67 / 171
65話
しおりを挟む
それにしてもうるさかったな
耳がキーンってなったぞ
私は衝撃の事実を聞かされて驚きを隠せずにいる黒髪野郎を睨んでいた。
「今言ったことは本当…だけど何度も声に出して言っていいものじゃないからもう言わないけど」
だってそうでしょ
こんな宿の中であの人実は神様だったよ~なんて話を大声で言えるか馬鹿野郎
それにはツキカゲも理解したらしくすまなかったと謝ってきた。
「とにかく…その情報は決して公の場に出していいものじゃないな」
「そういうこと…あとはその人から教えてもらった私の仲間についての情報なんだけど」
ぶっちゃけ、あの桜の大樹の風景を見せられただけではわからない
でもあの桜の種類…なんだっけか?
あの樹齢何百年もしそうな大樹で枝が垂れてる桜
「うーん…調べるか」
なんのためのスキルだと思っているんだ私…
「スキル、電子世界はちょっとしたキーワードから求めていた情報を教えてくれることをすっかり忘れていたよ…」
「本当に、お前みたいなやつがそんなとんでもないスキルを所持してくれて助かった」
なんだよそれ…遠回しに私のことをバカにしてないか?
そんな事を考えながら単語を半透明なキーボードに打ち込んでいく
桜、枝が垂れてる、樹齢何百年
なんか頭が悪そうな人の検索の仕方だな
だけど、ネットの力はすごいな
検索をした瞬間候補に挙げられてきたホームページが沢山あるぞ
「あぁ思い出した枝垂れ桜だ!
ふむふむ枝垂れ桜にも種類があるのか…」
色々と調べていくうちに私はどんどん賢くなっていく
あの時私が見た桜の大樹の形状と色からしてあれは江戸彼岸だろう
薄い桃色の枝垂れ桜で桜の基本的な野生種と言われている桜の木
「江戸彼岸の大樹なんでどこにあるんだ…?」
「なんだそれ呪文か?」
私がこうやって調べて考察をしている間、隣でその様子を見ていたツキカゲは混乱していた。
それにしても…ツキカゲはこの桜の大樹を知らないのだろうか?
「ツキカゲ、この大樹について知ってることある?」
そう言って江戸彼岸の画像が映ったスクリーンを回して彼に見せる
すると彼は驚いていた
「これ…世界樹だぞ
確かこの世界に七本しかない世界樹の一本でヤマトの国という国のシンボルになっている大樹だ。」
なんと…これ世界樹だったのか
そしてヤマトの国って…絶対建国者は日本人だろ
あの時見た景色にいた人物は見覚えのある服装をして花見をしているようにも見えた。
十中八九日本人で間違いないだろう
「トルマーさんが教えてくれたの
その時に名前もね」
名前を聞いた瞬間驚いちゃったよ…だってその人ってかなり有名な人だったから
「人は彼のことをこう言った
あだ名をサルってね…」
「サル…?それは酷いな」
まあね…だけど彼はサルと呼ばれても絶対に怒らなかった
だって最も尊敬する上司から呼ばれてたから怒りたくても怒れなかったんだと思う
「彼の名前は豊臣秀吉…亡くなってから約四百二十年たった今でも偉人として語り継がれる人物ね」
それが英智の神トーマス・アルバ・エジソンから聞いた仲間についての情報だ。
すると、なぜかツキカゲは私にその話は本当か?と聞いてきた
まさか話してはいけないことを話したとか?
「そのトヨトミという人間は本当にカナの仲間なのか?」
「えっ…?うんそう聞いたよ」
あれ?本当にそうだったか?
思い出せ、あの時私はトーマス・アルバ・エジソンに何をお願いした?
それ以前に彼は私に何を教えてくれた?
_____この世界にはかつて私が暮らしていたあの世界から転生してきた人間がいる
あぁそうだ
彼は私に転生者の存在を教えてくれただけで仲間の存在は教えてくれなかったな
私がただ勝手に仲間だと解釈してしまったんだ。
「ごめん…私、少しだけ焦ってたのかも」
「…いや、お前にとってはこの世界では数少ない同士なのだろう?
俺様はいつまでもお前について行くだけだ」
あぁツキカゲ、お前も優しすぎる奴らの一人だな
ツキカゲ、その優しすぎるハグは契約者にやることなのか?
