1 / 1
何かをしないと出られない部屋
しおりを挟む
目を覚ますとよく分からない場所にいた。
周りを見渡すと扉があり、その上に『――をしないと出られない部屋』と書いてあった。
俺は察してしまった。これはSNSとかで度々見かけるアレの一種だと。
条件のところがかすれていて読めない為何をすれば良いのか分からないがやるしかない。
そう思い周りを見ると1つのスマホが置いてあった。
ここから出るためのヒントがあればと思いスマホを起動した。
するとスマホには配信サイトと小説投稿サイトとソシャゲのアプリが入っていた。
これらのうちの何かをやりさえすれば出られるのだと考えた俺は全てを試すことにした。
まずは配信から。スマホしかないため生放送しか出来ないとふんだ俺は助けてくれと生放送を行った。
そうやって30分くらい生放送をしたが何も起こらなかった。
一応下手なりにアカペラも投稿してみたがただ黒歴史になるだけだった。
そして次に俺は小説を投稿することにした。自分の考えた妄想をひとまず文字にして投稿した。とても難しく、小説家の凄さを思い知った。
しかし何も起こらない。
俺は運が悪いなと思いつつも最後の選択肢であるソシャゲを起動した。
俺は初めて見るソシャゲに戸惑いつつも上手いことプレイしてストーリーをどんどんとクリアしていった。
聞いたことはあったがやったことのないゲームだったため不安だったが、蓋を開けてみると楽しかった。
この部屋から出るという目的すら忘れ没頭していた。
そんなこんなでストーリーをある程度進めたところで本来の目的を思い出した。
俺はこの部屋から出ないといけなかったのだ。
結局ストーリーを進めても何も起こらなかった。他に何かしらの条件があるのかもと配信サイトと小説投稿サイトをもう一度開いてみた。
すると、感想がそれぞれ届いていた。頑張れ! という応援や面白かったという褒め言葉などがあった。
そんな喜びに浸りつつも、とりあえず部屋から出ないとと思った俺は模索した。
しかし色々試したが何も起こらなかった。
もうどうにもならないと扉を壊した方が早いと考えた俺は扉にタックルした。
すると普通に開いた。
開けて部屋を出た先には看板が立てられてあり、『脱出お疲れ様でした。ちなみにこの部屋の脱出条件は何かすること。つまり部屋に入った時点で脱出条件は満たしていました』と書いてあった。
俺は今まで何をやっていたんだとショックを受けた。
とりあえずドアを開けてみることが先だったはずだろうと。
〇〇しないと出られない部屋の先入観に騙されてしまった。
周りを見渡すと扉があり、その上に『――をしないと出られない部屋』と書いてあった。
俺は察してしまった。これはSNSとかで度々見かけるアレの一種だと。
条件のところがかすれていて読めない為何をすれば良いのか分からないがやるしかない。
そう思い周りを見ると1つのスマホが置いてあった。
ここから出るためのヒントがあればと思いスマホを起動した。
するとスマホには配信サイトと小説投稿サイトとソシャゲのアプリが入っていた。
これらのうちの何かをやりさえすれば出られるのだと考えた俺は全てを試すことにした。
まずは配信から。スマホしかないため生放送しか出来ないとふんだ俺は助けてくれと生放送を行った。
そうやって30分くらい生放送をしたが何も起こらなかった。
一応下手なりにアカペラも投稿してみたがただ黒歴史になるだけだった。
そして次に俺は小説を投稿することにした。自分の考えた妄想をひとまず文字にして投稿した。とても難しく、小説家の凄さを思い知った。
しかし何も起こらない。
俺は運が悪いなと思いつつも最後の選択肢であるソシャゲを起動した。
俺は初めて見るソシャゲに戸惑いつつも上手いことプレイしてストーリーをどんどんとクリアしていった。
聞いたことはあったがやったことのないゲームだったため不安だったが、蓋を開けてみると楽しかった。
この部屋から出るという目的すら忘れ没頭していた。
そんなこんなでストーリーをある程度進めたところで本来の目的を思い出した。
俺はこの部屋から出ないといけなかったのだ。
結局ストーリーを進めても何も起こらなかった。他に何かしらの条件があるのかもと配信サイトと小説投稿サイトをもう一度開いてみた。
すると、感想がそれぞれ届いていた。頑張れ! という応援や面白かったという褒め言葉などがあった。
そんな喜びに浸りつつも、とりあえず部屋から出ないとと思った俺は模索した。
しかし色々試したが何も起こらなかった。
もうどうにもならないと扉を壊した方が早いと考えた俺は扉にタックルした。
すると普通に開いた。
開けて部屋を出た先には看板が立てられてあり、『脱出お疲れ様でした。ちなみにこの部屋の脱出条件は何かすること。つまり部屋に入った時点で脱出条件は満たしていました』と書いてあった。
俺は今まで何をやっていたんだとショックを受けた。
とりあえずドアを開けてみることが先だったはずだろうと。
〇〇しないと出られない部屋の先入観に騙されてしまった。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!
七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ?
俺はいったい、どうなっているんだ。
真実の愛を取り戻したいだけなのに。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】どうやら魔森に捨てられていた忌子は聖女だったようです
山葵
ファンタジー
昔、双子は不吉と言われ後に産まれた者は捨てられたり、殺されたり、こっそりと里子に出されていた。
今は、その考えも消えつつある。
けれど貴族の中には昔の迷信に捕らわれ、未だに双子は家系を滅ぼす忌子と信じる者もいる。
今年、ダーウィン侯爵家に双子が産まれた。
ダーウィン侯爵家は迷信を信じ、後から産まれたばかりの子を馭者に指示し魔森へと捨てた。

冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる