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天界編
顕現
しおりを挟む白い空間にぽつんと一人
………
現状把握の為、朧げながらも、思い出すが………
オイラは棒力立也、30歳、雄、180cm、68kgまあまあのイケメンだったはず
確か、仕事で身体を壊して失職して、ラノベを読み漁っての貯金尽きそうになって、超高額報酬に釣られ、よく分からないうちに遠洋漁業の船に…で、滑って転んで急速冷凍用の液体窒素のプールにドボンして………
(ですね~カチンコッチンになったあなたは、極寒の荒波の海へポイされて今、ここに至るですね~)
思考に割って入ってくる誰かのお声、ってかポイされたのかよ~!!証拠隠滅かよ!!
(それって、解凍して助けてくれた感じなので?かな?あれ?)
運良く拾われて、溶かしてって………そんな魚も居てたっけ?………
(死んじゃったのよ~だから転生者用の空間にいるんだぞ~オッケーかなぁ?)
優しく諭す様にお声が聞こえるが………
(あの~だと、オイラって人生終了したんですね……んで、輪廻転生とかする感じでしょか?)
ラノベを読み漁っていたので理解は早かった
(そだね~で、わたくし超絶美女神のイナンナ様だよ~今回、君の担当になったから説明してあげるね~)
と、脳内に響くお声。これはとても重要な初期設定が関わっている!しっかりと把握しておきたい案件である!
欲望目当てに事前説明を怠っては、液体窒素のプールにドボンした生前の二の舞である
(あ~うん、ある程度は説明はするけど~キミが質問したのに答える方式でいいかな~毎回毎回全部説明大変でさ~)
なんか、うんざりって感じのトーンになるお声
(………でしたら、パンフレットぽいのとか、旅の栞みたいのないんですか?ネットの検索エンジンみたいのとかあれば、もっと便利ですけど~)
それならオイラでも知りたい事をいくらでも検索できるしな!思いつきで言ってみた。あればラッキー程度
(キミ!!天才!!偉いぞ~!ご褒美あげちゃうぞ~!ちょっと準備するから待っててね~!)
(………ねぇねぇ~天使達呼んで~、んで今迄の転生者のデータまとめて…………そうそう………下界の検索エンジン?とかっての参考に………………でしょ~!………いけそう?………オッケー………うんうん!出来たら教えてね~………)
早速なんですけど採用されたぽい………誰かに指示を出してるお声さま
(ちょっと時間かかるかもだから~わたくしとお話しでもしてようか~?)
(はい、あの~ここはオイラしかいないですけど、しかも頭の中で声が聞こえるだけで………もしかしてオイラ、自己自演してたりしてません?壮絶美女神様なら是非拝んでみたい!)
お声の主も見当たらず、白い空間にぼっちである、たぶん神さまなのかもだけど……超絶美女神って自己申告してるし…夢を見ているだけの可能性もと考えてしまう
(そっか~そう言われてみればだね~あんまり姿見せた事ないけど~アイデアくれたし特別だぞ~)
と、目の前の空間にもやもやが湧いてくる
徐々に形を現したのは
神々しく光輝く女神さま?透ける様な薄衣を纏っている。金の髪にすらっと伸びた手足、モデルの様な身体付きの女性であった。優しげな眼差しにリップグロスをひいた様なぷりっとした唇、腰まで伸びたサラサラな金のお髪!まさに超絶美女神様!!
ナイスバディー!!っと心の中で叫んでしまったが
(え?そ。そう?あ、ありがとうw)
お照れになったようで両手で頬を挟み、くねくねしている女神さま
腰のラインがぁぁ!素晴らしい!ウエストの細いくびれ、腰からヒップへの凸具合、キュッと持ち上がってぷりっぷり!すらっと伸びた御み足!ナイスプロポーション!
(あ!すいません!心の中ダダ漏れなんですね………つ、つい………)アセアセ
迂闊に考えるのはダメ!だが!お綺麗だし、ナイスバディーだし、ストライクゾーンど真ん中だし!ガン見!!
目が~目が~離せない!御光でバックライト状態、身体のラインが透けて見えるような薄衣!光ってて見えないのが無念なりけり~!!
(あ!すいません!すいません!そんなつもりじゃなくてーー)アセアセ
必死に目を逸らすも
(あ、え?え~と、ま、まぁ~わたくしって天界でも、美しさで言えばそれなりのポジションだし~仕方なしだぞ~特別に顕現してあげたんだし~)チラチラ
少し目尻が下がっている涼やかな眼差し、長い睫毛が上下し目をパチパチしながら見つめてくる
(やはり!美の女神さまなんですね!!素晴らしいです!美しすぎてもうオイラ大好きです!愛してます!そばに置いてくださいです!)
