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第一章 異世界召喚と旅立ち
048 旅立ちの朝と僕っ子属性
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そんな感じで田仲君と、俺がいない間の情報のやり取りをしていると、カロンさんが家族を引き連れて、こちらに歩いてきた。
「やあ、君がラヴィちゃんのお兄さんだね? うちの家族が勘違いで失礼をしてしまったようだね……本当に申し訳ない」
カロンさんの隣にやってきた、マリルちゃんのお母さんも俺に向かって頭を下げる。
「ラヴィちゃんが全部誤解だったって教えてくれたよ。勘違いだったとはいえ、あんな酷いことを言って本当にごめんよ」
「「ごめんなさい」」
マリルちゃんとルド君も、お母さんの後ろから出てきて謝ってきた。
「いえいえ、気にしてませんから。それに、勘違いさせるようなことをしてしまったこちらも悪かったんですから」
そう返したのだが、マリルちゃんは気が済まないようだ。
「そんな、お兄さんとっても悲しそうな顔してるよ……私たちがあんなことを言って追い出したから、うぅう……ほ、本当にごめんなさぁい」
マリルちゃんは泣き出してしまった。
つられてルド君と田仲君もなんだか泣きそうになっている……田仲君は関係ないだろうに。
困ったな、ゴブリン四兄弟の事件は、心に結構なダメージを与えていたらしく、今の俺はとても悲しそうな顔をしているそうだ。
「えっと、本当に気にしてないからね。ちょっとさっき別件で、あまり嬉しくないことがあったから、それで変な気持ちになってただけなんだよ。マリルちゃんには全然関係ないことだから、気にしないで、ね?」
「ほ、ほんとう?」
「本当、本当」
無理やり笑顔を作ってマリルちゃんの顔を見る。
「ほんとにほんと?」
「本当に本当だよ」
このやり取りどっかでやったな……流行ってるのかな?
「うふふ、ありがとうお兄さん。やっぱりお兄さんは優しいお兄さんだね」
マリルちゃんはやっと泣き止んでくれた。
はぁ、良かった……子供に泣かれるのは、心臓に悪いな。
「よし、仲直り出来たようだね。それじゃあ、お兄さんとラヴィちゃん、改めてウチに招待したいんだけどどうかな? まだ晩ご飯も食べていないみたいだし……ウチのミネットのポトフは絶品なんだよ! 是非食べて行って欲しいね」
それまで隣で見守っていたカロンさんが、泣き止んだマリルちゃんの頭をグリグリやりながら、俺たちを家に招待してくれる。
「そうだね、こんなに迷惑をかけちまったんだから、是非ともごちそうしたいねぇ。ね、ラヴィちゃん?」
そう言って、マリルちゃんのお母さん、ミネットさんは、田仲君を捕まえて抱っこする。
抱き上げられた田仲君は、なんだか驚いた感じで「お、おぉぅ」とか言っているが、嫌そうにはしていない。
「うん、お兄さん! 早く家に行こうよ、私いっぱいおもてなしするから♪」
そう言って俺の手を引っ張るマリルちゃんはとても楽しそうだ。
これは断るなんてできそうにないな、元々断るつもりはないが。
「はん! おもてなしって……姉ちゃんこんなのがいいのかよ」
「ちょっと、なにいってんの馬鹿ルド! そんなんじゃないわよ!」
お姉ちゃんを取られたと思ったのか、ルド君がひねくれた発言をしてマリルちゃんを困らせている。
「なな、なんだい? ラヴィちゃんのお兄さんは、マリルのいいひとなのかい!?」
「なにバカ言ってるんだいあんたは! ほら、ラヴィちゃんのお兄さんが困ってるだろう!」
