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第1章 初めての町(タカギ)
第26話 自分の部屋に色々買い揃えてみた件
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夕食の時間は主にお金があったら何が欲しいかって話になっていた。
発端は、今朝、ブライアントさんに魔道通信の魔道具や本を借りに行こう
と言っていたが、思わぬ収入があったので、「売店で買おう!」という
話になったことからだった。
カザンさんは基本的には武器や防具、
あとはトレーニング用の道具が欲しいという事だった。
ユキマサさんは最近楽器にはまっているらしく、
ピアノに似た鍵盤がある楽器が欲しいとのことだった。
マイコさん曰く、この二人は基本的にタカギでも稼ぎ頭の二人なので、
ほとんどの物はそろっているという事だった。
ちなみに、マイコさんとミサカさんは趣味が合うというか
新しいもの好きらしく、最近流行りの最新魔道具が欲しいようだった。
みんなの話を聞いていたシズネ先生が、
『そろそろタカギの設備も新しくしていこうかね~』
と実はノリノリだったことが判明し、
結局話し込んでしまった。
夕食を終えて食堂を出ようとしたところで、
アヤメさんが待っていてくれていた。
「あっアヤメさん、先ほどはありがとうございました。」
『大丈夫ですよ~。あれくらいの事ならいつでも頼ってくださいね~。』
「それじゃあ早速なんですが、今から一緒にお買い物に行きませんか?」
『お買い物?』
ユリがお買い物好きだったこともあり、
アヤメさんも女性だし、「お買い物好きかな~?」と思い、
一緒に付いて来てもらうことにした。
昼間に見た、舶来品コーナーへと向かう。
アヤメさんもさすがは魔道部隊の所属だけあって魔道具には詳しい。
魔法に関する本などもいろいろとおすすめしてもらった。
いきなり800万円もの大金を手にしたものだから、
殆ど衝動買いみたいな感じになってしまった。
『魔道具や本などは、いっぱい買うとマリオネットさんが
ちゃんと部屋まで運んでおいてくれるので大丈夫です。』
とアヤメさんが教えてくれたので、
本棚やら、テーブルなどのいわゆる家具も少し買い足した。
アヤメさんのおかげもあって1時間くらいの買い物もすごく楽しかった。
中でも、「遠視の水晶」と「投影の水晶」を組み合わせた使い方などは
アヤメさんが居たおかげで知ることができた。
王都には5つの劇場があり、
朝から夜中まで必ずどこかの劇場で演劇が行われているらしい。
それら王都随所に配置してある「記録の水晶」を「遠視の水晶」と繋ぐことで
リアルタイムのライブカメラのような使い方ができるという事だった。
それを「投影の水晶」で壁に投影すれば、簡易テレビの出来上がりである。
まぁ音声はありません。
一応、魔道通信の水晶も買って、ラジオ的な使い方も教えてもらった。
本当にアヤメさんのように詳しい人が傍にいてくれると助かる。
お礼に、アヤメさんが欲しそうにしていた本を1冊プレゼントさせてもらった。
結局、今日だけで300万円以上の買い物をしてしまった。
まぁでもかなり満足している。
今日はアヤメさんと夜伽の日なんだけど、
部屋で魔道具の説明を聞いていたら既に夜の11時を超えていた。
一旦お風呂に入ろうという事になり、一度二人で1階に下りた。
夜という事もあり、お風呂場には俺らの他に誰もいなかった。
タカギに来て数日。まだ正直混浴のお風呂には慣れていないんだけど、
パートナーであるアヤメさんとなら今更恥ずかしがる事もないと思って
一緒に入る決意をした。
アヤメさんが俺の背中を洗ってくれる。
ユリとはまた違ったすごく色気のある感じがする。
胸もそうだが全体的にアヤメさんの方が、ふっくらポヨポヨといった感じだ。
普段から魔道部隊でデスクワークが多い文系のアヤメさんは
少し研究者肌なのだろうか、『あっここにもホクロがある。』と洗いながら
