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第3章 世界巡り

第63話 タカギ最強戦力がそろい踏みした件

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一旦自室で眠った後、起きたら11時半を過ぎていた。

「ヤッベ!12時にタカギの訓練場だっけ!」
俺は慌てて起きてから、タカギへと向かった。

マリさんは、マイコさんとテシマにお出かけ中。
今回の討伐指揮はミサカさんが行ってくれる。

サルサさんとブライアントさんは城塞都市用ドロイドの躯体作り。
なるべくマリオネットとバレないよう、精密なものを作るらしい。

バタバタと支度して、タカギの訓練室に向かった。
もう既にパペさん、スパさん、モクさんも含め、
タカギの斥候・狩猟部隊、魔道・物管部隊と解体作業用のドロイドが一堂に会していた。

「遅いぞ~ヤスト。主役が来ないと始められないじゃないか~。笑」
ミサカさんが俺の寝坊をちゃかしてくれるが、しっかりと魔法で俺の寝癖を直してくれた。

「すみません。さっき起きました。」
今から前以上のマラソン作業が始まるが、なんともほのぼのとした雰囲気だ。

アダマンチウムドロイドメンバーには少し多めに魔物を作成する。
その殲滅力が凄まじくスピードも速いから。

キング、クイーン、ルーク、ナイト、ポーン、ビショップのアダマンチウム6騎士には各3体づつ。
パペさん、スパさん、モクさんには各2体ずつ。
斥候・狩猟部隊は2組のパーティーを形成し各1体づつ。
計26体の魔物をじゃんじゃん作成する。
今回はリングもいるので俺の魔力枯渇の心配もほとんどない。
ただひたすら魔力の玉を投げるのも大変なので、魔物を配るのはリングさんに丸投げ。
俺はひたすらスキルを発動し続ける。

ミサカさんは全体を見ながら、俺に何を何体作成するのか、どの部隊に割り当てるのかを逐次指示してくれるので非常にありがたい。
人間が担当する2体の魔物のペースとは裏腹にアダマンチウムドロイドの面々は10秒かからず殲滅しまくる。
1時間で一万個以上の魔石が取れるという驚異のスピードだ。
今回は素材もそれほど必要ではないため、魔石が取れて片付けが簡単なグラトニーノーマルスライムをじゃんじゃん送り込む。
倒したら魔石と粘液を風魔法で後ろの部隊に飛ばす。

ひたすら作る!倒す!作る!倒す作る!!倒す!
ものすごい勢いで俺のMPが消費される。
リングにはギリギリまで魔力回復はマナリジェネのみでいいと伝えている。

何故ならニュータカギやハウスまでもが俺にマナヒールをしてくれるので、
ハッキリ言って全然魔力には困らない。

まさに総力戦!今のタカギの最高戦力のほぼ全員(マリさんと街に出ている人間を除く)が
ものすごい勢いで狩りまくる。

夕方までに当初の目標数をクリアできたが、俺以外の人間メンバーに関しては休んでもらい
夕食後も俺が飽きるまで数時間ひたすら魔石集めをした。
こんなハイスピードで安定的な素材採取はなかなか無いだろうと思ったからだ。

夕食後はマリさんとマイコさんが既に王都やらテシマとの話をまとめてくれたので、
ニュータカギの魔力で金塊を次々王都に送っていた。
ついでにアニマルプラントやその他素材になりそうな魔物も次々と倒し、
ドロイド達に解体と運び出しをお願いする。

遅刻を帳消しにするつもりだったのが途中から俺自身も何故かハイテンションになり、
『ニュータカギとハウスの倉庫を満杯にしてやる!』
と勝手に目標設定。しかし、アダマンチウムドロイドの面々も何も言わずひたすら討伐に付き合ってくれた。

深夜になり、さすがにドロイド20体でも解体が追い付かなくなったので、
俺は一旦寝室に戻って就寝。明日も10時から同じく素材狩りを行うことを伝えてその日は眠った。

--翌朝--

「ヤスト様、おはようございます。お忙しいと思い代わりに受け取ってまいりました。」
9時ごろにマリさんが俺を起こしてくれた。
先日オーダーメイドした洋服も受け取ってきてくれていたようだ。
忘れてた。助かる。マジマリさん優秀!

朝食を軽く食べてタカギの訓練室に向かう。
昨日も遅くまで付き合ってくれたメンバーがまたきちんと一緒に素材狩りを手伝ってくれるようだ。
本当にドロイドのみんな働き者。世が世なら俺のやり方は完全にブラック企業だ。
今日はマリさんも参加。人間の皆さんは休暇でテシマを満喫中という事で、
俺自身自分の限界を知るつもりで、超ハイペース素材狩りが進む。

「ちょっと~ヤスト君どうしたの!?」
マイコ先生がもの凄い勢いでタカギの倉庫が埋め尽くされているのに気が付いたらしく
訓練室に駆け付けたようだ。

「素材や魔石は多いほうがいいかと思って・・・」
マイコさんに応えながらもひたすら魔物を作成する。

「ちょっとちょっとスト~ップ!確かにありがたいけどさすがに多すぎるわ!」
マイコさんが慌てて俺に抱き着き引き留めた。ユリと同じく結構胸のボリュームがいい感じ。

気が付くともう夕食時だったようだ。
それぞれのドロイドがまだ戻ってなかったのもあって待っていてくれたようだ。

とりあえず、協力してくれたアダマンチウムドロイドの面々にお礼を言って素材狩りを終えることになった。

「もうヤストったら張り切りすぎ!こんな量の素材と魔石なんて売って回るだけで1年くらいかかるわよ。」

マイコさんがちょっと怒ったように言いながら俺を食堂まで連れてきてくれた。

食堂には遊撃隊メンバーも含め、遊びに出ていたタカギの住人達も戻ってきていた。
まぁ結局ドロイドやサルサさんが作った料理が十分おいしいからなんだけど・・

「ちょっと夢中になりすぎました。」

俺がちょっとおどけて見せるとみんなが、
「「「まぁヤストだからしょうがないな。」」」
と何故だか納得してくれた。

昨日の昼から初めて途中休憩したものの今日の夕方までに取れた魔石は、
以前タカギのみんなで1週間頑張った量を大幅に超えた。その数15万個。

水晶や皮、薬草や鉱石、ありとあらゆる素材が倉庫に山と積まれている。

みんなと夕食を食べながら、リングさんを通してパペさんやスパさんモクさんに連絡。
城塞都市用ドロイドの高純度魔力結晶やカザンさん達第2遊撃隊の動力に必要な魔石は十分に足りた。
ブライアントさんとサルサさんの躯体づくりも終わったらしく、マリさんがただいまドロイドして教育中とのことだった。

ビショップさんとクイーンさんで転送の魔法陣を仕込んだ箱を作成。
キング、ルーク、ナイト、ポーンの4騎士は第2遊撃隊の移動車作成へと向かっていった。
まぁ第1遊撃隊のハウスは魔水晶をコアにしているが、
第2遊撃隊の移動車は高純度魔力結晶をコアとしているので魔力総量で言えば若干劣るが
基本的なつくりは第1遊撃隊のハウスと変わらない。

その日の夜は夕食後どうしても気分が高ぶっていたので、
ミハルさんにお願いしてベッドの上で8戦ほど頑張ってしまった。

「ヤスト君凄いわ!」
そういって気を失ってしまったミハルさんを抱きしめながら、
何度も何度も中で果ててしまった。
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