと最近アイドル事務所で働いている秋に聞いてみたという話らしい。
「アリスちゃんは何か知ってる?」
「私も知らないかな……そもそもさっき出てたアイドル達で『loveshine』以外とは会ったことすらないから」
「うーん、そっか。ありがとう」
「今日の体育ってバドミントンだったよね?」
それからはアイドルとは関係の無い日常の話に移行した。
「突然こんな方からコラボ依頼が来たのですが……」
事務所に到着した私たちは、森川さんからそんな話を聞かされた。
「誰ですか?」
森川さんの表情から、困惑しているようにうかがえた。
「それが、『江頭良仁』って方なんですが」
聞いたことも見たことも無い名前だ。
「誰?アリスは知ってる?」
「私も知らない。少し調べてみよう」
OurTubeで調べてみるとすぐに出てきた。禿げた頭と自信満々な笑顔が特徴の男性だ。
どんな動画を上げているのかチャンネルに移動してみると、『こんな選択、していませんか?』とか『上司としての3つのメソッド』など、人々に社会人としての良きあり方や、メンタルの持ち方を伝える動画ばかりだった。
所謂自己啓発系といえば良いのだろうか。
アイドルとして活動している私たちとはあまりにも畑違いではないかしら。
「本物なんですか?」
明らかに私たちにコラボを依頼するような人では無い気がする。
「はい。最初は偽物と疑いましたが、調べた限り本人からのようです」
「なんか胡散臭いなあ」
秋はその文面か、それとも本人に対してなのか分からないが怪訝な目で見ている。
「ちなみにどんな文面なんですか?」
私が聞くと、森川さんは画面を見せてくれた。
「えっと、『magic stars』の皆様。初めまして、主にOurTubeで活動している江頭良仁と申します。今回はコラボの依頼で連絡させていただきました。現在急成長を遂げるアイドルグループということで、それに関する秘訣や努力などをインタビューする形で動画を撮らせていただきたいのですが如何でしょうか』ですか」
「案外普通だね」
秋の言う通り、コラボ内容は普通というかテレビや雑誌の取材などでもありそうなインタビューに答えるというもの。
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