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65話
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それにしてもうるさかったな
耳がキーンってなったぞ
私は衝撃の事実を聞かされて驚きを隠せずにいる黒髪野郎を睨んでいた。
「今言ったことは本当…だけど何度も声に出して言っていいものじゃないからもう言わないけど」
だってそうでしょ
こんな宿の中であの人実は神様だったよ~なんて話を大声で言えるか馬鹿野郎
それにはツキカゲも理解したらしくすまなかったと謝ってきた。
「とにかく…その情報は決して公の場に出していいものじゃないな」
「そういうこと…あとはその人から教えてもらった私の仲間についての情報なんだけど」
ぶっちゃけ、あの桜の大樹の風景を見せられただけではわからない
でもあの桜の種類…なんだっけか?
あの樹齢何百年もしそうな大樹で枝が垂れてる桜
「うーん…調べるか」
なんのためのスキルだと思っているんだ私…
「スキル、電子世界はちょっとしたキーワードから求めていた情報を教えてくれることをすっかり忘れていたよ…」
「本当に、お前みたいなやつがそんなとんでもないスキルを所持してくれて助かった」
なんだよそれ…遠回しに私のことをバカにしてないか?
そんな事を考えながら単語を半透明なキーボードに打ち込んでいく
桜、枝が垂れてる、樹齢何百年
なんか頭が悪そうな人の検索の仕方だな
だけど、ネットの力はすごいな
検索をした瞬間候補に挙げられてきたホームページが沢山あるぞ
「あぁ思い出した枝垂れ桜だ!
ふむふむ枝垂れ桜にも種類があるのか…」
色々と調べていくうちに私はどんどん賢くなっていく
あの時私が見た桜の大樹の形状と色からしてあれは江戸彼岸だろう
薄い桃色の枝垂れ桜で桜の基本的な野生種と言われている桜の木
「江戸彼岸の大樹なんでどこにあるんだ…?」
「なんだそれ呪文か?」
私がこうやって調べて考察をしている間、隣でその様子を見ていたツキカゲは混乱していた。
それにしても…ツキカゲはこの桜の大樹を知らないのだろうか?
「ツキカゲ、この大樹について知ってることある?」
そう言って江戸彼岸の画像が映ったスクリーンを回して彼に見せる
すると彼は驚いていた
「これ…世界樹だぞ
確かこの世界に七本しかない世界樹の一本でヤマトの国という国のシンボルになっている大樹だ。」
なんと…これ世界樹だったのか
そしてヤマトの国って…絶対建国者は日本人だろ
あの時見た景色にいた人物は見覚えのある服装をして花見をしているようにも見えた。
十中八九日本人で間違いないだろう
「トルマーさんが教えてくれたの
その時に名前もね」
名前を聞いた瞬間驚いちゃったよ…だってその人ってかなり有名な人だったから
「人は彼のことをこう言った
あだ名をサルってね…」
「サル…?それは酷いな」
まあね…だけど彼はサルと呼ばれても絶対に怒らなかった
だって最も尊敬する上司から呼ばれてたから怒りたくても怒れなかったんだと思う
「彼の名前は豊臣秀吉…亡くなってから約四百二十年たった今でも偉人として語り継がれる人物ね」
それが英智の神トーマス・アルバ・エジソンから聞いた仲間についての情報だ。
すると、なぜかツキカゲは私にその話は本当か?と聞いてきた
まさか話してはいけないことを話したとか?
「そのトヨトミという人間は本当にカナの仲間なのか?」
「えっ…?うんそう聞いたよ」
あれ?本当にそうだったか?
思い出せ、あの時私はトーマス・アルバ・エジソンに何をお願いした?
それ以前に彼は私に何を教えてくれた?
_____この世界にはかつて私が暮らしていたあの世界から転生してきた人間がいる
あぁそうだ
彼は私に転生者の存在を教えてくれただけで仲間の存在は教えてくれなかったな
私がただ勝手に仲間だと解釈してしまったんだ。
「ごめん…私、少しだけ焦ってたのかも」
「…いや、お前にとってはこの世界では数少ない同士なのだろう?
俺様はいつまでもお前について行くだけだ」
あぁツキカゲ、お前も優しすぎる奴らの一人だな
ツキカゲ、その優しすぎるハグは契約者にやることなのか?
