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■謎解き×「闇堕ちメモリアル」 狂人の思考 その1
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私達にとっての「現実性」とは何でしょうか?
答えを先に言うと、それは「同意」です。
例えば今あなたはパソコンかスマホでこの画面を見ているかと思います。そこには端末が物体として存在していますよね? そして私もそれを見たら「ああ、そこにパソコンがあるね」と言うでしょう。
上記の場合、「そこにはパソコン(スマホ)がある」という、あなたと私の同意があります。はい、目の前にそれは確かに存在しています。これが現実性というやつです。ここまでは理解出来たでしょうか?
もっと単純化するなら、「そこに何かが存在すると同意出来る状態」が二人の間に合意出来る現実性を構築しているわけです。
みんな電車があると同意するから電車に乗るんですよね?
そして時間までに職場へ辿り着けないと遅刻というルールに同意しているから、キツくてつらい通勤ラッシュに耐えるわけですよね? 違いますか?
そこには明白に同意があるわけです。それは物体である場合も、概念的なものである場合もあります。
言い換えれば、現実性というものは複数の人々の同意、もしくは合意で形成されています。だから社会が成り立つのです。
ある人には幽霊が見えていても、他の人にそれが見えていないと何が起こるでしょうか?
幽霊が見える人は詐欺師扱いされるか、精神異常者のように見られるでしょう。そこには同意が存在しないので、現実性が確立されないのです。
いわゆる「ノーマル」な人というのはこういった同意をおおよその人と共有し続けることが出来る人にあたるかと思います。他者が「好ましい」と同意出来るものをより多く達成出来る人ほど、世間では「出来る人」ということになるのでしょう。
その場合「出来る人」のやる行為というのは大方の人にとって理解出来るものであり、好ましいものであるパターンが多いです。
たくさんの人と好意的な同意点を作れることから、「出来る人」というのは生きやすい人生になります。アイドルなんかを思い浮かべると分かりやすいでしょうか。彼らは常にかなりの合意や賞賛に囲まれていますよね?
だいぶ回りくどい話にはなりましたが、狂人の思考を説明するのに一番分かりやすいところはこの点です。
つまり、一般的に狂人と呼ばれる人の思考や行為は、ほとんどの人にとって理解が出来るものではなく、同意や合意が難しいものになります。そうすると数の原理もあって「頭のおかしい人」というカテゴライズをされる傾向にあります。
狂人と呼ばれる人がなぜ生きづらいのか。それは次の章で語っていきたいと思います。
答えを先に言うと、それは「同意」です。
例えば今あなたはパソコンかスマホでこの画面を見ているかと思います。そこには端末が物体として存在していますよね? そして私もそれを見たら「ああ、そこにパソコンがあるね」と言うでしょう。
上記の場合、「そこにはパソコン(スマホ)がある」という、あなたと私の同意があります。はい、目の前にそれは確かに存在しています。これが現実性というやつです。ここまでは理解出来たでしょうか?
もっと単純化するなら、「そこに何かが存在すると同意出来る状態」が二人の間に合意出来る現実性を構築しているわけです。
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そこには明白に同意があるわけです。それは物体である場合も、概念的なものである場合もあります。
言い換えれば、現実性というものは複数の人々の同意、もしくは合意で形成されています。だから社会が成り立つのです。
ある人には幽霊が見えていても、他の人にそれが見えていないと何が起こるでしょうか?
幽霊が見える人は詐欺師扱いされるか、精神異常者のように見られるでしょう。そこには同意が存在しないので、現実性が確立されないのです。
いわゆる「ノーマル」な人というのはこういった同意をおおよその人と共有し続けることが出来る人にあたるかと思います。他者が「好ましい」と同意出来るものをより多く達成出来る人ほど、世間では「出来る人」ということになるのでしょう。
その場合「出来る人」のやる行為というのは大方の人にとって理解出来るものであり、好ましいものであるパターンが多いです。
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だいぶ回りくどい話にはなりましたが、狂人の思考を説明するのに一番分かりやすいところはこの点です。
つまり、一般的に狂人と呼ばれる人の思考や行為は、ほとんどの人にとって理解が出来るものではなく、同意や合意が難しいものになります。そうすると数の原理もあって「頭のおかしい人」というカテゴライズをされる傾向にあります。
狂人と呼ばれる人がなぜ生きづらいのか。それは次の章で語っていきたいと思います。
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