マリルちゃんのいいひと疑惑に狼狽えるカロンさんと、それを宥めるミネットさん。
そんなカロンさん一家の様子を見て、周りの人たちも解散していく。
「それじゃあ俺たちも帰って寝るよ、カロン、お大事にな」
「ありがとうよ、セッサの英雄! お休み!」
「はっはっは、さすがのカロンも嫁さんにはかなわないんだな、早く家に帰ってやんな」
集まっていた人たちは、それぞれにカロンさんへと声をかけた後、家路についていく。
カロンさんも、今日の門番の仕事はもういいから家に帰れと言われたようで、このまま一緒に帰るそうだ。さすがに大怪我をした日くらいは家に帰るべきだろう。
その後、みんなで家に帰って、冷えていたポトフと黒パンを温め直した夕食をいただいた。
黒パンは少し酸っぱくて硬かったけど、ポトフと一緒に食べると、程よく柔らかくなってとても美味しかった。
寝る時のベッドの割り振りの時に少しだけ揉めたりはしたが、結局俺とラヴィちゃんがお客さんだということで、ひとつずつベッドを借りて寝ることになり、マリルちゃんとルド君、カロンさんとミネットさんで一緒のベッドで寝ることになった。
マリルちゃんとルド君は文句を言いあいながらも一緒のベッドで眠りについた。
カロンさんとミネットさんはすこし顔を赤くしてベッドに入っていった……ちょっと見たくないシーンだった。
「もう行っちゃうのかい? もう一晩くらい泊って行ってもいいんだよ?」
次の日の朝、家の扉の前で旅支度を整えた俺と田仲君に向かって、ミネットさんが心配そうにそんなことを言っている。
「そうだよ、ラヴィちゃんのおかげでお父さんも、あの怪我の後遺症を心配をしないでいられるんだから」
「そうだよ、どうせそいつが急いでるだけなんだろう? ラヴィだけでも残ったらいいじゃん!」
子供の二人も、俺たちを引き留めてくれる。
ルド君はラヴィちゃんだけ残ってほしいみたいだけど。
「いえ、お気持ちはとてもありがたいんですが、早く迷宮都市に着いて仕事を探さないといけませんから……すいません」
引き留めてくれるのはうれしいのだが、残りのお金も少ないし、迷宮都市に着いたら早々に仕事を探さなければいけない。
今回のワヒーラの件で、俺にもかなり度胸がついたと思うので、モンスターを倒して稼ぐ冒険者の様な仕事があれば、それをやるのもいいかもしれない。
「またこの町に来るようなことがあったら、是非家に寄っていってくれ。歓迎するよ」
カロンさんは眩しい笑顔でそう言ってくれる。
今は昨日みたいにパンツ一枚ではなく、ちゃんとした服装をしている。
朝早起きして仕事に出ようとしていたようだが、仕事仲間の門番が家に来て、しばらく仕事を休むようにと連絡をしていったので今日はお休みだ。
「おかげで身体がなまってしまいそうだよ」といって笑っている。
「ありがとう、おじさん! 私たちまたきっとくるからね」
そう言って田仲君は順番に握手をしていく。
カロンさん、マリルちゃん、ルド君、ミネットさんの順だ。
俺もその後に続いて握手をしていく。
「マリルちゃんも元気でね! 王都の名物を食べに行くときにはまた会いに来るからね」
「うん、ラヴィちゃんとお兄さんも元気でね」
「ルド君、近衛騎士になるのは大変かもしれないけど、頑張ってね、私、応援してるから」
「お、おう! お、おれが騎士団長になったら……ラ、ラヴィ! お、おおお、おれの……よ、よよよ……よめに!」
「ミネットさんもお元気で、ご飯美味しかったです」
ラヴィちゃんはルド君の告白を見事にスルーしている。
ルド君の次にいたミネットさんに握手をした時に、ラヴィちゃんをミネットさんが捕まえて、耳元でなにやら囁いている。
