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152話
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クルー全員が女性のエルフ海賊団
そして自らを船長と名乗るフェリーチェ・ソル・レヴェンテと話し合う為に甲板にテーブルと椅子を置いた。
操縦席の下にある異空間の応接室で話し合いも考えたけど、安易な気持ちでこの船の異常性を見せつけたら何が起きるかわかったもんじゃない。
とりあえずマアヤに頼んで紅茶とお菓子を持ってきてもらうとちゃんとポットに茶を入れて、お菓子は可愛らしい袋でラッピングされたランダム性のあるクッキーと飴玉だった。
これなら毒は無いと証明になるだろう
同じ色の飴とクッキーを小皿に盛り付けて紅茶と一緒に差し出すと、彼女の側に付いていたエルフとは違う容姿のメイドが顔を近づけた。
アホ毛と思われていた細い毛は左右に動き出してなにかを受信しているような図になった。
そしてフェリーチェに目配せをすると彼女は少し安心したような表情になり私と同じタイミングで紅茶を飲んだ。
「美味しい…久方振りに紅茶を飲めました。」
「その様子からして、あなたは海賊の生活に慣れ始めたといったところですかね?」
どう見たって海賊と呼ぶには品質の良い布で作られている服、海風に当たっているとは思えない髪の毛は定期的に手入れされている。
そしてこっそり鑑定スキルで覗いた彼女の情報は隠蔽された後はなくフルネームを馬鹿正直に名乗ったみたいで名前も一文字も間違いはなかった。
「それに付き人として蟲人族のメイドなんて…余程命を狙われやすいお嬢様なのね。
もう少し周りを警戒して変装も頑張るべきよ。」
カミツレさんは腕を組んで私の側に立っているついでに威圧をかけている。止めて差し上げろ。
すると俯いてその通りですと顔に書いてある彼女を見ていると哀れに思える。
まるでカミツレさんが悪者みたいじゃないか。まあ遠く離れた距離から狙撃されて仲間が次々とやられているのを見てしまったら恐ろしいったらありゃしない。
でもカミツレさんは優しい。なぜなら仕留めたと言ってる海賊は皆麻酔弾で眠らされているだけだから。
「フェリーチェさん…と呼びましょう。
あなた達のやらかしを我々は認めます。ですが、それを許すか否かを決めるのは私ではなく私達です。」
チラリと後ろを見れば、やれやれと態度に出しているマアヤとナザンカとカリンが私にさっさと追い払ってしまえと意思表示をした。
と言っても片手でその場を払うような仕草だけど
三人は追い払え、つまりは見逃せということ
ツキカゲとカミツレさんはどうでもいいという感じだろう。
アザレアさんはなにか事情があるのでは?と言っていたしエルフ達にとってはアザレアが救世主だろう。
「この中で一番取り入れたい意見はアザレアかしら。
何故私達の船に砲撃をしたのですか?」
急に申し訳無さそうな顔をしたなこのお嬢様。まじで取引とか向いてないタイプだ。
するとフェリーチェさんは申し訳無さそうな声で話し始めた。
「私達エルフは…ここから更に東に進んだ大陸のとある街から来たんです。
我らがエルフ族の原点とも呼べる街はその…近年続く不作と経済難により衰退していく一方で、女・子供といった男にわずかに劣る者は街から出て行く必要があったたのです。
不作の土地でも育つ作物探しと新たな貿易先探しと、その…口減らしを目的としたこの編成で船を出して西を目指していたんです。」