耳がキーンってなったぞ
私は衝撃の事実を聞かされて驚きを隠せずにいる黒髪野郎を睨んでいた。
「今言ったことは本当…だけど何度も声に出して言っていいものじゃないからもう言わないけど」
だってそうでしょ
こんな宿の中であの人実は神様だったよ~なんて話を大声で言えるか馬鹿野郎
それにはツキカゲも理解したらしくすまなかったと謝ってきた。
「とにかく…その情報は決して公の場に出していいものじゃないな」
「そういうこと…あとはその人から教えてもらった私の仲間についての情報なんだけど」
ぶっちゃけ、あの桜の大樹の風景を見せられただけではわからない
でもあの桜の種類…なんだっけか?
あの樹齢何百年もしそうな大樹で枝が垂れてる桜
「うーん…調べるか」
なんのためのスキルだと思っているんだ私…
「スキル、電子世界はちょっとしたキーワードから求めていた情報を教えてくれることをすっかり忘れていたよ…」
「本当に、お前みたいなやつがそんなとんでもないスキルを所持してくれて助かった」
なんだよそれ…遠回しに私のことをバカにしてないか?
そんな事を考えながら単語を半透明なキーボードに打ち込んでいく
桜、枝が垂れてる、樹齢何百年
なんか頭が悪そうな人の検索の仕方だな
だけど、ネットの力はすごいな
検索をした瞬間候補に挙げられてきたホームページが沢山あるぞ
「あぁ思い出した枝垂れ桜だ!
ふむふむ枝垂れ桜にも種類があるのか…」
色々と調べていくうちに私はどんどん賢くなっていく
あの時私が見た桜の大樹の形状と色からしてあれは江戸彼岸だろう
薄い桃色の枝垂れ桜で桜の基本的な野生種と言われている桜の木
「江戸彼岸の大樹なんでどこにあるんだ…?」
「なんだそれ呪文か?」
私がこうやって調べて考察をしている間、隣でその様子を見ていたツキカゲは混乱していた。
それにしても…ツキカゲはこの桜の大樹を知らないのだろうか?
「ツキカゲ、この大樹について知ってることある?」
そう言って江戸彼岸の画像が映ったスクリーンを回して彼に見せる
すると彼は驚いていた
「これ…世界樹だぞ
確かこの世界に七本しかない世界樹の一本でヤマトの国という国のシンボルになっている大樹だ。」
なんと…これ世界樹だったのか
そしてヤマトの国って…絶対建国者は日本人だろ
あの時見た景色にいた人物は見覚えのある服装をして花見をしているようにも見えた。
十中八九日本人で間違いないだろう
「トルマーさんが教えてくれたの
その時に名前もね」
名前を聞いた瞬間驚いちゃったよ…だってその人ってかなり有名な人だったから
「人は彼のことをこう言った
あだ名をサルってね…」
「サル…?それは酷いな」
まあね…だけど彼はサルと呼ばれても絶対に怒らなかった
だって最も尊敬する上司から呼ばれてたから怒りたくても怒れなかったんだと思う
「彼の名前は豊臣秀吉…亡くなってから約四百二十年たった今でも偉人として語り継がれる人物ね」
それが英智の神トーマス・アルバ・エジソンから聞いた仲間についての情報だ。
すると、なぜかツキカゲは私にその話は本当か?と聞いてきた
まさか話してはいけないことを話したとか?
「そのトヨトミという人間は本当にカナの仲間なのか?」
「えっ…?うんそう聞いたよ」
あれ?本当にそうだったか?
思い出せ、あの時私はトーマス・アルバ・エジソンに何をお願いした?
それ以前に彼は私に何を教えてくれた?
_____この世界にはかつて私が暮らしていたあの世界から転生してきた人間がいる
あぁそうだ
彼は私に転生者の存在を教えてくれただけで仲間の存在は教えてくれなかったな
私がただ勝手に仲間だと解釈してしまったんだ。
「ごめん…私、少しだけ焦ってたのかも」
「…いや、お前にとってはこの世界では数少ない同士なのだろう?
俺様はいつまでもお前について行くだけだ」
あぁツキカゲ、お前も優しすぎる奴らの一人だな
ツキカゲ、その優しすぎるハグは契約者にやることなのか?
11
お気に入りに追加
689
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる