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第一章 異世界召喚と旅立ち
001 異世界転移とかぼちゃパンツ
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目の前にパンツがあった。
所謂かぼちゃパンツと呼ばれる女性用の下着。
フリルやリボン等の装飾をふんだんに施された真っ白なドロワーズが目の前にあった。
そして滑らかでハリのある白い太ももが……
「キャーーー!!」
「そいつを取り押さえろ! サラ様から引き離せ!」
そう叫ぶ声が聞こえたと思った瞬間、俺は誰かにガツンと突き飛ばされ、数人の男から地面に押さえつけられていた。
痛い、押さえつけられた拍子に鼻を打った。
目の前がチカチカする。いったい何が起きてるんだ?
腕の関節を決められて、身動きができない状態でそんなことを考えていると、首筋に冷たい金属の感触が……おそらく刃物と思われるものが突きつけられている。
「動くなよ、動けばキサマの首を切り落とすぞ!」
俺の上に乗っかっている男が何やらとても恐ろしいことを言っている。
「ちょっとまってください、これはいったい何なんですか!」
「おい! 動くなと言っている!」
首筋に鋭い痛みが走る。
やばい、たぶん刃物で首の皮が切れているんじゃないか?
マジかよコイツ!
「わかった、わかりました! 動きませんから首からそれを離してください!」
「じっとしていろ!」
そう言って別の男が背中側で俺の両手を縛り、さらに別の男が足も縛る。
三人がかりで押さえつけられ、完全に身体の自由が効かなくなってからようやく首筋から刃物が離れた。
俺はなんとか心を落ち着かせて、周りを見回し部屋の中を確認する。
西洋風の石造りの広い部屋だ。
床には白と黒の大理石が敷き詰められている。
天井は高くシャンデリアが吊るしてあるが、今は灯りはついていない。
横を見渡すと石を積み上げたような壁があり、レリーフでごてごてに飾った白い柱が何本も立っている。
そして、二階のステンドグラスの窓から光が差し込んでいた。
俺の位置から見て正面の壁には、騎士の石膏像が斜め上を指さしている。
その指が意味ありげな雰囲気を出しており、後ろから当たる光と相まって、なかなか厳かな感じだ。
その騎士の左右には2人ずつ、4人の像が脇を固めていた。
この部屋の中には、俺を取り押さえている三人以外にも、鎧を着こんだ男達が十数人いるようで、俺の周りぐるりと囲っている。
その男達の向こうで、先ほどのドロワーズの持ち主と思われる十代半ばの少女が怯えた表情でこちらを見ていた。
両手はスカートをギュッと押さえつけて、その碧い瞳に涙を浮かべている。
兵士から、サラ様と呼ばれていたことから、恐らくはやんごとなき高貴な身分の女の子なのだろう。
髪はロングの金髪で、プラチナブロンドを編み込んだハーフアップの髪型は、とてもお姫様っぽい。
そして可愛い。
周囲を見回して状況を理解しようとしていると、そのお姫様(仮)が一歩踏み出して声を上げる。
「わ、私は大丈夫ですから、その方にあまり乱暴なことはしないでください」
半べそだがお姫様はこちらを気遣ってくれているようだ。
「しかし、こいつはサラ様にとんでもない狼藉を働いたのですよ? あんな破廉恥なことをするなんて……王族に対する不敬罪です。処刑するべきでしょう!」
俺を押さえつけている男の一人が、なんと死刑を求刑している。
「ちょ、っちょっと待って下さい! 死刑ってなんですか!? あれぐらいのことで……」
慌てた俺は、男達の拘束から逃れようとミノムシのように暴れるが、三人がかりで押さえ込まれ、すぐに身動きできなくなる。
そして顔面に一発キツイ一撃をくらった。