俺の体の隅々を調べまくっていた。
脱衣所ではアヤメさんの風魔法でしっかりと体を乾かしてくれた。
お風呂を出て、部屋に戻るときには、かなり打ち解けてくれたみたいで、
腕を組んで部屋に戻った。
『ヤスト君って普段の見た目以上にしっかりした体をしていて
ちょっとドキドキしちゃいました。』
思わぬところで、レベルアップの効果があったようだ。
部屋に戻ると、王都の劇場の風景がベッドの横に投影されている。
魔道通信をうまく操作すると同じ劇場の音声を受信できるらしいのだが、
今は二人っきりがいい。
部屋に戻るとアヤメさんがスルスルと部屋着を脱ぎ捨てる。
『きて。。。』
俺の手をとり、ベッドへと連れて行ってくれる。
ゆっくりと小さな手で、俺のズボンを脱がせてくれる。
まだシャツを着たままパンツまで脱がされて下半身だけが露わになる。
そして、ゆっくりと奉仕してくれる。
何もかもがお任せで至れり尽くせりといった感じ。
体力もかなり上がり、アヤメさんが上にいても、全く問題ない。
何度も何度も俺の上で果ててしまうアヤメさんが、
普段の研究者っぽいイメージを突き破って、
凄く大人の女性の表情を見せてくれる。
俺もアヤメさんにつられて何度も果ててしまったけど、
体力のせいなのかすぐに回復してしまう。
『私これ以上はムリ~~。』
アヤメさんが最後に俺の上で果てたのは夜の3時ごろだった。
そのまま俺に身体を預けて眠ってしまった。
数時間前に一緒にお風呂に入ったアヤメさんが横で汗ビッショりになっている。
俺とアヤメさんを覆うように、同じ掛け布団を羽織って、静かに目をつぶった。
翌朝目を覚ますと、横のアヤメさんはまだ眠っている。
時計を見るとまだ朝の7時なので、俺は実質4時間も眠っていない。
しかしいつもよりしっかりと目が覚めた。
なんだかこの世界に来て、朝の目覚めが良くなった気がする。
まだ眠っているアヤメさんの感触を確かめる。
どこを触ってもプニプニで気持ちいい。
なんだかまたしたくなって、眠ったままのアヤメさんの横からゆっくり侵入し、
何度も何度も強く抱きしめた。
途中でアヤメさんも起きたみたいで、最初はけだるそうだったのが段々盛り上がってきて
結局何度目かは忘れたけど、最後は一緒に果てることができた。
ユリとはまた違った可愛さのあるアヤメさんは、
きっといいお母さんになるだろうな~って気がする。
二人で着替えて、朝風呂に向かった。
今日は、タドコロに到着する日なのでみんなおやすみ。
思いのほか、お風呂は人でいっぱいだったが、
何となくアヤメさんが横に寄り添ってくれていたので
少し安心できた。先に入って居たユリも俺の方に来てくれて、
何となく両手に華って感じでついつい俺の下半身が反応してしまった。
『『もう!ヤスト君ったら』』
と二人にたしなめられたので、とりあえず自分を沈めるように努力した。
お風呂を上がって食堂に行くと、シズネ先生とミサカさんが居た。
『ヤスト君おはよう!』
「あっミサカさんおはようございます。あっ先生もおはようございます!」
『はいはい。おはよう。』
朝の挨拶を終えるとシズネ先生が今日からの段取りを話してくれた。
『そういえば8号室はお風呂がなかったよねぇ~。
今日の夕方にはタドコロに到着しちゃうから、
そこからは部屋でお風呂に入れるようにしなきゃね~。』
という事で、本日1号室から10号室のいわゆる特別室に関して、改修作業が入るらしい。
とりあえず今の荷物はよけておいて、ミサカさんやアヤメさん、
魔道部隊の方々の協力の元、空間拡張や設備増強が行われるらしい。
俺は、朝食後にマイコ先生を訪ねて会議室に行くように言われた。
本来なら、今日はパートナー休暇なのであるが、明日から3連休になるので、
今日までに終わらせなきゃいけないことをこなすらしい。
朝食を食べ終わって、ユリもアヤメさんも今日の作業に向かっていった。
俺は先生の指示通り、会議室へと向かった。
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