ナルホド…地図上で考えるとこのエルフ達の故郷は最西端周辺にある街で、船に乗って最東端周辺にたどり着いたのか。
確か地図で見たとき、最西端の大陸からこの極東の島国周辺まではかなりの距離があるはずだぞ。
確かに途中の島で食料調達は出来たと思うがそれでもこの女性のみの編成では厳しいだろ。
「…よく生きてここまでこれましたね。」
「それは…このインセットのおかげです。
彼女の触角はあらゆるものを予測する力があるから。」
その時カミツレさんが「蟲人族の絶対予測の本能ね」と呟いた。なにそれかっこいい
インセットという方は誰だろうかと思ったが、すぐに自己紹介をしてくれた。
「フェリーチェお嬢様の専属メイド、インセットでございます。
蟲人族の中でも希少と呼ばれているパーフェクトバグでございます。」
また分からないワードが出てきた…今この場でツキカゲに解説をもらうわけにはいかない。
するとカミツレさんはわざとらしい態度を取った
「なんと、虫の力を身に宿す蟲人族というだけでも珍しいのに更にあらゆる虫の力を引き出すことのできるパーフェクトバグとは恐れ入った。
それほど希少で強大な力を持つ彼女がメイドなんて、フェリーチェは相当命を狙われているのでは?」
するとカミツレさんの態度が気に食わなかったのか、インセットさんの眉間に僅かなシワができた。
少し苛立っているのでカミツレさんは黙ってて欲しい。お陰で蟲人族とかパーフェクトバグの謎が解けたからいいとしてその態度はあからさま過ぎる。
「そうですね…確かに渡しは昔から命を狙われることが多いです。
何度も食事や紅茶に毒を入れられたこともあります、その度にインセットに助けられました。
私は…エルフの中でも上位種に当たるハイエルフであり、街の領主の娘ですから。」
それは確かに命を狙われるだろうな
見た感じ世間知らずな出来の悪いお嬢様って感じがするもん。
なんて言ったらインセットさんが怒りそうなのでお口はチャックしておく。
「私は、街のために他の領主の跡取りと政治結婚することも考えました。
ですが、それをよしと思わない者もいるせいでよく命を狙われて逃げるようにこの船で旅に出たのです。
同じ女性として信頼出来る者をかき集めて、結果このエルフ海賊団が出来たのですが。」
すると彼女はバッと頭を下げて謝罪してきた。
「申し訳ありませんでした!
飢えにより目先の資源を乗せた船を狙っては物資を奪い我が船員の為にそれを正義と彼女達に教えた。
私は人々を導くハイエルフとして失格です。
仲間の命のために非道な事を平然と行うなど…っ!」
頭を下げた彼女の足元には今頃水滴がまばらに散らばっているのだろう。
でもテーブルが邪魔してそんなの見えない、彼女は泣いていないと勝手に解釈してあげよう。
私は静かにため息をついてどうしたものかと考えた。
とりあえずカリンを呼んで耳元で確認を取った。
「こちらの食料物資は?」
「今のところ米と爆裂種のとうもろこしは残りわずか。
温室にある野菜はマオウが育てているからなのかわからないんだけどすごく成長スピードも良いしなんなら病気を持ってない。」
それはすごい
今度からマオウを温室の管理者にしようかな。
あと頼るとしたら私のスキルだよな…彼女達にどれくらい財力があってどれだけ等価交換で物を出してくるかだよな。
「あなた達が私達に出せるものは?」
「エルフの伝統技術と労働力…でしょうか。
もちろん私も働きます!」
つまりそれ以外に交換できるものが無いのかしら。
船長のフェリーチェさんの熱意はすごいが後ろで待機しているエルフ達の気持ちは無視なのかい?そもそも拒否権なんてあちらにあるのだろうか?
ちらりと後ろのエルフたちに視線を向けると緊張した顔をして私を見つめ直してきた。
リーダーの意向に従うということか、私に何が何でもイエスと答えさせたいのか。
「…少し席を外すわ。」
そう言って私は操縦室の下にある船内への入り口を目指した。
それについて来るのはマオウとツキカゲだ
何かと私のそばにいるのは一人と一匹と決まっているから他の仲間はなんとも思わない、当たり前の光景と認識しているのだ。
中のロビーにあるソファに勢いよく腰掛けて足を組むと頭を抱えた。
「…ツキカゲ、確かエルフって一つの地域に長いこと定住するものじゃなくて自然の摂理が完全に崩れないように何度も移住を繰り返す一族じゃなかったっけ?」
「あぁ、あのエルフたちの言っている街というのはこの世界の最西端にある国のエルフ地区のことだろう。
あそこは世界で唯一エルフのみで構成された街があるからな。」
肯定の後にフェリーチェさんが言っていた情報から出身を特定したツキカゲもまた何か考えていた。
私的には街の不作が理由で海に出て行ったというのも引っかかる。
子供の中に男はいるのだろうかとも思ったが全員が女の子に見えて判断が難しかった。
それにしてもタチの悪い人達だこと…私の性格上、彼女達を見捨てることは出来ない。
私だけでは与える側になれない、でも仲間がいるのなら…迷惑になってしまうかな。
でも見捨てることはしたくないし…だから悩んでいるのだ。
「…助けたいのなら助ければいい。」
「えっ…?」
驚いた。まさかツキカゲがそんなことを提案してくれるなんて思わなかったから、つい目を丸くした。
ぐったりとソファに体を預けていたけど、首から上をツキカゲに向けていいの?と聞いた。
ふんっ…とそっぽを向いて照れ隠しをするからちょっと面白い。
「ふふ…ツキカゲの意見も取り入れないとね。」
「俺の分の飯が減らなきゃそれでいい。何も与えるだけが全てじゃないだろ」
それもそうだよね
ありがとう相棒、私の背中を押してくれて
なんて笑顔で礼を言うと勢いよくソファから立ち上がった。
そうだよ、ただ食料を与えるなんてしたところで何になるのさ。
それにフェリーチェさんはエルフ達の労働力を対価として提示してくれたんだからそれを使わない手はない。
あとはエルフの街の不作による困窮…これが理由で街を出て極東の島国付近まで来たって言ってたし。
「皆を呼んで会議をしましょう。」
私はエルフ達を助けたい、でも自分たちの食料を削ってまで与えたくない。
ならば資源を増やせばいいじゃない。
そして自らを船長と名乗るフェリーチェ・ソル・レヴェンテと話し合う為に甲板にテーブルと椅子を置いた。
操縦席の下にある異空間の応接室で話し合いも考えたけど、安易な気持ちでこの船の異常性を見せつけたら何が起きるかわかったもんじゃない。
とりあえずマアヤに頼んで紅茶とお菓子を持ってきてもらうとちゃんとポットに茶を入れて、お菓子は可愛らしい袋でラッピングされたランダム性のあるクッキーと飴玉だった。
これなら毒は無いと証明になるだろう
同じ色の飴とクッキーを小皿に盛り付けて紅茶と一緒に差し出すと、彼女の側に付いていたエルフとは違う容姿のメイドが顔を近づけた。
アホ毛と思われていた細い毛は左右に動き出してなにかを受信しているような図になった。
そしてフェリーチェに目配せをすると彼女は少し安心したような表情になり私と同じタイミングで紅茶を飲んだ。
「美味しい…久方振りに紅茶を飲めました。」
「その様子からして、あなたは海賊の生活に慣れ始めたといったところですかね?」
どう見たって海賊と呼ぶには品質の良い布で作られている服、海風に当たっているとは思えない髪の毛は定期的に手入れされている。
そしてこっそり鑑定スキルで覗いた彼女の情報は隠蔽された後はなくフルネームを馬鹿正直に名乗ったみたいで名前も一文字も間違いはなかった。
「それに付き人として蟲人族のメイドなんて…余程命を狙われやすいお嬢様なのね。
もう少し周りを警戒して変装も頑張るべきよ。」
