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8話
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「大きくなっても楽屋は変わらないんだね」
何度もライブを重ねてきて慣れたのか、今までで最大規模のライブの筈なのに平気そうな顔をしている翼。
「三人しか入らないし家ではないから」
凜はそう答えてはいるが、畳の床に寝そべりつつスマホで動画を見ている。まるで家のように。
「まあここに居る間はしばらくすることが無いからね」
大体のライブでは、一番目の場合控室に着いてから15分でライブが始まるというのが大体の目安。呼び出しの簡略化の為に、一組目と同タイミングでほぼ全組が控室に呼ばれるので控室に着いてから30分くらいが平均の目安となる。
つまり楽屋にいる間は最低でも30分以上暇な時間があるというわけで。目の前の凜が爆誕したというわけ。
「ヒミコさんとはまた会ったの?」
翼がこの間の事を聞いてくる。
「会ったよ。二人にもよろしくだって」
「相変わらず仲が良いねえ」
今後も頻繁に会うのは分かっているので、ヒミコと一緒に遊んでいることは隠さないことにしていた。
「とかいう翼もココロさんとよく遊んでいるんでしょ?」
「イエス。あの人本当にかわいい」
私とヒミコだけでなく、翼と凜もそれぞれココロさんとサクラさんと仲良くしており、結果的にグループとして密接な関係になっていた。
サクラさんがSNSに凜とのツーショット写真を上げたことにより、ネットでもその情報が話題となっていた。
「そちらも仲が良さそうね」
「でしょ~」
嬉しそうに笑う翼。大好きだったアイドルと友達になれて本当に嬉しいらしい。
「その分私達も早く人気にならないとね」
「そうだね。『YAMA』の横にいて恥ずかしくない位人気なアイドルグループになろう」
「当然よ」
「magic starsさん、控室の方まで来てください」
「「はい」」
そんな会話で士気を上げていると、丁度良いタイミングでスタッフから呼び出された。
「ほら、凜行くよ」
「はーい」
私たちは着替えを済ませ、控室までやってきた。すると、既にほとんど全部の組が揃っていた。
「新人のくせに随分と遅かったわね」
到着したばかりの私達に背後から声を掛けてきた。
振り返ると、そこに居たのは『loveshine』の方々。結成してから10年程経っており、アイドルの中ではベテランに位置するグループだ。
「スタッフさんに指示されてからすぐにやってきたと思うのですが」
別に私たちは悪いことをしていない。言われた通りにやってきただけだ。
「新人は他のアイドルの30分前には集まって隅っこに立っておくものでしょう!」
なんとも全時代的な風習を持ち出してきたな。いや私の方が昔を生きていたけども。
「はい!すみませんでした!」
翼は素直に謝罪した。本当にこれが業界の風習だと思ったのだろう。
「そんな話聞いたことない」
凛は正直にそう言った。
「こっちの子はまともなのに、あなたは先輩の言うことが聞けないのね」
「そもそもアイドルにはスケジュールがあるんだから30分前に絶対集まるなんて無茶苦茶」
珍しく凜が正論を言っていた。というより本当に分かっていないから言っているのだろうけど。
「生意気な子ね。そこで見ているあなたもよ」
「私ですか?」
「あなたも自分は悪くないって思いこんでいるみたいだけど、私達にたてつこうって言うのね。そもそも新人の癖にここまで出しゃばってくること自体が既に生意気なのに」
後ろのメンバー共々私達を恨めしそうな目で見ていた。
リーダーしか話していなかったけれど、後ろにいるメンバーも同じ考えらしい。
嫉妬というのは面倒なものね。
「話はそれだけですか?」
正直イラっと来ていた。数年後には世界的人気を誇るトップアイドルになっているこの私に、たかが先輩風情がありもしないこと並べ立てて鬱憤晴らしをするなんて。
「それだけって、そんなに私達の言うことが聞けないっていうのね。後で覚悟しておきなさい」
リーダーはそう言い残し、他のメンバーと共に去っていった。
