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わたしの黒歴史5
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朝。冬になって空気が澄んでいるせいか、太陽の光がやたらと眩しかった。
舞台を観に行く当日、わたしは帽子やらサングラスで変装した。
何を勘違いしているんだって言われるかもしれないけど、地下アイドルでも特定のファンと待ち合わせているのを見られるのはよろしくない。よろしくないどころか、状況によっては問答無用で「ご卒業」になる。
ただ、週刊誌の記者が家に張り付いているわけでもないので、こういう時は大して売れていないアイドルという肩書きは強みになる……っていいんか、それで。
ロキ君は待ち合わせの時間よりも早く来ていた。
「ごめん。待った?」
「いや、今来たところだから大丈夫」
ロキ君はいかにもだらしなさそうなので(失礼)遅刻しそうなイメージがあったけど、そこはさすがにビシっときたのか、いつもよりオシャレしてきていた。
普段は絶対に着ないであろうジャケットをまとっていて、正装に近いカジュアルというか、なんというか、いまだにどこか田舎っぽさは感じるものの、本気を出した感は滲み出ていた。それで十分なんだと思う。
会場は都内の有名な劇場だった。タクシーで現場に着くと、一般客にまぎれて自分の席へ着いた。まあ、そもそも招待客ではないからわたし達も立派な一般客ではあるんだけど。
最初にコメディ映画によく出てくる俳優が前説をしてから、舞台の本編へと入った。メディアも入っているせいか、主催者も観客も一層気合が入っている感じだった。
――さあ、これから夢の世界が始まる。
わたしはここへ勉強をしに来たことなどすっかりと忘れて、一人の観客として舞台に見入っていた。
◆
舞台が終わった。
わたしは感動でぽかーんとしていた。何て言うか、あまりにもすごいものを見せられて圧倒された感じというか。
他の観客たちが帰り支度をしている中、わたしはしばらく動けなかった。
すごい。これが一級品のプロなのか。
なんていうか、違う生き物というか、あまりにも別次元の芸術を見せつけられた感じがした。
感動と背理的に居座る絶望感。手の届かない才能――それを目の当たりにした感じがした。
ああ、不思議な感情だ。一人の観客としては本当に素晴らしいものを見たと思いながら、もう一人のわたしは絶対に届かない存在を見せつけられたことに激しい絶望と後悔を感じているのだから。
いや、どちらかというと絶望の方が近いのかもしれない。
いつまで経ってもモノにならないキャリア。地元の友人も次々と結婚していくのに、わたしだけがただ一人残り時間をすり減らしていく。
ある程度希望も見えたけど、栄光ってやつは掴もうとすると砂のようにこぼれ落ちてしまう。成功するのは本当に一握り。そう考えると、やるせない気持ちになった。
――ヤバい。変なことを考えたせいで泣きそうになってきた。
わたしが過ごしてきた時間って一体何だったんだろう。やめておけばいいのに、そう思うと、どうしようもない感情がせり上がってきた。
「大丈夫?」
ロキ君が心配そうな顔でわたしを覗き込む。わたしのヤバい空気が伝わってしまったらしい。
「ごめん、大丈夫」
反応的に言うと、片側の目尻から涙がこぼれ落ちた。ロキ君が格闘技のレフリーなら試合を止めている。
「なんか、ごめん」
謝ってばかりのわたし。だけど、本当に「ごめん」しか出てこない。
それは不甲斐ない自分をこれ以上ないほどに現す一語だった。
不遇な自分。駄目な自分。才能も無いくせに何者かになろうとしている自分。わたしの夢のせいで傷付いたり振り回される友人、家族。それらの一人一人に謝って回りたい気分だった。
どうしてそんな考えが出たのかは分からない。だけど、夢を見るのには対価がいる。誰だって夢の中に居続けたいと思うけど、実際にはそうはいかない。
当たり前のことなのに、それを見せつけられた気がして泣けてきた。
「とりあえず出よう」
ロキ君が真剣な顔でわたしの手を引く。わたしはわけも分からずにしゃくりあげそうなのを堪えていた。
「落ち着いた?」
「……うん」
劇場を出て、公園のベンチで間を置いた。しばらく感情の激流に苦しめられていたけど、ロキ君が「大丈夫、大丈夫」と言って慰めてくれた。
時々通りかかる人が変な目で見て去って行く。晒し者になりながらも、わたしは何とか持ち直した。
「いきなり泣き出すからビックリしたよ」
「……ごめん」
「そればっかり。何も謝る要素なんて無いじゃん」
ロキ君が笑う。
「ちょっと待ってて」
そう言うと、ロキ君がどこかへ行った。
少し待っていると「はい」と言ってアイスを手渡して来た。
「このクソ寒いのにアイスって」
わたしは思わず笑った。冬にアイスを買ってくるロキ君がやはり天然なのか。でも、その優しさが嬉しかった。
寒いのに、二人で並んでアイスを食べた。
「好きだけど、やっぱり冷たいね」
わたしが苦笑いすると、ロキ君が思い出したように「そういえば季節としては冬だったね」と言いはじめる。その呑気さにわたしは声を上げて笑った。
だけど、その呑気さに救われた。
イケメンでも中身はとんでもないポンコツだったロキ君。その彼が、なんだかとても頼もしい存在に見えてきた。
アイスを食べ終わると寒かった。そりゃそうだ。冬にアイスを食べたら余計に寒くなるに決まっている。
「寒いね」
「寒いね」
「そりゃそうだね」
「そりゃそうだよね」
お互いに顔を見合わせて、噴き出した。
「マネしないでよ」
「マネしてないよ」
またバカみたいに二人で笑う。なんだか、幸せな時間だった。
「あのさ、さっきの、何だったの?」
ロキ君が恐る恐る訊く。
「なんていうか、さっき見たお芝居があまりにもすごすぎて」
「それって泣くようなことか?」
「何かね、あんなにすごいものを見せられたら、今までわたしがやってきたことって何だったんだろうって思ったのね。要は圧倒されたんだよね。それで『今まで苦労してきました~』って感じの自分がバカみたいになってきて、悲しくなった」
「はあ……そういうものなんだ」
「うん。そういうものなんです」
無言の時間。冷たい風が吹く。しばらくそのまま空を眺めていた。冬の空に浮かぶ太陽は綺麗だ。
「時々ね」わたしは知らぬ間に語り出していた。
「全部を投げ出してどこかへ逃げたくなるの。どれだけ頑張っても自分の才能には限界があるし、売れている人にはそれなりの理由がある。それが見えてくると、自分には無いものだって分かってくる。そうなると絶望的な気分になるんだよね」
「うん」
「別に今の活動が嫌ってわけじゃないよ。でも、『もうちょっと報われたっていいじゃん』って思う時もあるの。もっと大きな会場で、たくさんのお客さんがワーって騒いで……。このお仕事をやっていたら誰だってそうだと思うけど」
「ななみんは輝いていると思うよ」
ロキ君は空を見上げたまま言う。「ななみん」はわたしの愛称だ。
「ありがと。でも、誰にでも分かるぐらいの足跡を残したいって気持ち、分かるでしょう? わたしは色んなものを捨ててここまで来たから、誰が見ても『よくやったね』って言えるようなことをしたい。だけど、それって時々疲れるんだよね」
「ああ、なんか分かるかも」
「それでさっきの舞台を観てさ、わたしはこんなに苦労しているのに全然何も成し遂げられていなくて、彼らは本当に人を感動させられるものを生み出している。そのギャップを見たら自分が本当にバカみたいに感じてきて、『わたしって何のために生きているのかな』って本気で思っちゃった」
「ななみんは人に希望を与えているよ。俺にも、他のファンにも」
ロキ君がどこか遠くを見ながら言った。彼にも色々とあったのかもしれない。
「俺はななみんが好きだし、ずっと推していくよ。たとえどれだけ遠い存在になっても。推しって、そういうもんだろう」
「……ん、ありがとう」
時間差で涙が出てきた。
わたしはなんてバカなんだろう。こんなに大切に想ってくれる人がいるのに、それでも自分のことばかり考えている。その情けなさを思うと涙が抑えられなかった。
「ごめん」
今日は謝ってばっかりだ。でも、涙が止まらない。
「大丈夫。ななみんはできるコだから」
ロキ君が優しく抱きしめてくれる。あったかい。自分を大切にしてくれる人の気持ちって本当にあったかい。
唇に温かい感触。時間差で、キスされたんだと分かる。不思議と怒りは沸いてこなかった。
「好きだよ」
ロキ君がわたしを見つめる。その姿は、本当に王子様みたいだった。
「わたしも」
気付けばそんな言葉が口をついて出た。
二人で抱きしめ合う。寒くて、ひと気のない公園。ただここだけに、とっても熱い空間があった。
ロキ君がわたしの手を引いていく。導かれるように付いて行った。
いくらか歩いて、ある場所で止まる。
「ここって……」
見上げると、筆記体で書かれた英文の看板が見えた。
――目の前に聳え立つのはラブホテルだった。
舞台を観に行く当日、わたしは帽子やらサングラスで変装した。
何を勘違いしているんだって言われるかもしれないけど、地下アイドルでも特定のファンと待ち合わせているのを見られるのはよろしくない。よろしくないどころか、状況によっては問答無用で「ご卒業」になる。
ただ、週刊誌の記者が家に張り付いているわけでもないので、こういう時は大して売れていないアイドルという肩書きは強みになる……っていいんか、それで。
ロキ君は待ち合わせの時間よりも早く来ていた。
「ごめん。待った?」
「いや、今来たところだから大丈夫」
ロキ君はいかにもだらしなさそうなので(失礼)遅刻しそうなイメージがあったけど、そこはさすがにビシっときたのか、いつもよりオシャレしてきていた。
普段は絶対に着ないであろうジャケットをまとっていて、正装に近いカジュアルというか、なんというか、いまだにどこか田舎っぽさは感じるものの、本気を出した感は滲み出ていた。それで十分なんだと思う。
会場は都内の有名な劇場だった。タクシーで現場に着くと、一般客にまぎれて自分の席へ着いた。まあ、そもそも招待客ではないからわたし達も立派な一般客ではあるんだけど。
最初にコメディ映画によく出てくる俳優が前説をしてから、舞台の本編へと入った。メディアも入っているせいか、主催者も観客も一層気合が入っている感じだった。
――さあ、これから夢の世界が始まる。
わたしはここへ勉強をしに来たことなどすっかりと忘れて、一人の観客として舞台に見入っていた。
◆
舞台が終わった。
わたしは感動でぽかーんとしていた。何て言うか、あまりにもすごいものを見せられて圧倒された感じというか。
他の観客たちが帰り支度をしている中、わたしはしばらく動けなかった。
すごい。これが一級品のプロなのか。
なんていうか、違う生き物というか、あまりにも別次元の芸術を見せつけられた感じがした。
感動と背理的に居座る絶望感。手の届かない才能――それを目の当たりにした感じがした。
ああ、不思議な感情だ。一人の観客としては本当に素晴らしいものを見たと思いながら、もう一人のわたしは絶対に届かない存在を見せつけられたことに激しい絶望と後悔を感じているのだから。
いや、どちらかというと絶望の方が近いのかもしれない。
いつまで経ってもモノにならないキャリア。地元の友人も次々と結婚していくのに、わたしだけがただ一人残り時間をすり減らしていく。
ある程度希望も見えたけど、栄光ってやつは掴もうとすると砂のようにこぼれ落ちてしまう。成功するのは本当に一握り。そう考えると、やるせない気持ちになった。
――ヤバい。変なことを考えたせいで泣きそうになってきた。
わたしが過ごしてきた時間って一体何だったんだろう。やめておけばいいのに、そう思うと、どうしようもない感情がせり上がってきた。
「大丈夫?」
ロキ君が心配そうな顔でわたしを覗き込む。わたしのヤバい空気が伝わってしまったらしい。
「ごめん、大丈夫」
反応的に言うと、片側の目尻から涙がこぼれ落ちた。ロキ君が格闘技のレフリーなら試合を止めている。
「なんか、ごめん」
謝ってばかりのわたし。だけど、本当に「ごめん」しか出てこない。
それは不甲斐ない自分をこれ以上ないほどに現す一語だった。
不遇な自分。駄目な自分。才能も無いくせに何者かになろうとしている自分。わたしの夢のせいで傷付いたり振り回される友人、家族。それらの一人一人に謝って回りたい気分だった。
どうしてそんな考えが出たのかは分からない。だけど、夢を見るのには対価がいる。誰だって夢の中に居続けたいと思うけど、実際にはそうはいかない。
当たり前のことなのに、それを見せつけられた気がして泣けてきた。
「とりあえず出よう」
ロキ君が真剣な顔でわたしの手を引く。わたしはわけも分からずにしゃくりあげそうなのを堪えていた。
「落ち着いた?」
「……うん」
劇場を出て、公園のベンチで間を置いた。しばらく感情の激流に苦しめられていたけど、ロキ君が「大丈夫、大丈夫」と言って慰めてくれた。
時々通りかかる人が変な目で見て去って行く。晒し者になりながらも、わたしは何とか持ち直した。
「いきなり泣き出すからビックリしたよ」
「……ごめん」
「そればっかり。何も謝る要素なんて無いじゃん」
ロキ君が笑う。
「ちょっと待ってて」
そう言うと、ロキ君がどこかへ行った。