どうせ、心境が筒抜けならと開き直って、素直に本音をぶつけることにした
(おお!いきなり告白って!ちょっとキュンってしちゃったじゃないのよ~!もう)
頬を赤らめ、お胸の双丘を両腕で挟み、よりくねくねし始める女神さま。ヒップのラインも素晴らしいですね!
(か、可愛い………はっ!でも、こんな方がオイラの前にって………やはり夢か幻覚なのでは………ぶつぶつぶつぶつ…)
いくらなんでも、こんなに美しすぎて目も眩む様な女性がいる訳もなく、非現実的な光景を理性で整合化しようと思い悩むも
(あの~わたくしちゃんと存在してるから~夢とか、幻覚じゃないのよ?ほれほれ)
と、頭を抱えて唸っているオイラの目の前に双丘を近づけてくる女神さま
(あ、あきませぬ~!それ以上近づいては!り、理性がぁぁ…)
と、目を瞑り咄嗟に両手を突き出してしまった
柔らかな感触が手のひらいっぱいに!ま、まさか!触れてしっまった?ビックっとした反応が伝わってくる
(柔らかい…あったかいし…)
触れた両手から流れ込んでくる甘美な感覚。つい、もむもむと無意識に動く手のひら。至福である!
(ちょ、ちょっと~!………あっ!………んっくぅ~!………ダメよ~!ダメダメ~!!)
艶かしお声にハッと意識を取り戻す。やってしまった……女神様へセクハラを……
(………す、すいません!!ついうっかり!!揉んでしまいました~!!ごめんなさい!!)
ふわふわのぽにぽにのほんわかな双丘から無理やり両手を離し、デコを地面に打ち付ける勢いで土下座をかます!
ずっさーーー!!ゴチん!
(……あっ!………う、うん………えっと~いけないんだぞっ♡ッメ♡)
頬を真っ赤にしてらっしゃいますが………眼差しはちょっと潤んでる感じ?あれ?満更でもない?いやいや!まさかそんな事はない!いきなり乙女のしかも女神さまのたわわに触れてしまったのである。許されるはずはないだろう………
(ご、ごめんなさい………あまりにもあまりにも御美し過ぎて………理性が飛んでしまって………)
再度言い訳と心からの謝罪をした
(あ、え~と、キミの身体もなかなかいい感じに鍛えてるね~わたくしのを触れたんだし~キミのも触っていいよね~♡お相子って事で~♡ちょっと起きてみて~♡)
ん?え?お相子?お
(へ~結構身体鍛えてたんだね~健全な精神は健全な肉体からって言うんだぞ~肉体も魂の入れ物だしね~ちゃんと鍛えておくのは大事なんだよね~うんうん♡)
と、言いながらペタペタと身体を触ってくる女神さま
過酷な遠洋漁業で肉体改造を果たしていたオイラ、まさかこんな所で褒められるとは……
(と、とりあえずは………はぁはぁ………夢じゃないってのはわかったかな~?………はぁはぁ♡)
と、オイラの胸板をさわさわしながら聞いてくる、なんか呼吸が乱れてらっしゃいますけど?
(h、はい~!あっ!そ、そんなに触れらると……)ビクっ
胸板を這う様に触れているしなやかな指が、マイポッチに触れる、遠洋漁業での禁欲生活が長く、人肌恋しい期間を悶々と過ごしていたオイラには刺激がぁぁあんっ………
(あ!感度いいんだね~面白いかも~こう?ここ?あー硬くなって来てるね~こう?ここ?♡)
いたずらっ子のような笑顔で、胸板のポッチをさわさわし始める女神さま、お、お戯を~!!っく!
(そ、それ以上はちょっと………いろいろと………もごもご)
いかん!マイソンよ!鎮まりたまえ!!ここは聖なる天界なんだ!女神さまに嫌われでもしたら!っく!
(あはは~ごめんごめん!つい、楽しんじゃった~♡だって、反応面白いんだもん、感じちゃった?)
しっかりとおっきしてしまった聖槍を両手で隠し、腰を引いて恨めしげに女神さまを見上げる
(もう~そんな目で見ないの!ごめんって~でも気持ち良かった?♡)
全然悪気もなく、弄ばれてしまった気がするが、女神さまにとっては些細なお戯でしかないであろうし、女神さまに触れていただいただけでも、ご褒美であると気持ちを切り替える
(ん?ご褒美そんなでいいの~?)ニヤニヤ
と、心を読んでんくる女神さま
(あ、いえ~その~ご褒美ってどんななのでしょう?)
鎮まれ!鎮まるのだ!期待に膨らんではいか~ん!!だってさ~じゃない!!
(あ~転生する時のお願い事、普通なら3つなんだけど~1つ増やしてあげようかなぁって思ってたんだけど?)
シレっと応える女神さま
(で、ですよね~!)