「ふざけるなよ、この不埒者が! 王族に連なる御方のスカートの中に頭を突っ込んでおいて、よもや生きて帰れるなどと思うなよ!」
そういうと兵士は、俺の腕の関節を極めて、ギリギリと曲げてはいけない方向に力を込めていく。
「痛い、マジで折れる! やめてくれ!」
強い痛みに叫び声をあげる俺に、慌てて王女様が声をかける。
「い、いけません! その方は私がおこなった儀式によって召喚されたのですよ。勇者の末裔、アルストリア王国の王女として召喚の儀式で呼び出された方に不義理をするわけにはいきません。その方も、他の方々も丁重に扱ってください。」
そう言って、お姫様がいきりたっている兵士(仮)を諫めるが、兵士の方は納得がいっていない様子だ。
こちらを忌々しいといった表情で見下ろし、渋々といった体で拳をおさめる。
他の方々? と疑問に思い後ろを見てみると、周りの武装した兵士達とは明らかに違う、一般人然とした見慣れた服装の人達がこっちの様子を不安そうにうかがっている。
スウェット姿でボサボサ頭の若い男。
大学生くらいの金髪ギャル。
ランドセルを背負った男の子。
数字が書かれたゼッケンを付けたお婆さん。
4人共、顔立ち的にたぶん日本人だろうと思われる。
「あの……皆様は召喚に応じていらしてくださった勇者様……でよろしいのですよね?」
おずおずと姫様がこちらに訪ねてくる。
すると四人の中から金髪ギャルの女の子が周りを見回しながら歩き出てきた。
「勇者? なにそれ? っていうか、この人たちの格好マジウケる! 鎧とか着ちゃってスゴくない? ちょっと写メとらせて! これ超インスタ映えするっしょ! ドッキリ? スゲーね♪」
金髪ギャルは軽いノリでまくしたてて、携帯で写メを取り始める。
マジかよこいつ、俺がさんざん痛めつけられたのを見てたんじゃないのかよ……あ、縛られて押さえつけられてる俺の写メも撮ってる。
こいつ……どういう神経してるんだ、空気読めよ!
俺、首から血が出てるんだけど!
「こら、勝手に動き回るな!」
写メを撮ってまわる金髪ギャルに、兵士達は困惑して対応に困っている。
俺の時のように力尽くで取り押さえようとはしないようだ。
しかし、空気を読まない金髪ギャルのおかげで、重苦しかった空気が多少薄れてしゃべりやすい雰囲気になってきた。
さっきまで額に右手の中指を当てて、いかにも考えてますよ~といったポーズをとっていたボサボサ頭のスウェット男がお姫様の質問に答える。
「俺はその召喚ってのに応じた覚えはないな。それに勇者ってのも知らない。というかお前らが俺たちをここに攫ってきたのか? これは誘拐ってやつじゃないのか、なぁ? どう責任取るつもりだよ!?」
そんな言葉を口にするスウェット男。
同じ日本人の俺がここまでボコボコにされている前で、なんでこいつらこんなに偉そうにできるの?
所謂かぼちゃパンツと呼ばれる女性用の下着。
フリルやリボン等の装飾をふんだんに施された真っ白なドロワーズが目の前にあった。
そして滑らかでハリのある白い太ももが……
「キャーーー!!」
「そいつを取り押さえろ! サラ様から引き離せ!」
そう叫ぶ声が聞こえたと思った瞬間、俺は誰かにガツンと突き飛ばされ、数人の男から地面に押さえつけられていた。
痛い、押さえつけられた拍子に鼻を打った。
目の前がチカチカする。いったい何が起きてるんだ?
腕の関節を決められて、身動きができない状態でそんなことを考えていると、首筋に冷たい金属の感触が……おそらく刃物と思われるものが突きつけられている。
「動くなよ、動けばキサマの首を切り落とすぞ!」
俺の上に乗っかっている男が何やらとても恐ろしいことを言っている。
「ちょっとまってください、これはいったい何なんですか!」
「おい! 動くなと言っている!」
首筋に鋭い痛みが走る。
やばい、たぶん刃物で首の皮が切れているんじゃないか?
マジかよコイツ!