「怖かったよ……まさかあんな人だとは思っていなかった」
アイドル好きの翼も流石に恐怖心で謝罪していたようだった。
「怖い人?」
「「凜はそのままでいいよ」」
「まあもし何かあっても私が全て守ってあげるから安心して」
私と共に世界を取る仲間たちを傷つけたりはしないわ。
「ありがとう!」
翼は私に抱き着いてきた。相変わらず可愛い子ね。思わず翼の頭を撫でた。
「とりあえず私たちの場所へ行きましょう」
「そうだね」
「うん」
私達はグループに用意された場所に座り、順番を待つことにした。
「痛っ!」
すると突然、凜の背後に何かが飛んできたらしい。
「どうしたの?」
翼が先に声をかけた。
「分からない。何かに刺された気がして」
そう言って凜はうなじあたりをさすっていた。
「ただそんな跡は無いね、何だろう」
その痛みに反し、原因は見つからない。
虫かなと思って周囲を見渡してみると、私達を見て笑っている『loveshine』がいた。何か知っているのだろうか。
「うっ!」
そんなことを考えていると、翼にも何かが飛んできたらしい。しかし凜と違ってこちらは鋭いものでは無く、何か大きいものに殴られたような反応だった。
「大丈夫?」
私は翼に声をかけた。
「うん。別に痛みとかは無いから。けど何が起こったんだろう」
「なるほどね」
ここまで露骨だと、魔法による嫌がらせでしょう。
犯人はほぼ確実に『loveshine』。証拠が残らないからと言って調子に乗っているみたいね。
こんなことをするのは所詮三下と言いたいところだけど、10年もやっているだけあって魔力はそこそこ多めのようね。
全盛期ならどうとでもなるけど、今は怪しいわね。それにあの様子を見るにメンバー全員が魔法を使えるみたい。
「!」
そして私にも魔法を撃ってきた。この程度のジャブであれば今でも問題なく対処できるけど、ここで魔法が使えることがバレると面倒なので、一旦受けることにするわ。
「え?服が……」
痛みから立ち直っていた凜が真っ先に気付く。ライブで使う大事な衣装が裂けてしまった。
「もしかしたら寿命だったのかな。けどこの位なら直せるから、ちょっと待ってて」
私は裂けた衣装を着たまま、近くのお手洗いに直行した。
そして個室に入り、魔法で修復を施す。
「早く戻らないと」
私はそのままお手洗いを出て、二人の元へ向かった。
「良かった」
どうやら二人は無事みたい。他に何の被害も受けていない所を見るに、これ以上やったら騒ぎになるからと止めておいたのでしょう。
「え?もう直したの?」
「簡単な修復だったからこの位余裕」
「さっすがアリスちゃん!」
翼は明るく振る舞っており、先ほどの魔法を食らっても精神的には問題ないらしい。
「どうやったの?裁縫道具持ってきてたっけ」
凜はこの短期間で直してきたことに疑問のようだった。
「一応ね。秋が念のために持っとけって言って荷物に詰められてて助かったよ」
一応納得した素振りは見せるものの、完全には腑に落ちてはいないらしい。
やっぱり魔法の事を話した方がいいのかな。
「あ、次だって!」
そんなことをしていると、翼が私たちの手番が次にまで迫っていることに気付く。
「それじゃあ行こう!」
私たちは小走りでステージ裏へ向かった。
「やっぱり人多いね……」
ステージ裏にまで客の歓声が響いていた。前回もステージ裏から声は聞こえていたが、アレは単に観客との距離が近かったから。しかし今回は軽く10mは離れているはず。私達が今回立つ舞台の大きさを実感させられた。
正直な話そっちだけで手いっぱいなのだけど、私は今回もう一つやらなければいけないことがある。
それは『loveshine』の対処。
「もう来られたんですか?」
「新人の子達を見てあげたくてね」
「どんな無様な面を見せてくれるのかしら」
「せめて失敗して観客のテンションは下げないようにしてね~」
『loveshine』は容赦なく煽りの言葉を吐いてきた。魔法で邪魔をして笑いものにしようという魂胆なのだろう。
「そうですか。行こう二人とも」
「「うん」」
これ以上長居して二人のテンションを下げる方が問題だ。私は『loveshine』を無視することにした。