カミツレさんは腕を組んで私の側に立っているついでに威圧をかけている。止めて差し上げろ。
すると俯いてその通りですと顔に書いてある彼女を見ていると哀れに思える。
まるでカミツレさんが悪者みたいじゃないか。まあ遠く離れた距離から狙撃されて仲間が次々とやられているのを見てしまったら恐ろしいったらありゃしない。
でもカミツレさんは優しい。なぜなら仕留めたと言ってる海賊は皆麻酔弾で眠らされているだけだから。
「フェリーチェさん…と呼びましょう。
あなた達のやらかしを我々は認めます。ですが、それを許すか否かを決めるのは私ではなく私達です。」
チラリと後ろを見れば、やれやれと態度に出しているマアヤとナザンカとカリンが私にさっさと追い払ってしまえと意思表示をした。
と言っても片手でその場を払うような仕草だけど
三人は追い払え、つまりは見逃せということ
ツキカゲとカミツレさんはどうでもいいという感じだろう。
アザレアさんはなにか事情があるのでは?と言っていたしエルフ達にとってはアザレアが救世主だろう。
「この中で一番取り入れたい意見はアザレアかしら。
何故私達の船に砲撃をしたのですか?」
急に申し訳無さそうな顔をしたなこのお嬢様。まじで取引とか向いてないタイプだ。
するとフェリーチェさんは申し訳無さそうな声で話し始めた。
「私達エルフは…ここから更に東に進んだ大陸のとある街から来たんです。
我らがエルフ族の原点とも呼べる街はその…近年続く不作と経済難により衰退していく一方で、女・子供といった男にわずかに劣る者は街から出て行く必要があったたのです。
不作の土地でも育つ作物探しと新たな貿易先探しと、その…口減らしを目的としたこの編成で船を出して西を目指していたんです。」
ナルホド…地図上で考えるとこのエルフ達の故郷は最西端周辺にある街で、船に乗って最東端周辺にたどり着いたのか。
確か地図で見たとき、最西端の大陸からこの極東の島国周辺まではかなりの距離があるはずだぞ。
確かに途中の島で食料調達は出来たと思うがそれでもこの女性のみの編成では厳しいだろ。
「…よく生きてここまでこれましたね。」
「それは…このインセットのおかげです。
彼女の触角はあらゆるものを予測する力があるから。」
その時カミツレさんが「蟲人族の絶対予測の本能ね」と呟いた。なにそれかっこいい
インセットという方は誰だろうかと思ったが、すぐに自己紹介をしてくれた。
「フェリーチェお嬢様の専属メイド、インセットでございます。
蟲人族の中でも希少と呼ばれているパーフェクトバグでございます。」
また分からないワードが出てきた…今この場でツキカゲに解説をもらうわけにはいかない。
するとカミツレさんはわざとらしい態度を取った
「なんと、虫の力を身に宿す蟲人族というだけでも珍しいのに更にあらゆる虫の力を引き出すことのできるパーフェクトバグとは恐れ入った。
それほど希少で強大な力を持つ彼女がメイドなんて、フェリーチェは相当命を狙われているのでは?」
するとカミツレさんの態度が気に食わなかったのか、インセットさんの眉間に僅かなシワができた。
少し苛立っているのでカミツレさんは黙ってて欲しい。お陰で蟲人族とかパーフェクトバグの謎が解けたからいいとしてその態度はあからさま過ぎる。
「そうですね…確かに渡しは昔から命を狙われることが多いです。
何度も食事や紅茶に毒を入れられたこともあります、その度にインセットに助けられました。
私は…エルフの中でも上位種に当たるハイエルフであり、街の領主の娘ですから。」
それは確かに命を狙われるだろうな
見た感じ世間知らずな出来の悪いお嬢様って感じがするもん。
なんて言ったらインセットさんが怒りそうなのでお口はチャックしておく。
「私は、街のために他の領主の跡取りと政治結婚することも考えました。
ですが、それをよしと思わない者もいるせいでよく命を狙われて逃げるようにこの船で旅に出たのです。
同じ女性として信頼出来る者をかき集めて、結果このエルフ海賊団が出来たのですが。」
すると彼女はバッと頭を下げて謝罪してきた。
「申し訳ありませんでした!