「あははは、バレてたんだ? 僕、って自分のことを言うと変にみられるかな~って思ったんだけど」
ミネットさんに何か言われた後、田仲君が素のしゃべり方をしている。
どうやら、妹キャラの猫かぶりはミネットさんにはバレバレだったようだ。
「ううん、そんなことないよ。いまの口調が本当のラヴィちゃんなんだろう? あんたには僕って呼び方の方が似合うかもしれないね。とってもかわいいよ」
ミネットさんは握手した手を引っ張って身体を引き寄せて、ラヴィちゃんを両手で抱きしめている。
「ありがとうミネットお母さん。僕と先輩が迷宮都市でちゃんと生活できるようになったら、きっとまた挨拶に来るから」
そう言って抱きしめ返した田仲君は、ちょっと泣きそうになっていた。
なんだかいい光景だね……たった一日でもこれだけ仲良くなれるなんて、ちょっと田仲君がうらやましいな。
「それじゃあ、そろそろ行きますね。門の前まで送ってもらっちゃったら別れが悲しくなっちゃいますから、見送りはここまででいいんで」
「じゃあ先輩、お願いしますね」
別れの挨拶をする俺の背中に、なぜかよじ登る田仲君。
まぁ、門の外からはおぶっていく予定だから別にいいんだけど。
「それじゃあ、出発します。どうもお世話になりました」
二人そろって頭を下げた後、町の出口に向かって出発する。
カロンさん一家は最後まで、俺たちに手を振ってくれていた。
なんだかんだと大変な目にあったセッサの町だったが、カロンさん一家と知り合いになれたのだから、この町に立ち寄ってよかったと思う。
さて、あとひと踏ん張りだ! あと一日走れば迷宮都市ロベリアに着く。
ロベリアに着いたら、本当の冒険の始まりだ!
俺たちは迷宮都市ロベリアを目指して走り出した。
最後の別れの時に、ルド君は「お、おれも! ラヴィ……お、女の子は僕って言うほうが良いと思う!」と言っていた。
もしかしたらウチのラヴィちゃんは、ルド君の性癖に"僕っ子属性"を追加してしまったのかもしれないが、人は多かれ少なかれ、それぞれの業を背負って生きていかねばならないのだ。
彼には強く生きていって欲しい。
「やあ、君がラヴィちゃんのお兄さんだね? うちの家族が勘違いで失礼をしてしまったようだね……本当に申し訳ない」
カロンさんの隣にやってきた、マリルちゃんのお母さんも俺に向かって頭を下げる。
「ラヴィちゃんが全部誤解だったって教えてくれたよ。勘違いだったとはいえ、あんな酷いことを言って本当にごめんよ」
「「ごめんなさい」」
マリルちゃんとルド君も、お母さんの後ろから出てきて謝ってきた。
「いえいえ、気にしてませんから。それに、勘違いさせるようなことをしてしまったこちらも悪かったんですから」
そう返したのだが、マリルちゃんは気が済まないようだ。
「そんな、お兄さんとっても悲しそうな顔してるよ……私たちがあんなことを言って追い出したから、うぅう……ほ、本当にごめんなさぁい」
マリルちゃんは泣き出してしまった。
つられてルド君と田仲君もなんだか泣きそうになっている……田仲君は関係ないだろうに。
困ったな、ゴブリン四兄弟の事件は、心に結構なダメージを与えていたらしく、今の俺はとても悲しそうな顔をしているそうだ。
「えっと、本当に気にしてないからね。ちょっとさっき別件で、あまり嬉しくないことがあったから、それで変な気持ちになってただけなんだよ。マリルちゃんには全然関係ないことだから、気にしないで、ね?」
「ほ、ほんとう?」
「本当、本当」
無理やり笑顔を作ってマリルちゃんの顔を見る。
「ほんとにほんと?」
「本当に本当だよ」
このやり取りどっかでやったな……流行ってるのかな?