「あ、そうだ。二人に渡したいものがあるんだ」
私はポケットからそれを取り出して、二人に渡した。
何度もライブを重ねてきて慣れたのか、今までで最大規模のライブの筈なのに平気そうな顔をしている翼。
「三人しか入らないし家ではないから」
凜はそう答えてはいるが、畳の床に寝そべりつつスマホで動画を見ている。まるで家のように。
「まあここに居る間はしばらくすることが無いからね」
大体のライブでは、一番目の場合控室に着いてから15分でライブが始まるというのが大体の目安。呼び出しの簡略化の為に、一組目と同タイミングでほぼ全組が控室に呼ばれるので控室に着いてから30分くらいが平均の目安となる。
つまり楽屋にいる間は最低でも30分以上暇な時間があるというわけで。目の前の凜が爆誕したというわけ。
「ヒミコさんとはまた会ったの?」
翼がこの間の事を聞いてくる。
「会ったよ。二人にもよろしくだって」
「相変わらず仲が良いねえ」
今後も頻繁に会うのは分かっているので、ヒミコと一緒に遊んでいることは隠さないことにしていた。
「とかいう翼もココロさんとよく遊んでいるんでしょ?」
「イエス。あの人本当にかわいい」
私とヒミコだけでなく、翼と凜もそれぞれココロさんとサクラさんと仲良くしており、結果的にグループとして密接な関係になっていた。
サクラさんがSNSに凜とのツーショット写真を上げたことにより、ネットでもその情報が話題となっていた。
「そちらも仲が良さそうね」
「でしょ~」
嬉しそうに笑う翼。大好きだったアイドルと友達になれて本当に嬉しいらしい。
「その分私達も早く人気にならないとね」
「そうだね。『YAMA』の横にいて恥ずかしくない位人気なアイドルグループになろう」
「当然よ」
「magic starsさん、控室の方まで来てください」
「「はい」」
そんな会話で士気を上げていると、丁度良いタイミングでスタッフから呼び出された。
「ほら、凜行くよ」
「はーい」
私たちは着替えを済ませ、控室までやってきた。すると、既にほとんど全部の組が揃っていた。
「新人のくせに随分と遅かったわね」
到着したばかりの私達に背後から声を掛けてきた。
振り返ると、そこに居たのは『loveshine』の方々。結成してから10年程経っており、アイドルの中ではベテランに位置するグループだ。
「スタッフさんに指示されてからすぐにやってきたと思うのですが」
別に私たちは悪いことをしていない。言われた通りにやってきただけだ。
「新人は他のアイドルの30分前には集まって隅っこに立っておくものでしょう!」
なんとも全時代的な風習を持ち出してきたな。いや私の方が昔を生きていたけども。
「はい!すみませんでした!」
翼は素直に謝罪した。本当にこれが業界の風習だと思ったのだろう。
「そんな話聞いたことない」
凛は正直にそう言った。
「こっちの子はまともなのに、あなたは先輩の言うことが聞けないのね」
「そもそもアイドルにはスケジュールがあるんだから30分前に絶対集まるなんて無茶苦茶」
珍しく凜が正論を言っていた。というより本当に分かっていないから言っているのだろうけど。
「生意気な子ね。そこで見ているあなたもよ」
「私ですか?」
「あなたも自分は悪くないって思いこんでいるみたいだけど、私達にたてつこうって言うのね。そもそも新人の癖にここまで出しゃばってくること自体が既に生意気なのに」
後ろのメンバー共々私達を恨めしそうな目で見ていた。
リーダーしか話していなかったけれど、後ろにいるメンバーも同じ考えらしい。
嫉妬というのは面倒なものね。
「話はそれだけですか?」
正直イラっと来ていた。数年後には世界的人気を誇るトップアイドルになっているこの私に、たかが先輩風情がありもしないこと並べ立てて鬱憤晴らしをするなんて。
「それだけって、そんなに私達の言うことが聞けないっていうのね。後で覚悟しておきなさい」
リーダーはそう言い残し、他のメンバーと共に去っていった。
「怖かったよ……まさかあんな人だとは思っていなかった」
アイドル好きの翼も流石に恐怖心で謝罪していたようだった。
「怖い人?」
「「凜はそのままでいいよ」」