「わかった、わかりました! 動きませんから首からそれを離してください!」
「じっとしていろ!」
そう言って別の男が背中側で俺の両手を縛り、さらに別の男が足も縛る。
三人がかりで押さえつけられ、完全に身体の自由が効かなくなってからようやく首筋から刃物が離れた。
俺はなんとか心を落ち着かせて、周りを見回し部屋の中を確認する。
西洋風の石造りの広い部屋だ。
床には白と黒の大理石が敷き詰められている。
天井は高くシャンデリアが吊るしてあるが、今は灯りはついていない。
横を見渡すと石を積み上げたような壁があり、レリーフでごてごてに飾った白い柱が何本も立っている。
そして、二階のステンドグラスの窓から光が差し込んでいた。
俺の位置から見て正面の壁には、騎士の石膏像が斜め上を指さしている。
その指が意味ありげな雰囲気を出しており、後ろから当たる光と相まって、なかなか厳かな感じだ。
その騎士の左右には2人ずつ、4人の像が脇を固めていた。
この部屋の中には、俺を取り押さえている三人以外にも、鎧を着こんだ男達が十数人いるようで、俺の周りぐるりと囲っている。
その男達の向こうで、先ほどのドロワーズの持ち主と思われる十代半ばの少女が怯えた表情でこちらを見ていた。
両手はスカートをギュッと押さえつけて、その碧い瞳に涙を浮かべている。
兵士から、サラ様と呼ばれていたことから、恐らくはやんごとなき高貴な身分の女の子なのだろう。
髪はロングの金髪で、プラチナブロンドを編み込んだハーフアップの髪型は、とてもお姫様っぽい。
そして可愛い。
周囲を見回して状況を理解しようとしていると、そのお姫様(仮)が一歩踏み出して声を上げる。
「わ、私は大丈夫ですから、その方にあまり乱暴なことはしないでください」
半べそだがお姫様はこちらを気遣ってくれているようだ。
「しかし、こいつはサラ様にとんでもない狼藉を働いたのですよ? あんな破廉恥なことをするなんて……王族に対する不敬罪です。処刑するべきでしょう!」
俺を押さえつけている男の一人が、なんと死刑を求刑している。
「ちょ、っちょっと待って下さい! 死刑ってなんですか!? あれぐらいのことで……」
慌てた俺は、男達の拘束から逃れようとミノムシのように暴れるが、三人がかりで押さえ込まれ、すぐに身動きできなくなる。
そして顔面に一発キツイ一撃をくらった。
「ふざけるなよ、この不埒者が! 王族に連なる御方のスカートの中に頭を突っ込んでおいて、よもや生きて帰れるなどと思うなよ!」
そういうと兵士は、俺の腕の関節を極めて、ギリギリと曲げてはいけない方向に力を込めていく。
「痛い、マジで折れる! やめてくれ!」
強い痛みに叫び声をあげる俺に、慌てて王女様が声をかける。
「い、いけません! その方は私がおこなった儀式によって召喚されたのですよ。勇者の末裔、アルストリア王国の王女として召喚の儀式で呼び出された方に不義理をするわけにはいきません。その方も、他の方々も丁重に扱ってください。」
そう言って、お姫様がいきりたっている兵士(仮)を諫めるが、兵士の方は納得がいっていない様子だ。
こちらを忌々しいといった表情で見下ろし、渋々といった体で拳をおさめる。
他の方々? と疑問に思い後ろを見てみると、周りの武装した兵士達とは明らかに違う、一般人然とした見慣れた服装の人達がこっちの様子を不安そうにうかがっている。
スウェット姿でボサボサ頭の若い男。
大学生くらいの金髪ギャル。
ランドセルを背負った男の子。
数字が書かれたゼッケンを付けたお婆さん。
4人共、顔立ち的にたぶん日本人だろうと思われる。
「あの……皆様は召喚に応じていらしてくださった勇者様……でよろしいのですよね?」
おずおずと姫様がこちらに訪ねてくる。
すると四人の中から金髪ギャルの女の子が周りを見回しながら歩き出てきた。
「勇者? なにそれ? っていうか、この人たちの格好マジウケる! 鎧とか着ちゃってスゴくない? ちょっと写メとらせて! これ超インスタ映えするっしょ! ドッキリ? スゲーね♪」
金髪ギャルは軽いノリでまくしたてて、携帯で写メを取り始める。
マジかよこいつ、俺がさんざん痛めつけられたのを見てたんじゃないのかよ……あ、縛られて押さえつけられてる俺の写メも撮ってる。
こいつ……どういう神経してるんだ、空気読めよ!
俺、首から血が出てるんだけど!
「こら、勝手に動き回るな!」
写メを撮ってまわる金髪ギャルに、兵士達は困惑して対応に困っている。
俺の時のように力尽くで取り押さえようとはしないようだ。
しかし、空気を読まない金髪ギャルのおかげで、重苦しかった空気が多少薄れてしゃべりやすい雰囲気になってきた。
さっきまで額に右手の中指を当てて、いかにも考えてますよ~といったポーズをとっていたボサボサ頭のスウェット男がお姫様の質問に答える。
「俺はその召喚ってのに応じた覚えはないな。それに勇者ってのも知らない。というかお前らが俺たちをここに攫ってきたのか? これは誘拐ってやつじゃないのか、なぁ? どう責任取るつもりだよ!?」
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
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1ページの文字数は少な目です。
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