見た目幼女は精神年齢20歳

またたび

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3話

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ツキカゲと契約を交わした私は特に身体が変わったようなことは無い


……なんてことはなくステータスが結構変わった


変わった点はスキルが増えたり使える魔法が増えたり


はじめのスキルは

電子世界インターネット

変装コスプレ

・鑑定

無限収納インベントリ


この4つだけだったのだが、ツキカゲと契約したからなのかなんか2つ増えた

まずはこの影使いシャドーマスターという厨二チックなスキル
名前は痛いが結構使えるスキルで、影に溶け込んだり自在に操って幻影を見せたりと便利なものだ。


そして竜使いドラゴンマスターというスキル
どうやらこのスキルがあるとドラゴンっぽいことは大体できるらしい。


あとは色んな耐性がつくようになった
熱に毒に麻痺は竜使いからで幻影耐性は影使いからだな


よくわからん…スキルだけでもすごいけどそこからうまれた魔法の数もえげつない

スキルが2つ増えただけで影魔法などをまとめた闇属性の魔法が使えるようになったりドラゴン繋がりということで火属性の魔法と風属性の魔法が強くなった。

水属性の魔法はイメージするなら庭に水撒く時に使うホースレベル…まぁそれはそれでいいや料理に使うくらいならちょうどいいと思えばいいんだ!

しかしチートになったな…高いHPとMPに対して使える魔法も少なかったし威力も低かった

それに魔法なんてなかった世界で育ったから魔法が使えるっていう実感がない…。

ということをツキカゲに相談すれば


「なら今使えばいいじゃないか」


と返された……確かに今使って試せばいいというのが最もな正論だ

だけどここはどこだ?自然豊かな平和的な森だ!

さすがに木を数本ぶっ飛ばしたり土を抉ったりなどの自然破壊はしたくない

もしそうなったらこの強くなった回復系の魔法でそこら辺の大地にヒールかけちゃうよ


「出来れば周りに悪いモンスターとか盗賊とかがいたら魔法使いやすいんだけど……」


 なんて呟いたその時だった


どこからか助けを求める声が聞こえた


「なにこれ…もしかして本当に悪いモンスターとか盗賊とかが現れたの!?」

「いい機会じゃねぇか行ってこいよ!」


ツキカゲはそう言うけど問題がひとつあるのだ…

私の格好見てみ?

私は今異世界に来る前のぶかぶかな服を着た幼女だぞ?

こんな変な幼女が魔法ぶっぱなんてしたら私化け物扱いされるよ?


「お願いツキカゲ…どうにか人の姿に化けて助けてあげてくれない?」

「それじゃあお前のためにならない!」


まあ確かに私のためにもここは私が行くべきなのだろうけど…

こんな姿じゃあ…せめて姿を変えられたら


ん?姿を変える?


「待って!確かスキルの中に変装コスプレとかなかった?」

ステータスオープンをしてそのスキルの説明を見て驚いた。

自身の姿を変えることができるらしい…ただし、1分につきMPが1減るみたいだ。

そしてこのスキルは人型にしかなれず、ツキカゲのようなドラゴンとか狼とかにはなれないらしい。

そして最大のポイントは、年齢操作ができる

私みたいな見た目は幼女でもこのスキルで大人の姿になれるらしい

すごい…スゴすぎる!


早速使うことにした


「えっと…今の私の姿をそのまま成長させて20歳の姿に変装コスプレ!」


その時私の身体が変わっていくのがわかった

段々と身長が伸びてきてぶかぶかだった服がぴったりサイズになった。

これが異世界召喚される前の私の本当の姿だ

これを見たツキカゲは…


「20歳にしては若くないか?」


と言ってきた……やはり日本人は若く見られがちだ

いやそんなことよりも大事なことがあるだろ私!


「早く助けに行かないと…!」

5歳児の姿とは違って軽々と木の根っこを飛び越えて走った先は…酷いものだ

道のど真ん中で旅人がモンスター…姿からしてオークに襲われてる光景だった。

重傷者もいる…これはまずいな


「身体強化…あってよかった!」

足を肩幅分開いて瞬間移動したのではないかと思ってしまうスピードで飛ぶとそのまま重力に従って落ちていく。

私はそれを利用して威力の高めのキックをオークにおみまいしてやった

まずは1匹…そして他の仲間達も全て1発で終わらせてやった。

その数は10もいかない数

結局身体強化以外の魔法は使うことが出来なかった…魔法の制御も上手く出来ないのに使えば旅人を巻き込んでしまったかもしれないしね。


「あっ…ありがとうございます!このご恩は一生忘れません!」


涙を流しながら私に感謝をしているこの人は商人の方らしい

護衛をつけて旅をしたらオークの奇襲に会いすぐにやられてしまったのだ。

なるほど…怪我をしてない商人を見ると護衛の人は重傷を負ってまで旅商人を守ろうとしたのか…!

なんかかっこいいぞ!

でもこれだと護衛の人が可哀想なので回復魔法を使ってあげることにした。


「…治癒ヒール!」


しゅー…と音を立てて傷が治ったのを確認すると私はツキカゲのところに戻ることにした。


「私はここで…仲間が待っているので戻らないと……」

「あの…せめてお名前を!また会う時は是非うちの商品を買ってください!安くします!」


涙目でそう言う商人のおじさんを見て…まあ名前くらいならと思いとりあえず名乗った。


「カナ…それが私の名前です」
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