「まあもし何かあっても私が全て守ってあげるから安心して」
私と共に世界を取る仲間たちを傷つけたりはしないわ。
「ありがとう!」
翼は私に抱き着いてきた。相変わらず可愛い子ね。思わず翼の頭を撫でた。
「とりあえず私たちの場所へ行きましょう」
「そうだね」
「うん」
私達はグループに用意された場所に座り、順番を待つことにした。
「痛っ!」
すると突然、凜の背後に何かが飛んできたらしい。
「どうしたの?」
翼が先に声をかけた。
「分からない。何かに刺された気がして」
そう言って凜はうなじあたりをさすっていた。
「ただそんな跡は無いね、何だろう」
その痛みに反し、原因は見つからない。
虫かなと思って周囲を見渡してみると、私達を見て笑っている『loveshine』がいた。何か知っているのだろうか。
「うっ!」
そんなことを考えていると、翼にも何かが飛んできたらしい。しかし凜と違ってこちらは鋭いものでは無く、何か大きいものに殴られたような反応だった。
「大丈夫?」
私は翼に声をかけた。
「うん。別に痛みとかは無いから。けど何が起こったんだろう」
「なるほどね」
ここまで露骨だと、魔法による嫌がらせでしょう。
犯人はほぼ確実に『loveshine』。証拠が残らないからと言って調子に乗っているみたいね。
こんなことをするのは所詮三下と言いたいところだけど、10年もやっているだけあって魔力はそこそこ多めのようね。
全盛期ならどうとでもなるけど、今は怪しいわね。それにあの様子を見るにメンバー全員が魔法を使えるみたい。
「!」
そして私にも魔法を撃ってきた。この程度のジャブであれば今でも問題なく対処できるけど、ここで魔法が使えることがバレると面倒なので、一旦受けることにするわ。
「え?服が……」
痛みから立ち直っていた凜が真っ先に気付く。ライブで使う大事な衣装が裂けてしまった。
「もしかしたら寿命だったのかな。けどこの位なら直せるから、ちょっと待ってて」
私は裂けた衣装を着たまま、近くのお手洗いに直行した。
そして個室に入り、魔法で修復を施す。
「早く戻らないと」
私はそのままお手洗いを出て、二人の元へ向かった。
「良かった」
どうやら二人は無事みたい。他に何の被害も受けていない所を見るに、これ以上やったら騒ぎになるからと止めておいたのでしょう。
「え?もう直したの?」
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「さっすがアリスちゃん!」
翼は明るく振る舞っており、先ほどの魔法を食らっても精神的には問題ないらしい。
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「一応ね。秋が念のために持っとけって言って荷物に詰められてて助かったよ」
一応納得した素振りは見せるものの、完全には腑に落ちてはいないらしい。
やっぱり魔法の事を話した方がいいのかな。
「あ、次だって!」
そんなことをしていると、翼が私たちの手番が次にまで迫っていることに気付く。
「それじゃあ行こう!」
私たちは小走りでステージ裏へ向かった。
「やっぱり人多いね……」
ステージ裏にまで客の歓声が響いていた。前回もステージ裏から声は聞こえていたが、アレは単に観客との距離が近かったから。しかし今回は軽く10mは離れているはず。私達が今回立つ舞台の大きさを実感させられた。
正直な話そっちだけで手いっぱいなのだけど、私は今回もう一つやらなければいけないことがある。
それは『loveshine』の対処。
「もう来られたんですか?」
「新人の子達を見てあげたくてね」
「どんな無様な面を見せてくれるのかしら」
「せめて失敗して観客のテンションは下げないようにしてね~」
『loveshine』は容赦なく煽りの言葉を吐いてきた。魔法で邪魔をして笑いものにしようという魂胆なのだろう。
「そうですか。行こう二人とも」
「「うん」」
これ以上長居して二人のテンションを下げる方が問題だ。私は『loveshine』を無視することにした。
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