少し待っていると「はい」と言ってアイスを手渡して来た。
「このクソ寒いのにアイスって」
わたしは思わず笑った。冬にアイスを買ってくるロキ君がやはり天然なのか。でも、その優しさが嬉しかった。
寒いのに、二人で並んでアイスを食べた。
「好きだけど、やっぱり冷たいね」
わたしが苦笑いすると、ロキ君が思い出したように「そういえば季節としては冬だったね」と言いはじめる。その呑気さにわたしは声を上げて笑った。
だけど、その呑気さに救われた。
イケメンでも中身はとんでもないポンコツだったロキ君。その彼が、なんだかとても頼もしい存在に見えてきた。
アイスを食べ終わると寒かった。そりゃそうだ。冬にアイスを食べたら余計に寒くなるに決まっている。
「寒いね」
「寒いね」
「そりゃそうだね」
「そりゃそうだよね」
お互いに顔を見合わせて、噴き出した。
「マネしないでよ」
「マネしてないよ」
またバカみたいに二人で笑う。なんだか、幸せな時間だった。
「あのさ、さっきの、何だったの?」
ロキ君が恐る恐る訊く。
「なんていうか、さっき見たお芝居があまりにもすごすぎて」
「それって泣くようなことか?」
「何かね、あんなにすごいものを見せられたら、今までわたしがやってきたことって何だったんだろうって思ったのね。要は圧倒されたんだよね。それで『今まで苦労してきました~』って感じの自分がバカみたいになってきて、悲しくなった」
「はあ……そういうものなんだ」
「うん。そういうものなんです」
無言の時間。冷たい風が吹く。しばらくそのまま空を眺めていた。冬の空に浮かぶ太陽は綺麗だ。
「時々ね」わたしは知らぬ間に語り出していた。
「全部を投げ出してどこかへ逃げたくなるの。どれだけ頑張っても自分の才能には限界があるし、売れている人にはそれなりの理由がある。それが見えてくると、自分には無いものだって分かってくる。そうなると絶望的な気分になるんだよね」
「うん」
「別に今の活動が嫌ってわけじゃないよ。でも、『もうちょっと報われたっていいじゃん』って思う時もあるの。もっと大きな会場で、たくさんのお客さんがワーって騒いで……。このお仕事をやっていたら誰だってそうだと思うけど」
「ななみんは輝いていると思うよ」
ロキ君は空を見上げたまま言う。「ななみん」はわたしの愛称だ。
「ありがと。でも、誰にでも分かるぐらいの足跡を残したいって気持ち、分かるでしょう? わたしは色んなものを捨ててここまで来たから、誰が見ても『よくやったね』って言えるようなことをしたい。だけど、それって時々疲れるんだよね」
「ああ、なんか分かるかも」
「それでさっきの舞台を観てさ、わたしはこんなに苦労しているのに全然何も成し遂げられていなくて、彼らは本当に人を感動させられるものを生み出している。そのギャップを見たら自分が本当にバカみたいに感じてきて、『わたしって何のために生きているのかな』って本気で思っちゃった」
「ななみんは人に希望を与えているよ。俺にも、他のファンにも」
ロキ君がどこか遠くを見ながら言った。彼にも色々とあったのかもしれない。
「俺はななみんが好きだし、ずっと推していくよ。たとえどれだけ遠い存在になっても。推しって、そういうもんだろう」
「……ん、ありがとう」
時間差で涙が出てきた。
わたしはなんてバカなんだろう。こんなに大切に想ってくれる人がいるのに、それでも自分のことばかり考えている。その情けなさを思うと涙が抑えられなかった。
「ごめん」
今日は謝ってばっかりだ。でも、涙が止まらない。
「大丈夫。ななみんはできるコだから」
ロキ君が優しく抱きしめてくれる。あったかい。自分を大切にしてくれる人の気持ちって本当にあったかい。
唇に温かい感触。時間差で、キスされたんだと分かる。不思議と怒りは沸いてこなかった。
「好きだよ」
ロキ君がわたしを見つめる。その姿は、本当に王子様みたいだった。
「わたしも」
気付けばそんな言葉が口をついて出た。
二人で抱きしめ合う。寒くて、ひと気のない公園。ただここだけに、とっても熱い空間があった。
ロキ君がわたしの手を引いていく。導かれるように付いて行った。
いくらか歩いて、ある場所で止まる。
「ここって……」
見上げると、筆記体で書かれた英文の看板が見えた。
――目の前に聳え立つのはラブホテルだった。
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