「うふふ、ありがとうお兄さん。やっぱりお兄さんは優しいお兄さんだね」
マリルちゃんはやっと泣き止んでくれた。
はぁ、良かった……子供に泣かれるのは、心臓に悪いな。
「よし、仲直り出来たようだね。それじゃあ、お兄さんとラヴィちゃん、改めてウチに招待したいんだけどどうかな? まだ晩ご飯も食べていないみたいだし……ウチのミネットのポトフは絶品なんだよ! 是非食べて行って欲しいね」
それまで隣で見守っていたカロンさんが、泣き止んだマリルちゃんの頭をグリグリやりながら、俺たちを家に招待してくれる。
「そうだね、こんなに迷惑をかけちまったんだから、是非ともごちそうしたいねぇ。ね、ラヴィちゃん?」
そう言って、マリルちゃんのお母さん、ミネットさんは、田仲君を捕まえて抱っこする。
抱き上げられた田仲君は、なんだか驚いた感じで「お、おぉぅ」とか言っているが、嫌そうにはしていない。
「うん、お兄さん! 早く家に行こうよ、私いっぱいおもてなしするから♪」
そう言って俺の手を引っ張るマリルちゃんはとても楽しそうだ。
これは断るなんてできそうにないな、元々断るつもりはないが。
「はん! おもてなしって……姉ちゃんこんなのがいいのかよ」
「ちょっと、なにいってんの馬鹿ルド! そんなんじゃないわよ!」
お姉ちゃんを取られたと思ったのか、ルド君がひねくれた発言をしてマリルちゃんを困らせている。
「なな、なんだい? ラヴィちゃんのお兄さんは、マリルのいいひとなのかい!?」
「なにバカ言ってるんだいあんたは! ほら、ラヴィちゃんのお兄さんが困ってるだろう!」
マリルちゃんのいいひと疑惑に狼狽えるカロンさんと、それを宥めるミネットさん。
そんなカロンさん一家の様子を見て、周りの人たちも解散していく。
「それじゃあ俺たちも帰って寝るよ、カロン、お大事にな」
「ありがとうよ、セッサの英雄! お休み!」
「はっはっは、さすがのカロンも嫁さんにはかなわないんだな、早く家に帰ってやんな」
集まっていた人たちは、それぞれにカロンさんへと声をかけた後、家路についていく。
カロンさんも、今日の門番の仕事はもういいから家に帰れと言われたようで、このまま一緒に帰るそうだ。さすがに大怪我をした日くらいは家に帰るべきだろう。
その後、みんなで家に帰って、冷えていたポトフと黒パンを温め直した夕食をいただいた。
黒パンは少し酸っぱくて硬かったけど、ポトフと一緒に食べると、程よく柔らかくなってとても美味しかった。
寝る時のベッドの割り振りの時に少しだけ揉めたりはしたが、結局俺とラヴィちゃんがお客さんだということで、ひとつずつベッドを借りて寝ることになり、マリルちゃんとルド君、カロンさんとミネットさんで一緒のベッドで寝ることになった。
マリルちゃんとルド君は文句を言いあいながらも一緒のベッドで眠りについた。
カロンさんとミネットさんはすこし顔を赤くしてベッドに入っていった……ちょっと見たくないシーンだった。
「もう行っちゃうのかい? もう一晩くらい泊って行ってもいいんだよ?」
次の日の朝、家の扉の前で旅支度を整えた俺と田仲君に向かって、ミネットさんが心配そうにそんなことを言っている。
「そうだよ、ラヴィちゃんのおかげでお父さんも、あの怪我の後遺症を心配をしないでいられるんだから」
「そうだよ、どうせそいつが急いでるだけなんだろう? ラヴィだけでも残ったらいいじゃん!」
子供の二人も、俺たちを引き留めてくれる。
ルド君はラヴィちゃんだけ残ってほしいみたいだけど。
「いえ、お気持ちはとてもありがたいんですが、早く迷宮都市に着いて仕事を探さないといけませんから……すいません」
引き留めてくれるのはうれしいのだが、残りのお金も少ないし、迷宮都市に着いたら早々に仕事を探さなければいけない。