耳がキーンってなったぞ
私は衝撃の事実を聞かされて驚きを隠せずにいる黒髪野郎を睨んでいた。
「今言ったことは本当…だけど何度も声に出して言っていいものじゃないからもう言わないけど」
だってそうでしょ
こんな宿の中であの人実は神様だったよ~なんて話を大声で言えるか馬鹿野郎
それにはツキカゲも理解したらしくすまなかったと謝ってきた。
「とにかく…その情報は決して公の場に出していいものじゃないな」
「そういうこと…あとはその人から教えてもらった私の仲間についての情報なんだけど」
ぶっちゃけ、あの桜の大樹の風景を見せられただけではわからない
でもあの桜の種類…なんだっけか?
あの樹齢何百年もしそうな大樹で枝が垂れてる桜
「うーん…調べるか」
なんのためのスキルだと思っているんだ私…
「スキル、電子世界はちょっとしたキーワードから求めていた情報を教えてくれることをすっかり忘れていたよ…」
「本当に、お前みたいなやつがそんなとんでもないスキルを所持してくれて助かった」
なんだよそれ…遠回しに私のことをバカにしてないか?
そんな事を考えながら単語を半透明なキーボードに打ち込んでいく
桜、枝が垂れてる、樹齢何百年
なんか頭が悪そうな人の検索の仕方だな
だけど、ネットの力はすごいな
検索をした瞬間候補に挙げられてきたホームページが沢山あるぞ
「あぁ思い出した枝垂れ桜だ!
ふむふむ枝垂れ桜にも種類があるのか…」
色々と調べていくうちに私はどんどん賢くなっていく
あの時私が見た桜の大樹の形状と色からしてあれは江戸彼岸だろう
薄い桃色の枝垂れ桜で桜の基本的な野生種と言われている桜の木
「江戸彼岸の大樹なんでどこにあるんだ…?」
「なんだそれ呪文か?」
私がこうやって調べて考察をしている間、隣でその様子を見ていたツキカゲは混乱していた。
それにしても…ツキカゲはこの桜の大樹を知らないのだろうか?
「ツキカゲ、この大樹について知ってることある?」
そう言って江戸彼岸の画像が映ったスクリーンを回して彼に見せる
すると彼は驚いていた
「これ…世界樹だぞ
確かこの世界に七本しかない世界樹の一本でヤマトの国という国のシンボルになっている大樹だ。」
なんと…これ世界樹だったのか
そしてヤマトの国って…絶対建国者は日本人だろ
あの時見た景色にいた人物は見覚えのある服装をして花見をしているようにも見えた。
十中八九日本人で間違いないだろう
「トルマーさんが教えてくれたの
その時に名前もね」
名前を聞いた瞬間驚いちゃったよ…だってその人ってかなり有名な人だったから
「人は彼のことをこう言った
あだ名をサルってね…」
「サル…?それは酷いな」
まあね…だけど彼はサルと呼ばれても絶対に怒らなかった
だって最も尊敬する上司から呼ばれてたから怒りたくても怒れなかったんだと思う
「彼の名前は豊臣秀吉…亡くなってから約四百二十年たった今でも偉人として語り継がれる人物ね」
それが英智の神トーマス・アルバ・エジソンから聞いた仲間についての情報だ。
すると、なぜかツキカゲは私にその話は本当か?と聞いてきた
まさか話してはいけないことを話したとか?
「そのトヨトミという人間は本当にカナの仲間なのか?」
「えっ…?うんそう聞いたよ」
あれ?本当にそうだったか?
思い出せ、あの時私はトーマス・アルバ・エジソンに何をお願いした?
それ以前に彼は私に何を教えてくれた?
_____この世界にはかつて私が暮らしていたあの世界から転生してきた人間がいる
あぁそうだ
彼は私に転生者の存在を教えてくれただけで仲間の存在は教えてくれなかったな
私がただ勝手に仲間だと解釈してしまったんだ。
「ごめん…私、少しだけ焦ってたのかも」
「…いや、お前にとってはこの世界では数少ない同士なのだろう?
俺様はいつまでもお前について行くだけだ」
あぁツキカゲ、お前も優しすぎる奴らの一人だな
ツキカゲ、その優しすぎるハグは契約者にやることなのか?
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