いろいろ邪な感情を打ち消しながらも応える
(でも、3つはキミの魂のエネルギーの容量内でだからね~追加のはわたくしのご褒美って感じでどうかな~)
と、顎に人差し指を当てながら説明してくれた
(3つもあるんですね!オイラの魂ってなかなかなんですか!?期待しちゃいますね!)
3つも有れば、転生後も楽勝なのではとあれこれ願望を思い浮かべる。期待で胸が膨らむ!
(あ~期待でいろいろ考えてる所悪いんだけど~キミの魂のエネルギーだと………微妙かも?詳しくは検索エンジン?出来たら調べて見てね~)
と、オイラの心臓あたりを除き込みツンツンする女神さま
(微妙なんですか………オレ最強スキルMAXとか、ハーレムウハウハとか無理な感じですかね?)
特にそこまでは期待してはいないのだが………
(ん~そうだね~他よりちょっと健康とか、長生きとか、運が良いとかくらいかな~)
胸板のをつんつんしながら応える女神さま。否応無しに膨らむのだが………
(………っすか~………っく)
だよね~そんなに魂のエネルギー?ある様な事してなかったもな~
(でも追加の、わたくしのギフトが有ればいい感じで過ごせるはずだぞ~)
腰に手を当てながら、たわわな胸を張って応える女神さま
ナイス!ポーズ!!ナイスおっぱ~い!!ガン見!御光さんGJ過ぎて見えないのが悔やまれるが、つい、心の中で叫んでしまった
(正直さんめっ♡!キミの願いを一応聞いておこうかな?ギフトもそれによって良い様に付けてあげるけど)
一応と言うことは、確定では無いのであろう。
であれば、3つしかできない願いをより吟味出来るかも、思いつく願いをとりあえず口にしてみる
(では、鑑定と、異世界言語翻訳、アイテムボックスとかはどうでしょか?)
ラノベでもお約束のスキルである、これがあれば商人とかで食いっぱぐれは無いだろうし
(ん~お約束って感じのね~でもキミの魂だとしょぼいのしか無理かもね~)
結構グッさとくる事をおっしゃる女神さま
(しょぼいってどのくらいです?)
確認大事
(鑑定は名前くらいはわかるかな~、異世界言語翻訳は~そうね~猫がお腹空いたにゃ~とかくらいはわかる程度かしら、アイテムボックスは手提げポーチくらい?財布代わりにはなる感じね~)
オイラの夢と希望が崩れて行く瞬間であった
(………オイラってしょぼかったので………)
ガッカリ過ぎて膝を突く
(でも~頑張ってレベルupってか魂の位上げてエネルギー容量増えれば、いつかは使い物になるかもよ~)
一応励ましてくれる女神さま
(魂のレベルup?ってどんな感じなんですか?………)
すがる想いで聞いてみる
(レベルupって感じなら美徳を積まないとね~それで、魂の器が大きくなる感じよ~経験を積んで取り込んだエネルギーで、器が満たされると次のレベルupの準備できたって事になるの~最終的には天界へご招待って感じだね~)
顎に指を添えながら説明してくれる
なんかわかったようなわからないような…しかし
(天界へご招待ですか!それって女神さまと一緒にずっと過ごせたり?できますか?)
ビバ天界ライフ!こんなに御美しい女神さまとなら、ずっと一緒に側にいたい!!愛たい!触れ合っていたい!
(えっ!?そ、そうね~………それなりの神格とか持てるレベルになればかな~)
目を逸らしているが耳まで真っ赤にしながら応える女神さま
(あの~例えばですけど、女神さまをお嫁さんにしたいとかって、願いを叶えるには、どのくらいのレベルupが必要ですか?)
どうせなら目標は高くである!!
(ちょっと!いきなり何言ってくれちゃうのよ~!いくらわたくしが、麗しい美の女神さまだからってさすがに………お嫁さんって!………もう!バカなのアホなの!?………う、嬉しいけど………じゃ、なくて!冗談言って、わたくしを揶揄ってるのね!)
バカとかアホとか言いながらも、もじもじしながらも赤く頬を染める女神さま。可愛いすぎる!
(か、可愛い!!ってか決めました!女神さまをお嫁さんに出来るようにオイラ頑張ってレベルupします!)
キリっとビシッと言い放つ
(ちょ、ちょっと~だから~わたくしをお嫁さんにって………わたくし女神さまなんだぞ!7大美徳コンプリートMAXしてとかじゃ無いと魂、釣り合わないんだぞ!!)
あたふたしながらも、突然の決意と熱意に戸惑う女神さま
(では!3つのお願いします!聞いてください!)
と、真剣な眼差しで女神さまを見つめ叫ぶ
(え!?はい!………あっ!………ちょちょっと~!!)
3つの願いを聞く事を承諾してしまった女神さま
内容がどうであれ、くっそしょぼいくて役に立たない可能性もあるのだが
………
………
…
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