今回のワヒーラの件で、俺にもかなり度胸がついたと思うので、モンスターを倒して稼ぐ冒険者の様な仕事があれば、それをやるのもいいかもしれない。
「またこの町に来るようなことがあったら、是非家に寄っていってくれ。歓迎するよ」
カロンさんは眩しい笑顔でそう言ってくれる。
今は昨日みたいにパンツ一枚ではなく、ちゃんとした服装をしている。
朝早起きして仕事に出ようとしていたようだが、仕事仲間の門番が家に来て、しばらく仕事を休むようにと連絡をしていったので今日はお休みだ。
「おかげで身体がなまってしまいそうだよ」といって笑っている。
「ありがとう、おじさん! 私たちまたきっとくるからね」
そう言って田仲君は順番に握手をしていく。
カロンさん、マリルちゃん、ルド君、ミネットさんの順だ。
俺もその後に続いて握手をしていく。
「マリルちゃんも元気でね! 王都の名物を食べに行くときにはまた会いに来るからね」
「うん、ラヴィちゃんとお兄さんも元気でね」
「ルド君、近衛騎士になるのは大変かもしれないけど、頑張ってね、私、応援してるから」
「お、おう! お、おれが騎士団長になったら……ラ、ラヴィ! お、おおお、おれの……よ、よよよ……よめに!」
「ミネットさんもお元気で、ご飯美味しかったです」
ラヴィちゃんはルド君の告白を見事にスルーしている。
ルド君の次にいたミネットさんに握手をした時に、ラヴィちゃんをミネットさんが捕まえて、耳元でなにやら囁いている。
「あははは、バレてたんだ? 僕、って自分のことを言うと変にみられるかな~って思ったんだけど」
ミネットさんに何か言われた後、田仲君が素のしゃべり方をしている。
どうやら、妹キャラの猫かぶりはミネットさんにはバレバレだったようだ。
「ううん、そんなことないよ。いまの口調が本当のラヴィちゃんなんだろう? あんたには僕って呼び方の方が似合うかもしれないね。とってもかわいいよ」
ミネットさんは握手した手を引っ張って身体を引き寄せて、ラヴィちゃんを両手で抱きしめている。
「ありがとうミネットお母さん。僕と先輩が迷宮都市でちゃんと生活できるようになったら、きっとまた挨拶に来るから」
そう言って抱きしめ返した田仲君は、ちょっと泣きそうになっていた。
なんだかいい光景だね……たった一日でもこれだけ仲良くなれるなんて、ちょっと田仲君がうらやましいな。
「それじゃあ、そろそろ行きますね。門の前まで送ってもらっちゃったら別れが悲しくなっちゃいますから、見送りはここまででいいんで」
「じゃあ先輩、お願いしますね」
別れの挨拶をする俺の背中に、なぜかよじ登る田仲君。
まぁ、門の外からはおぶっていく予定だから別にいいんだけど。
「それじゃあ、出発します。どうもお世話になりました」
二人そろって頭を下げた後、町の出口に向かって出発する。
カロンさん一家は最後まで、俺たちに手を振ってくれていた。
なんだかんだと大変な目にあったセッサの町だったが、カロンさん一家と知り合いになれたのだから、この町に立ち寄ってよかったと思う。
さて、あとひと踏ん張りだ! あと一日走れば迷宮都市ロベリアに着く。
ロベリアに着いたら、本当の冒険の始まりだ!
俺たちは迷宮都市ロベリアを目指して走り出した。
最後の別れの時に、ルド君は「お、おれも! ラヴィ……お、女の子は僕って言うほうが良いと思う!」と言っていた。
もしかしたらウチのラヴィちゃんは、ルド君の性癖に"僕っ子属性"を追加してしまったのかもしれないが、人は多かれ少なかれ、それぞれの業を背負って生きていかねばならないのだ。
彼には強く生きていって欲しい。
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