飢えにより目先の資源を乗せた船を狙っては物資を奪い我が船員の為にそれを正義と彼女達に教えた。
私は人々を導くハイエルフとして失格です。
仲間の命のために非道な事を平然と行うなど…っ!」
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でもテーブルが邪魔してそんなの見えない、彼女は泣いていないと勝手に解釈してあげよう。
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「こちらの食料物資は?」
「今のところ米と爆裂種のとうもろこしは残りわずか。
温室にある野菜はマオウが育てているからなのかわからないんだけどすごく成長スピードも良いしなんなら病気を持ってない。」
それはすごい
今度からマオウを温室の管理者にしようかな。
あと頼るとしたら私のスキルだよな…彼女達にどれくらい財力があってどれだけ等価交換で物を出してくるかだよな。
「あなた達が私達に出せるものは?」
「エルフの伝統技術と労働力…でしょうか。
もちろん私も働きます!」
つまりそれ以外に交換できるものが無いのかしら。
船長のフェリーチェさんの熱意はすごいが後ろで待機しているエルフ達の気持ちは無視なのかい?そもそも拒否権なんてあちらにあるのだろうか?
ちらりと後ろのエルフたちに視線を向けると緊張した顔をして私を見つめ直してきた。
リーダーの意向に従うということか、私に何が何でもイエスと答えさせたいのか。
「…少し席を外すわ。」
そう言って私は操縦室の下にある船内への入り口を目指した。
それについて来るのはマオウとツキカゲだ
何かと私のそばにいるのは一人と一匹と決まっているから他の仲間はなんとも思わない、当たり前の光景と認識しているのだ。
中のロビーにあるソファに勢いよく腰掛けて足を組むと頭を抱えた。
「…ツキカゲ、確かエルフって一つの地域に長いこと定住するものじゃなくて自然の摂理が完全に崩れないように何度も移住を繰り返す一族じゃなかったっけ?」
「あぁ、あのエルフたちの言っている街というのはこの世界の最西端にある国のエルフ地区のことだろう。
あそこは世界で唯一エルフのみで構成された街があるからな。」
肯定の後にフェリーチェさんが言っていた情報から出身を特定したツキカゲもまた何か考えていた。
私的には街の不作が理由で海に出て行ったというのも引っかかる。
子供の中に男はいるのだろうかとも思ったが全員が女の子に見えて判断が難しかった。
それにしてもタチの悪い人達だこと…私の性格上、彼女達を見捨てることは出来ない。
私だけでは与える側になれない、でも仲間がいるのなら…迷惑になってしまうかな。
でも見捨てることはしたくないし…だから悩んでいるのだ。
「…助けたいのなら助ければいい。」
「えっ…?」
驚いた。まさかツキカゲがそんなことを提案してくれるなんて思わなかったから、つい目を丸くした。
ぐったりとソファに体を預けていたけど、首から上をツキカゲに向けていいの?と聞いた。
ふんっ…とそっぽを向いて照れ隠しをするからちょっと面白い。
「ふふ…ツキカゲの意見も取り入れないとね。」
「俺の分の飯が減らなきゃそれでいい。何も与えるだけが全てじゃないだろ」
それもそうだよね
ありがとう相棒、私の背中を押してくれて
なんて笑顔で礼を言うと勢いよくソファから立ち上がった。
そうだよ、ただ食料を与えるなんてしたところで何になるのさ。
それにフェリーチェさんはエルフ達の労働力を対価として提示してくれたんだからそれを使わない手はない。
あとはエルフの街の不作による困窮…これが理由で街を出て極東の島国付近まで来たって言ってたし。
「皆を呼んで会議をしましょう。」
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